2004年前半のチラシ集はこちら

新宿連絡会チラシ第七集(2004年7月25日より)

2004年7月25日新宿連絡会チラシ
2004年8月1日新宿連絡会チラシ
2004年8月8日新宿連絡会チラシ
2004年8月22日新宿連絡会チラシ
2004年8月29日新宿連絡会チラシ
2004年9月5日新宿連絡会チラシ
2004年9月12日新宿連絡会チラシ
2004年9月19日新宿連絡会チラシ
2004年9月26日新宿連絡会チラシ
2004年10月3日新宿連絡会チラシ
2004年10月10日新宿連絡会チラシ

2004年10月17日新宿連絡会チラシ
2004年10月24日新宿連絡会チラシ
2004年10月31日新宿連絡会チラシ
2004年11月7日新宿連絡会チラシ
2004年11月14日新宿連絡会チラシ
2004年11月21日新宿連絡会チラシ
2004年11月28日新宿連絡会チラシ
2004年12月5日新宿連絡会チラシ
2004年12月12日新宿連絡会チラシ
2004年12月19日新宿連絡会チラシ


焼けて、焦がれて
30日(金)中央公園、無料結核検診午後1時から。8月6日(金)戸山公園、無料結核検診こちらも午後1時から。

  仲間たち。
 連日のうだるような暑さに辟易している仲間も多いと思う。とは云え大暑も過ぎ夜も少しは長くはなった。流石に秋の気配とまではいかないが、暴れん坊の夏もそろそろピークに達しそうである。
 猛暑続きなので身体の方もそろそろ慣れしてきた頃だと思う。けれども全国的に熱中症で倒れる高齢者等が多いので引き続き体力温存、日差しの強い所に長時間いない、塩分、水分をしっかりと補給するなどの予防策をとっていこう。
 今週の金曜日、30日には新宿福祉事務所、新宿保健所合同で、中央公園ナイヤガラの滝広場にて午後1時より無料結核検診会が行われる。手続きは名前を書くだけといたって簡単なものなので年に一度の健康診断のつもりで受診をしておこう。現場にはお医者さんも来てくれるので、心配な仲間には問診もしてくるし、通院が必要な時は、福祉の手続きの仕方も現場で福祉の職員が教えてくれる。普段病気ひとつしないで頑張っている仲間もこの機会を利用して、自分の健康チェックをしておこう。当日、都合の悪い仲間は来週6日(金)に戸山公園でも同様の結核検診会が予定されている。新宿では年に2回だけの機会なので逃さないようお願いしたい。今年一度もレントゲン健診を受けた事のない仲間や、最近風邪の症状が長引いている仲間、かつて結核をした事のある仲間などはとりわけ受診をしてもらいたい。異常がなければそれはそれで安心である。
 毎週月曜日の福祉行動もあるので、結核に限らず調子の悪い仲間は病院に通えるよう手続きを取っておこう。
 さて、今年の夏まつりは14日、15日と新宿中央公園で、いつものように開催される。新しい仲間は初めてだろうが、毎年毎年、夏の風物詩として仲間のお祭りを俺たちは続けている。15日の本祭は例年ちびっこ広場でやっているが、今年はステージの改修工事の関係で、道を挟んで都庁よりの多目的運動場でやるので間違えないようお願いしたい。仲間の手作りのお祭りなのでいろいろと楽しみながら夏場を乗り切る原動力にしていこう。
 中央公園、戸山公園の仲間にとってみれば「地域生活移行支援事業」が開始されているこの夏場は一つの山場で、いろいろな思惑や期待が交差する時期であろうと思う。もうほとんどの仲間の所に相談員が回っているとは思うが、まだ事業参加を決めかねている仲間は今月中に相談員をつかまえて自分の意志を伝えておいた方が良いだろう。8月からは順次移行する仲間のグループ分けが行われ、8月下旬移行予定の第1組目の仲間にはすぐさま、移行に際しての具体的な準備=二次面談、健康診断、アパートの下見等が始まる。何度もこのチラシで伝えている通り、今回の事業は仲間一人ひとりの力が試される事業である。只ぼけーと待っているだけでアパートが転がり込んでくる事業ではない。そしてアパートに移行した後も全てを面倒を見てくれる事業でもない。生活保護やSSSのような事業とはまるで違う事業だからである。自分のこれからの希望や目標、やり直したいと云う気持ちをしっかりと持っていないとうまくいかない事業である。判らない事があったらとことん聞く、自分の希望があったらとことん言う。その位の気持ちで事業に参加するようにしよう。
 そして、今回事業参加する仲間を公園に残る仲間や事業対象地域でない仲間も含め支えて行く事もまた必要である。事業に参加しない仲間にとってまったく関係ないでは済まされないのである。今後の事業推移によってはこの事業が拡大したり、縮小したりもする。今回うまくいかなかったら、二度と新宿にこの事業は戻ってはこないだろう。「対策などいらない」と云う者は別だろうが、「路上から脱却できる対策が必要である」と思っているのであれば、今回の事業の推移をしっかりと注目し、事業参加者を支えて行くことが、今後の対策の拡大、拡充への早道であると思う。
 参加する仲間、しない仲間含め、同じ新宿の地で生きている仲間のでっかな団結で「やり直しのできる社会」を少しづつ実現させていこう。

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 もう一息  
6日(金)戸山公園「無料結核検診」午後1時から。
緊急一時保護センター大田寮8月分抽選会は9日(月)午前9時半から第2分庁舎にて。

 仲間たち。
 前代未聞のコースを辿った台風10号が通り過ぎた関東地方はまたぞろの酷暑が続いている。今年の東京の夏にはもう大分慣れてきたとは思うが、引き続き夏場の注意事項を守り元気でもう少しの夏を乗り切りたいものだ。
 先日の中央公園での結核検診には一〇六名の仲間が参加した。健康管理はとにかく大事である。これだけ多くの仲間が受診する事はとても良い事だ。結果5名の仲間が要検査となったが、一名の仲間が残念ながら病院につながっていない。今からでも遅くないので結核検診で要検査になった仲間は更に念のため本格的な検査を受けるようにしよう。まだ受診していない仲間は今度の金曜日、戸山公園の管理事務所裏広場で午後1時から同様の結核検診会がある。今年まだレントゲン健診を受けていない仲間は是非とも受診するようにしよう。
 また、今度の日曜日には連絡会恒例の医療相談会が実施される。戸山公園は午前10時より、中央公園は炊出しの後である。結核に限らず、ちょっとした風邪でも、怪我でも対応できるようにしてあるので、こちらも気軽に参加してもらいたい。  建築関係は多少なりとも仕事が出てきたようで、また来年2月に三宅島の本格復興が始まりそうで多少の期待が持てそうである(都営住宅の空きも含めて)。とは云え路上での雇用情勢が厳しいのは相変わらずである。そんな中、すぐにでも常雇い仕事に就きたい仲間は9日月曜日に新宿区の緊急一時保護センター大田寮の受付がある。ここは、東京都と特別区が実施している自立支援事業の第一関門の事業で、大田寮で約一ケ月身体を休めたり、技能講習を受けたりして生活のリズムを整え、自分の力で仕事を探して行こうと言う仲間が自立支援センターに自動的に入寮できる仕組みになっている。一度自立支援センターを利用した仲間でも、自立後アパート等に入り、その後リストラでクビになり路上に戻って来ざるを得なかった仲間も再利用は可能である。自立支援事業は、自分の力で仕事を決めた仲間には手厚い支援が整っている。アパートの支度金なども半額は役所が持ってくれるし、住宅相談員も各施設には配置されている。チャンスとして考えるなれば自分の可能性を試して行くきっかけにはなる事業である。住所がない、連絡先がないと云う事で仕事につながれない仲間は、検討の価値があるだろう。新宿区枠は20名なので入寮するのは大変だが、他の区でも同様の施策をやっているので回って見るのも一つの手である。  「地域生活移行支援事業」の「受付」が7月一杯で終了したので、この事業に参加しない(出来なかった)仲間に取っては、今後、俺たちが使える対策は、当面、自立支援センター関連の対策と生活保護関連の対策のみになってしまった。もちろんこれで終る訳ではなく、「地域生活移行支援事業」の今後の推移を見守りながら更なる新たな対策を要望して行く事になるだろう。他方「地域生活移行支援事業」へ「参加希望」を出した仲間は、今後8月下旬から順次新宿区内を中心としたアパートへと移行する事となる。なにせ新宿で四〇〇名程度の規模なだけに、全ての仲間が移行するには年末までかかる。順番が後になってしまう仲間も焦らず、ゆっくりと時が来るのを待って欲しい。今後、外野や渋谷の団体から不安を煽る宣伝がなされるだろうが心配はいらない。俺たちは約束通り東京都にしっかりと仕事をさせて行く。無責任な批判を蹴散らし、着実に仲間のアパート移行と就労支援を勝ち取っていく。  さて、8月にもなると夏まつりのシーズンだ。14日(土)、15日(日)の第11回新宿夏まつりを盛大に盛り上げ、新宿のでっかくて温かい団結を内外に示していこう!俺たちはここで生きている。そしてこれからも希望を捨てず生き抜く!  

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8.8 14日ー15日は新宿夏まつり  

 仲間たち。
 相も変わらぬ猛暑が続いている。かなり体力的にまいっている仲間も多いと思う。今年の異常気象は高齢の仲間や体力が落ちている仲間にとってはとても辛い。都内で熱中症で倒れる人も例年以上に増えている。こう云う時期だからこそ体調管理はしっかりとしていこう。夏場はあともう一息である。しっかりと生きる力を保ち、だけれども体調が「いつもよりおかしいな」と思ったら念のため福祉を通して医者に行く習慣をつけておこう。
 毎週月曜日の福祉行動は夏場も休みなく続けていくので福祉の手続きなどが判らない仲間、一度福祉で「失敗」してしまった仲間などは、気軽に声をかけてもらいたい。また夏場なので衛生面も気をつけておこう。身体が汚れてしまった時は区役所にシャワールームもあるので、病気でなくとも利用していこう。
 仲間が現状を変えていこうと長年、奮闘した結果、ようやくこの夏、東京都による「ホームレス地域生活移行支援事業」がスタートした。10年前から連絡会が「排除ではなく」「屋根と仕事」であると要求し続け、生活保護の運用を改善させ、自立支援センターを初めて開設し、また国に対しても自治体の施策への財政的な基盤を確保する「ホームレス自立支援法」を制定させて来た力で、排除でもなく、収容でもない、当たり前の施策を全体からすれば少ない枠ながらも認めさせた。連絡会結成丁度10年の夏、10年の彼我の経緯がこの「ホームレス地域生活移行支援事業」として集大成化されたと云っても過言ではない。安定した住居を失ったと云う現実に対して低家賃住宅施策、そして、失業と云う現実に対しての臨時雇用施策。無論、完全ではないもののその対策の方向性はまったく正しい。今後この正しさをいかに実地において具体的に実現させていくのか、そして公園対象にしかなっていない施策の枠を更に広げられるのか、かつ、生活保護制度、自立支援事業とあわせて三つの施策を有機的に結合させ得るのか、が連絡会残り10年の課題でもある。
 当面、7月末までにアンケートに答えた仲間を着実にアパートへと移行、そして臨時就労での就労、地域生活への移行が課題としてある。現状は東京都の契約の遅れなどを理由にしてアパート確保が当初予定の規模では達成しておらず8月末の移行組は小規模になる予定だが、アパート確保団体の仕事が順当に動きだせば年末までにかけて順番に予定通りの移行が可能になると云う段階である。最初の一歩の多少の混乱には動じない事である。俺たちは確実に約束通り年末までかけ東京都に仕事をさせて行く。移行を決意している仲間はそわそわせず、どっしりと待つことにしよう。
 この事業に限らず、課題がない事業などどこにもない。それらを一つひとつ改善させ、結合させるためにも、着実な取組みが必要だ。人間としての尊厳を保ち、やり直して行く前向きな気持ちを持ち、この苦難な季節と苦難な状況を突破していこう。  今度の土日は新宿の夏まつりだ。今、生き抜いている仲間と、無念にも路上で散った仲間が共に踊り、交友しあう場が俺たちのまつりだ。十分楽しんでいってもらいたい。仲間のつながりこそが、俺たちの唯一の力である。このつながりはどこへ行こうとも変りはない。同じ苦難を背負った仲間同士、肩を寄せ合ってどうにかこうにか生き抜いていこう!

