新宿連絡会チラシ第一集

(2001年3月11日より11月25日まで)

2001年3月11日新宿連絡会チラシ
2001年3月18日新宿連絡会チラシ
2001年3月25日新宿連絡会チラシ
2001年4月1日新宿連絡会チラシ
2001年4月8日新宿連絡会チラシ
2001年4月15日新宿連絡会チラシ
2001年4月22日新宿連絡会チラシ
2001年4月29日新宿連絡会チラシ
2001年5月1日メーデー全都実チラシ
2001年5月6日新宿連絡会チラシ
2001年5月13日新宿連絡会チラシ
2001年5月20日新宿連絡会チラシ
2001年5月27日新宿連絡会チラシ
2001年6月3日新宿連絡会チラシ
2001年6月10日新宿連絡会チラシ
2001年6月17日新宿連絡会チラシ
2001年6月24日新宿連絡会チラシ
2001年7月1日新宿連絡会チラシ
2001年7月8日新宿連絡会チラシ
2001年7月15日新宿連絡会チラシ
2001年7月22日新宿連絡会チラシ
2001年7月29日新宿連絡会チラシ
2001年8月5日新宿連絡会チラシ
2001年8月15日新宿連絡会チラシ
2001年8月19日新宿連絡会チラシ
2001年8月26日新宿連絡会チラシ
2001年9月2日新宿連絡会チラシ
2001年9月9日新宿連絡会チラシ
2001年9月16日新宿連絡会チラシ
2001年9月23日新宿連絡会チラシ
2001年9月30日新宿連絡会チラシ
2001年10月7日新宿連絡会チラシ
2001年10月14日新宿連絡会チラシ
2001年10月21日新宿連絡会チラシ
2001年10月28日新宿連絡会チラシ
2001年11月4日新宿連絡会チラシ
2001年11月11日新宿連絡会チラシ
2001年11月18日新宿連絡会チラシ
2001年11月25日新宿連絡会チラシ

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春一番
16日(金)AM11:30より都庁前から行動開始!

仲間たち!
 春はもうそこまで来ているのにまた小雪が散らつくなど、どこかじれったい日々が続いている。早春特有の嵐が過ぎればいよいよ桜の季節となる。どんよりとした冷気を取り払ってくれる春の陽射しが待ち遠しい日々である。
 調子の方はどうだろうか?冬の間、無理をしていた体なのだから是非ともいたわってもらいたい。なぎさ寮で結核が判明し、病院で亡くなった仲間、戸山公園から救急車で運ばれ亡くなった仲間の悲報が届いている。また、渋谷でも路上死が出ている。季節の変わり目はどうしても持病が出たり、新たに病気にかかったりとやっかいな季節だ。油断せずに健康管理だけはしっかりとやっていこう。
 俺たちは毎週月曜日に福祉事務所に詰めているので福祉など分からない仲間は、是非、気軽に相談に来て欲しい。
 行政の越冬対策も「なぎさ寮」が14日、「さくら寮」が月末に終了する。東京都は「ホームレス白書」を9日発表した。これによれば、今後の「対策」をより強化する予定であるらしいが、それにしても、生活保護行政、労働行政、住宅行政などがよほど腰をあげて「対策」に乗り出さない限り、20名とかそこらの「自立支援センター」募集などではとうてい俺たちのニーズに対応できないだろう。俺たちは「総合的な対策」などといういつもの言葉だけのかけ声などは聞きたくない。本当に仲間のためになる「対策」がそんなに待たずに使えるようにしてもらいたいだけである。現在の自立支援センターにしても、どこが責任を持つのかすらはっきりとせず、入寮者に無用な混乱を強いるている。「対策」の体系はもちろんだが、責任部署を明確にし、寮の管理運営を行い、入寮者の現状に沿ったプログラムを作成していかない限り、そんな混乱は続くだろう。
 こんな状態を放置しておき、今後の自立支援センター増設にせよ、「緊急一時保護センター」にせよ、「グループホーム」にせよ、都区で駆け引きをしながら2年も3年もかかるようではまったくお話にならない。また、新年度から山谷対策室が対策課に格下げされたが、「対策」を二重化させたままでは所詮混乱を強いるだけである。早急に対策体系を一本化すべきであり、日雇雇用対策は地域対策ではなく一般施策として行うべきであり、「路上生活者雇用対策」としては、自立支援センターに高齢者向けの軽作業労働などを積極的に誘導すべきである。更に、23区の「路上生活者対策」は一定進んだものの三多摩など市部の「対策」はまだ手すらつけていない。自立支援センターを市部にも作るなどの方針が三多摩の仲間からも求められている。
 ホームレス問題が社会問題に浮上してからもう7、8年にもなるのである。都市問題としてさほどの重要性も感ぜずに「対策」を怠ってきたツケが今の現状である。そのことをキチンと認識して今年こそは本格的な「対策」を前進させてもらいたいものだ。
 もちろん、俺らは行政にまかせっきりになどはしない。要求をし、それを実現させていく俺らの運動がないところでは「対策」も結局は形だけのものになりかねない。「対策」はこれから路上からやり直していくために「対策」が必要な一人ひとりの仲間が声をあげ、勝ち取るものである。俺たちは今週の金曜日から都庁前に陣取り春の要求闘争を開始する。3月は情宣活動(チラシをまくなどの社会的アピール活動)を中心に、対都交渉は4月からだ。一人ひとりの思いを行政にぶつけながら、今後何をどうすべきなのかを力強く大衆運動で表現していこう。
 黙っていても何も良くはならない。黙っていたら仲間が次々と力尽き、路上に散っていくだけだ。多くの仲間が春の取り組みに参加されることを俺たちは声を大にして訴えたい。
 これからの季節、まずは健康管理をキチンとしながら仲間の命を仲間で守り、自力でできることは皆の力を合わせてやりながら、何とか路上で生き抜き、路上から脱する方策を皆で見い出していこう。16日(金)午前11時半都庁前に集まり春の第一声をあげていこう!

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もたもたするな!
東京都は「ホームレス白書」を発表
 

 仲間たち!
 桜の蕾みが今か今かと開花の時を待ち望んでいる。雪が何度も降る厳しい今年の冬もようやく終わった。冬を皆の力で乗り越えた事を喜びをもって確認しよう。
 けれど季節の変わり目は一段と健康管理が必要だ。越冬対策が終わっても福祉事務所では病気の仲間、高齢の仲間への生活保護適用はやっている。遠慮せずにどんどん役所に窮状を訴えていこう。毎週月曜は俺たちが役所に張りついているので何かあったら来てもらいたい。
 また、仕事を探し、仕事を見つける施設=自立支援センター「新宿寮」では、一期生がようやくアパートなどへ転居し始めている。新宿枠の空きが今月はちょくちょく出ているので、入寮したい仲間はチャレンジしてみよう(登録の仕方は裏面にあります)。
 東京都福祉局は3月9日、「ホームレス白書」を発表した(こちらも裏面参照)。「大都市が抱える構造的な問題として、重要な行政課題に位置づけ」「これまでの応急援護中心の対策から」「社会復帰にむけた」「長期的、総合的対策へ踏みだす」と、強制排除やその場かぎりの対策からようやく本格的に転換する事を示した内容だ。これも俺たちが長年にわたりたたかって来たひとつの成果と言えよう。俺たちは当然の事として「白書」を評価する。と言う事は、あとは、いかにこれを本当に実行させるかである。来年度の新たな自立支援センターの設置は豊島区が「千登世橋寮」に決まり、6月までには開設の見込みだが、残る渋谷区、墨田区は未だ開設時期は明らかにされていない。他方、「緊急一時保護センター」(通年型シェルター)「グループホーム」(就労後の社会復帰施設)にしても13年度中の開設と言ってはいるが、未だ都区協議中との事だ。しかし、「白書」が出た以上、今までみたいに「検討、検討」ではなく、早急にやってもらわなくては困る。俺たちが望んでいるのは崇高な「のうがき」ではなく、実行力である。一日でも早く「やり直しが出来るシステム」が構築される事こそが多くの仲間の希望である。
 そのために俺たちは役所に俺たちの言い分を要求する事を止めはしない。俺たちは16日に久々に都庁前に30名で登場し、俺たちの言い分を書いたチラシを捲き、「対策」の拡大拡充を求める春の第一声をあげた。次回は30日(金)に同様の行動を予定している。もちろん、4月に入ってから役所との交渉を本格的に始めて行き、5・1メーデーには今まで以上前向きな回答を引き出させて行くつもりだ。
 今の時期、とにかく集い、まとまって声をあげて行く事だ。今後の対策を本格的に実行させるのか、それとも「かけ声」だけに終わらせてしまうのかは、俺たちの行動いかんでもある。諦めずに役所に声を出し、一つひとつ俺たちが野宿から脱せられる「対策」を具体的に勝ち取っていこう。冬を乗り越えた力で、春のたたかいに全力を尽くそう!

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  春だから起つ
ー30日(金)11時半再び都庁前に!ー

 仲間たち!
 東京にも桜が咲き、ようやく春爛漫、気分の良い日が続いている。冬を越した疲れを癒すにもってこいだ。もちろんまだ朝晩は冷え込むので注意は必要だ。冬の疲れがドッと出るのも春ならではの現象で、先日も西口の仲間が一命はとりとめているものの重体で病院に入院した。とりわけ持病をもっている仲間は気をつけていこう。冬の疲れはじょじょに癒すのが一番良い。春だからと警戒心も怠り、開放的になりすぎると反動が一挙に来る。季節は問わず、調子が悪かったら早め早めに医者に行くようにしよう。
 端境期のせいか、仕事にアブれた新しい仲間も増えて来た。同じ仲間なので、炊出しの場所や役所の使い方など仲間が身に付けた知識を是非とも教えてやって欲しい。無用なトラブルは困りものなので、同じ境遇の者どうし仲良くやっていこう。とりわけ病気がちの仲間は一番助けを求めている。役所に行けば生活保護で病院に通うことが出来ることも知らない仲間も多い。もし、そんな仲間がいたら俺たちは月曜には必ず福祉事務所にいるので連れてきて欲しい。越冬対策が終っても高齢、病弱な仲間への生活保護はきちんとかけてもらう。当り前の事を俺たちは求めている。役所を使うのに遠慮する事はないし、怖がる必要もない。当り前の権利はどんどん行使していこう。自立支援センターもこの間、新しい仲間が何人か入寮した(11月に入った1期生がようやくアパートへ移り始めたため)。自力で何とか出来れば良いが、役所の情報を知らないともう一度やり直すチャンスすらなくなってしまう。役所の施策を利用して、と考えている仲間はちょくちょく役所に顔を出しておこう。
 また、手配師だか何だか知らないが、「川崎の施設に行こう」などと騙して仲間を連れ出したりするのがうろちょろしているようだ。モグリの手配師もそうだが、旨い話には裏が必ずあるので気をつけてもらいたい。生活保護費を騙し取ったり、住民票を勝手に動かして借金させたり、ただ働きさせたりと、世の中にはそんな人の足元を見る悪い連中がうろうろしている。信用がおけそうもない奴にはやたら着いていかない事だ。
 役所の対策が遅々として進まないから、こういう悪い連中がはびこる。労働厚生省が「生活保護を適正に運用するよう」通達を出したのに、また、東京都が「ホームレス白書」を出したというのに、福祉事務所などの窓口が変わらなければお話にならない。また、いくら良い事を言ったとしても実際に施設建設など迅速に進めなければこれまたお話にならない。冬を超したからと言って、対策の方はあんまり呑気にしてもらっては困ると言う事だ。自立支援センターにしても豊島区がようやく3番目のセンター設置の見通しがついたものの、残り2区はまだ住民説明の段階にも至っていないと言う。一日でも早く入りたいという仲間が大勢いるというのにこの有り様だ。全体枠が少なければ少ないだけ、就職が決まったら即、宿泊所や公営住宅に転居させるなり生活保護に一時的に切り替えるなりの工夫をもってすれば回転率があがると言うのに、そういう知恵すらも浮かばないのが役人だ(悪く言えば鈍感、良く言えば忙しすぎて頭が回らない)。つまり、俺たちが声をあげなければ一歩も前に進まないというのが不幸な事にこの国の行政の現状なのである。
 俺たちはこの春「路上生活者対策の拡大、拡充」をスローガンに都区行政に対する要求行動に打って出る。現状の対策が今の少ない枠と内容のままで行くのか、それとも仲間が本当に利用できるような内実となるのかは、この春のたたかい如何と言っても過言ではない。「緊急一時保護センター」にせよ、「グループホーム」にせよ、俺たちの仲間が利用する施設である。利用希望者が声をあげなければロクでもない施設にしかならないのは目に見えている。自立支援センターにしても雇用対策や相談体制や出口問題が現行のままではまったっく不十分である。一度そういう施設に入ったらもう二度と野宿生活にならなくても済むような具体的な展望こそ俺たちが求めているものだ。俺たちは主張する。もっときめ細かい事業内容でやれ、もっと俺たちのニーズに沿った施策を行えと。
 諦めずに、俺たちは俺たちの流儀でたたかって行こう。もちろん行政に頼らず自前の力でやれる所はこれからもどんどんやって行く。今週の金曜日は再び都庁前に登場し、俺たちの訴えを書いたチラシを都庁職員につきつける大情宣活動を行い、そして、4月13日(金)から5・1メーデーでの要求回答に向けた本格的な都庁行動に打って出る。やれば出来る。これが俺たちの確信だ。諦めずに前へ、前へと突き進もう。野宿しているのが悪いというのなら、野宿をしなくても済むようなやり直しの効く社会を皆の力で作らせよう!

