5月22日、昨年暮れ以来の厚生労働省前行動を行ってきました。ホームレス自立支援法にもとづく基本方針が6月までに策定されるとの見通しから逆算しての基本方針に仲間の声を反映させる最後のチャンスとばかりに設定されたこの行動。新宿、池袋の仲間総勢150名の仲間を筆頭に、大阪からは大型バス「勝利号」で多くの仲間が今回も駆け参じてくれ、200名を越える仲間、支援者、地域で云えば神戸、大阪、名古屋、静岡、神奈川、東京、千葉からの全国部隊で行動を開始することが出来ました。
 午前10時、選抜された代表団10数名が「代表団頑張れ!」のシュプレヒコールの中、厚生労働省の中に入る。残った部隊は厚生労働省を取り囲むように座り込みを続ける。
 しかし、2時間半におよぶ代表団による交渉で明らかになった事は、当初6月までにまとめる筈の基本方針が、未だ骨子すら出ておらず、結局は夏まで延びてしまった事。そのため交渉は厚生労働省側も国土交通省側も旧来の主張を繰り返すだけで目新しいものは当然ながら発表されない。各省庁側も議論がまだまだ深められていないようで、質問に対する返答もそれぞれ歯切れが悪い。基本骨子すら決まっていなければ、当然役所側の返答は旧来の見解を繰り返すだけで、完全にタイミングを外されてしまった交渉でした。それでも交渉団は、仲間の声として野宿者向けの「就労対策」「雇用対策」こそが期待されているものであって、実効性のある施策を基本方針の中に盛り込んでもらいたいと訴え、長丁場の交渉を終えて行きました。尚、法律制定に尽力して頂き、かつこの交渉をセッテングして頂いた民主党プロジェクトチームの鍵田節哉、山井和則、近藤昭一衆議院議員が同席し、法制定者の立場から法律の解釈問題等について貴重な意見も頂けました。
 昼からは、この交渉報告をかねて星稜会館で緊急報告集会。この集会には発言を頂いた日本共産党の瀬古由紀子衆議院議員を始め、民主党、自民党の秘書の方も参加されました。
 交渉団による交渉報告も芳しい成果がない中で苦悩の表現を時には見せましたが、「まだまだこれからである」「知恵を絞って何度でも立ち向かおう」とまとめてくれました。
 6月にもう一度霞が関への行動を立て、基本方針の中に実効性ある就労対策を盛り込ませるためにこれからも頑張ろうと、司会の提起の後、団結ガンバローを高らかにとどろかせ、行動を終えて行きました。