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路上からの前進
新宿夏まつり約700名の参加で大盛況!お疲れさまでした。
秋の運動に向け土曜日にセミナー集会も開催します。

 仲間たち。
 まずは、第11回新宿夏まつりへの協力、そして多くの仲間の参加、どうもありがとう!またもや雨にたたられた祭りだったが、仲間の日ごろの行いが功を奏し昼から雨も止み、どうにかこうにか開催することが出来た。この一年無念にも路上で命を落した仲間もきっと喜んでくれたと思う。そして、この酷暑の中のたうちまわる仲間達にとって、少しばかりの納涼になったとしたら幸いだ。  過酷な夏も残暑となりつつある二〇〇四年晩夏、新宿連絡会は結成後まる十年の区切りを迎えた。九四年、東京都の執拗な強制排除にさらされ続けて来た中、当事者の声を大きな組織として発することことが必要であると結成されたのが連絡会である。路上の仲間を人として見ない社会に対しこの十年来、俺たちは数々のたたかいを仕掛けて来た。自立を支援する法律も作らせて来た。東京都や新宿区に排除の誤りを認めさせ「屋根と仕事」につながる対策も拡大、拡充させて来た。「やれば出来る」。路上にいる事を居直ったり甘んじたりせず、筋を通し正論を大きな声で言い続ける事で、じょじょにではあるが社会も変りつつある。どんなに辛くても前を向き続る事で社会も役所も、そして自分も変える事が出来る。俺たちはそんな事を確信として思っている。それを気づかせてくれたのも数々の仲間である。何かの縁でこの新宿の地で一緒に生きている仲間同士が、自分だけのことじゃなく、仲間の事を思いやり、一緒に考えて行く。これこそ「仲間の力」である。  今後また難しい局面が訪れてくることだろう。が、俺たちは「仲間の力」を最大の武器にこの路上からの前進を、少ない歩みだろうが一歩一歩勝ち取って行きたい。
  さて、今週から連絡会の日常活動が普段通り再開される。調子の悪い仲間、65歳以上で福祉を取りたい仲間、病院にかかりたい仲間などは、毎週月曜日の福祉行動に来てもらいたい。また、パトロールでもいろいろな話を聞かせてもらいたい。毎週日曜日の炊き出しも引き続き行っているので食事に困っている仲間は気楽に利用してもらいたい。日常活動を重ねながら、大きな問題をこれから秋にかけ一つひとつ解決していくことにしよう。
 「仕事の問題」にどう取り組むのか?これも残された大きな課題である。「地域生活移行支援事業」の枠内においてはようやく「臨時就労」が開始され、従来の山谷対策オンリーの姿勢を改めさせる事が出来たが、肝心の国の緊急雇用対策制度が、失業率の改善等によって来年度あたりから縮小されようとしている。「仕事を出せ!」と云うのは正論であるものの、実際は「仕事を出せ!」と云って十分な仕事が出るような時代でもない。これまで国の専売特許だった職安でさえ民営化の波に押されて始めている。こんな時代の中、仕事創りを含めて俺たちで可能な事はやっていかない事には、公共事業頼りで倒産寸前の建設会社と同様の憂き目になってしまうだろう。それぞれ培って来た能力をいかに引き出し、雇用に結びつけて行くのか?高齢化の進む俺たちにとって、切実な問題が横たわっている。しかし、答えがそう簡単にある訳でもない。そんな訳で、今度の土曜日に「仕事について」語り合うセミナー集会が落合で開催される。今後の展望をいかに引き出して行くのかを共に考える集会にしていきたい。興味のある仲間は是非参加してもらいたい。
 他方、「地域生活移行支援事業」は、ようやく、第1移行グループ、第2移行グループが決定し、現在、第1グループのアパート確保が始まっている段階である。どうにか順当に動き出したなと云う感じではある。申し込みをして、まだ順番待ちな仲間や不安な仲間は、中央公園、戸山公園に相談ブースが設置されているので、そこへ行き聞いてみるようにしよう。そして、9月からアパート移行が順番に始まる事になるが、騒ぎ立てる事なく静かに送り出して行こう。これからの公園の事は残った仲間が責任を持って考えて行く事である。混乱なくこの事業を成功させて行く事が、残った仲間の未来も左右する事であろうから。  無責任に噂された公園からの強制排除などどこを見てもない。ならば、急がず、焦らず、一歩一歩である。

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俺たちも金メダル
 自立支援センターにつながる緊急一時保護センター大田寮の入寮受け付けは来週の水曜日8日あります。

 仲間たち。
 酷暑の夏もようやく終りを迎えつつある。まだ多少の残暑が残るとは思うが、日が少しだけ短くなり、秋風も吹き始め、季節はじょじょに秋へと向かっている。記録的な暑さに振り回された日々に比べちょっとは過ごし易くはなる事だろう。ホッと一息である。  とは云え、季節の変わり目は気温の高低差が激しくなり、また夏場の疲れが出る頃でもあり、健康管理にとっては気が抜けない。朝晩グンと涼しくなる季節でもあるので、風邪を引いてしまう仲間も多くなると思う。夏はアッと言う間に終ってしまうので、今の内寝る体制や、着る物などは、厚手のものを準備をしておこう。
 風邪も普通の鼻風邪程度なら問題はないのだが、熱を出したり、長引くと、これまた結構大変ではある。また、結核も流行っているので、風邪の症状だと思っていても結核であったり、肺炎であったりする場合も多い。咳や熱、痰などの症状があまり長引くようなら、思い切って福祉から病院を紹介してもらおう。その他、血圧が高い仲間や、持病を持っている仲間も季節の変り目は変調を起しやすい時期である。病院にかかりたい仲間は、保険証がなくても、住所がなくても福祉が最低限、病院を紹介してくれ、必要な仲間は通院が出来るので、相談に行ってみよう。手続きは簡単なものだが、初めての仲間や、よく分からない仲間は、毎週月曜日に俺たちの仲間が区役所分庁舎1階(花園神社裏)の福祉事務所に詰めているので気軽に声をかけてもらいたい。  夏の疲れを癒し、本格的に就職活動をしたい仲間には、来週の8日に緊急一時保護センター・大田寮の入寮受付がある。依然として仕事が少ない俺たちの世界で、何とかして常雇の仕事に就きたい。建設の仕事をしていたが、年齢で雇ってくれないので清掃とかの仕事に転職したいと思っている仲間は、こちらの制度の利用も考えていこう。仕事がないと言ってもハローワークにはそこそこの求人は出てはいる。けれど就職活動するにも金がない、住所がない、連絡先がないと、路上からはないないづくしである。そこを支援してくれるのが自立支援センターの仕組みで、就職のための交通費等の支給、住所の設定、連絡先の設定が出来、ハローワークから仕事を探し、通勤し、ゆくゆくはアパートで自立が可能なように設計されている。これまで多くの仲間が利用し約半分近い仲間が路上から脱却している。景気も底打ちしているようなので、ある意味、今がチャンスとも言える。転職のための技能講習なども大田寮の中でやっているので、前向きに考えている仲間はチャレンジしていこう。受付は23区のどこの福祉事務所でもやっているので新宿で外れたら他の区に行っても一向に構わない。どれもこれも競争となるが、諦めずにチャンスをもぎ取って行きたいものだ。
 さて、東京都の新たな施策「地域生活移行支援事業」の推移だが、ようやく第1グループの仲間が移行するアパートが確保され、契約も済まし、9月初旬の転居に向けて現在準備が始まっている。第1グループは戸山、中央あわせて十名足らずだが、第2グループ以降は二十数名単位となり、このまま順当に推移すれば月四十数名の仲間がアパートへ順番に移行する事となる。肝心の「臨時就労」も9月から開始され、第1グループ、第2グループの仲間への振り分けも既に決定している。事業はようやく目に見える形で動き始めたと言えるだろう。7月に「面談」(アンケート)をしたのだけれども、まだ「二次面接」の声がかからない、順番が見えてこないと云う仲間は不安を抱えているとは思うが、不安な仲間は、中央公園は公園管理事務所の敷地内に、戸山公園は明治通り側の入り口に、それぞれ「地域生活移行支援事業」用の相談ブースが設置されている。ここに気軽に相談に行って欲しい。「一度は断ったけれど…」と云う仲間も、気が変ったらその旨、相談員に言ってみよう。
 今回の事業は何せ全国初の取組みなだけに「情報不足」な面は否めない。と、言うか、制度の仕組みはともかく実際上どうなるのか?については、現実の動きの中でしか掴めないのが実情である。そんな訳だからいろいろなデマ情報などが飛び交い、仲間を混乱させてもいる。事業の状況については、その都度、このチラシで最新情報を提供するので、事業に参加する、しないはともかく、その推移を注目して行こう。もちろん、連落会はこの事業に参加する仲間への支援を独自に徹底的に行うつもりだ。現在「新宿連絡会・やねの会」への参加を事業参加者に既に呼びかけている。就労問題でのトラブル、2年後の更新問題など、全体にかかわる問題を皆の力で解決していくような組織と仕組みを創り出すつもりだ。この事業は仲間全体の支持、支援がなければおそらく成功しない事業である。だからこそ、路上から脱却した仲間を他人事のように思うのではなく、次に続く仲間がきちんと応援をしていきたい。路上に残る仲間は、残る仲間で今まで以上のつながりを保ち、この事業の発展を逃がすことなく、新たな施策(事業対象の拡大)を創りだす陣形を明確にしよう。  28日のセミナー集会は、急な呼びかけの中、当事者、支援者三十名程が集まり、今後の仕事問題についての真剣な議論が行われた。「仕事を出せ!」と云う一般的なスローガンで終るのではなく、より具体性を持った要求の必要性、そして自分等で何が出来るのかが肝心であることが確認された。待っていても仕事は来ない、そしてよりよい生活は獲得できない。知恵と勇気を振り絞り。前向きに常に前進をしていこう!  