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 今年は早咲き
-咲かせよう俺らの夢を-

仲間たち!
 東京の桜も早くも満開。少し花冷えもするが春爛漫である。これからは花が咲きみだれる魅惑の季節だ。都会の少ない自然を愛でながら気持ちも切り替えていこう。
 ここのところ寒暖の差が激しいので風邪などが再び流行っている。熱が出るとか、長引くなどしたら注意をしていこう。今度の日曜は定例の医療相談会があるので薬なども渡している。ちゃんとした相談なり、薬をもらうなりして健康には引き続き気をつけてもらいたい。医療相談会では血圧測定もできるし、歯医者さんや針灸の先生も来てくれている。病気に関しては何でも相談だ。なかなか人には言えない病気も気軽に相談して欲しい。紹介状も書いてもらえるので、福祉から病院にかかる手助けもできる。
 福祉の事で解らない仲間は、毎週月曜には俺たちが区役所2階の福祉事務所に詰めているのでこちらも気軽に相談して欲しい。4月に入り窓口の職員も若干変わるようだが心配はいらない。俺たちは当たり前の福祉を要求しキチンと役所を監視し続ける。
 自立支援センターの2回目の入替えはそろそろ一杯となっているようだ。希望者で登録できなかった仲間もいるかも知れない。そんな仲間には朗報がある。5月半ばには三番目の自立支援センター「豊島寮」(千登世橋寮の一部を使う)が70名規模で開設される。新宿区の枠は現在15名しかないが、この機に枠を倍増するよう俺たちは求めていきたい。新宿区の枠数はまだ未定だが新規募集がかかるので期待をして待っていよう。詳しい事が解り次第このチラシで報告する。
 いずれにせよ、行政の対策は多少は進んでいるものの、全体としてはチンタラし過ぎている。現行の自立支援センターにおいては「出口問題」などで大きな壁にぶち当たってもいる。就職しても結局アパート転居がうまくいかず路上に戻ってきている仲間からは「プログラムが厳しすぎる」「相談員の質が悪い」「公営住宅を何故使わないのか」等の声もあがってきている。せっかく就職してもその後の住宅確保の具体的展望がないのなら意味がない。
 俺たちは東京都と新宿区に何をもたもたやってるんだ!と先日30日、大情宣活動を60名の仲間と共にやって来た。春の行動は既に開始されている。今月16日(金)からは全都の仲間との連続3回の都庁前行動を行い、要望書提出、全都集会、予備交渉などをしていく。そして5月1日(火)には全都野宿者のメーデーを正午から柏木公園で行い、都庁デモの道中、代表団を送り込み、東京都から要望の回答を引き出して行くつもりだ。生活保護、自立支援センターなど既存の対策の改善と枠の拡大、そして新設される予定の「緊急一時保護センター」「グループホーム」の早期開設など、今年は課題が山積みだ。一つひとつ確実に都区行政にやらせて行けるかどうかは俺たちのこの春の取り組みにかかっている。
 国政レベルにおいては俺たちの昨年秋の働きかけなどもあり、野党による「ホームレス特別立法」制定の動きが急ピッチに進んでいる。もちろん、これは国に責任を持って、俺たちの福祉、雇用、住宅など総合的な「対策」を進めるよう義務づけるものだ。この動きに俺たちも注目して行きたい。
 山は確実に動き始めている。俺たちのたたかいも継続こそ力である。区を都をそして国をも今現に動かしつつある。力を緩めずたたかっていけば間違いなく展望は拓ける。だから、あともう一息である。春の大行動共に頑張ろう!

 池袋の仲間が新たな組織を結成!
 池袋の仲間はこれまで全都実の支援を受けながら活動をしていたが、月2回(第2、第4)の定例炊出しや豊島区との交渉など独自の活動をより発展させるためこの度ついに独立を果たした。新たな名称は『池袋野宿者連絡会』だ。池袋連絡会は早速、先月28日の豊島区交渉を皮切りに、ケタオチ豊島福祉を変えて行く活動を始めた。仲間は豊島区役所前で抗議を続け、今月26日(木)には池袋初の豊島福祉を包囲するデモも予定されている。
 これにて東京西部圏の渋谷、新宿、池袋と主要駅には仲間の組織が勢ぞろいした。池袋連絡会は新宿連絡会の兄弟組織だ。これからも関係を密にし、全都の仲間のために頑張っていこう! 

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今が攻め時
13日(金)11時全都の仲間は都庁前に!

 仲間たち!
 朝晩はまだ冷え込むものの、春真っ盛りの良い気候が続いている。桜の花びらは散る一方だが梅雨時までは俺たちには助かる気候だ。冬に疲れた体を思いきっり癒し、これからの人生ゆっくりと考えていこう。
 もちろん、健康には相変わらず気をつけてもらいたい。風邪は一段落したようだが、これから皮膚の病気だ、何だと厳しい生活の俺たちには一年中病気はつきものである。あまり無理をせずに、何かあったら医者にかかる習慣をつけていかなければ体が持たない。福祉を通して病院に行く手続きはそんなに難しいものでもない。俺たちは毎週月曜日には必ず福祉事務所に詰めているので、何なりと相談を持ちかけてもらいたい。新宿福祉は新年度になり、課長(藤井新課長)、係長(林田新係長)が変わり、相談員も入れ代わっているが何も心配する事はない。俺たちは当たり前の福祉を出すよう常に申し入れ、そして監視を続けている。福祉を利用しながら何とか健康だけは維持していこう。
 また、暖かくなってまたぞろ福祉ブローカーが新宿にうろちょろしている。「4万円もらえるから施設に入らないか」と闇手配師よろしく仲間に声をかけまくっている。もちろん、こういう輩は役所とはまったく関係ないし、その施設とやらも問題の多い施設ばかりである。要は福祉を利用して金儲けをする連中だ。旨い話には裏があるので気をつけてもらいたい。福祉を取りたい仲間はブローカーの手など借りずに自分の権利を主張しながら真っ向から役所とかけ合おう。これから、仕事がないのを良い事に、こういう輩が出没し始めるので福祉にせよ、仕事にせよ騙されないようにしていこう。
 さて、俺たちは今週の金曜から本格的な春の行動に入る。13日(金)は久々の全都の仲間による都庁前集会(午前11時より)だ。山谷、渋谷、池袋、全都各地の仲間を暖かく迎え、冬を超した俺たちの苦闘を都庁のお役人に示していこう。東京都は「ホームレス白書」を出し、俺たちの対策を本格的に行うとようやく宣言したが、それを本当に実行させるのか否かは俺たちの取り組み次第だ。言葉だけの対策ではなく、多くの仲間が安心して利用できる対策を俺たちは望む。自立支援センターにせよ、現状のままではまだまだダメだ。俺たちは施設に入ってもそこから本当にやり直せる具体的な展望が欲しいのだ。あれだけ就職率が良い(新宿寮は2月末で84%)にもかかわらず、何故多くの仲間がセンターから路上に舞い戻って来てしまうのか?それは「出口問題」にしっかり対応していないからに他ならない。仕事が決まればどうにかなると役人は考えているようだが、そんなに簡単な問題ではない。そういう事も含め現在の対策の実情をしっかりと役所につきつけ、認識させて行かなければ今後の対策の拡大、拡充も不安だらけだ。
 俺たちは役所に言うべき事は沢山ある。それは何も役所に頼るという意味ではなく、俺たちを放置してきた責任をきっちりと取らせるという事である。もう一度仕事をしながらやり直したいと思っている仲間に、仕事を探し、通い、住む場所を確保できる条件、そのための機会を保障する義務が役所にはあるからである。そりゃ誰だって役所の世話になるのは一時的にせよ嫌なものである。けれどだからと言って自分の力で野宿から脱せられのなら都内に六千人も野宿者はいない。必要なものは何と言おうと必要なのである。
 俺たちは役所の姿勢を仲間の力で一定変えて来た。排除ばかりの対策から、本当に俺たちが必要としている対策へ転換させていく今が決定的なチャンスである。もう一度全ての仲間の力をかき集め、俺たちのためになる対策を拡大、拡充させていくために立ち上がろう!
 5・1メーデーまでもうすぐだ。毎週金曜の連続行動から5月1日正午新宿柏木公園へ!俺たちは決して黙っていない事を役所にそして世間に知らしめて行こう!

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新緑の風に乗れ!
金曜行動(11時都庁前)から5月1日(火)
新宿メーデー(正午柏木公園)へ!

 仲間たち!
 桜も散り、いよいよ新緑の季節となった。初夏のようなポカポカ陽気が続き、気分も爽快だ。
 けれど、こう一気に気候が変わると体調管理が難しくもなる。先週の医療相談ではこの時期にしては多めの60名近い仲間が薬などの提供を受けた。比較的重めの仲間で紹介状を書いた仲間も7名もいた。内に秘めていた病気が表に出やすい季節でもあるので相変わらず健康管理にだけは気をつけてもらいたい。役所には毎週月曜日に俺たちの仲間が詰めているので福祉を通して医者にかかりたいけれども手続きが分からない、一人じゃちょっと不安だ、という仲間は気軽に声をかけてくれ。
 行政の何らかの支援を受けたい時は自分で役所に行くのが基本だ(もちろん急な場合は救急車が来てくれるが)。福祉を通して病院に行くにせよ、自立支援センターの申し込みをするにせよ、仕事に行く交通費を借りるにせよ、シャワーや衣類をもらいに行くにせよ、カンパンをもらいに行くにせよ、福祉事務所の窓口を通してやってもらう。役所はわざわざ俺たちの元には来るほど親切ではない。そもそも福祉の窓口は生活上困った事などを相談をする場所だ。まずは自分で窓口まで行かない限り何もやってはくれない。だから、役所の支援を必要とする仲間はどんどんと窓口まで行き窮状を訴えていこう。
 日本人権連合といううさん臭い団体がNPO法人を取り「SSS」という訳のわからない名前で宿泊所経営をやっている。こいつらの手配師が最近新宿界隈で「4万やるから福祉を取らないか」などと仲間に声をかけている。役所関係の人だとと勘違いをして宿泊所に入ったという仲間もいる。が、こいつらは要は福祉の金をピンはねして肥え太ろうとしている福祉ブローカーのようなものである。生活保護費は通常十数万もらえるのだが、こいつらの施設に入れば、2段ベッドの劣悪な部屋で、しかも昼飯はカップラーメンひとつだけなのに、寮費、食費などの名目で半分以上巻き上げられてしまう。ケタオチ飯場と同じ様なものである。
 旨い話には裏がある。ここから逃げ帰って来た仲間も大勢いる。仲間も是非とも気をつけてもらいたい。自分の体と命を安売りせず、筋を通しながらやっていこう。
 さて、俺たちは、13日から毎週金曜の全都都庁行動を開始している。13日は、新宿の仲間筆頭に百五十名の仲間が結集し、都庁前集会、そして大情宣活動をやり抜いた。
 東京都は去る3月「ホームレス白書」を発表し、今年度から本格的に俺たちの自立につながる対策を進めると宣言した。具体的に言えば、仕事を探せ、仕事に通える施設=自立支援センターの三カ所増設(全体で四百名の枠とにする)、一カ月だけ体を休められる三百名規模の緊急一時保護センター(シェルター)の新設、そして、社会復帰のための施設=グループホーム五カ所の新設である。センター、シェルター、グループホームと、自立(仕事で生計をたてるなり、生活保護を受給するなり、年金暮らしをするなり)に向けたステップアップに合わせてそれぞれの施設を用意するという計画である。
 既にこのための予算は計上されている。後はこの計画をいかにスピーディにやらせ、俺たちの要望をいかにこれらの事業内容に組み入れさせるかである。俺たちが知らぬ間に施設が出来、勝手に運営されているようでは意味がない。俺たちはお客さんではない。対策の主人公は俺たち一人ひとりである。
 だから、俺たちは声を要望をあげていく。声をあげていかなければ一方的に進められてしまうだけだ。5・1メーデー(正午柏木公園)に向け、毎週金曜の全都都庁前行動をやり抜き、メーデーでは高らかに俺たちの「屋根と仕事を!対策の拡大、拡充を!」の声を都庁に叩き付けて行こう!
 対策の前進の風向きは非常に良い方向に吹いている。自立支援センター三カ所目の「豊島寮」(山手企業組合の宿泊所「千登世橋寮」の一部を使い定員80名)の入寮開始日は連休明けの5月7日と正式に決定した。これにて新宿の枠も15名から25名から30名前後に広がる。もちろん、まだまだ少ない規模であるが、俺たちは階段を登るように、一歩一歩、対策の枠を増やし、仲間が利用しやすい事業内容に変えて行く。これも新宿の仲間が先頭に立ち七年間もたたかってきた大きな成果だ。
 この風に乗り対策の拡大、拡充を今年度本格的に進めさせていこう!今年が正念場だ。共にメーデーで高らかな声をあげていこう!

