2009年12月27日から2010年1月4日、第16次新宿越年の取組みが新宿中央公園「水の広場」を拠点に開催されました。
 例年になく暖冬であった関東地方の年末年始、この陽気のせいもあり、新宿駅周辺、中央公園、戸山公園など区内各地で暮らす仲間約600名に大きな事故や急病人も発生する事なく、無事新たな年を越す事ができました。
 越年の取組みは新宿中央公園「水の広場」に医療テントなどを設営し、そこを拠点に連日の昼夜の炊き出し、パトロール、医療相談、鍼灸治療、衣類毛布配布や各種相談を実施すると同時に、コンサート、映画会、餅つきなどイベントも同時に開催し、仲間の生き生きとした力を世に示しながら展開しました。
 例年の事ながら炊き出しには最大で約500名もの仲間が訪れ、役所が閉まり、仕事も少なくなるこの時期、同じ釜の飯を食べながら和気あいあいと過ごしました。今年は東京都が「年末年始対策」なるものを一方的に発表し、人数が集まらないからとボランティアと称する部隊を駆使し「甘言」による「刈り込み」をすると同時に、マスコミを使い失業者を東京に一気に集めると云う愚策を実施しましたが、人数が減った分だけ、どこからか同数やって来ると云う摩訶不思議な越年となりましたが、それを皮肉な目で見ながら、民間の活動は民間の活動として行政に頼らずすべての予定を無事敢行し切りました。所詮東京都の慣れぬ越年対策など、各地で長年活動をしている民間活動の補完にしかならなかったと云う姿を露呈させました。

 しかしながら、無事がなにより。新宿越年に参加して頂いたボランティアの皆さん、物資等協力頂いた全国の皆さん、この場をお借りしてお礼申し上げます。

越年期のチラシ

越年のフォトギャラリー