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実るか?秋
 今度の日曜日は戸山公園(午前10時)、中央公園(炊き出しの後)でボランティアの医師による医療相談会があります。
    

 仲間たち。
 まるで蒸し風呂状態であった暑い夏もそろそろ終りに近づいている。これからゆっくりと季節は秋へと進む事だろう。冬が待っているだけおちおちもしていられないが、、夏場の疲れた身体を短い秋の内に癒していきたいものだ。
 季節の変わり目は体調管理は一段と難しくもなるので、もちろんその点は注意をしていこう。血圧が不安定な仲間や持病持ちの仲間などは要注意である。また、高齢の仲間も何かと気をつけてもらいたい。
 今度の日曜日はボランティアの医師による定例の医療相談会が戸山公園(午前10時より)、中央公園(炊き出しの後)に行われる。調子の悪い仲間、薬が欲しい仲間など気軽に相談に来てもらいたい。
 福祉事務所では高齢の仲間の保護の相談や、病気の仲間の通院の相談なども国の制度として行っている。治療費や身寄りがない仲間は、しっかりと相談をしていこう。毎週月曜日は俺たちが必ず詰めているので初めての仲間などはまずは俺たちの方に声をかけ、注意点などを聞きながら相談に臨むようにしよう。役所はそんなに怖いところではないので、手続きさえきちんとしさえすればそんなに心配する必要もない。
 国、厚生労働省の方も来年度のホームレス対策予算の概算要求を行っている。昨年度と同様相変わらず新鮮味はないものの、全体予算は三十四億弱と昨年度から十数%の増額要求である。大胆な施策の実施は現政権下では難しそうであるが、着実にこれまでの事業を実施及び改善させて行こうとの事のようである。肝心の就労支援も自立支援センターやハローワークを起点にした従来の枠組みの拡大で対応するとの事である。他方、東京都の新事業で大きな観点として打ち出された「低家賃住宅確保」については、国土交通省住宅局はもとよりどこの部局の概算要求では何も触れられず、相変わらず国の住宅施策の無策ぶりが暴露されている。就労支援の部分の一定の前進はここ数年図られてはいるが、他方の住宅問題が地方まかせであるならば、非常にいびつな形で対策が進んで行く事が予測される。
 いずれにせよ、野宿の仲間の問題は大きな社会問題として国や東京都などから認識はされつつある。役所が「ホームレス対策」を実施するのは、今や当たり前の時代である。知恵と予算を絞り出させ、何とか俺たちのためになる施策を様々な分野で拡大させて行きたい。  東京都の「地域生活移行支援事業」の第一グループは先日、無事に確保されたアパートへの移行を終了させた。準備の遅れなどでやきもきしたものの、ようやく本格的に動きだしたと評価できるだろう。アパートの場所も、ほぼ利用者の希望に沿ったもので、これから移行の動きが加速化する事を期待したい。また、事業利用者を対象にした「臨時就労」(公園の清掃等)も6日の日からいよいよスタートする。日給八千円から九千円程度の就労であるが、高齢者や無技能者でも出来る簡単な清掃仕事なので、今後の生活の下支えになる事だろう。
 新宿では「屋根と仕事」がセットになった対策が、ようやく動き出した。利用者を支え、これを一つのモデルケースにしながら小規模実施ではなく、大規模に実施させて行く事が俺たちの大きな課題だ。俺たちは2年後に仲間が戻ってくるなんて事は心配などしていない。2年で駄目だったら4年、4年でだめだったら6年と、この事業を推進してきた責任において「仲間を路上に戻さない」取組みをしながら、都と交渉を続け事業を必ず継続させて行く。
 大事な事は仲間のつながりだけである。俺たちは決して一人ぼっちじゃない、と仲間がしかと認識し、共に手をたずさえ進む事である。  この秋、東京都の新事業を一歩一歩進めさせながら、対策体系をしっかりと整理させ、次なるステップへと踏み出していこう。  

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そろりそろりと秋
「地域生活移行支援事業」がいよいよ動き出したが、問題点もまた浮上、
一つひとつを改善させ利用しやすい制度にしていこう!

 仲間たち。
 まだまだ残暑が厳しい日もあるが、朝晩、そして曇りがちの日は秋風が身体を癒してくれる季節にようやくなった。夏から秋への移り変わりは少しづつ、そして暦通り進んでいるようだ。それでも全国的に台風被害が続くなど、異常気象の今年はこれから何があるか分らない。天気予報などに注意しながら無事なる秋への歩みを進めていきたい。
 季節の変わり目は体調が一気に崩れやすい時期でもある。血圧が不安定、内蔵疾患や腰痛など神経系の疾患を持っているなんて云う仲間は特段の注意が必要だ。高齢の仲間も身体の異変には特段の注意が必要だろう。
 病院にいきたいのだけれども、保険証もなく、金もない、と云う仲間は、毎週月曜日に花園神社の裏にある新宿福祉事務所に俺たちが詰めているので、気軽に相談をしてもらいたい。福祉と聞くと気がねする仲間も多いと思うが、新宿福祉はこれまでも多くの仲間が利用しており、使いやすさでは23区随一だろう。流石に役所だから書類など書かなければならない事もあるが、それもそんなに難しいものではない。また、相談も病院に行く程度なら意外とあっさりと終る。福祉事務所は国の制度として行っているのでもちろんお金もいらない。利用できるところは徹底的に利用して、一人ひとりの健康管理に役立てていこう。
 大田寮(自立支援施設)の抽選受付も福祉事務所でやっているが、今月の抽選は先日行われたばかりなので、次回は10月となる。それまで待てんと云う仲間は周辺の他の区でもやっているので足がある仲間は積極的に動いてみるのも良いだろう。
 福祉を騙り福祉を食い物にするおかしな団体は東京でも山程あるが、そんなところは相手にせず、自分で役所にまずは行ってみるのが一番の安心である。制度と云うのは「決り事」の集合体なのだから、お互い納得しながら利用するのが大事である。俺たちを利用しようと手ぐすね引いている連中に足下をみられないよう堂々と制度を利用していきたいものだ。
 さて、東京都の「地域生活移行支援事業」は既に第一グループからアパート移行が開始され、今週には第二グループの移行がなされる予定である。アパート物件も少ないながら新宿区内で確保されており、また収入の少ない仲間に提供される「臨時就労」も既に始まっている。
 この新規事業、全体的に順調に進みつつあるが、問題点もまた明らかになってきている。戸山公園においては20名前後のグループが月に二回決定し順次移行する体制がほぼ固まっている。他方、中央公園はグループの単位が9名と極端に少ない。そのため、「アンケート」で移行の意志を明らかにしたものの、「二次面接」がいつまで経っても来ない状況が広まっている。東京都の計画と説明では年末までに希望者全ての移行を完了させるとの事であるが、このまま行くと多くの仲間が「移行できない」状況に追い込まれてしまう。これは一重に受託団体の問題であるが、それをいつまでも放置しておけば東京都の責任も免れないだろう。中央公園の生活サポート受託団体は大田寮のアセスメント業務でも「前科」があるよう、とにかく動きが「遅い」。東京都が俺たちの前で説明した事は、中央公園、戸山公園に起居する仲間でアパート移行の希望を出した者は(生活保護対象者以外)すべからくこの制度を利用出来ると云うものであった。俺たちはこの約束を前提に生活計画等を練って来た。それが年末、冬場の段階で「結局は時間切れでアパートの移行できませんでした」ではお話にならない。東京都に約束を守らせ、中央公園での移行規模をもっと増加すべく事態を注視しながら働きかけを行って行きたい。戸山公園では宿泊所に入らず直行でアパートに移行する仲間が多い。居場所が分っている限り何ら問題がない事は既に証明されている。戸山と中央の不均等は是正されるべき課題である。
 また、冬期の宿泊事業はどうなっていくのか?自立支援関連施設の強化はどうなっていくのか?秋の課題はまたいろいろとある。それぞれを洗い出しながら、仲間にとって意味のある制度を俺たちの力で改善させていこう!

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明日、明後日を見据えて
 季節の変わり目につき風邪なども流行りはじめています。秋は健康管理と寝場所の確保!  

 仲間たち。
 ようやく都会に吹く風も爽やかにになり、大気も澄み渡って来た。気がつけば9月も半ば、秋が一気に深まる季節である。台風シーズンと秋雨を経れば、すぐに寒さが身にしみるシーズンである。今の内に夏場に溜った疲れを癒しておこう。
 最近になって新宿の街に流れ着いた仲間も多いと思う。そう云う仲間も含めて健康管理と居場所の確保だけはしっかりとしていこう。公園などで小屋なしで過ごす仲間も多いが、何の装備もなく寝ていると、朝晩の風邪で喉をやられたり、風邪をもらったりする。季節の変わり目だからか、ここのところ風邪の仲間も目につくようになってきた。高齢の仲間や持病を持っている仲間などは特段の注意が必要だ。路上の仲間にとって重い病気になってからだと、それこそ薬もなく、身体も動かず、看病してくれる人もいないと大変な事になってしまう。是非とも病気や体調変化の兆候を見逃さず、早め早めに対応をしていくようにしよう。
 簡単な市販薬なら、炊き出しの時やパトロールの時に俺たちが持っているので、気兼せず声をかけ貰って欲しい。また市販薬では治らない専門的な治療が必要な病気の場合や、「何だか分らないけれども調子が悪い」と云う仲間は、福祉事務所を通して病院に行くようにしていこう。福祉事務所は花園神社の裏の分庁舎の1階にあるので、いざと云う時に迷子にならないよう場所だけは確認しておいてもらいたい。窓口に緑色のカードがあるので、そこに「氏名」「生年月日」を書いて提出するだけで、面接が受けられる。面接の時に「どこそこが調子が悪いので病院を紹介してもらいたい」旨を云えば、簡単な受け答えだけで病院を紹介してくれる。さほど難しい手続きではないのでおおいに利用をしていこう。毎週月曜日(月曜日が旗日の場合は次の日)に、俺たちは必ず福祉事務所に詰めて、そこら辺の手助けをしているので、初めての仲間や、ちょっと「口下手」だとか、「前に福祉と喧嘩した」などいわく因縁がある仲間は一言相談をしてもらいたい。
 その他、福祉では、カンパンの配給やら、シャワーの利用やら、衣類の提供やら、飯場等へ行く時の電話の利用や交通費の貸付やら、いろいろな面でのサービスも実施している。もちろん役所だから「出来ることと出来ないこと」があるので、分らない事があったら相談窓口の職員に聞くようにしていこう。
 病気の仲間で「仕事が出来ない」程重症の仲間や「入院」が必要な仲間は、病院の証明をもらってくると、生活保護の手続きをして、簡易旅館(ドヤ)や宿泊所での宿泊、また入院の仲間は当然入院の手続きをしてくれる。高齢の仲間で65歳以上の仲間や女性の仲間は病気でなくとも泊るところを紹介してくれる。病気の重い軽いは素人では判断できないので、一度は病院に行く必要があるが、もしそう云うケースになったとたらせっかくのチャンスなので迷わず利用していこう。もちろん高齢の仲間以外は「病気が治るまで」「仕事に就くまで」との期限がつく。仕事探しの支援は福祉では限界があるので、一人でやらなくてならないのであるが、俺たちの協力団体なども「再就職支援セミナー」などを開催しているので、そうなった場合でも「一人ぼっち」にならずに色々な人と相談しあいながら前向きに生きていこう。
  さて、「地域生活移行支援事業」であるが、そろりそろりと進んではいるものの、とりわけ中央公園ではその歩みが「遅い」と前回指摘した。これを受け中央公園の生活サポート受託団体より「改善案」が発表された。20日から中央公園の相談ブースの体制を月、水、金は午後1時より夜8時まで、日は朝9時より夕方4時まで取るとの事である。ここで二次面接を行い、移行人数を増やすとの事である。中央公園の「まだか、まだか」とやきもきしている仲間は、是非とも相談ブースに足を運んでみよう。  東京都との「説明会」での「約束」が「不履行」にならないよう、俺たちはこの新規事業を監視し続ける。年明けにも、この新規事業は東の公園にその舞台を移す予定である。他地域の仲間のためにも「混乱」したまま引き渡す訳にはいかない。
 現在、戸山、中央公園で行われている「地域生活移行支援事業」は、東京の「路上生活者対策」の全体的改変を呼び起こすであろう小さな試みである。その正否が今後の対策の推移を決定してしまうだろう。今は「関係ない」と思っている仲間も含め、5年後の路上を想起してみよう。俺たちが一番苦しんでいるのは、野宿に至ってしまったら、なかなかそこから抜け出せない環境である。致し方なく野宿に至り、新宿等に流れ着いた時すぐさま対策の手が差し伸べられていたならば、今の東京の現状にはなってはいなかったろう。チャンスが極端に少ないのが路上であり、だからこそ、路上歴の長い仲間を作りだしてしまい、身体をボロボロにされ、路上で人が亡くなる悲劇が後を経たない。対策の網を広げる事でしか、それは防げないと俺たちは思っている。更にそれを排除ではなく、また収容でもない、選択肢がある人間らしい施策にしていく事が、新宿の地で運動をしている俺たちに課せられた課題である。現状の施策を否定するのではなく、いかに発展させていくのか?このことが俺たちの未来にとってとても重要な事だと思わないだろうか?  もちろん、現状をどうにかしろ!と云うのが圧倒的多数の仲間の意見である。これから冬場に向かう中での厳冬期の対策等については、連休明け新宿福祉に「申し入れ書」を提出する予定だ。そして、俺たちも冬場の取組みを手を抜く事なく、通年通り原則的にやっていくつもりだ。苦しい状況の中でこそ未来を見据えよう!