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確信の春へ
5月1日(火)第7回新宿メーデーへ
11時区役所前集合、正午より柏木公園で集会、デモ

 仲間たち!
 初夏の陽気かと思えば、また寒が戻るなどどうも今年の気候はおかしい。気温差が激しいと体調を崩しやすいのであまり安心せずに注意をし続けておいた方が良いだろう。仕事が減り、新しい仲間も増えてきた。そんな仲間にも病気の時は福祉を通して病院へ行く事が出来ると、是非伝えて欲しい。治療費などは生活保護費からおりるので心配する事はない。救急車の場合も同じだ。
 毎週月曜日は俺たちが福祉事務所(区役所2階)に詰めているので、福祉の事で分からない仲間は気軽に相談を投げかけて欲しい。
 また、自立支援センター「豊島寮」が当初の予定より若干遅れるが5月10日から80名の規模で受け入れを開始する。新宿の枠がどのくらい増えるのかはまだ分からない(最低でも8名以上)が、新宿区では登録制度を取っているので、入所を希望する仲間は今週あたりからちょくちょく役所に顔を出し、登録が出来る日にはすぐに登録しておこう(入所方法は裏面)。
 先週の都庁行動では百八十名の仲間が全都より集まり、自立支援センターの事業内容をより改善しろ!と、東京都福祉局との交渉を行った。東京都も俺たちの訴えを認め、「出口問題」に関して都営住宅や公営宿泊所を利用する事も具体的に検討し、近々まとめると回答をした。また、今年度からセンター担当課長を設け区や施設との連携不足も解消していくとの事である。自立支援センターは俺たちが長年のたたかいで勝ち取ったものだ。不備があればどんどん改善させ、もっともっと使い易いものにしていかねばならない。もちろん全体としてはうまく行っており就職率も8割近く、自立率も40%近く(3月末現在新宿寮の数値)であるが、課題はまだまだ色々とある。これから入る仲間も是非、こんなもんだと思わないで寮の中から声を出してくれ。
 俺たちは権利意識をもって行政施策を使っていかなければ駄目だ。くだんの「SSS」に騙されて入った仲間は次々と脱走をしている。「4万くれると言いながら2万しかもらえなかった」「施設長がヤクザ風の男で、金を払わなければトイレも使わさないと脅かされた」「福祉事務所にくっついて来てその場で福祉からもらった金を取られた」などの被害の声があがっている。また、ここの手配師は一人入所させると二千円もらえるとの証言も得た。福祉を利用してとんでもないピンはねをして金儲けを企んでいる輩どもだ。気をつけてもらいたい。
 福祉を取っても、センターに入っても、おかしい事はおかしいと声をあげられるようにならなければ、結局は俺たちは役所のいいなり、管理法人のいいなりにしかならない。自分を安売りせず、俺たちの身は自分らの力で守っていこう。
 さて、俺たちが俺たちの権利を大々的に主張する第7回新宿メーデー(5月1日正午柏木公園)が近づいてきた。今年は、センターを更に増設させ、また、シェルターやグループホームなどを新設させるなど、俺たちの「屋根と仕事」につながる対策を前進させるための重要な年だ。このままで良いと思っている仲間はいないと思う。路上のまま一生を終えたいと思っている仲間もいないと思う。変えなければならないのである。行政の施策を前向きにさせていかなければならない。冷たい世間も変えていかなくてはならない。そして、俺たち自身も変わっていかなければならない。そうしなければ俺たちはいつまでたっても同じ生活を強いられたままだ。
 俺たちをとりまく世界を変え、俺たちの希望をつかみ取るために、仲間たち!立ち上がろう! 共に5・1メーデーへ!!

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俺たちのメーデー
あさって5月1日(火)11時区役所前集合、
正午より柏木公園で集会とデモ。元気よく頑張ろう!

 仲間たち!
 いよいよ五月。新緑の良い季節となって来た。世間ではゴールデンウィークとの事だが、俺たちにとっては、仕事も極端に減り、役所も休みとあまり歓迎できるものではない。調子の悪い仲間や、今、病院に通っている仲間は、1日、2日は連休の谷間で役所もやっているので、病院に行き、薬などをきちんともらっておこう。福祉事務所には1日の午前中(11時まで)は俺たちが詰めているので福祉の相談があればぶつけてもらいたい。
 また、自立支援センター豊島寮が連休明け、10日に開設されるが、全体枠が増えた事で新宿枠も10日以降は9名増え、計24名となった。この24名はすべて新宿寮に入る事になる。豊島寮は豊島、板橋、杉並、練馬、中野、荒川、北、文京、千代田、中央、港区が80名の枠をやりくりしながら使う事となった。新宿区からは豊島寮には入れないのでご注意を。いずれにせよセンター入寮希望者は10日以降、各区で入りやすい状態となるので、狙いを絞りチャレンジしていこう。
 さて、五月といえばメーデーである。連合のメーデーは今年は何故か28日にやり、小泉首相まで参加するなごやかな集会であったそうだが、俺たちのメーデーはもちろん5月1日にやり、ゆとりもへちまもない俺たちの声を高々と都庁にぶつけていくたたかいのメーデーだ。東京都は「ホームレス白書」を発表し、今年度から本格的に対策を実施すると言っている。また、国政レベルでも、「ホームレス法」制定の動き(上程されるのは秋の臨時国会の予定らしい)が本格的に始まっている。これらの動きはもちろん俺たちが声をあげ続けてきた成果である。
 けれど、俺たちは声を出すことを止めない。何故なら今まだ多くの仲間が路上での厳しい生活をよぎなくされ続けているからだ。俺たちをめぐる状況は何ら変わっていない。東京都や国の本格的な対策への動きはあるものの、実際にはまだまだ対策の規模は少なすぎる。施設はこれから増えるだろうが、雇用対策、住宅対策、防止対策などが整備せれなければ、施設に入ったり出たりで終わってしまう。それではまったく意味がない。
 俺たちはまだまだだ!と言う。全都の仲間が一致団結して、対策の拡大、拡充を求めたたかい続ける。俺たちは対策のお客さんではない。俺たちは対策を活用して路上から脱しようとする主人公である。俺たちが本当に安心して利用できるような対策にしていこう。俺たちの多様なニーズに即した対策にしていこう。役人のケツを叩き、一日でも早く俺たちのためになる事業を増設、新設させていこう。
 5・1メーデーへの結集を!今度の火曜日、朝11時に新宿区役所前に集まり、昼、12時から柏木公園での集会、そして都庁に向けたデモだ。荷物や昼飯の心配はいらない。是非とも多くの仲間が参加してくれ!

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祝!第7回新宿メーデー
全都の仲間の力で 路上生活者
対策の拡大、拡充を勝ち取ろう!

 全都の仲間たち!
 本日、第7回目となる全都野宿労働者統一メーデーをここ新宿の地で開催する。
 俺たち全都実は三年前のメーデーから「自立支援センターの早期開設を」を掲げ、都区行政との果敢なたたかいを粘り強く続けてきた。その成果もあり、昨年11月から新宿寮、台東寮が開設、そして、連休明けにも豊島寮が開設され、合計約二百三十名枠のセンターを手にする事が出来、23区からこれまで延べ三百十九名の仲間がセンターを利用し就労自立に向けたチャンスを勝ち取って来た。既に六十三名の仲間がアパートなどに移り住み、明日への希望を持ちながら地域社会の中で今も頑張っている。
 俺たちのたたかいの成果は、このように具体的なものとして今、動き出している。センターの事業内容も入寮者の寮内闘争、そして改善要求交渉を続けていく事でより使い易いものに改善されつつある。
 俺たちは今年の秋口まで墨田寮、渋谷寮が開設されるよう行政を監視し続けながら、俺たちが勝ち取ったセンターを単なる一時宿泊所ではなく、高齢者も含めて就労自立に結びつくようなセンターに今後改善のためのたたかいを続け、また、センター利用者や路上から脱した仲間の組織化を強力に推し進めていくつもりである。
 俺たちが待ち望んでいた自立支援センターはこのようにようやく現実のものとして着々と開設され、整備されている。
 が、俺たちはもちろん、この程度の規模で行政の責任が果たされたとは思ってはいない。自立支援センターの開設は俺たちの要求運動のほんの序の口である。俺たちの仲間をめぐる現状の改革は数百名規模の対策の前進ではとうてい追いつかないほど深刻なものとなっている。仲間の数は増え続け、分散化しつつある。福祉対応にもバラつきがある。この冬、路上で亡くなる仲間も多くいた。日雇仕事も少なく、俺たちを利用し、ピンをはねる連中が飯場や福祉施設にゴロゴロしている。差別襲撃事件も後をたたない。差別、偏見の中で地域から排除される仲間も多い。
 これらの全ての事が解決されない限り、路上から俺たちの声を社会に訴え、行政に責任を取らせて行くたたかいの歩みを止める訳にはいかないのである。
 俺たちのたたかいは決して無駄ではない。無駄どころか、この間、行政の姿勢を大きく変えて来た。東京都は「ホームレス白書」を3月に発表し、今年度から本格的な対策に踏み込むと宣言し、総合的な対策のために、センターの増設、緊急一時保護センター(シェルター)、グループホームの新設を行うと予算も計上した。俺たちは東京都のこの「転換」の姿勢をおおいに評価する。
 また、国政の場でも、昨年秋の国会請願デモ、全国集会などの働きかけの成果として「ホームレス法」制定の動きが本格化するに至っている。
 俺たちは排除ではなく、屋根と仕事につながる対策の前進を歓迎する。それは至って当たり前の事だからである。この当たり前の事を具体的に実現するため、仲間一人ひとりの路上から脱する努力に結びつけて行くため、俺たちは当面、これらの一日でも早い実現を求め、そして、中長期的には就労対策、住宅対策、予防策など未だ本格的に検討もされていない課題の実現に向け俺たちの要求を研ぎすませて行く。
 都や国や社会に責任を取らせて行くと言う事は、具体的に屋根と仕事に結びつく事業をやらせて行く事である。俺たちの多様なニーズに即した様々な対策をこの路上に網羅させていく事である。
 俺たち全都の仲間の要求闘争の第2段は、そのためのたたかいである。対策の拡大、拡充をあらゆる行政機関にぶつけ、より具体的な前進を仲間の力でおおいに勝ち取っていこう。
 風は吹き始めている。山は動き始めている。一気呵成の仲間のたたかいをこの東京の地で進めていこう!

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慎ちゃん頼むぜ
メーデー交渉で東京都の前向き姿勢を引き出す。
冬までに今年度事業をきっちりとやらせよう!

