マスコミ報道で明らかな通り、新宿で騒動が起こりホームレス問題に注目が集まる最中の25日夜、東村山市のゲートボール場で野宿をしていた鈴木邦彦さん(55歳)が中学生のグループによる集団暴行を受け亡くなるというショッキングな事件が発生しました。図書館で注意されたことに腹がたっての犯行との事です。
 許し難い事件がまたもや発生した事に私達は腹の底からの怒りを禁じ得ません。無念にも殺された鈴木さんを心から追悼します。
 事件の速報を受け三多摩地域で活動をしている「三多摩野宿者人権ネットワーク」は即座に現場に赴き、追悼行動を行なうと共に周辺の野宿者などからの聞き取り、また東村山市福祉事務所に対する行動を開始しています。
 「三多摩ネット」や私達は東京都に三多摩地域の「路上生活者対策」を総合的に行なうよう要求してきました(23区部の対策は進んでいるものの、市部は放置されて来た)が、東京都や26市町会は一向に動かず野宿者問題を対岸の火事のように考えていました。こういう行政の姿勢もこの種の事件の遠因になっていると私達は考えます。私達は「三多摩ネット」の仲間と共にこの事件を考え、三多摩の地域社会へ向かっての前向きな行動を行なっていくつもりです。

虐殺された鈴木さん追悼の集い(2月11日)の模様