第9回新宿越年闘争が無事終了しました。

 2002年12月29日より2003年1月6日まで、新宿中央公園ポケットパークを拠点にした第9回新宿越年闘争が行われました。
 役所が閉まる越年期に仲間の力で仲間の命を守り抜こうを合言葉に多くの仲間の協力の元、無事に越年闘争が終了した事を報告します。
 連日の炊き出しには
初日から600名-700名近い仲間が訪れ、全国の方々から送られたカンパを元に共同炊事で手作りした暖かいご飯とおかずで活気を養いました。一時は食数が1000食を越える日もありましたが、フル回転の作業で、訪れてくれた仲間には必ず炊き出しを手渡す事が出来ました。
 また、食事の前には、ラビィサリの皆さん、ホワイトカカオの皆さん、梅津和時さんなどの方々によるコンサートや映画会が毎晩行われ娯楽の少ない路上に華が咲き、飛び入りの仲間のダンスなども披露されおおいに楽しみ合いました。恒例の年末カラオケ大会、紅白上映、また、雪が降る中、年明け3日の新春路上まつりでの餅つき大会、さすらい姉妹の皆さんによる路上劇も多くの仲間が参加してくれました。
 医療班の医療テントも常に病床が満タンの状態で、24時間、ボランティアの医師や看護婦さんが常駐する中、医療相談会も2回行われ仲間の健康を守る拠点としてフルに活躍をしてくれました。越年期間中に救急車により入院した仲間が4名、年明けの福祉行動で入院した仲間が3名と、例年になく寒い越年故病人も続出しました。そんな中、戸山公園では4日の朝、一人の仲間が亡くなるという事態も発生。仲間の命を守りぬくたたかいの難しさも実感しました。新宿中央公園拠点の活動は十全でしたが、手薄な地域での悲劇を避ける事が出来なかった事は残念でなりません。
 パトロール班もほぼ毎晩、中央公園、新宿駅周辺の4班体制で夜回りを続け、また、新しく新宿に来た初めて冬を越す仲間に情報伝達と越冬のノウハウを伝えようと深夜のパトロールも実施。また、病人を医療班テントに誘導するなど機動力を発揮してくれました。

 越年闘争を支えてくれた多くの支援者の皆様に感謝致します。課題を克服しながら、冬後半のたたかいに邁進して行きたいと存じます。