 仲間たち!
 ここの所のおかしな気候からようやく五月らしい天気が戻って来た。ほっと一息といった感じだ。アブレ地獄の連休もようやく明ける。仕事に戻る仲間も多いと思うが、健康には十分注意しながら頑張ってくれ。
 連休中に体を壊した仲間もいると思う。金や保険証がない仲間でも福祉を通せば病院に行ける。新宿区はそこそこの病院を紹介してくれるので安心して福祉に顔を出してもらいたい。ちょっと不安だという仲間は毎週月曜日には福祉事務所に俺たちが詰めているので相談をして欲しい。また、今度の日曜の炊き出しの後にはボランティアの医師による医療相談会も行うので、病院に行く程じゃない、という仲間も市販品の薬などを用意しているので気軽に立ち寄ってもらいたい。針灸の先生も来るので針治療なども出来る。タダで利用できるものは生活の知恵としてドンドン利用していこう。
 さて、先日のメーデーは多くの仲間の協力、ほんとうにありがとう。新宿二百五十名を筆頭に全都の仲間五百名の結集で力強い集会、デモ、交渉が出来た。残念ながら参加できなかった仲間にも、大成功に終わった事を報告する。
 集会では昨年の秋の国会デモでお世話になった社民党から衆議院議員の先生もお見えになり、連帯のアピールをもらった。また、今年は三多摩(立川)の仲間も有志で参加してくれ、より一段と全都規模となった俺たちの横のつながりを実感できる集会だった。もちろん、新宿の仲間が最先頭になり頑張った。そして、都庁に対するデモも手作りのプラカードを掲げ、元気よく胸を張り行進をした。
 一方代表団による福祉局との交渉も大成功だった。東京都は自立支援センターの残り二か所の増設、三百名規模のシェルター(緊急一時保護センター=一月だけ無料宿泊出来、センターなどにつながる施設)、五ケ所のグループホーム事業の新設など、今年度計画事業を全て冬までに準備すると明言し、また、事業内容についても、今後俺たちとの協議を引きつづき続け仲間にとってよりよい事業にしていくと確約した。今年は大きく対策が前進する年であると確信をもてる交渉だった。
 これも、長年に渡って俺たちが声を出し続けて来た大きな成果だ。屋根と仕事に結びつく対策の前進を俺たちは大いに期待する。俺たちの願い、そして目標は時間がかかろうとも一人でも多くの仲間が路上からうまく脱する事だ。その実現は茨の道だろうが、けれど、俺たちは東京都をここまで動かして来た。それを確信にしながら、俺たちの声を出し続けて行きたい。そして、対策の前進を一つひとつ勝ち取って行きたい。
 これを保障するのは、俺たちの自前の力の発揮と、そして国の積極的な関与である。東京都を動かした力で、今後、国をターゲットとしたたたかいに向けて準備していこう。
 
 自立支援センター豊島寮が10日から入寮を受け付けし、新宿区枠も計24名に増える。じょじょにではあるが、枠は拡大しつつある。もちろんまだまだ十分ではない。それを増やさせて行く事は大きな課題ではあるが、知恵を出し、他区から入寮する仲間もいる。他区からは意外とスムーズに入れるとの事だ。そんな知恵も働かせながら、センターに入り仕事を探したい仲間は頑張って努力していこう。俺たちには自前で這い上がって行くか、対策を利用して這い上がっていくか二つに一つしか道はない。どうにかこうにか日々の暮らしを耐え抜きながら、次のステップに向けて歩み出そう。
 メーデーのたたかいの確信を胸に俺たちも、これで安心することなく、次なるたたかいに向けて準備は着々と進めている。仲間一人ひとりの頑張りが本当に仲間の幸せにつながるような社会を共に作りだすために。

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次なるステップへ
今月中に民間の自立生活サポートセンター設立!
早急なる「立法化」を!国会闘争準備中!

 仲間たち!
 梅雨を思わせるような天気から一転、初夏を思わせるような気候と、めまぐるしく天候は変わる。暖かくなったとはいえ、体調管理はまだまだ難しい。仕事の量もまだまだ増えてはいないので、体調のすぐれない仲間はこの機を利用して、あまり無理せずに医者にかかっておこう。これから区のレントゲン検診などもあるのでそんなのも利用してもらいたい。また、交通事故で怪我をする仲間がちょっとばかり増えているようだ。新宿は夜中でも交通量があるし、結構飛ばしている車も多い。歩道を歩く、信号を守るなど気をつけてもらいたい。
 福祉行動の方は毎週月曜日に定期的にやっている。体の相談や福祉の相談など気軽に訪ねて来てもらいたい。役所は苦手という仲間も多いと思うが、筋を通していけばそんなに難しいものではない。まあ、頼りにならない面もあるにはあるが、どんなサービスを受けられるのか、自分でしっかりと理解しながら、利用できるところで利用していこう。
 さて、自立支援センターが増設された事で、新宿区の枠も24名に増員した。新宿区は全て新宿寮を使うこととなったが、新宿区ではこれまでの「登録制」を止め、空きが出たら、役所に貼り出し、面接、次の日に発表、入寮と、いうよりシンプルな受付け方法に変わった。増員した9名分も順次追加募集との事なので、入寮したいという仲間はちょくちょく役所をのぞいてみよう。
 自立支援センターは野宿の仲間が、仕事を探して、仕事につき、アパートなどで自立生活が営めるよう、短い期間(原則2ヶ月、最長4ヶ月)だが、生活や就職活動、住宅確保を支援してくれる施設だ。これまで新宿からも40名近い仲間が入り、現在、アパートで暮らしている仲間も大勢いる。60代の仲間が仕事に就いたという知らせもある。就職し、自立したいと願っている仲間の努力がそれなりに報われる施設でもある。反対に「なぎさ寮」のような感覚で入寮すればすぐに追い出されるか失敗する施設でもある。これから入る仲間は是非、自立支援事業の中味をきちんと理解して入ってもらいたい。
 俺たちはセンターに入った仲間、生活保護を取った仲間を支援するため、独力で「自立生活サポートセンターもやい」という機関を今月中に作る事にした。保証人提供事業や共済活動などをこれからやっていく。もちろん、センターの仲間だけではなく、野宿の仲間でも、「保証人がいない」、「年金を受給するための住所がない」「借金問題を精算したい」などの問題にも一定対応できる。詳細が決まり次第、このチラシで書くので必要がある仲間は期待をしててくれ。
 もちろん、俺たちは民間の力で出来る事はしっかりとやり抜きながら、行政に対策をもっとやれ!という声をこれからも継続して出し続けていきたい。今年度は東京都が冬までにセンター、シェルター、グループホームを増設、新設するとの事だが、その規模はまだまだ十分ではない。来年度以降、更に対策の規模を増大させていくため、そして、就労対策など最も必要な対策を前進させていくため、俺たちは再び国会に対する取り組みを準備している。9月にも民主党が中心となって進めている「ホームレス自立支援立法」がいよいよ上程されようとしている。民主党が良いか悪いかはもはや別の問題である。これが立法化されれば、俺たちのための対策は格段と前進できる。法律は役人を縛るからである。明確な法律がないことを良い事に、これまで役人は対策をサボって来たからである。その意味で俺たちは、この立法案に賛同し、また、これを国会議員だけにまかせず、仲間の力で、本当に俺たちのためになる法律にさせるための運動を起こしたいと考えている。
 次なるたたかい、次なるステップへ向け共に頑張ろう!

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俺たちの立法を!
対策の拡大、拡充のため「ホームレス自立支援立法」を全都、全国の仲間を結集して作らせよう!

 仲間たち!
 梅雨入り前の鮮やかな気候が続いている。蒸し暑さと突然の雷雨と、気分はもう初夏である。が、まだ梅雨が残っているし、朝晩はこれからまたぐっと気温も下がる。天気とにらめっこをしながら自分の生活のペースを守っていこう。
 先週の医療相談では23名の仲間が受診し、翌日7名の仲間が福祉を通して病院にかかることとなった。中でも季節がらか、皮膚の病気の相談が多かった。医学的には「疥癬」という病気、ようはダニにさされてとにかく痒くなる症状の仲間も多かったようなので、衛生面には特段の注意をしてもらいたい。ダニは日干しにするとすぐ死んでしまうので、衣類、布団、ダンボールなどは日当たりの良い日に干して風を通すなどの工夫をしていこう。大流行などとなると大変な事なので、皮膚の痒みが止まらない、痒くて眠れないなどの仲間は皮膚科の医者にいくようにしてもらいたい。
 その他の病気もこれからじめじめしてくると衛生面の悪さからまん延し易いので気をつけていこう。俺たちは毎月第2日曜日に医療相談、毎週月曜日に福祉行動、日、水、金と各地の(薬持参の)パトロールをやっているので、分からない事は気軽に相談してもらいたい。
 また、自立支援センターは先週も新宿からは数名の仲間が新たに入寮するなど豊島寮が開設され枠も増えたこともあって比較的入りやすい状態となっている。先週のチラシにも書いたが、新宿区の入寮受付方法が変わり、空きが出たら役所の2階の窓口のボードに「空き人数」が掲示してあるので、それを見て申込み、翌日抽選発表、入寮、という形になった。いつ空きが出るかはなかなか予想は出来ないので、新宿からの入寮希望者はちょくちょく福祉に顔を出して空き情報を確認しておこう。また、豊島寮利用区は今週一杯くらいはどこも入りやすいとの事なので、他区から入ろうとする仲間も今週頑張ってみよう。
 豊島寮に対する面会行動も開始されている。これから寮に入っても路上で出会った仲間は仲間だ。いろいろと相談しあいながら自立に向けてのそれぞれの努力を続けていこう。
 「自立生活サポートセンター・もやい」(仲間の自立を支えていく民間団体、保証人提供事業などを展開する予定)も19日、50名近い仲間(生活保護の仲間、年金暮らしの仲間、自立支援センターに入ってる仲間など)を中心に互助会設立集会を持ち、ようやく形が整いつつある。
 路上で出会った仲間のつながりは、仕事に行こうと、施設に入ろうと、病院に入院しようと同じだ。これから、俺たちの支援運動も路上だけに限定することなく、もっと幅広く進めていくつもりだ。どこへ行っても「困った時はお互い様」の精神で助け合いながら生きていこう。
 もちろん、俺たちの頑張り、努力を支えてくれる仕組みが社会的に必要だ。必死に生き、何とか路上から脱しようともがいている人々を放置したままの社会はどう考えても歪んでいる。
 俺たちが考えている「対策の拡大、拡充」は、全面的に役所に衣食住を与えられる「バラマキの対策」ではなく、仕事に就くまでの間、安定した住居を確保するまでの間だけ、何とかしてくれと言っている「対策」であり、そういう先の具体的展望とやり甲斐がある自立支援策が必要なのである。
 その「対策の拡大、拡充」のため、東京都の尻を継続的に叩きながら、そして、国の責任を明確にする法案「ホームレス自立支援立法」を通させていく次なるステップへと登りつめていく必要がある。東京都がようやく始めた対策も今後、国がきちんと法的に整備していかなければ結局尻つぼみになる恐れもある。来年度以降の対策の拡大、拡充を保障していくためにも、本腰を入れるよう国を動かしていく事が必要だ。
 もちろん、俺たちは国会議員にまかせっぱなしではなく、俺たち自身の声を出していかなければならないと考えている。俺たち自身の力で俺たちのためになる法案を作らせなければならない。俺たちの存在と声を無視した法案を勝手に作らせず、俺たちの声を反映させた法案を全都、全国の仲間の力を結集して作らせていこう!
 この初夏から、秋への俺たちのたたかいは、今後の対策の行方を決定づける重要な取り組みだ。東京都を動かし続けている力で頑張っていきたい。行動が決定し次第仲間にいの一番に知らせる。俺たちはそのための準備を全力で進めているところだ。共に前へ!

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太陽の季節へ
梅雨入り前衛生面には十分気をつけよう!6月から炊き出し配食方法変更!7月から立法化要求運動開始!