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冬が来る前に
自立支援センターにつながる大田寮の抽選会は来週の木曜日7日にあります。
仕事を探している仲間は参加しよう!

仲間たち。
 ようやく秋らしい秋の到来である。厳しかった残暑の疲れを癒し、たっぷりと季節の恵みを享受したいものだが、まだすっきりしない天気が続いている。秋雨も多く生活のリズムを整えるのも体調管理も難しくなっている。冬が来るまで穏やかな秋の快晴を待ち望みながら夏の気分をすっかりと脱ぎ捨て、秋から冬型の生活に戻していこう。
 役所を通して病院にキチンと行く必要がある仲間は、新宿福祉事務所(花園神社裏の分庁舎)に顔を出して職員と相談し、手続きをしてから病院を紹介されるのだが、この「手続き」が「面倒くさい」、「不安だ」と云う仲間は、毎週月曜日に連絡会の仲間が福祉事務所に詰めているので一声かけてもらいたい。書類の書き方や応対の仕方などアドバイスしているし、職員との間に入ることも出来る。福祉を通して医者にかかる時は、生活保護と云う制度を利用するので治療費はもちろん全額国が支給してくれる。また住民票が新宿区になくてもまったく大丈夫である。保健、医療に関しては「ホームレス自立支援法」も出来た事もあり、役所はしっかりとやらなければならない事になっている。これら制度を利用し健康管理に役立てよう。
 また、緊急一時保護センター・大田寮の新宿区での受付は来週の木曜日7日に行われる。夏場の間は並ぶ仲間が100名を切っていたが、これから涼しくなる事もあり希望者もおそらく多くなるだろう。大田寮は誰でも一と月身体を休められる施設である。「新宿区内に起居している男性の路上生活者」なら年齢を問わず誰でも入れる施設で、入る時の「面接」も「アンケート」のような簡単なものである。
 抽選に当れば誰でも入れる代わりに、大田寮の中では面接機能や技能講習の利用などの就労支援制度が備わっている。大田寮から自立支援センターに行きたい。大田寮から保護施設へ入りたいなど、次のステップを目指す仲間は、大田寮に入ってからキチンと相談をしておこう。
 自立支援センターは仕事を探し、アパートでの自立を目指した施設である。他の施設に比べて門限など自由度が高い代わりに、自分の力で面接、再就職を決めていかなければならない。そのための支援はもちろん徹底してやってくれる。自分の力を試してみるには丁度良い施設である。
 この自立支援センター、一度失敗したら二度と入れない施設だったが、交渉の末、就労自立した者でリストラなどを理由に再路上になってしまった仲間のみリピーターが容認されることとなった。しかし、これでもまだ条件は高すぎる。人は誰でも失敗はつきものである。そして、就職活動は「お見合い」と同じなのだから時期の悪さや運の悪さと云うのもつきものである。しかも、「地域生活移行支援事業」は戸山、中央公園限定で、年内には終わり、来年以降は東の公園に移ってしまう。そこで、そろそろ自立支援センターのリピーター条件の緩和を都区に訴える運動に取りかかるつもりである。
 来年末には新宿寮は5年の満期を経て、次は中央区に自立支援センターが移る予定である。東京の「自立支援システム」は完熟期になりつつあるものの、まだまだ問題点やら課題は多い。厳冬期利用の枠組も毎年交渉をしなければ枠が決まらないのではお話にならない。全体を見据えながら、全体システム改善へのとっかかりを今からつけていこう。
 仕事の問題で云えば、今月からようやく「地域生活移行支援事業」の利用者が「臨時就労」を割り当てられ、都内で山谷対策以外では初めて路上生活者対策としての「就労支援」が始まった。この事は長年の俺達の要求の大きな成果ではあるが、他方でこの「臨時就労」は都内の公園やら施設敷地での「清掃」作業で、かつその内容は「機械を使ってやれば一人で出来る仕事を、手作業で5名でやる」ような仕事である。もちろん、お金が一銭もない仲間が当面の生活資金を確保するための「仕事」として割り切ればそれはそれで必要なのであるが、既に「臨時就労」に就いている仲間からは「早く再就職をしたい」と云う声が届いている。行政が「仕事を提供しています」と云えば聞こえは良いが、現状は、仕事の内容的な検討がなされておらず、山谷対策的「臨時就労」が路上生活者対策に横滑りしているに過ぎない。この状態を固定化するのではなく、いかに仲間の力を引き出し、その能力に見合った「仕事」を確保するのかが、次のステップの就労支援の在りようであり、そこへの方向性をしっかりと見据えなければならないだろう。技能講習(能力開発)と求人開拓と云う手法は昨年度から自立支援センターでも採り入れられて来たが、この手法を常雇いだけに留めず、あらゆる雇用形態にまで幅を広げられるのかが、これまた大きな課題である。また、雜業、パートなど収入の低い者の不足分を福祉的手法で補う「半福祉、半就労」スタイルの制度的確保もまた、就労支援の側から提起されるべき課題であろう。難しい事をつべこべ書いたが、用は「自分の得意な仕事をする」「自分の好きな仕事をする」これが究極の俺達の目指す地点であると云う事である。今さらパソコン習ってエンジニアになろうと云う仲間はほとんどいないだろう。ならば、自分の得意な分野はなにか?自分が働けそうな仕事は何か?を、対策が煮詰まる過程でしっかりと打ち出さなければ、俺たちが長年築いて来た社会性も奪われてしまうと云う事である。
 長年続いて来た「自立支援システム」と「生活保護」そして今年から実施されている「地域生活移行支援事業」これらの対策を俺たちの側から体系化しながら、「屋根と仕事」に結びつく対策をそろそろ完成させていこう!

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それぞれの路
10月の医療相談会は都合により17日となります。
7日(木)は大田寮の抽選会、朝9時30分まで分庁舎裏庭に!

 仲間たち。
 衣替えの10月にいよいよなり、秋が日いちにちと深まる季節となった。おだやかな秋晴れの日が続く事を祈りたいが、秋の空は移り気で天候もくるくると日替わりになる事も多い。
 そんな事もあり、風邪が結構流行ってもいる。昼間汗をかいた身体に夜の秋風が当り過ぎると間違いなく風邪を移される。これから空気が乾燥し始める時でもあるのでうがいをしたりと予防策が必要だが、野宿の俺たちには雨風の当らぬ寝床の確保がこれからの最大の課題でもある。パトロールなどをしていると、まだ夏型の格好で寝ている仲間もままいるが、早いとこ自分の寝床を確保していかない事にはこれからのシーズンはとても辛いものになってしまう。
 風邪以外でも、ちょっと「血圧が不安定」「身体がだるい」「食欲がない」など、身体に異変を感じたら、早めに病院で診察を受けた方が良いだろう。福祉事務所が病院の掛け橋にはなってくれているし、福祉紹介の病院は俺たちの対応は慣れているから、気軽に福祉の制度を利用してもらいたい。新宿の福祉事務所は花園神社の裏にある第二分庁舎の1階にある。受付で緑のカードに自分の名前と生年月日を書いて提出しておけば、順番に呼ばれ「面接」を受けられる。その時に「身体の調子が悪いので病院に行きたい」旨を話せば、その日の内に紹介病院を探してくれる。紹介病院は医療センターや東京医大など近場で大きなところが多い。
 もし、一人だと不安な仲間は、毎週月曜日に俺たちの仲間が福祉事務所に詰めているので、気軽に相談をしてもらいたい。
 さて、今度の木曜日は緊急一時保護センター大田寮の入寮受付が、同じく福祉事務所の裏庭で行われる。大田寮は通年的に開設されている俺たちが身体を休め、仕事への気力を回復させていく施設である。もちろん3度の飯は提供され、その他のサービスも施設の中で受けられる。施設の中も二段ベット(カーテン付き)で、一応のプライバシーは保たれる。門限以外の出入りは自由だし、大田寮は広い敷地の中にある開放的な施設なので人気も高い。「ちょっと身体が辛いな」「仕事を探しているけれどもうまくいかない」なんて云う仲間には丁度良い施設である。もちろん、病気の仲間は施設から通院が出来るし、仕事を探したい仲間には、技能講習などが受けられ、その後、自立支援センターと云う仕事探し専門の施設に移る事が出来る。新宿区の枠が少ない事もあり抽選会は毎回多くの仲間が並ぶが、ひとつのチャンスと思ってチャレンジしていこう。また、新宿区以外でも他区でも同様の施策は行っている。他区の福祉を利用するのも一つの手である。
 大田寮と云えば、厳冬期の短期無料宿泊の実施を俺たちは今年も求めている。対策が一定程度進んでいても、新宿の地には新しい仲間が次から次へと押し寄せる。そんな土地柄だけあって寝床を常に持てない仲間への冬場の対策は重要である。「2週間泊めてくれるだけでどうなるものでもない」との声もあるが、寒空に震える身体を放置されるよりも、少ない時間でも暖かいベットに寝られるのとはまるで違う。人道的な立場からもこの施策は必要である。まさか福祉を重点課題にする中山新宿区長が厳冬期対応宿泊を縮小させるなんて事は言わないであろう。結論はまだ出ていないが冬場までの議論の推移をしっかりと見守って行きたい。
 他方で中央公園、戸山公園での「地域生活移行支援事業」は既に50名近い仲間がアパートへの移行を済ませ、戸山公園などではテントの数も目に見えて減り続けている。アパートに入った仲間は、今までの仕事に通ったり、「臨時就労」をしたり、再就職先を探したりと、元気に新たな生活の再スタートをしている。
 無責任な噂では「もう失敗した仲間がいる」などと言われているが、そんな事はまったくない。せっかく新たな生活をスタートさせた仲間の揚げ足を取るような事は噂といえども止めよう。その種の「ひがみ」「ねたみ」は結局は自分の首を締める事にしかならないだろう(この事業に反対だと云っている団体もまた然り)。
 この事業に参画する仲間は希望と勇気を持ち、またこれまでの仲間のつながりを大事にしながら参画していこう。また、この事業に参画しないと決めた仲間は、その選択に覚悟と責任を持ち、これからの生活を残った仲間と共にしっかりとやっていこう。ただそれだけの事である。仲間の足を引っぱろうとする陰湿な奴等を俺たちは決して許さない。
 それぞれの道を、仲間一人ひとりの選択で選び、掃き清めて行く事が、仲間全体の利益につながって行く。俺たちはそう考えている。
 よく「そんな事知らなかったよ」「何で教えてくれなかったの?」と云う仲間も多いが、知らなければ知らないで不利になることは実に多い。それだけ路上において正確な情報と云うものは価値がある。連絡会はこのチラシを通して正確な情報を新宿区内の仲間に隈なく伝達しているが、文字の情報にはおのずから限度がある。もし分からない事があったら直接聞いてもらいたい。俺たちは知り得た情報を仲間に隠すような閉鎖的な団体ではない。そして不確実な情報に色をつけて流すような団体でもない。
 対策上、選択肢が増える事は仲間にとっても良い事である。しかし、他方において、選択肢が増えれば増える程、自らが問われる事ともなる。自分の人生は自分で切り拓いていくものである。利用する利用しないを含めて自分の責任において選択をしていかなければ後悔するだけである。後悔だらけの人生で、これ以上の後悔なんてまっぴらだ!と自分に力を入れよう仲間たち!

