第17回新宿メーデー行動は、HPなどで事前告知をしませんでしたが、仲間へのビラ撒きのみで粛々と仲間自身の力で執り行なわれました。と云う事は集まったのはほとんど新宿や池袋の野宿の仲間。仲間による仲間のためのメーデー、原点に帰り、俺らの事は俺らで決めると集い、そして新宿の街を堂々と闊歩し抜きました。
 今年は大震災の影響が東京の底辺の仲間にも強く現れ、とりわけ日雇仕事、都市雑業の縮小と働く環境が極めて厳しいものとなっています。そんな中でも多くの仲間が自分の事と考え「屋根と仕事を」と声を出した事は大きな意義があったと思います。メーデー集会では山谷と三鷹でオイルショックの時代から現場で日雇労働運動、生活改善運動、失対事業を戦い抜いて来たお二方から底辺の運動の歴史から提起され、現場で仕事を求める労働者の戦いこそが、我々の原点である事が改めて確認されました。
 今回の被災者に対しても、まずは自らが立ち上がる事しか、事態の改善はあり得ないし、復興もまた国の都合により復興されてしまう、その意味でのがんばろう東北、がんばるぞ新宿と、路上の地からもエールを送る事が出来たかと思います。

 救済運動ではなく当事者運動。仲間と共に、強風の中、新宿の街を練り歩き、そして都庁の前で存在をアピールし、仲間による仲間のメーデーが力強く成功した事をご報告致します。

                                

              

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