 仲間たち!
 梅雨の近さを思わせる天候が続いている。あと、もう2、3週間もすれば本格的な梅雨入りだ。これからじめじめとうっとおしい季節になるが、それまでは晴れた日に十分体を休めておこう。
 これからの季節は是非とも衛生面の方に気をつけてもらいたい。虫(ダニ)の被害など既に出始めているので、洋服などはこまめに洗濯したり、取り替えておいた方がよい。着替えがない仲間は福祉に行くなりしてもらっておこう。また、虫などにたかられた場合は福祉に行けばシャワーを浴びられる(空いている午後に相談した方が待たされずにすむ)。もちろん、ひどくなったら皮膚科のある病院に行くことだ。
 また、食品なども臭いをかいでおかしいと思ったら食べない。生物はとっておかないなどしないと、食中毒になる場合もある。
 新宿区の夏の結核検診は6月28日(木)に決まった。近くになったらまたチラシでお知らせするが、レントゲン検診をこの1年受けていない仲間は受けるよう日程を覚えておいてもらいたい。
 衛生面、病状など悪化しないよう各人気をつけておこう。俺たちは毎週月曜日には必ず福祉事務所に詰めているので、病気の事、福祉の事などで分からない事のある仲間は気軽に聞いて欲しい。
 また、自立支援センターの新規入寮は新宿区では一段落したようである。もちろん、これからも、空きが出たら、福祉事務所の受付けにあるボードに書き込まれるので注目しておいてもらいたい。他方、豊島寮は定員80名にもかかわらず、まだ、半分も埋まっていないようである。豊島寮利用区の板橋、杉並、練馬、中野などを狙ってみると案外早く入れるかもしれない。センター利用希望者はそこら辺知恵を出してやってみよう。
 夏場は対策の拡大は一段落する。今後は秋から冬にかけて新たなセンターや緊急一時保護センター(一と月だけ泊れるシェルター)などが開設される予定だ。それまでの間、いまある対策の枠内でどうにかやっていかなければならない。病気が重い仲間、高齢(おおむね65歳以上)の仲間は福祉に行き、何とか生活保護を獲得できるよう頑張ってみよう。また、自立支援センターから仕事を探してみたい仲間は新宿区だけにこだわらず、他区へ行く事も含めて努力してみよう。過ごし易い季節とは言うもの、やはり野宿のままでは厳しい。俺たちも仲間の自立生活のために様々な支援活動をこれから展開していく。また、今年度対策を着実に実施させるため、来年度以降の対策の拡大、拡充を獲得していくため、この夏場も大衆的な取り組みをしていく。まずは「ホームレス自立支援立法」を9月国会で通させることが最大のこの夏場の課題だ。7月その前段のたたかい、そして夏祭り(8月11-12日)を経て、9月の集中した国会闘争を予定している。俺たちは仲間がよりよく暮らせる条件を何とか作ろうと日々、努力している。共に、路上から脱する様々な手立てを講じていこう。

日曜炊き出しの配食方法が六月から変わります!
 毎週日曜日に行っている連絡会炊き出しの配食方法を6月3日から変えていきます。スタイルは基本的に同じですが、ブルーシートに座り切れない仲間が大勢出て来ていますので、その仲間は別に並んでもらうという形になります。6時45分までに来れる仲間はシートに座って下さい。それ以降、ギリギリに来る仲間は下の地図の左側の机部分を先頭に順番に2列で並んでもらいます。配食の時間はいつもの通り午後7時です。7時過ぎて来てももらえない場合がありますので、7時前までには来て下さい。
 配食をスムーズに行うため、仲間の協力を!

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6・19 国会へ!
国会情勢急変!6月にも「支援立法」上程の動き。
成立の日まで連絡会は国会闘争前倒しを決定!

 仲間たち!
 6月に入り、梅雨入りが近付いて来ている。うっとおしい季節がこれから一と月ちょっと続く。体調を崩し易い季節なので十分に気をつけていこう。今度の日曜日の炊出し時には定例のボランティアの医師による医療相談会が行われる。血圧測定、問診、鍼灸などいろいろな症状に見合った相談が出来るので健康に不安のある仲間は気軽に利用してもらいたい(雨天時は都庁下で行う)。また、病気が重い仲間には「紹介状」を書いてもらえるので、月曜日に福祉事務所へ行って専門病院を紹介してもらおう。俺たちは毎週月曜日に福祉事務所に必ず詰めているので分からない事があったら気軽に相談をしてくれ。
 また、仕事を探すための施設=自立支援センターは先週は四名くらいの仲間が新規に入寮した。全体的に新宿区の枠は一段落しているものの、いつ空きが出るかは分からないので、入寮希望者は福祉事務所受付にある(空き数が書いてある)「ボード」に注目をしておこう。また、豊島寮は何と開設一月も経つのにまだ半数も入寮していない嘆かわしい状態が続いている。せっかく造らせたのにこのままでは宝の持ち腐れだ。豊島区など他区からの入寮も考えて、入寮できるものなら、どこからでも入寮するようにしてみよう。
 さて、先週のチラシまでは、例の国会で課題となっている「ホームレス自立支援立法」の審議は9月の予定であると書いて来たが、この間、情勢が大きく変わって来た。早くて今国会中6月にも上程、審議、可決されるという情勢になった。
 「ホームレス自立支援立法」は、国が責任を持って「ホームレスの自立の支援」「ホームレスとなるおそれのある者への支援」を行う事を義務づけるものだ。施策としては、「自立の意思があるホームレスに対し」「安定した雇用の確保」「職業能力開発などによる就業機会の確保」「公営住宅の供給」「民間住宅への入居支援」「健康診断」「医療の提供」などを行ないホームレスを「自立させること」を目標としている。「追い出し」ではなく、「屋根と仕事」につながる施策を国が責任をもってやるという事を明記した画期的な法案である。
 俺たちは超党派の議員立法として提出されようとしている、この「支援法」を最大限評価する。この法案が通れば、東京においても、今より以上の「対策」が前進するからだ。
 そして、俺たちは国会にすべてをお任せするのではなく、俺たちも国会へ行き、この法案を通すために声をあげる事を決定した。俺たちの事は俺たちが決める。これが新宿連絡会の結成以来の流儀である。早くも6月に上程されようとしている「立法」を通すために、俺たちは今月19日(火)、国会前議員会館内での院内集会を開催する。そして情勢が煮詰まったら以降、連続して国会へと押しかける。
 俺たちのスタンスは単純明快だ。「いいものはいい。悪いものは悪い」俺たちのためになるものなら、法律だろうが、国会だろうが、何でも仲間と共に取り組む。俺たちの声を反映させたより良き法律を作らせるために、国に俺たちを放置してきた責任を取らせるために、俺たちはこれから何度でも国会へ行き、俺たちの声をあげていく。
 急な闘争日程ではあるが、是非とも多くの仲間が結集してもらいたい。15日(金)から新宿区内でのキャンペーンを、都庁前、区役所前の情宣活動として開始し、19日(火)は朝9時に新宿区役所前に集合してから、国会へと向かって行く(いつもの通り、交通費、昼飯は支給します。また、雨でも屋根のある所の集会なので濡れる心配はありません)。
 「立法化情勢」が早まったのは良い事だ。夏前までに決着をつけさせて行けば、今後の東京都との交渉などでも数段有利になる。これも昨年の秋の国会デモ、そして今年のメーデーと仲間がめげずに声を出し続けてきたおかげだ。俺たちをめぐる大きな山は本当に動いている。一気呵成に国会へと俺らの力を集中させよう!

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国に責任を取らせよう!
6月19日(火)全国の仲間の先陣を切り国会へ!院内集会で声を出そう!午前9時区役所前集合!!

仲間たち!
いよいよ梅雨に入り、不安定な天候の日々が続いている。梅雨時は体調を崩し易いので是非とも健康管理には注意してもらいたい。俺たちは毎週月曜日に福祉事務所に詰めているので、福祉の事、健康の事など相談があれば気軽に相談をして欲しい。虫につかれたりしたらシャワーなども浴びられるし、着替えなどももらえるので、福祉はどんどん使って行こう。また、新宿福祉では今月28日(木)、午後1時から新宿中央公園のナイヤガラの滝の広場でテントを張って街頭相談を行なう。この一年、結核検診を受けていない仲間はこの機会に受診してみよう。最近の結核診断は結果が比較的早めに分かるので、もし入院や本格的な治療が必要な仲間は福祉で面倒を見てくれるので心配はいらない。
また、自立支援センター新宿寮の新宿区枠分の入寮は一段落したようだが、空きがあればすぐに入寮できるので、希望者はちょくちょく福祉事務所をのぞいてみよう。豊島寮もじょじょにではあるが、枠が埋まりつつある。豊島区からの入寮は一段落したようだが、まだ、杉並など他の区からの入寮は可能だ。なかなか仕事のないご時勢、どうしてもセンターにはいりたいという仲間は、新宿寮に限らず、豊島寮、台東寮など、どうにか他の区から入れるように努力してみよう。
じめじめとして衛生面にもよくない梅雨だが、まあ、なんとか真夏の太陽を待ち望みながら頑張っていこう。
さて、国会に上程される予定の「ホームレス自立支援立法」だが、国会の会期末(今月28日)を控えて、院内ではぎりぎりの攻防が続いている。「ホームレス自立支援立法(案)」は、俺たちの自立のための施策=「屋根と仕事」につながる施策を国が責任をもってやることを明記したものだ。また、野宿からの脱却はもとより、野宿になる事を防止する予防策も国に責任をもってやらせいくと言う、画期的なものだ。俺たちは一昨年より全国の仲間と共に「国の責任」を追及すべく様々な取り組みをたたかて来た。その集大成ともなるこの法律案を無修正で通して行くことは、俺たちの全国的な取り組みの中でも大きな課題となる。今回の急な動きの中で全国的な規模の結集はまだ準備されきれていないが、来たる19日(火)の国会闘争は、全国闘争の先陣を切り、新宿、池袋、山谷など全都の仲間、そして、大阪からの代表団によってたたかわれる。もちろん、審議が秋にずれこめば、昨年を上回る仲間が全国各地から国会へと押し寄せてくるだろう。
19日(火)の国会闘争は、緊迫する法案問題を議員や政党だけに任せず、俺たち野宿の仲間の切実な声に応え、早急に成立させろと迫っていくたたかいだ。衆議院会館内での民主党ホームレス問題対策プロジェクトチームを招いての法案早期成立を求める院内集会をメインにし、多くの仲間の結集で「法案通せ!」という俺たちの声を国会前にとどろかせよう!
19日(火)は朝、9時、区役所前に集合してから出発だ。また、国会闘争の本格的な取り組みを知らせて行く、情宣活動を15日(金)、18日(月)と、それぞれ都庁前、区役所前で行なう。
6月か9月か、まだまだ法案をめぐる情勢は流動的だが、俺たちは俺たちの流儀でたたかって行く。是非とも多くの仲間の結集を!

戸山公園特別清掃の雨の時のルールが確定。
 戸山公園の特別清掃は、雨の時は中止して欲しいという仲間の切実な声を公園管理に提起し議論したところ、「大雨の時は中止する。小雨の時は決行。やるかやらないかは、当日の朝、放送で流す」とのルールが決まった。これまで雨の時があまりなかったので基本的なルールが出来ていなかったけれど、これからはこうするとの事なので、うまくやっていこう。テントにせよ、ダンボール小屋にせよ、管理者とうまくやらないと、何かとトラブルになるし、追い出しなんて事にもなりかねない。日頃からそこら辺の所は強く自覚しながら生活していこう!

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19日 国会へ!
「ホームレス自立支援法」14日ついに国会に上程される!国会を舞台にしたたたかいの始まりだ!