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秋空曇る
今度の日曜日は医療相談会の日!中央公園は炊き出しの後、
戸山公園は新宿祭りの関係で午後5時から行います。

 仲間たち。
 地震やら台風直撃やら、この間比較的平穏だった関東地方もなんとなく嵐の前の前触れのような異変に襲われている。今年は油断しているととんでもない事が起こるような年なので気候の動向などにも気を配っていこう。
 風邪がこの間、流行っていたが乙女心の秋口の気候にはもう皆んな慣れただろうか?まだ風邪を引きずっている仲間はとりわけ注意をしていこう。熱など出ると大変である。風邪もあまりに長引くと、別の病気の可能性もあるのできちんと診てもらった方が良い。福祉行動は毎週月曜日(月曜日が旗日の場合は火曜日)に必ず実施しているので、福祉を通して医者に通いたい仲間は早め早めに相談をしてもらいたい。
 さて、来週は戸山、中央公園で月一定例の医療相談会がある。中央公園は炊き出しの後に中央公園(雨の場合は都庁下)で実施するが、戸山公園は新宿祭りがある関係で午後5時からとなったので、ご注意を!医療相談会にはボランティアのお医者や看護婦さんが来てくれるので、「最近具合が悪い」「身体がだるい」「持病が悪化した」など身体の調子を診てもらいたい仲間は是非利用してもらいたい。薬も配付するが、専門医の検査が必要な場合は「紹介状」をその場で書いてもらえる。それを持って翌日、福祉事務所で相談すれば面倒な手続きは省かれて、意外に簡単に医者にいける。なかなか福祉に行きづらい、病院もちょっと苦手だと云う仲間も、こういうきっかけを大事にし、おもいきって自分の身体の心配をしていこう。
 大田寮の今月分の入寮受付は6日の日に行われたが、20名枠に38名と、最近の傾向か若干希望者の数が減って来た。新宿区は毎月一回の受付だけだが、随時入寮枠と云うのを設けているので、福祉に相談に行くとたまたま空いていて入れるなんて事もあるようなので、仕事をしていきたいと云う仲間はおもいきって相談をしてみよう。もちろん、他の区でも受付をしているので、他の区の枠を狙うと云うのも手である。日を追うごとにこれから夜の寒さは身に沁みる。先の事を考え、計画的にこう云う制度を利用するのも生きる知恵である。
 「地域生活移行支援事業」は今月から両公園あわせて約80名のアパートの移行と、ようやく移行のピークを迎える。「臨時就労」は現在稼働しているものの、それだけの人数枠が今後確保されるかが課題である。これから収入の比較的少ない仲間が移行して来るので「臨時就労」の位置は非常に大事になるだろう。「地域生活移行支援事業」は現在収入のある仲間だけの事業ではもちろんない。それだけに最低限生きるに足りる仕事をいかにかきあつめて来るのかが東京都の課題であろう。他方でそれが足りない場合、そして自力では仕事につけない場合には当然、アパートから不足分を生活保護費でと云う事になる。ここらの事情はケースバイケースと云えども新宿区含め、どれだけ現状を受け止められるかもまた今後の課題となる。新宿連絡会やねの会としてもアパートに移った仲間のニーズをどれだけ汲み上げ、施策の改善を実現できるのか、これからが正念場である。移った仲間も、これから移る仲間も、また移れない仲間も、注目と支援をお願いしたい。
 さてさて、東京都建設局による「悪あがき」が、金曜日の石原知事会見の場で暴露された。東京都建設局が「ホームレス立退き条例」を検討すると云う内容である。彼の言葉を借りれば、まさに「由々しき問題」である。
 9日付けの朝日新聞によれば都立公園条例を改正し「居住禁止」を明文化し、罰則を強化するとの事であるが、こんな夢想がもし成り立つならば、都立公園から新宿中央公園を含めた区立公園や禁止条例のない西口地下広場等に仲間を集中させる結果にしかなるまい。都庁の下に仲間をそんなに集めたいならお望みのようにしてみせよう。が、こんな都立公園だけ奇麗にしようなんて云う都庁エゴがまかり通る現状なのかよく頭を冷やして考えるが良い。まさか96年1・24事件の顛末を建設局は忘れた訳ではあるまい。そして国が、対策なき適正化を禁じた「ホームレス自立支援法」の立法主旨も忘れた訳ではあるまい。
 連絡会はこの動きを徹底して注視する。今は自立支援施策、地域生活移行支援事業施策の拡充こそが最大課題であり、そのことのみに集中するよう強く申し入れて行く。
 俺たちはこんな幼稚園生もどきの夢想で動揺などしない。現実の冷酷さを都庁に知らしめ、対策拡充の王道をひたすら走るだけである。

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夜長の秋の憂い事
そろそろ冬型への移行を!生活保護を受給したい
とりわけ高齢の仲間は毎週月曜日新宿福祉事務所へ!

 仲間たち。
 秋も日一日と深まっている。ここのところ曇り日が多くそのせいか空気も冷え冷えとし始めている。もう10月も半ば、そろそろ冬の気配も感じられる頃である。
 風邪も小康状態にならずにまた流行り出しているようだ。これから空気も乾燥してくるので喉をやられる仲間も増えそうである。市販の風邪薬なら炊き出しの時やパトロールの時に必ず持参しているので一声かけてもらってもらいたい。「たかが風邪」と思っていると想像以上に悪化する場合もあるので気をつけていこう。
 冬の装備もそろそろと整えはじめた方が良いかも知れない。その中でも寝場所の確保は大きな課題だ。寒さで眠れないようでは間違いなく身体を壊す。夏場と違って昼間ごろりと休息できる時間もだんだん少なくなって来る。また寝場所は最近どこもうるさくなって来ているので、無用な追い出しにあわないよう使ったダンボールは朝片づける、夜中騒がないなどの常識的な注意は今頃から常にしていこう。
 寒さを前に体調が心配と云う仲間も多いと思う。福祉事務所はいつでも利用できるので体調が思わしくない仲間や、65歳以上の仲間、女性の仲間などは思い切って相談に行くようにしよう。65歳以下の仲間はまずは病院に行ってからとなるが、65歳を過ぎている仲間や女性の仲間は、病気でなくとも生活保護は受給できる。年金の問題とか受給する際に調べなくてはならない事もあるが、それも今は簡単な調べ方を教えてくれるし、老後の心配も特養ホームなどにつなげてもくれるのでそう心配する事はない。まずはドヤや宿泊所(最近は大田寮を使う事もあるが)に宿泊しながら役所が生活の面倒を見てくれる。ためらう仲間も多いとは思うが、せっかくの制度なのでどんどん利用していこう。
 福祉の事で分らない事がある仲間は、俺たちが毎週月曜日、花園神社の裏にある新宿福祉に必ず詰めているので気軽に相談をしてもらいたい。
 さて、中央公園、戸山公園とも「地域生活移行支援事業」が順当に動いている事もあり、ぽつりぽつりと仲間の小屋も減り始めた。低額のアパートに移行した仲間からは「ようやく落ち着く事ができた」との声が多く届いている。長年に亘り国や東京都を動かし続けて来た成果が、少ないながらもようやく仲間の実感レベルまで下りて来た事は正当に評価していきたい。もちろん俺たちも単に屋根があれば良いなんて単純な事を考えている訳ではなく、そこからの生活がどのように築けるかが最大の焦点であると思っている。当面は臨時就労の量の問題、また再就職支援の質の問題など、生活の糧をどうやって稼ぎ、貧しいながらもいかに安定的な生活を維持出来るかが問題となる。また、病気にかかった場合や、働けなくなった場合の福祉対応の問題もこれからどんどん浮上して来るだろう。
 この事業は新宿で約四百程度の枠があるものの、地域限定の事業となるので、7月に相談を受けていない仲間の新規参入は残念ながら不可能である。最近事業を知ったと云う仲間も多いと思うが、どの事業もそんなに枠が多くはなく優先順居がどうしてもついてしまう。もちろん、これで終わりと云う対策はなく、どうやって拡大をさせて行くかを俺たちは常に考えている。今回事業に乗らない仲間も含め、今後の対策のあり方を共に考えていこう。
 一方で、「ホームレスにアパート生活など無理だ」と考えている連中は多い。そう云う連中は何だかんだと理由をつけて「地域生活移行支援事業」に反対している。しかし、俺たちは野宿の仲間に社会が低額の住宅保障をするのは当然だと考えているし、施策上まったく全うであると考えている。安心して夜露をかわせる場所の確保はあらゆる面から重要である。まずはこれが第一歩となって、ようやく生活の建て直しがスタートする。野宿のまま仕事をするのと違った展望がこのような下支えがあってようやく切り開けられるのである。
 俺たちはこの事業の発展(大公園のみの対象ではなく、駅や小公園にいる仲間も含め順次対象を拡大していく事など)を切に願っている。もちろんそれは強制ではなく、選択肢の一部として俺たちの尊厳を尊重する事を前提にでだ。
 このように国の法律に基づき、また東京都の実施計画に基づき、この事業も含め、路上生活者対策が発展拡大する方向性が望まれていたにもかかわらず、ここに来てその方向性とはまったく異質な考え方が石原知事から発せられた。
 「ホームレス立退き条例」を検討すると云う発言である。条例の改正が実現可能かどうかはともかくとして、この発言によって、全体の空気が悪い方向に向かうのではないかと心配する向きが当然出てくる。またこの発言によって現在進行中の「地域生活移行支援事業」が混乱する可能性も出て来るだろう。よくよく考えて見れば東京都建設局の昔からの本音が暴露されただけなのであるが、せっかくここまで前進した対策が一時代前の「排除先行型」に戻ってしまう危惧は否めない。その意味でも決して見過ごせない発言であり、空気である。
 これとどう対抗するのか?条例云々よりも、対策の変質を許さない陣形がまずは必要であろう。俺たちは俺たちが勝ち取った対策を手放すつもりは毛頭ない。この部分を徹底的に推し進める事しか俺たちの展望は生まれない。排除に脅える時代への逆行は毛頭御免である。排除を前提としない対策推進を勝ち取る新宿の仲間の陣形を対策利用者と共に再度構築し抜こう!


行動の秋
緊急地域雇用創出特別交付金(基金)事業の継続を勝ち取ろう!11月4日(木)国会請願行動へ!

