新宿区が「ホームレス自立支援法」に基づく「ホームレスの自立支援等に関する推進計画」を改定し、「新宿区 第2期 ホームレスの自立支援等に関する推進計画 ―それぞれのタイプ・段階に応じた支援をめざして―」を発表しました。

 先の東京都の新実施計画はかなり乱暴なものでしたが、新宿区の推進計画は学識経験者や民間団体をまじえた策定委員会を昨年5月から定期的に開催し、さまざまな意見が出される中、民間の声も取り入れながら制定されたものです。

 東京都レベルの施策が混迷を深めている中にあって、ホームレス問題の「発祥地」(?)でもあり、日々多くの路上生活者が押し寄せて来る新宿区ならではの、より具体的な施策に対する考え方と方針が示されています。パブコメがお寒い状況でしたが、一読の価値はあるかと思います。予算上制約を受ける立場の特別区ですが、独自でここまでやろうとする新宿区の意気込みだけは今後の大きな指標になるかと思われます。