 仲間たち!
 梅雨もいよいよ本格化し、雨模様の日が続いている。じめじめした気候で体調を崩している仲間も多いようだ。先週の医療相談会には23名の仲間が相談に訪れ、翌日の福祉行動では11名もの仲間が病院に通う事となった。皮膚関連の病気、高血圧の仲間、結核の仲間などが増えているようだ。この季節は持病をもっている仲間などは特に気をつけていこう。新宿区による結核の無料検診が今月28日、午後1時より中央公園ナイヤガラの滝広場であるので、積極的に利用しながら自分の健康管理をしっかりとやっていこう。俺たちは毎週月曜日には必ず福祉事務所に詰めているので、健康の事、福祉の事など気軽に相談して欲しい。
 さて、この間、このチラシで報告し続けている「ホームレス自立支援立法」の件だが、ついに14日、衆議院に上程された。法案が国会に上程された事により、いよいよ本格的な国会攻防という事となる。「ホームレス自立支援法案」は裏面に全文を掲載しておいた。俺たちの問題を取り扱った初めての法案なのでよく読んでおこう。「法案が通れば排除が強まる」だとか、「自立が強要される」と批判する人もいるが、よく全文を読んでもらいたい。そんな事は一言も書いていないどころか、ホームレスの自立支援を国の責務として明記してある画期的な法案だ。新宿連絡会は全面的にこの法案を支持する。この法案が可決されれば、俺たちが求め続けている「屋根と仕事につながる対策の拡大・拡充」はいよいよ現実のものとなる。政治や法律はいままでほとんど俺たちの生活には関係がなかったが、今度はまさに、俺たち一人ひとりの希望に関わるものだ。野宿のまま一生を終えたいと思っている仲間は誰一人といない。どうにか、仕事につき元の生活に戻りたいと望み、日々努力している。これらの夢を具体的に実現させるには国や役所を大きく動かして行くしかない。自立を支援していく施策をもっともっと作らせて行かなければならない。そういう意味では俺たちの未来に直結した法案だ。
 だからこそ、俺たちはこの法案を一日でも早く成立させて行くよう国会を舞台としたたたかいに全力で撃って出て行く。あさって19日の国会議員会館内での「早期成立を求める集会」を皮きりに、成立の日まで国会前に押しかけて行くつもりだ。
 国会の会期末は今月一杯だ。が、会期が過ぎ、継続審議扱いになったとしても9月の臨時国会が焦点となる。まだまだ情勢は見極められないが、よもやホームレスの自立を支援するという法案に反対する政党もないだろう。これから失業者も増えると政府も言ってはばからないのだから。
 俺たちの要求は早くて6月、遅くても9月までにこの法案を可決し、国が責任をもって次の冬から具体的な施策を全国各地で実施する事だ。
 仲間たち!そのためにいざ国会へ!19日朝9時新宿区役所前に集まり俺たちの声をあげていこう!

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新世紀の夏へ!
6/19集会大成功!「ホームレス自立支援立法」は9月臨時国会にて審議される見通し。9月本番へ!

 仲間たち!
 うっとおしい都会の梅雨の中あじさいだけが生き生きとしている。合間合間に顔を出す太陽の元で体を休めるしかないが、東京特有の蒸し暑さは体をまいらせる。調子を崩している仲間も多いようだ。季節柄で神経痛や腰痛などで苦しんでいる仲間の痛みは本人にしか分からない。高血圧の仲間も日々の生活のリズムがおかしくなると途端に体に異変が訪れる。本人が病気を自覚し治療に出かけようと思わない事には、病苦からは一歩も解放されない。医者嫌いな仲間も結構いるが、強情を張っても仕方がないので、せめて薬だけでももらえるようにしておこう。
 福祉事務所は御存じの通り、治療費も保険証もない仲間が使え、病気の仲間は無料で病院を紹介してくれる所だ(おおむね65歳以上の仲間は健康でも生活保護を受給できる)。こういう制度はどんどん使っていかなければ俺たちの体と懐はもたない。何度失敗していようとも、何度でも福祉は使える。俺たちは毎週月曜日には必ず福祉事務所に詰めているので、分からない事があったら聞いてくれ。
 また、今度の木曜日午後1時から中央公園ナイヤガラの滝広場で新宿区による無料結核検診も行なわれる。今年一度もレントゲンを撮っていない仲間、最近風邪の症状が抜けない仲間は健康管理のために受けるようにしよう。現場には俺たちもいるので安心してもらいたい。
 梅雨時期は一にも二にも健康管理。自分の体をまずは守っていこう。
 他方、自立支援センターは新宿区では今のところ週に一人くらいは空きが出ているようである。また、7月になれば入れ替えの時期ともなるので入れる可能性はちょっとだが膨らむ。もちろん空いていても希望者が殺到しているので入れない仲間の方が圧倒的に多い。他区からの入所だが、板橋、練馬、千代田区あたりが比較的空いているようなので、そんな手も考えてみよう。希望しても入れない仲間の問題は大きな問題だ。俺たちは、冬までの2ケ所増設を東京都に必ずやらせながら、新宿区に対しても引き続き増枠を求め続けていく。諦めちゃったらお終いなので、俺たちは粘り強く交渉を続けていくつもりだ。
 さて、19日は「ホームレス自立支援立法の早期成立を求める国会集会」への仲間の参加どうもありがとう。おかげで元気よく今年初の国会闘争がたたかわれました。
 集会には新宿から百二十名近い仲間が参加し、大坂、横浜の仲間も代表団で参加してくれ全体で百六十名もの全都、全国からの結集で会場の議員会館も汗が止まらぬ程の大熱気。民主党国会議員4名(鍵田、山井、近藤、土肥衆議院議員)の方々が参加し、法案の準備に半年かけ、隅田川や釜ヶ崎などを視察し仲間や支援団体の声を聞きながら法案上程までようやくたどりついた事、この法案は国が責任をもって今後の自立支援策を行うことを義務づけたものである事など、経過説明と早期成立に向けた決意を受けた後、仲間から「カンパン一つで食いつないでいる仲間の気持ちを是非真剣に考えて欲しい」「俺たちはそんなに待っていられない、法案はすぐにでも成立させてもらいたい」と堂々と訴えた。そして最後は「団結がんばろう」で締め、成功裡に集会は終った。
 14日に提出された法案審議は国会日程の都合で9月の臨時国会になる予定だが、俺たちが求める「屋根と仕事につながる対策」の拡大に直結する法案なので、俺たちはこの夏場のたたかいを「法案の早期成立を求める」大運動として作りあげていく必要がある。7月、8月はキャンペーン運動を全都各地で展開しながら、9月本番のたたかいへと突き進んでいくつもりだ。この法案の重要さを理解しない人びと、評論家的に語る人びとが結構多いが、そういう人びとには俺たちは路上の立場からの論争をしかけてもいく。この法案が必要である事をこれからのキャンペーン活動などを通じてどんどん社会に訴えていこう。企業はいらなくなったら労働者をポイ捨てにし、国も実効ある雇用対策をほとんどやっていないから、俺たちの仲間がこれだけ増えるんだ。更にこれからどんどん失業者が増えると世間では言われている。こんな状態がいつまでも続いたら多くの仲間が野垂れ死んでしまう。国に実効性のある「屋根と仕事」につながる対策を本格的にやらせていこう。そのために国の責任を明確にした「支援法」を仲間の力で必ずや制定させていこう。夏の本格的なたたかいへと突き進もう!

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夏から夏へ!
7-8月「自立支援立法」の早期制定を求める全都キャンペーンから9月臨時国会行動へ!

 仲間たち!
 梅雨の谷間の蒸し暑い日が続いている。夏の到来かと暦を見ればいつの間にやらもう7月。今年も半年がもう過ぎた。感傷に耽る間もなく時は確実に流れている。うかうかしていると冬がまた来てしまう。一日一日を大事にしながら路上から脱する努力を続けていこう。
 先日のレントゲン検診は80名の仲間が受診し、13名の仲間が「要検査」という事で医者にかかる事となった。中には心配がそんなにいらない仲間もいるようだが、それにしても高い確率である。長い間野宿を続けていると確実に体がまいってしまう事の現れだろう。夏場は夏場で体力が消耗する。先日の猛暑で台東区の方では仲間が日射病で倒れたとの話しもある。栄養と静養が十分にとれない仲間はこれからの猛暑に今から気をつけておこう。塩分と水分は最低限とっておかないと暑さに体が負けてしまう。もっとも我慢するのもほどほどにして、だるい、めまいがする、などおかしいなと思ったら、すぐにでも福祉を通して医者にかかるようにしよう。福祉の手続きはそんなに難しいものではないし、治療が遅ければ遅い程、合併症だなんだと病気が重くなってしまう。血圧が高めの仲間などこの季節も体調管理には気をつけてもらいたい。
 来週の日曜日にはボランティアの医師による医療相談会が炊き出しの後に中央公園(雨天の場合は都庁下)で行われる。風邪薬や虫刺されの薬なども用意しておくので気軽に利用してもらいたい。また、福祉から医者にかかる仲間のサポートをしている福祉行動は毎週月曜日には必ずやっている、こちらも初めての仲間、前に失敗して行きづらい仲間など申請するさいに気軽に声をかけてもらいたい。
 仕事を探しているがどうもなかなか旨く行かないという仲間は、区役所の就職相談(スポーツ誌が置いてあり、電話や交通費などの支援を受けられる)を利用するなり、自立支援センターが空くのを待って申込みをしてみよう。センターは7月は多少の入れ替えがあるようなので、ちょくちょく役所の窓口をのぞいて空きがあるかないか確認しておこう。
 さて、俺たちが早期制定を要求して国会への行動をしている「ホームレス自立支援立法」の件だが、国会日程の都合によって継続審議扱いになることが正式に決定された。これにてこの法案の本格的な審議は9月の臨時国会の場という事となった。もちろん俺たちは座して待っているなんて悠長な事はしていられない。俺たちの権利を勝ち取るためには行動あるのみ。梅雨明け後の7月中下旬に池袋の仲間と合同で集中した「早期制定を求める全都キャンペーン」行動を行う予定だ。また、東京都にも法案早期制定の後押しをしてもらうべく都福祉局との交渉も予定している。声をあげなきゃこの世の中一歩も前に動かない。仲間の力でこの夏、国と役所を大きく動かしていこう。大坂では21日、六百名もの仲間が集まって「法案の早期制定を求める大坂集会」が勝ち取られた。「自立支援法案」を制定させる事は東京の仲間だけの問題じゃなく全国の仲間の大きな課題だ。景気が更に悪化し、失業率がまたもや上昇し、不良債権処理問題で建設産業が「氷河期」へと突入している今日、自分達の努力だけでは「就労自立」が出来ない情勢へとますますなっている。ここは国が責任をもって「仕事」と「屋根」へ結びつく支援策を徹底してやってもらわなくては仲間の現状はますます困窮してくる。俺たちは10年来も「無策による痛み」を強いられている。「ホームレス自立支援法」を制定せずにこれ以上いたずらに失業者を増やすな!と小泉に言ってやろう。
 これ以上路上の仲間を増やさないためにも、これ以上路上の仲間を殺さないためにも国の責任を明記した「法案」が必要だし、「屋根」と「仕事」に結びつく具体的な政策が必要だ。
 この夏、新宿連絡会は「法案の早期成立を求める」運動に全力を賭す。日々の生活を頑張りながら路上から脱せられる施策を大きく前進させよう!

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都庁〜国会夏の陣
23日から自立支援法案の早期成立を求めるキャンペーン開始!そして27日(金)11時都庁前大集会!