 仲間たち。
 台風直撃から新潟での地震と、この国の列島は天災の前にどこも安全な場所がないようである。今年は異常気象なのか記録的な猛暑をようやく越してもこんな調子なので、先行きがちと不安になったりもする。
 そんなこんなで秋が深まり季節は冬へと一歩一歩近づいている。急な冷え込みで風邪もかなり流行ったりしている。引き続き健康管理は十分気をつけていこう。薬が欲しい仲間にはパトロールの時や炊き出しの時に市販薬を配ったりしているが、それでも治らない場合は思い切って医者に行く方が治りは早い。新宿区内で主に野宿している仲間は新宿福祉事務所(花園神社の裏)に行けば、簡単な手続きだけで無料で医療に通う事が出来るので大いに利用していこう。病気の場合の他、カンパンが欲しい、衣類が欲しい、シャワーを使いたい、飯場に行く時の交通費がないなどの相談にも、それなりに対応はしてくれるので福祉事務所はいろいろと使い出がある。まだ利用した事がない仲間は一度は行ってみる価値はあるだろう。「一人じゃちょっと不安」と云う仲間は、毎週月曜日に俺たちが必ず詰めているので気軽に相談をして欲しい。
 さて、中央公園と戸山公園では今「地域生活移行支援事業」がピークを迎え、新たな事業に参加する仲間も百名を突破し始めた。いよいよ本格的に動き出した感があるが残念な事に公園で起居する仲間に対象が限定されているので駅周辺の仲間や他の公園の仲間は未だ対策の恩恵に授かれないのが現状である。
 全国の仲間の力で制定させた「ホームレス自立支援法」が施行されて丸々2年。各自治体で法に基づく実施計画が作られつつあるものの、多くの野宿者を抱える東京でさえまだまだ対策は途上でしかない。そこへ来て先の石原知事の「立退き条例」発言であり、また政府も全国で83万人の失業対策実績がある「緊急地域雇用創出特別交付金(基金事業)」を今年度で廃止する方針であると云う。基金事業を使っても現在「地域生活移行支援事業」では十分な仕事量が確保できていないと云うのに頼みの綱がなくなればこの事業も縮小するしかなくなってしまう。全国的に見ても対策が不十分、ないしは途上でしかないのに、「いろいろ対策を試みても野宿者の数が増える一方」と言われ、東京でまたもや排除風潮が強まれば俺たちはニッチもサッチもいかなくなってしまう。
 言うまでもなく、俺たちが一番大きな課題としているのは雇用対策である。そして住宅確保策の強化が一緒に結びついたトータルな施策こそが、俺たちが野宿から脱却出来る効果的な施策であると考えている。野宿状態を固定したまま雇用対策をしろと要求している訳ではなく、野宿から脱却するために雇用対策を有効に使えと要求してきたつもりである。その意味で雇用対策問題は自立支援策推進のための大きな要である。一般的に55歳以下の失業者はさまざまな支援策を組み合わせていけば、再就職可能な年齢と言われているが、55歳から65歳の間の失業者は中でも「再就職困難層」などと呼ばれ一番厳しい状況を強いられている。建設関係でもよほどの技能を持っていなければ使ってくれない。日雇も厳しいとなれば日銭を稼ぐのも大変な年齢層である。政府が失業者対策として制度化した基金事業はこれまで東京では野宿の仲間のためにはあまり利用されていなかったが、ようやく「地域生活移行支援事業」で活路が見いだされ活用され始めたばかりである。6ヶ月と云う期間限定の対策ではあるものの中高年齢者の失業者に対する「つなぎ効果」はあると全国的には評価されている。
 基金事業の廃止方針は俺たちのみならず全国の失業者の怒りを買っている。大きな組合などでも交付金の継続を求めるたたかいが開始されている。「景気は改善」と云われても俺たちには何も実感がない。一部の企業だけが多くの労働者の首を切って儲かっているだけである。
 俺たちは基金事業の継続、そしてホームレス自立支援法に基づく新たな雇用対策枠予算を政府に求めて行こうと、釜が崎の仲間などと協力し、この間、国会に対する「請願書」の提出の準備を進めて来た。請願書に仲間の署名を付け今国会に提出し、俺たちの主張を国会で正式に審議をしてもらおうと考えている。請願書への紹介議員も多く集まっている。ただ騒ぐだけのたたかいを俺たちはしていかない。良心的な国会議員とも共闘し、また他の失業者や組合とも協同しながら仲間を増やし、正々堂々と俺たちの主張を訴えて行くつもりだ。
 昨年5月以来の中央行動となるが、来る11月4日(木)、久々の国会行動を予定している。午前10時、新宿区役所第2分庁舎(花園神社裏)カンパン配付場前に集まり国会へ仲間の請願署名を提出する行動に出発しよう。もちろん交通費、昼飯はこちらで負担するので心配ご無用。多くの仲間の結集で再び国会を動かしていこう!

枯れ葉にはならぬ
今度の木曜日、午前10時福祉事務所前に集合し国会請願行動へ!
緊急地域雇用創出特別交付金(基金)事業の継続を勝ち取ろう!

 仲間たち。
 相変わらず落ち着きのない気候の中、秋がぐんぐんと深まっている。気がつけば公園の木々もところどころで色づき始め、空気も澄み渡り、もう晩秋を迎えようとしている。秋晴れの日でも朝晩はもう冷え込みと云って良いくらい冷たくなって来ている。防寒対策もきちんとしていかない事には体調も崩しやすい。風邪もかなり流行っているようなので充分に気をつけていこう。
 これから寒さが増していくと高齢の仲間や病弱な仲間はより一段と厳しくなってくる。寒さを凌ぐ目的で福祉にかかりたいと云う仲間も多いだろう。新宿区など東京の福祉では、65歳以上の仲間ならあまりうるさく云われずに生活保護はほぼ適用される。中には手続きさえすれば年金を生活保護費以上に多くもらえる仲間や、田舎に自分名義の資産が残っていたりする仲間もいるかも知れないが、そこら辺のこまかな点はゆっくりと相談を継続していけば良い。もっとも困ってしまうのが、保護を受けていたけれども、「自分で勝手に出てしまった」ような仲間である。生活保護は一回だけと云う決りはないので、建前上は何度でも受ける資格はあるのだが、流石に福祉の心証を悪くするとそうも云ってられない。とは言え命にかかわる問題なだけに解決方法はいくらでもあるので、そう云う仲間は是非じっくりと相談をして欲しい。
 65歳以上の高齢者以外でも女性の場合は年齢や体調を問わず保護をすぐにしてくれる。ちょっと辛そうな女性の仲間を見かけたら、福祉に行くよう声をかけてもらいたい。
 その他、病院に行きたいなど福祉に関する問題で困った仲間は、毎週月曜日には俺たちのが福祉事務所に詰めているので、何か分からない事があれば相談をしてもらいたい。
 冬場が目前に迫ると今年の越冬対策はどうなるんだ?との声が挙がってくる。今年は新規事業なども始まり、またそれに連動して悪い噂などもあちこちで流れているが、厳冬期の2週間宿泊事業は、未だ正式な決定はおりていないものの、要求通り昨年度と同規模の実施が実現しそうである。宿泊は12月からとなるが、詳しいスケジュールが確定したらこのチラシで発表して行く。もちろん連絡会の年末年始の越年の取り組みなども従前通り中央公園で実施して行く予定である。寒くなって「どうしよう」ではなく、寒くなる前に様々な準備や予防をしていくことが肝心である。ちょっとは先の事も考えながら行動をしておこう。
 11月8日には大田寮の入寮受付も新宿区である。ちゃんとした仕事に就きたいと願っている仲間は、自分の足でこういう施設の応募の時に足を運ぶようにしていこう。
 こちらもちと先の事ではあるが、政府は今年度で緊急地域雇用創出特別交付金(基金事業)を廃止しようとしている。これまた廃止された後で「困った」では仕方がない。基金事業廃止問題は野宿の仲間も含めた全国の失業者にとって大きな問題である。「国のやることだから」と諦めるのじゃなく、おかしな事はおかしいと声を出していこう。
 もちろん仕事探しは自分で一生懸命やるのが基本であるものの、「つなぎ就労」の臨時就労はとりわけ中高年齢層の失業者には特に必要となる。当面の生活費の維持、就労習慣の取り戻しのためにも自治体がさまざまな雇用対策を行うためにもその財源がなくてはどうしようもなくなってしまう。ホームレス対策に引きつけて考えてみても、国がホームレス自立支援法に基づき責任をもって野宿の仲間への雇用対策枠予算を確保して行かなければ、自治体の自立支援策も雇用対策抜きのザル対策になりかねないと云う事である。
 今度の木曜日、4日、全国の仲間が集めた請願署名を提出する行動がある。皆で国会の前に集まり、座り込みやチラシを撒きながら俺たちの問題をアピールをし、昼休みの時間、国会議員の先生方に提出をして行く。同時間帯に大きな組合の団体も基金事業の継続のために行動をしているので、同じ問題を抱える者同士エールを交わして行きたい。午前10時新宿区役所第2分庁舎(花園神社裏)カンパン配付場所に集合し、議員会館前に出発しよう。もちろん交通費と昼飯はこちらで負担する。午後2時前後までの短い行動だが、俺たちの現実を国会に示す良いチャンスだ。是非気軽に多くの仲間が参加してもらいたい。
 今国会での請願の行方を見守りながら、そして対策事業の拡大を求めながらこれからの厳しい季節に臨んでいこう。

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澄み渡れ 心と空
120名の全国結集で国会請願行動行う。お疲れさまでした!
今度の日曜日は戸山、中央公園で医療相談会があります。

 仲間たち。
 秋もぐんぐんと深まり、冬の足音も何となく聞こえ始めて来た。朝晩はもう冷たい乾いた風が吹き安眠を妨害してくる。冬型の生活スタイルをしっかりと作っていかないとこれから寒さとの厳しいたたかいの日々が訪れる。澄んだ秋空は晴れ晴れしいが、その裏に隠された恐怖をそろそろと実感していこう。季節はもう11月。小春日和に騙されず、しかと俺たちなりの生活を築いていこう。  
 冬場を前に健康管理をもう一度見直してもらいたい。路上暮しは確実に健康を蝕まれる。偏食による内蔵疾患、冷たい路上で寝る事による神経痛などの疾病、また精神的なストレスもまた身体にいろいろな悪影響をあたえる。自覚症状が強くあればまだ良いが、中には自覚症状がなかなか感じられない病気などもある。予防策は、「おかしいな」と思ったら、早い内に病院に行くなりして専門的な検査を受けるしかない。病院も当たり外れがあるので、ある病院で「大丈夫」と云われても、症状が変らない場合は病院を変えてもらうなどをしてもらおう。
 路上で暮らしていようとも、福祉を通せば病院には誰しも行ける。福祉の手続きはそんなに難しくもない。一人じゃ不安な仲間は、毎週月曜日に実施している俺たちの福祉行動に気軽に相談してもらいたい。
 また、定例の医療相談会も実施している。丁度、今度の日曜日がその日だ。戸山公園は朝10時よりマルエツ側入り口付近にて、中央公園は炊き出しの後、ポケットパーク(雨天の場合は都庁下)で実施する。ボランティアのお医師さんや看護婦さんが来てくれるので「調子が悪い」と云う仲間、福祉を通して医者に行きたいと思っている仲間、薬が欲しい仲間などは気軽に相談をしてもらいたい。
 冬場への対策も着々と準備を進めている。連絡会の毛布配給は12月12日から毎週数百枚配付する予定だ。また、年末年始も例年通り連日の炊き出しや、医療体制などを組み、「仲間の命を仲間で守る」取組みを今年も実施していく。また、新宿区への要望である厳冬期の大田寮2週間無料宿泊枠五百名枠の確保もどうやら実施される見通しである。様々な施策や俺達民間の支援などを利用していけば、厳しいながらも冬は乗り越えられる。越冬に関する情報はこのチラシで逐一報告していくので、これから注目をしていてもらいたい。
 さて、先日4日に、国会に対する請願行動を実施してきた。ホームレス自立支援法制定後2年を経過しても未だ本格的な施策が全国的に実施出来てもいないのに政府が失業対策の根幹でもある緊急地域雇用創出交付金(基金)事業の今年度廃止を目論むなど、雇用対策の縮小方針に向かうことへの全国の仲間の怒りの行動でもあった。新宿、池袋、大阪、北九州の仲間、総勢百二十名が議員会館前に座り込み、俺たちの現状をしっかりと訴えて来た。請願書には54名もの国会議員が紹介議員になってくれ、また全国で実施した請願署名には五万二千三百十七名の仲間や市民が署名をしてくれた。ダンボール箱に詰まった請願署名簿と請願書を、座り込みの前に出て来てくれた国会議員の先生方にしっかりと渡し、国会でのちゃんとした審議をお願いしてきた。
 東京的に云えばホームレス自立支援法がそれなりに機能はしているものの、その規模は未だ小さく、また肝心の就労支援がしっかりしているかと云えば、それもまだ整理されていないのが現状である。「自立支援事業」「地域生活移行支援事業」「生活保護制度」が大きな自立支援策として打ち立てられてはいるものの、相互関係が明確でなく、それぞれに課題を抱えたままである。とりわけ「就職困難層」と云われている中高年齢層への就労支援が弱く、緊急一時保護センターのリピーター問題などにその点は凝縮されて現れている。「総合的な対策」と云われ続けて来た東京の路上生活者対策も今後相当に整理していかない事には、仲間にとって使い難い施策の羅列にしかならないだろう。そして、最大の弱点である規模の問題は、それこそ国をも動かしていかないことには絶望的である。基金事業の廃止問題は東京においてもストレートに事業規模、内容の問題に反映してしまう。仲間の要求で山谷対策に閉じこめられていた臨時就労がようやく路上生活者対策にまで拡大したにもかかわらず、基金事業廃止でまた元のサヤに収まるようならお話にならない。臨時就労の「効果的活用」を今後「地域生活」のみに留まらず、「自立支援事業」等にも拡大していく方向性こそが求められている。これは、俺らが長年かけ作りあげた「流れ」である。そしてだからこそ国の財政的な裏付けが必要なのである。請願書の審議の行方をしっかりと見届けながら、決して諦める事なく粘り強く国、行政を動かしていこう。
 今後また行動のある時は仲間にすぐさま呼びかける。俺たちは決して孤独ではない。国会の中にさえ強い友軍を持つまでになった。心ある人々と連携し、そして俺ら自身の強い意志を持ちながら堂々とこれからの冬を迎え入れよう!



