私達が求め続けて来た「ホームレス自立支援法」は先の臨時国会では、自民、公明の一部、また大阪市の反対により継続審議扱いとなりました。
 与党三党は「ホームレス問題に関するワーキングチーム」なるものを作り法案問題についての協議を続けてきましたが、その調整も破綻。与党サイドの動きがない中で1月21日通常国会が始まりました。が、肝心の雇用対策やホームレス対策の問題はどこかに忘れられ、冒頭から外務省問題で大荒れの国会となっています。
 この情勢に喝を入れ、野宿者を放置し続けている政治の責任を問い、法案の早期制定を実施させようと、新宿連絡会、池袋連絡会、三多摩ネット、野宿者人権資料センターの合同部隊は21日から連日衆議院第2議員会館前に陣取り「ホームレス自立支援法の制定を」と書かれた横断幕を高々とかかげ、座り込み、チラシ配り、情宣活動など第5次キャンペーンを展開しました。
 この国会冒頭への行動の締めとして25日は新宿、池袋の野宿の仲間100名、釜ヶ崎の代表団などを交えた大行動を実施。「ホームレス自立支援法を早期に制定しろ!」の声を国会に叩きつけました。また、議院ロビー活動も同時におこない、通常国会の場が正念場であり、何としても頑張ってもらいたいと、議員への要請行動も力強く行ってきました。
 失業率が5.6%とまたもや戦後最悪を更新し続ている中、景気対策も雇用対策もホームレス対策も行なわない小泉政権への怒りは私達の仲間の中でも渦巻いています。新宿でも地方都市で失業し、東京に仕事を探しに来た仲間が年末を境に増え続けています。けれど東京の景気の状況も一段と悪く、例年だと新年10日前後に動きだす建設日雇仕事なども激減している中で、多くの人々が野宿を余儀なくされています。
 一日も早く政治の責任として法案を通し、ホームレス問題の社会的な解決のための第一歩に踏み込む事。私達はこのことを求め、2月、3月と連続した全都、全国の仲間との国会行動を続けていく事を誓いあいました。