 仲間たち!
 今年の梅雨前線はどうもだらしないようで、後一、二回雨が降った程度で梅雨明けになりそうだ。しかも、早くも夏バテ症状の仲間がいるくらいとにかく蒸し暑い。これが数カ月続くかと思うとゾッとするが梅雨があければ多少はカラッとしてくるだろう。
 公園などで寝ていると、虫刺されで皮膚をやられている仲間も多い。皮膚の状態というのはかなり個人差があるが、弱い仲間はすぐに全身にポツポツが出来るなどし、掻いているとかぶれるなどして尚更悪化もする。この季節、衛生面で気をつける(衣類をこまめに洗い天干しするなど)のはもちろんだが、あまりに症状が悪くなれば、我慢をせずに病院に行くことだ。虫刺されの薬はいつもパトロールで持参しているので欲しい仲間は声をかけてもらいたいが、市販の薬で治らなければ専門医に見てもらった方が手っとり早い。また、区役所では衣類の支給の他、シャワー設備もあるのでひどくなった場合は使ってみよう。
 血圧が高いなど持病を持っている仲間、栄養失調気味など体の弱い仲間、高齢の仲間も暑い中での生活には十分注意していこう。「だるい」「体が動かすのがしんどい」なんてのも病気の徴候であったりする。暑さのせいにだけではない場合も出て来るので、ちょっと変だなと思ったらすかさず役所を使って病院に行くようにしよう。窓口で断られた、紹介された病院が自分の症状にあっていない、重病なのに保護されない、など新宿福祉の窓口対応がなっていない場合は俺たちに相談してくれ。まあ、俺たちは苦情処理係のようなもので、うまく行くよう福祉窓口とどんどん交渉して行く。毎週月曜の午前中は必ず連絡会のメンバーが区役所2階の福祉事務所に詰めているので、手続きがわからないなど簡単な事でも気軽に声をかけてもらいたい。役所をうまく利用するには、それなりにこちらも知識をもっていないと一人では太刀打ちできない。かと言って窓口に行かないことには何もしてくれない。勇気をもって、そして分からない事は皆から聞きながら、自分の身を守るためにも役所へチャレンジしてみよう。
 仕事を探してもう一度やり直したいと思っている仲間がある程度利用できる自立支援センターの方だが、3つの寮はほぼ満員状態となり、今のところ新規で入るには難しい状態と言える。けれども今月は何名か寮からアパートへ移る仲間もいるので、気長に、そしてこまめに福祉の窓口のボードをチェックしていこう。宝くじを当てる程の倍率ではないので、粘った仲間の方が入れる確率が高いようだ。
 もっとも、枠が少ない、なかなか希望しても入れない。これが仲間が実際に感じている事だと思う。東京都との約束は今年の冬までに大幅に施設などの寮を増やすという事だが、実際その動きはどうなっているのか?後2ケ所のセンターは本当に出来るのか?緊急一時保護センター(シェルター)は本当に出来るのか?そして、今国政において課題となっている「ホームレス自立支援立法」を東京都はどう評価し、国にどう申し入れているのか?これらの疑問を投げかけ、話し合いをする場を俺たちは今月27日(金)に用意していく。5月メーデー、6月国会闘争など今年前半のたたかいを締め、法案の早期制定を求める9月の決戦に向けた方向性を皆で確認するため27日(金)は多くの仲間が都庁前に結集してもらいたい(午前11時集合)。
 都へのこの夏の要求は、「秋を目処に今以上対策を拡大、拡充しろ!」「センター残り二ケ所を早期に設置しろ!」「緊急一時保護センター(三百名規模の大型シェルター)を冬までに作れ!」「自立支援立法の早期成立に向け国にもっと働きかけをしろ!」だ。俺たちは「雇用確保」「就労支援」「住宅支援」に関しても今ある「自立支援センター」などを活用し、より効果的、より積極的にやらせるよう「政策提言」をしていく。この夏は国と都と両面から俺たちの要求をぶつけ、より良い対策を一つひとつ勝ち取って行こう。
 そのために、23日から全都キャラバン隊を新宿と池袋の仲間で組織し、街頭情宣や各地の仲間への情報伝達を連日行う事も決定した(どこかで見かけたら是非激励してもらいたい)。小回りな活動、そして、大集会など大きなたたかいを交互に交えながら、役人との真夏の決闘へ突き進もう!

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楽しみ 、たたかう夏
自立支援立法の早期成立を求め、7・27(金)都庁前行動(11時都庁前集合)から8・11〜12第8回新宿夏まつりへ!

 仲間たち!
 梅雨を感じる間もなくいつのまにか夏になり、猛暑続きの毎日である。だいぶ体が暑さに慣れてきたとは言え、こうじめじめした暑さが続くと流石に調子も悪くなる。熱中症や日射病で倒れる仲間も都内各地で増えている。高齢や病弱な仲間は注意が必要だ。陽の当たる場所に一日いたら体力がない仲間は本当にすぐにやられてしまう。働けている仲間は可能な限り栄養をつける、そうでない仲間は体力を温存しながら日陰で可能な限り休む、そんな工夫をしていかないと、この夏は乗り切れない。また、夏特有の下痢とか、虫によるカブレなども、ひどくなる前に医者に行くなどして予防していこう。先週の医療相談もかなりの人が相談に訪れたように、体に不安を抱えている仲間は多い。炊き出しやパトロールの時には必ず常備薬は持参しているので、薬が欲しいという仲間は医療相談の日以外でも気軽に声をかけてもらいたい。また、毎週月曜日の福祉行動は欠かさず行っているので、病院に行きたいが手続きが分からない、福祉はちょっと苦手という仲間は連絡会のスタッフに一声かけてもらいたい。また、衛生面でも可能な限り清潔さを保っていこう。福祉のシャワーを使う、着替えをもらうなどをし、衣類も出来るだけこま目に洗濯して干すようにしよう。関東地方は今年は猛暑が予想されている。都会の暑さに体を慣らしながら、頑張って夏を乗り切ろう。
 8月には恒例の夏まつりも予定されている(11日前夜祭〜12日本祭)。仕事もなく貧しい生活をせざるを得ない仲間同士、助けあいながら楽しく夏を乗り切ろうと毎年企画しているものだ。29日の炊き出しの日あたりから、そのための寄り合いや、盆踊りの練習などをやるので楽しみにしていてくれ。アツイ、アツイと言ってても秋までは涼しくならない。真夏は真夏で太陽と戯れながらカラッとやっていこう。
 夏の選挙とは気の毒だが、今月末までは街は選挙活動一色である。普段はあまり感心のない選挙だが、今年は「ホームレス自立支援立法」が国会に上程されているという事もありその行方は気になる所である。この法案を一日でも早く通す事に努力し、俺たちのため屋根と仕事に結びつくような対策をどんどんやってくれる政治家が多く当選する事を俺たちは望んでいる。俺たちの問題は与党も野党も関係ないと思う。問題は俺たちのような仕事を奪われた人々の事をどう思い、そしてどうやって解決しようとしているかだ。そのためにもこの法案に対する見解を聞きたい。と、いう事で各党派に対する「公開質問状」というのを、大坂や寿など全国の仲間と共同で提出する事となった。秋の臨時国会における法案早期成立運動に向けた一つの試金石にしてみようという事だ。俺たちをさんざんいたぶってくれた青島幸男の二院クラブとかいう政党は問題外としても、他の政党がきちんと法案問題に関して立場を表明するよう俺たちは追及していきたい。
 また、23日から法案の早期成立を求める第一次キャンペーンを行い、選挙活動にまじって駅頭情宣などを繰り広げながら法案問題に対する理解を多くの人に訴えても行く。そして、そのまとめとして27日(金)は久々に都庁前に集まり、都庁前の大情宣をすると共に、東京都の法案に関する態度も確認して行きたい。もちろん、今後の対策(今年の冬までに実施される新事業など)の拡大拡充についても話し合いを行う。猛暑の中、本当に申し訳ないが、いつもの通り午前11時に都庁前に集合するので多くの仲間の参加をお願いする。
 この夏、夏まつりでおおいに楽しみながら、そして様々な取り組みでおおいに汗を流し頑張りながら、俺たちの屋根と仕事につながる行政支援策を拡大させていく取り組みを着実に推進させて行く。寒くなってからジタバタするのはもうご免だ。秋、国会で自立支援立法を通させ、そして冬前までに(一カ月の緊急宿泊が出来る)緊急一時保護センター、グループホームを新設させ、また、自立支援センターも残り二カ所をキチンと作らせ、一人でも多くの仲間が様々な事業の中で冬を超せ、仕事につけ、アパートなどで暮らしていけるようにさせて行く事が俺たちの大きな目標だ。俺たちは着実に計画的に行政や国会議員に仕事をやらさせていく。夢物語りをいくら語ったところで役所は何ひとつ動きはしない。出来ない事をやれ!と、言うのではなく、出来る事をやれ!と言って行くことが肝心だ。制度がなければ法律を作れ!と理路整然と言い続けた結果ようやく国会が動こうとしている。排除ではなく屋根と仕事に結びつく対策を!と言い続けた結果、自立支援センターや緊急一時保護センターなどがようやく整備されようとしている。俺たちは反対のための反対をしている訳でもなく、要求のための要求をしている訳でもない。仲間一人ひとりがどう、行政支援を受けながらやり直していけるのか?どうやったら路上から脱していけるのか?そのための具体的な施策を求め続けて来た。もちろんそれはこの時代、簡単な道ではないが、けれども俺たちはそのために一歩一歩前進し、少なからぬ成果も獲得してきた。生活保護で立派に暮らしている仲間も多くいる。センターを通して仕事を見つけアパート暮らしをする仲間もようやく出始めた。
 俺たちはそういう立場で仲間のためになる運動を進めている。そして、路上から脱する機会がそうは言っても圧倒的に少ないからこそ、今、国会に対して法制定を求めている。一人ひとりの明日を考え、そして未来のために頑張っていこう。貧しくとも仕事があり、おんぼろでも屋根がある生活を皆で目指そう!

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27日(金)都庁へ
11月から「なぎさ寮」通年化が決定!事業内容を仲間の声で確定させよう!27日都庁前報告集会へ!

 仲間たち!
 うだるような気候が続いている。だいぶ暑さに体が順応したとは思うが、昼も夜も眠りに付き憎いなど路上の不快指数はかなり上がっている。日本橋の事件に続き、大田区でも仲間同士と見られる殺人事件が起こるなど何かとトラブルが多いのもこの猛暑が一つの要因でもあろう。また、先日も池袋で仲間が暑さで倒れ亡くなったという話しも届いている。トラブルや病気は日頃の心使いである程度まではおさえる事が出来る。お互い気をつけながら暑い夏を健康で乗り切っていこう。
 中でも熱中症は猛威である。直射日光の元、長時間いると健康な人でさえ倒れるくらいの気候だから、栄養失調気味の仲間、病弱の仲間、高齢の仲間などは特に気をつけていこう。昼間はとにかく日陰でちょくちょくと体を休めるなりしていかないと大変に危険だ。あまり自分の体に過信せずに念には念を入れて体を守っていこう。
 新宿区福祉への福祉行動は毎週月曜日に必ずやっているし、パトロールの時や炊き出しの時には薬も常備している。また、8月の医療相談は5日(来月だけは夏まつりとの関係で第1日曜になります)に行う予定だ。8月30日には新宿区役所による戸山公園での結核検診も予定されている。調子が悪いと思ったら色々な支援を利用しながら健康管理にも気をつかっていこう。
 さて、自立支援センターは先週も3名程度新規入寮があったようで、多少は動いているようだが、枠が空いても相変わらず競争率は激しい。入寮希望者は諦めずにちょくちょく役所に顔を出してもらいたいが、今後こんな少ない枠での状況がいつまで続くんだと思っている仲間も多いと思う。
 そんな中、一つの朗報が東京都からやって来た。
緊急一時保護センター(健康回復などを目的とした一月入寮できる無料宿泊施設)が今年の11月から「なぎさ寮」を利用して300名の規模で開始されるという事が決定したというものだ。ようは、冬の間(一月から三月)だけ開設されていた「なぎさ寮」が一年中利用でき、宿泊期間も2週間から1と月に延長されたと考えてもらって良い。体を休めたい時に利用できる施設が年間通して開設されるという事は俺たちにとってみれば大きな前進だ。「なぎさ寮」の通年化は連絡会としても長年要求してきたものであり、ようやく実現される見通しになった事は喜ばしい事である。しかもこの一時保護センターは自立支援センターへ入寮する場合の待機施設としても利用できると言うものであり、さ来年度までに都内5箇所700名規模の枠で開始しようという計画である。
 もちろんこの計画は「なぎさ寮」の通年化が決まっただけで、まだまだ細部までは煮詰まってはいない。たとえば、例年の越冬対策との関係はどうなるのか?一人一年につき何回まで利用できるのか?施設の中での就労支援対策はあるのか?相談体制があるのか?などなどである。これらについて俺たちは「きめ細かい相談体制がある施設にしろ!」「就労支援対策を充実させろ!」「先の展望が見える施設にしろ!」などこの事業の具体的な内容について東京都福祉局との「話し合い」に27日から突入していく。せっかく出来る新しい施設だ。仲間が本当に使い勝手の良い、そして明日への希望が持てるような施設にしていかなければ意味がない。今週27日(金)の都庁行動(11時都庁前集合)から俺たちの声をあげ、新事業を単なる「箱もの」にさせず、屋根と仕事に結びつく施設にするための要求行動に打って出よう。
 そして東京都に今後、新規事業や自立支援センターの拡大を確実にさせていくためにも「ホームレス自立支援法案」を早期に成立させていかなくてはならない。そのために俺たちは23日から連日、山手線各駅でのビラ撒きなど「第一次キャンペーン」行動を行っていく。もちろん27日も東京都の法案問題に対する見解や姿勢も同時に追及していくつもりだ。
 俺たちの屋根と仕事に結びつく対策を確実に前進させて行くため、今月の一連の行動から8月11〜12日の夏まつりで団結を深め、そして9月臨時国会で法案を通させるべく国会を攻め、そして、秋から冬への対策の拡充を確実なものにさせていこう!共に今年後半の対策の拡大拡充を求めるたたかいへ!