それぞれの冬
越冬の準備着々と進行中。越冬大田寮2週間無料宿泊受付
スケジュール近日出る。毛布配給は12/12日から。

 仲間たち。
 早いもので、もう11月も中旬。ぐんぐんと気温も下がりついに初冬の頃を迎えようとしている。肌身しみて感じるように、これからの季節が仲間にとって受難の季節となるが、皆の力をふり絞ればどうにかなると俺たちは確信している。しんどいながらも、これからの季節を生き抜く覚悟を今のうちに整えていこう。
 これから空気が乾燥して来る。あまり思い出したくもないが、冬は火災がよく起こる。テントなどではロウソクの失火、カセットコンロのガス漏れ、煙草の不始末、路上でも通行人が捨てる煙草の火でダンボールハウスが全焼なんて事もあった。原因は何であれ火災事故と云うのはとにかく危険である。ブルーシートなんぞはあっと云う間に溶けてしまうし、乾燥したダンボールもすぐ火が上がる。そんな事故がないよう、火元の消火を確認してから横になる、各人ペットボトルや空き缶に水を入れて寝る時には枕元に置いておく、発見したら周辺の仲間が力を合わせて消火するなど注意をして行く必要がある。今年の冬も火災事故ゼロで乗り切りたいものである。
 空気乾燥と云えば風邪のシーズンでもある。パトロールに回っていても、とにかく風邪の仲間が最近は特に増えている。密室ではないので集団感染はあまりないものの、風邪も感染病なので体力の弱い仲間などにはすぐに広まってしまうし、肺炎、結核など他の病気も誘発する。人込みの中を歩いたらウガイをするなどの予防は是非ともしておいた方が良いだろう。
 もちろん、風邪の兆候が現われたら薬を飲むなり、医者に早めにかかるなりした方が良い。市販薬はパトロールの時や炊出しの時に持って来ているので渡せるし、医者にかかりたい仲間は、毎週月曜日なら区役所分庁舎1階の福祉事務所に連絡会のメンバーが詰めているので相談をして欲しい。新宿区は路上の仲間が医者に通院する事は健康管理のため推奨している。風邪以外の病気も早期発見、早期治療が必要だ。血圧が高めと云うだけでも厳しい季節の中、亡くなってしまう仲間もいるのでちょっとした身体の変化を見逃さず、福祉を通して医者にかかるようにしていこう。
 他方、急に身体が痛み出した。区役所まで行く力すらない。夜間で対応できない。などの場合は、迷わずに救急車を呼ぼう。救急車は自分で呼んでも一向に構わないし、治療費は後で手続きをすれば福祉でもってもらえる(運ばれた病院で「自分は野宿していてて払える治療費がない」と云えば大丈夫)。
 それと、65歳以上の仲間、女性の仲間は、福祉に相談に行けば、病気でなくとも施設などでの生活保護を受給できるので、「これからの季節はキツイ」と思っている仲間は、早々に相談に行くようにしよう。
 12月の半ばからは例年の2週間無料宿泊事業も開始され、連絡会の毛布一斉配給初日も12月12日(日)と日取りは決まった。
 着々に新宿の地では冬越しの準備は進んでいる。
 さて、今年7月から始まった中央、戸山公園での「地域生活移行支援事業」であるが、この度東京都福祉保健局から中間実績が発表された(下に図表)。11月2日現在で移行を完了した仲間が中央公園52名、戸山公園78名の計一三〇名となっている(もちろん、アパートに移行した仲間はそれぞれ頑張って生き抜いているし、臨時就労から自分で仕事を見つけた仲間も出始めている)。他方、7月の時点で移行を希望した仲間が両公園含めて計四一二名であることから、まだまだその半分にも至っておらず、全体として遅れ気味なのが分るだろう。当初予定では12月末までに希望者全員を移行させる計画であったが、この状態では越年は必至である。俺たちは参加するしないは仲間の選択であり、それを尊重する事、そして参加希望を出した仲間全ての事業参加を強く申し入れて来た。計画全体が遅れているからと諦める事はない。7月時点で参加希望を出した仲間で「待たされている」仲間は諦める事なく、各公園の相談ブースに行き事業参加の意志をしっかりと伝えていこう。俺たちはたとえ年を越しても、参加希望者全員が事業に移行するまで見届けていくつもりだし、もし「足きり」のようなことがあったら断固として抗議をしていく。俺たちは新宿の地で始まったこの事業の細部を点検しながら今後の路上生活者対策の大きな柱にさせていくつもりだ。
 他方で自分の意志で居残りを決めた仲間も俺たちは徹底して支えて行く。一方的な排除をさせないことは当然ながら、それに留まらず、動くに動けないそれぞれの個々の事情をしっかりと受け止め、今後新たな施策の改善に生かして行くつもりである。
 それぞれの越冬から、それぞれの希望を紡ぎ出そう。



怯えぬ強さを
厳冬期対応無料宿泊事業正式に決定。昨年度同様新宿区500名枠
(通常枠を含め)を要求通り確保!おおいに利用していこう!

 仲間たち。
 温暖化の影響か、未だ小春日和の日がときたまあるものの、暦は確実に冬へと向かっている。朝晩の冷え込みは日一日と増しており、秋の愁いも重なり気持ちを萎えさせるには十分な季節である。
 心のすき間が出来る頃に病魔はつけ入って来るので、冬に備えての心構えはしっかりとやっていきたい。冬にもなると血圧が不安定になったり、腰痛など神経系統の病気が悪化したりする仲間も多い。また、風邪をこじらせて結核、肺炎などの病気を併発するなんて事もある。なにせ冬の路上暮しに病気は辛い。治る病気も治らなくさせているのが俺たちが暮らす環境である。
 しかし、俺たちが長年運動を続けて来た事もあり役所の制度も以前よりは使い易くなってはいる。一人でじっと我慢するよりも思い切って福祉の制度などを利用した方がどうにかなるケースは意外と多い。新宿の仲間達はこれまで制度を上手に利用しながら自分の未来を切り開いて来た。病気の事や生活の事は一人で悩まず、いろいろな仲間と相談しながら前向きで考えていこう。
 福祉の事で判らない事などあったら毎週月曜日は俺たちの仲間が新宿福祉(花園神社裏分庁舎1階)に必ず詰めているので是非聞いて欲しい。難しいケースは間に入る事も可能だ。人生山有り谷ありで構わないし、一度や二度の失敗などにくじける必要などない。説教かます奴は「馬に念仏」で聞き流しておれば良い。自分のこれまで生きてきた自信をもちながら、しっかりと相談をしていきさえすれば前途は必ず拓けて来る。
 この秋から要求して来た厳冬期対応無料宿泊事業(大田寮での2〜3週間枠の短期宿泊)は18日の福祉事務所長会で正式に決定し、新宿区枠として四六〇名枠が確保される事となった。通常の大田寮(一と月身体を休め自立支援センターへ行けるコース)枠と合わせれば丁度五〇〇名枠となり、満額回答と相成った。「地域生活移行支援事業」が開始された事により廃止の危険があった厳冬期宿泊(他区ではほとんど廃止か縮小してしまった)も仲間の力があればこうして存続させる事も可能である。なんとか辛うじて続いている宿泊事業なので是非とも多くの仲間が順番に利用して冬場の行政施策の重要性をしっかりと刻印していきたい。もちろんこれが十分な施策ではない。冬期の厳しさを一時的にでも凌げる人道的に最低限の施策として俺たちも位置づけている。本来ならば「地域生活移行支援事業」を駅周辺等まで拡大させる等、いつでも、誰でも利用できる「屋根と仕事」につながる施策をもっと多く作りあげなければならないと考えている。その点ではまだまだ力不足である。しかし不十分といえども、どうやらこうやら生き抜くためには「今使える施策は骨までしゃぶれ」である。
 もちろん行政任せではなく、連絡会も独自の越年越冬対策を例年通り実施して行く。12月12日の毛布配給を皮切りに医療相談会の強化、そして年末29日から年明け1月3日までの連日炊き出しや24時間体制での医療等越年越冬闘争を今年も実施していく。
 冬を怯えず、前へ前へと歩き始めよう。



生きよ 冬
越冬用毛布200枚放出。12月12日(日)より年内毎週日曜日
午後5時中央公園ポケットパークにて

 仲間たち。
 ここのところ急に木枯らしが吹きはじめ気温もグングン下って来ている。比較的暖かな秋だっただけに急な寒さは身体に応える。もう冬も目の前だ。しっかりと冬を越して行く気構えを作り出しておこう。今年の冬も暖冬傾向であると気象庁が長期予報を先日出したが、逆に暖冬だと寒冷前線などが来た時気温差が激しくなり、体調管理が難しくもなる。油断をせず冬に臨みたい。
 パトロールで回っていると風邪が長引いている仲間も多く見受けられる。空気もどんどん乾燥し始めているので風邪も引きやすくなっている。市販の薬を飲んで治る程度なら心配ないが、長引いて微熱が続く、咳が続くなどの仲間は念のため医者で診断を受けてもらった方が良いだろう。風邪は万病の元なので、こちらも油断をすると大きな病気になったりもするので要注意だ。
 「調子が悪い」「食欲がない」「身体がだるい」などの自覚症状がある仲間なども本格的な冬が来る前に診察してもらった方がよほど安心である。
 野宿している仲間は、保険証がなくても住民票がなくても、今寝ている区の福祉事務所に行けば医者に無料でかかれる事になっている。もし一人で行くのが不安な仲間は、毎週月曜日に俺たちは福祉行動と云って、仲間の福祉手続きを応援する行動を取っている。是非気軽に相談をしてもらいたい。福祉の手続きは思ったよりも簡単でもある。躊躇して後で苦しむより早い内に対処しておいた方がよほど安心である。
 冬の期間、病気の仲間や、高齢の仲間、女性の仲間、障害を持った仲間など、野宿の中でも一番厳しい立場に立たされた仲間の福祉制度活用を俺たちは最大限応援していく。人生で「きっかけ」なんてそんなに多いものじゃないのけれど、意外と身近に「きっかけ」が落ちてたりもする。色々な「きっかけ」と「チャンス」をモノにしてもらいたいと思う。
 厳冬期の短期無料宿泊(大田寮)募集は、16日より新宿区で開始される。2週間から3週間の短い宿泊だが、毎年、大田寮で健康診断を受け生活保護に移行する仲間もいる。自分が思っている以上に自分の身体が悪くなっているケースはあるものである。これまた一つの「きっかけ」である。
 さて、中央公園と戸山公園で実施されて来た「地域生活移行支援事業」もいよいよ終盤に差しかかり、約二百名近い仲間がアパートへの移行を済ませている。若干計画が遅れ越年になってしまう仲間もいるようだが、来年の1月中か2月半ばまでに希望者全員が移行を済ませる予定である。
 この事業、29日に墨田区隅田公園で「説明会」があり、12月1日より隅田公園で相談開始と、東部圏に移り、隅田公園(隅田区側、台東区側)の後、上野公園で実施される予定で、来年度(後半)の代々木公園までとうぶんは西の方には戻って来ない。
 つまり、今回の事業に乗らなかった両公園の仲間はしばらくはそのままの状態で固定されると云う事になる(居残った仲間へ強制排除があるとの噂がまたぞろ立っているが、そんな事はまったくない)。もちろん公園の整備のため場所の移転などの要請はあるかも知れないが、力づくで無理矢理「排除」させられる事は決してない。俺たちは「自らの選択で居残りを決めた仲間の意志」を尊重させるべく、アパート移行後の公園の在り方についても発言権を持って行くつもりなので、今回の事業に乗らなかった仲間も次なる施策を求めながら、今まで通りの生活を維持していこう。
 俺たちは行政の施策は一過性であるべきではないと考えている。「いつでも、誰でも」参加できるのが本来の施策の在り方である。だから「これで終り」には決してさせない。今回参加も出来なかった駅周辺の仲間や、他の公園の仲間など、まだまだ新宿には多くの仲間が残る事となる。ましてや新宿と云う地は新たな仲間が職を求めて次々と来るお土地柄である。その土地柄に見合った施策を今後必ずや実施させていく決意である。先行して事業に参加した仲間を支えながら、残った仲間の「野宿からの脱却策」を求め続けていきたい。
 新たな展開があった二〇〇四年もあと一月で終ろうとしている。最悪の事態を防ぎ、他団体の介入から団結を守り抜き、そして新たな展望を切り開いたと云う意味で、新宿の仲間の勝利の年でもある。
着実に、粘り強く、寒空に負けず、それぞれの運命を切り開いて行こう!



