路上生活者自立支援センター「墨田寮」が開設

  2月6日の特別区厚生部長会において路上生活者自立支援センター「墨田寮」の開設が決定しました。

開設日は 平成14年2月26日、
利用開始日は 平成14年3月6日から(5年間)
施設所在地は 墨田区墨田5-16-7
利用定員は 110名
運営法人は 社会福祉法人 厚生会(本部所在地 江戸川区南小岩5-11-10)

 となっております。

利用該当区は 墨田区、江東区、足立区、葛飾区、江戸川区、中央区、港区 

これにより自立支援センターは都内4カ所-台東寮104人、新宿寮52人、豊島寮80人、墨田寮110人、計346人となりました。

が、他方で特人厚は緊急一時保護センター開設により実質上無意味となっている自立支援センターの各区割りを廃止するどころか、またもや悪しき平等主義による各区枠を決めています。集中区では台東区は48、墨田区36、新宿区35、豊島区12などの他、対策にあまり積極的でない区にもたとえば目黒7、世田谷9などと枠を配置し、全体として集中区の枠数を圧迫させています。大田寮に入寮しなければ自立支援センターに入れない構造になっている以上、この自立支援センター枠は無意味であり、大田寮入寮者の中で就労可能とアセスメントをした人が各区割りを越え、空いている自立支援センターに入れる構造を創らない限り、大田寮での「待機待ち」状態が解消されず、逆に就労意欲すら奪ってしまう結果にしかならないでしょう。東京都の新たな対策体系を骨抜きにするような特人厚の姿勢には疑問が残ります。

また、自立支援センター「渋谷寮」開設は年度内開設が破綻。渋谷区にまかせてはどうしょうもないと、東京都が現在直接乗りだし都有地での施設設置に向けて動き始めました。各区のこういう全体の取り決めすら守らない姿勢こそ問われるべきでしょう。今後東京都の新たな事業が軌道に乗るかどうかは正念場を迎えていると考えます。