師走を突き抜けろ
越冬用毛布200枚放出!
今度の日曜12日午後5時中央公園ポケットパークにて(一人一枚先着順。収納用袋付)

 仲間たち。
 いよいよ師走。あわただしくも越冬の季節に突入である。例年だと、冬の始めは寒冷前線が安定しない事もあり、気温の格差が極端に大きくなる。暖かい日でも夜になると北風が吹き始め真冬並になってしまう事も良くある。体調をここで崩すと大変な事にもなる。空気も乾燥がちなので喉をやられ、風邪も流行し、結核も流行る。乾燥に弱い肌の仲間などはヒフ関連の病気にもなりがちだ。
 越冬の俺たちの合言葉は「仲間の命は仲間で守ろう」だ。大げさに聞こえるかも知れないが、病気の仲間でも一つ間違えば、この季節は命にかかわってくる。風邪を引いて高熱が出る。市販の薬を飲んでも効かない。横になる場所すら限られている。たとえ横になれたとしても充分な暖は取れない。もちろん雑仕事すら出来ず、炊き出しにも出歩けない。こんな事になったら、風邪だけじゃなく、栄養失調にもなり、身体が弱ければ肺炎や結核になってもおかしくはない。そんな時に頼りになるのが、仲間であり、連絡会の越冬体制である。連絡会がいくら頑張っても、広い新宿見回るのだけでも限界がある。だから、もし、隣の仲間が、「熱を出して苦しんでいる」「調子が悪そうだ」と思ったら、見ず知らずの仲間でも、同じ路上の仲間だ。声をかけ、あまりに苦しそうだったら救急車を呼ぶ。それほどでもなかったら役所の場所を教えてあげる。知り合いの仲間や連絡会に連絡をしてみる。そんなチームプレーが「仲間の命をみんなで支える」と云う事だ。
 もちろん、連絡会の毎週月曜日の福祉行動はこの冬、毎週きっちりと行って行く。65歳以上の仲間、女性の仲間、身体障害者手帳2級以上の仲間は、病気でなくても生活保護が取れる。また、病院を紹介してもらいたい仲間もいつでも大丈夫だ。一人じゃ不安な仲間は月曜日午前中なら、連絡会のメンバーが区役所2階の福祉事務所に詰めているので、一声かけてもらいたい。
 連絡会は次の日曜日12日から毛布の集中配付を炊き出しの前に行う。各二百枚を予定している。午後5時に中央公園のいつもの炊き出しの場所に集まってもらいたい(雨の時は都庁下)。連絡会が毎年配給している毛布は行政の力を借りず、全国人々の暖かいカンパを元手に一括購入したものであるが、数には限りがある。大事に使い、昼間の保管場所もしっかりと確保しておこう(大きな収納袋も一緒に用意します)。
 また新宿区の厳冬期対応大田寮2-3週間無料宿泊事業も、16日(木)から始まる。新宿区枠の通常の大田寮の受付も7日にあるのでそこを狙うのも手だろう。年内は年末年始を挟んだ3週間の宿泊募集が2回、計70名確保されている。厳冬期の宿泊は、直前に通常の大田寮を出た仲間でも大丈夫。条件は「新宿区内に野宿している者」以外は一切ない。仲間の力で作らせた厳冬期宿泊事業もおおいに利用していこう。
 仲間の大きな輪(情報網と支え合いの気持ち)がありさえすれば冬は怖くはない!



いざ 冬の航路へ
越冬用毛布200枚放出中。今度の日曜午後5時中央公園ポケットパークにて。
16日(木)より厳冬期大田寮抽選会開始!


 仲間たち。
 まだ暖かい日が残ってはいるものの、そろそろ灰色の冬景色が東京でも覗き始める頃である。朝晩はこれからかなりの冷え込みになる。暖を取る段取りなどは大丈夫だろうか?連絡会は12月中の毎日曜日に毛布の配付をしているのでまだの仲間は是非とも利用してもらいたい。また、風邪もかなり流行り始めている。今年の風邪はだいぶしつこいようなので注意をしてもらいたい。中でも熱が出たりするとかなり大変である。風邪が長引くようなら迷わず、福祉から病院を紹介してもらいきちんとした治療をしていこう。福祉の使い方が判らない仲間は、毎週月曜日に俺たちが福祉事務所に詰めているので、気軽に相談をしてもらいたい。冬場は季節柄福祉は使いやすくもなっている。これまで断られ続けて来た仲間なども冬場に相談に行くと案外と上手くいったりもする。役所の制度は思い切って使うようにしてもらいたい。
 7日の大田寮(通常)の入寮には52名の仲間が並んだ。冬場になると入寮受付の人数も多くなるが、こちらも諦めずに並んでおかないと利用できなくもなる。年内は16日(木)と22日(水)の大田寮(厳冬期)の受付のみとなる。16日は40名、22日は30名と厳冬期の宿泊枠はぐんと広くなるので確立もまた高くなる。厳冬期はいわゆる「6ヶ月ルール」は適用外になるので、通常の大田寮から出て来て間もない仲間も利用できる(但し、厳冬期を一度利用すると通常の大田寮は来年4月以降利用できない冬期特別ルールもあるのでこの点だけ注意を)。昔の「なぎさ寮」と違い、今は2段ベットでプライバシーもある程度確保できるし、また医療体制などもしっかりとしている。短い宿泊期間ではあるが、冬の辛さから一時避難するには丁度良い施設でもある。調子の悪い仲間なら、大田寮に入ってから通院し、通院の結果重篤な病気なら大田寮から宿泊所などに移行し生活保護を取るなんて事も可能である。まあ、思った通りにいかないかも知れないが、ひとつのチャンスと考えてみて欲しい。
 年末年始は29日(水)より年明けの3日(月)まで、連絡会が越年越冬体制を今年もしっかりと取り組んでいく。年末年始、新宿の路上に残った仲間の強い味方になれるよう準備をしている。連日の炊き出し、そして24時間稼働の医療体制を中央公園ポケットパークを拠点に構築していきたい。詳しいスケジュールは直前に発表するが、ちょっとは余裕がある仲間は是非とも協力をしてもらいたい。
 さて、先月、全国の仲間の署名簿と共に提出した「請願書」は、先の国会が延長せずに終ってしまった事もあり「審議未了」のまま棚上げにされてしまった。それでも多くの国会議員を味方につけた今回の「請願」行動は、民主党が国に「緊急申し入れ」を行う、また自民党の有志議員が政調会長宛に「国家要望」を行うなどの機運を産み出している。また全労連などの大きな組合も連続した政府交渉を持ち「失業なくせ」の行動に立ち上がっている。それぞれ「雇用対策を重点とした自立支援策に予算をしっかりつけろ」との要望であり、それぞれの立場を越えたこの機運は、年明けの通常国会での具体的な議論につながっていく事だろう。
東京都、新宿区と民間NPOの協同で示した新宿地域の「地域生活移行支援事業」は、「住宅」「就労」「生活」のトータルな総合的支援体制を取り、それ相応の予算を執行するなれば問題とされている「ホームレス問題」の一定の解決につながる事を如実に示している。

俺らの年越しへ
26日(日)も午後5時より毛布200枚無料配付!
7時からは医療相談会もあります。

 仲間たち。
 ここの所天気が目まぐるしく変り、気候の変動がとてつもなく大きい。今のところ暖冬基調ではあるものの、体調を維持しにくい気候でもあるので、ちょっとした身体の異変に気をつけていきたいものだ。11日の朝、コマの前で仲間が亡くなったとの報も受けている。冬は確実に身体を蝕む。「俺は大丈夫」と思わずに自己管理をしっかりとしていこう。
 新宿区による厳冬期の大田寮無料宿泊も開始されている。先日の受付は89名の応募と、暖冬のせいもあるのか例年より少なめだ。逆にいえば例年より入りやすくなっているとも言えるので今回外れた仲間も粘り強く抽選会に参加するようにしよう。
 大田寮は大田区の大田市場の近くにある路上の仲間専用の宿泊所で、運営は都区がしている施設である。公園などによく来る「泊る所あります」の怪しげな民間団体とは違うのでその点は安心できる。居室は2段ベットの雑居になるが、カーテンやロッカーもあり、ある程度のプライバシーは守れる環境にある。もちろん3食つくし、風呂もあり、煙草の支給や散髪のサービスなどもある。また、医療体制はそれなりに充実しているので、施設から病院に通う事も可能だ。身体をちょっと休めたいと云う仲間には丁度良い施設なので大いに使っていこう。今年は22日の受付が最後であるが、年明け6日から3月まで毎週募集がある。
 さて、来週からはいよいよ越年の時期に入る。連絡会は29日から中央公園ポケットパークを拠点に、共に年を越す体制に突入する。そのための準備は26日からすでに入るので身体の空いている仲間は会場設営や荷物の搬入等、是非とも出来るところを手伝ってもらいたい。これに先立ち、毛布の配給は既に毎週日曜日にしているが、まだの仲間は26日の毛布配給が年内最後の配給なので午後5時に取りに来てもらいたい。
 また、区役所は年末28日で仕事収めとなる。調子が悪いのだけれどもまだ病院に行った事がない、年末年始用の薬をまだもらっていないなどの仲間は、早めに福祉を通して病院に行くようにしていこう。年末年始は救急搬送以外、病院にかかる手段がなくなるので、こちらも早め早めに対処してもらいたい。26日に医療相談会(中央公園のみ)をやるので最後の福祉への駆け込みに利用してもらいたい。
 26日以降は、27日、28日と越年体制を作るための準備作業を11時にポケットパークに集まりながらやっていきたい。そして29日、これまた同じく11時に集まり、越年の取組みが開始される。29日から3日までは連日、炊き出しをいつもの時間で実施する。越年は毎日違ったメニューでおかずもつくので楽しみにしてもらいたい。また、炊き出しの前はコンサートや映画の娯楽も用意している。31日大みそかはカラオケ大大会、紅白上映、年越しそばやお神酒の振るまいなど大掛かりな年越しイベントがあるのでこちらも楽しみにしてもらいたい。年明けは2日の午後に餅つき大会や路上劇の上演なども予定している。もちろん医療体制も24時間体制となり、衣類などのカンパ物品も逐次放出する。世間の風に負けない俺達の年越しを共に!

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