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27日都庁前大集会120名の仲間が結集!
法案成立を求めるキャンペーン、都庁交渉も大成功!
都から対策を引きづり出し、法案成立を勝ち取ろう!8月の乱へ!
小泉差別発言を許さない!緊急首相官邸前抗議行動たたかう!
国に野宿・失業の責任を取らせよう!

 仲間たち!
 猛暑も中休み、週の後半はちょっとは過ごし易くはなったものの本格的な夏はこれからだ。夏風邪がまたぶり返しているのと、相変わらず皮膚関連の病気の仲間が多い。もちろん、熱中症などに気をつけながら、調子を崩さぬように健康第一で猛暑を乗り切っていこう。今度の日曜にはボランティアの医者による医療相談会があるので(いつもの炊き出しの場所・雨天の場合は都庁下、午後7時より)、様々な病気の相談、健康の相談などある仲間は気軽に訪れて欲しい。また、毎週月曜日の福祉行動は欠かさず行っているので、福祉を通じて医者にかかりたい仲間など、声をかけてもらいたい。
 8月にもなると、夏まつりの季節ともなる。新宿の夏まつりは、11日前夜祭、12日本祭りだ。色々な企画を用意してあるので、猛暑の中、汗を共に流し、多くの仲間と共におおいに楽しんで行きたいものだ。尚、12日(日)の炊き出しは中央公園ジャブジャブ池方面のちびっこ広場で行なう。また、時間はいつもより1時間繰り上げ、午後6時に」弁当の配食です。そして、混乱を避けるため、整理券を午後5時から夏まつり本部前で配付しますのでおまちがえのないよう。
 さて、夏まつりに先駆け、俺たちは23日から連日、池袋、新宿、渋谷、有楽町、赤坂見附など都内各所で情宣活動などをしながら「自立支援法案」の早期成立を求めるキャンペーンを繰り広げて来た。その最終日27日には都庁前に120名もの仲間が集まり、都庁交渉と都庁前大集会をたたかった。東京都福祉局との交渉においても「11月から緊急一時保護センター(一と月無料で泊れるなぎさ寮の通年化)の開始」「自立支援センター残り二箇所の早期設置」を重ねて約束させ、また、事業内容に関しても「硬直した運営はしない」「自立の出発点に保護センターをしていきたい」「今後も事業内容について建設的に皆さんと論議していきたい」と前向きな回答を引き出した。また、国への要望も「自立支援センターを設置するのにも国は13%しか補助しない。東京都としても引き続き法制化も含めて国への要望を続けていきたい」との力強い回答が出た。
 夏の第一段のたたかいは猛暑の中で本当に大変だったが、実のあるたたかいになったと思う。この成果を確認し、夏まつりから、夏後半のたたかい、そして9月臨時国会でのたたかいへと突き進んでいこう。
 このように東京都でさえ、対策を前向きに進めようとしているにもかかわらず、何と小泉首相は大分の街頭演説で「こじきも新聞が読める。ホームレスでさえも…」なる差別発言をし、俺たちの「痛み」にすら心を寄せようともしない姿勢を示した。こんな首相の元では法案の先行きも暗くなってしまう。俺たちは都庁行動終了後、代表団40名の部隊を作り、早速抗議し発言の撤回と謝罪を要求しようと首相官邸へと向かった。ところが首相官邸前は機動隊がうようよ。小泉を守ろうと警官隊がバリケードを張っている。俺たちは規制されながらも、官邸近くの路上で緊急の抗議集会を持ち、「差別発言許さん!」とシュプレヒコールを高々とあげて来た。抗議文を現場では提出できなかったが、あとでFAXで自民党に送付した。が、今のところ、何らの謝罪の発言も、回答もない。人を侮蔑しておきながら、ふざけた対応だ。俺たちは、小泉差別発言を許さず、野宿、失業の国の責任を追及していくべく、そして、法案を是が非でも国会で成立させるため、大坂など全国の仲間と協議を開始している。ふざけた発言には諦めずに抗議の声を何度でもあげていかなければ、「本当の痛み」などこの国の首脳部には分からない。「痛みの伴う構造改革」などと言いながら今以上の「痛み」を俺たちに押し付けるのならまっぴらご免だ。構造改革をするのなら、今、失業し、野宿を強いられている俺たちの現状を何とかしてからにしろ!もう一度やり直しが出来るよう、法制度を国の責任としてキチンと作れ!そういう声をどんどんと国に対してあげていこう!
 この夏は熱いたたかいの連続だ。俺たちの未来をかけて精一杯頑張っていこう!
 

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夏!新宿まつり!
11日(土)前夜祭・追悼会 12日(日)本祭り
整理券配付は午後5時(中央公園ちびっこ広場)

 暑中お見舞い申しあげます。
 いよいよ夏も佳境。一年で一番暑い季節となった。今年は梅雨時からうだるような暑さが続いているので体調を崩す仲間が非常に多い。しかも、この不景気とやらで新たな仲間も増え続けている。新しい仲間も古い仲間も体を壊したら仕事どころではなくなるので、体調管理は是非とも十分にやってもらいたい。とりわけ熱中症対策は重要だ。頭痛やめまい、吐き気などを感じたらとにかく日陰で水分を取り休む。それでも気分がすぐれないようなら、すぐさま救急車を呼ぶか、福祉まで行って病院を紹介してもらう(救急車も福祉も共に無料)。早め早めに体の異変を自覚して、病院に行く事を心がけないと、ぶったおれて意識不明、そのまま死亡なんて事もよくある。そんな犠牲者が出ないように日頃から自分の体を大事にしていこう!
 13日(月)の福祉行動はお休みとなるが、その他の月曜は俺達は毎週福祉事務所に詰めているので、気軽に声をかけてもらいたい。また、新宿区では30日(木)に戸山公園(管理事務所裏)で無料結核検診を午前9時より実施する。戸山公園の仲間はもとより、その他まだ検診を受けていない仲間は誰でも受けられるので、この際、定期的な健康診断のつもりで受けてみよう。結核菌も例年以上にまん延しているようなので、とりわけ、風邪の症状が長引く、微熱が続くなどの仲間は必ず検診を!
 もっとも暑い暑いと言っても、こればかりは仕方がない。体を大事にしながら、病弱や高齢の仲間を支えながら、暑さは暑さで乗り切っていこうじゃないか。今度の土日11日〜12日と恒例の新宿夏まつりがある。カラオケあり、音楽会あり、盆踊りありの大きな祭りだ。野宿の仲間は野宿の仲間同士みんな輪になり楽しみながら夏を超すイベントだ。是非誘いあって多くの仲間の参加で盛り上げて欲しい。スペシャル炊き出しの準備作業も、カラオケ参加も、太鼓叩きも、もちろん盆踊りも飛び入り参加大歓迎だ。11日(土曜)は夕方5時前後からいつもの炊き出しの場所(中央公園ポケットパーク)で追悼会とカラオケ大大会。12日(日曜)は中央公園のじゃぶじゃぶ池方面のちびっ子広場で11時に集まってから準備などなど、そして夕方5時に炊き出しの整理券を配るので、それを持って6時に飯をもらい食事しながら音楽会などを楽しみ、最後には盆踊りで盛大にしめていこう。この一年新宿の路上や病院で亡くなった仲間も多い。亡くなった仲間の分まで生き残った俺たちが大きく輪になる事が仲間への供養だ。テントのある者ないもの、男も女も、若いのも歳とった仲間も日頃の苦しみを忘れてみんな一緒に楽しんでもらいたい。新宿夏まつりは誰のまつりでもない、野宿を余儀なくされた仲間みんな全員のまつりだ。
 もちろん俺たちは浮かれているだけじゃない。この夏から秋へとかけて仲間にとって大きな課題が待ち受けている。「ホームレス自立支援法案」がいよいよ9月の臨時国会で審議されようとしているからだ。俺たちはこの8年来、新宿区、そして東京都を動かし、「対策」を大きく引き出して来た(11月からついに本格的な対策が始まる)。が、それは仲間が日々実感しているよう規模があまりにも小さい。仲間が本当にやり直しが出来るようになるためにも、国がしっかりと法制度を作り、予算もつけて具体的に動き出さなければ俺たちの現状は劇的には変わらない。その試金石が「法案」問題だ。政府自民党は「法案」問題について未だ前向きに取り組もうとはしていない。と、言う事は「法案」の行方は予断を許さない。が、俺らはたとえ時間がかかろうとも全国の仲間と結びつきながら、「法案」を成立させる運動を続け、野宿や失業を放置する国の責任を追及し続ける決意だ。俺たちは夏まつり明け、27日から第2次キャンペーンをたたかい、そして、9月中下旬に開会される臨時国会にぶつけて全国の仲間と国会闘争(請願デモなど)を行っていく。そして審議過程に入れば連日国会にへばりつき「法案」の行方をしっかりと仲間と共に見守って行くつもりだ。
 夏まつりをおおいに楽しみ、仲間のつながりをでっかく作りながら、そして、9月再び国会へ!決して諦めない底辺の仲間のたたかいが新宿にある事を日本全国に知らしめていこう!そして、自立のための「法案」を成立させ、国の責任を徹底的に取らせよう!

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新宿夏まつり700名結集で大盛況!この力で第2次
キャンペーンから「自立支援法案」を求める9月大行動へ!

 蒸し暑い日が続いている。今が夏本番だ。ところがどうも、気温の変動が激しいおかしな夏なので体調を崩す仲間も増えている。皮膚関連の病気(水虫、湿疹など)が悪化して病院に運ばれる仲間も多いので、ちょっとした事でも油断せず、早め早めに病院に行くようにしよう。病気は放っておいてもよくはならない。また、役所に遠慮する事などもない。いままでこき使われて税金を払ってきたのだから、困った時に返してもらうのは当然だ。金がなく、身寄りもなく、保険証もない仲間が病院に行きたいと福祉事務所に駆け込めば、福祉事務所は医者を紹介しなければならない義務を負っている。調子が悪い場合は、すぐにでも新宿福祉に駆け付けよう(出来れば朝一番に行く方が良い)。また、福祉の窓口の職員から断られたなどがあったら、俺たちに教えてもらいたい。間に入り、病院にいけるように精一杯支えて行く。
 また、救急車も福祉扱いにすれば治療費は無料となる。緊急な場合は救急車を呼ぼう(もちろん自分で呼んでも構わない)。
 戸山公園では、26日に新宿連絡会医療班の医療相談、30日に新宿区による無料結核検診がある(詳しくは裏面)。とりわけ結核はかなり流行っているようなので、結核検診は必ず受けるようにしてくれ。早期発見すれば今は結核は治る病気だ。けれど、治療も受けずに放っとくと命にかかわる。そして、多くの仲間にうつしてしまう。だから、年に一度検診を受けて感染しているか否かを確認する必要がある。自分の健康と、仲間の安全な暮らしのために協力をお願いする。
 まあ、いろんな手を駆使しながらまずは自分の健康を守るようにしていこう。夏が過ぎればまた寒い季節へと向って行く。体が壊れたら仕事をするのも、自立するのも難しい。頑張ってこの猛暑を乗り切ろう。

新宿夏まつり大成功! 協力ありがとう!
 第8回新宿夏まつりはあいにくの雨模様にもかかわらず七百名もの仲間が集まり大盛況の内に終了した。協力してくれた仲間、参加してくれた仲間、どうもありがとう!
 11日の前夜祭、追悼会は雨のため時間をずらして決行。この一年新宿の地で亡くなった多くの仲間を追悼するため祭壇に一人ひとり線香を手向け冥福を祈った。
 12日の本祭りも昼から雨も止み、スイカ割り大会や、炊出し、音楽会、盆踊りと、全都から集まった多くの仲間と一緒に楽しみ、また、本部では「ホームレス自立支援法案」の早期成立を求める署名活動を展開し、9月の全国国会闘争に向けた呼び掛けも行なった。
 この団結の力を武器にしながら、俺たちは早速「法案」成立を求める夏後半のたたかいに打って出る。27日から第2次キャンペーンを展開し、31日(金)には国会前での大衆的な行動を予定している。
 夏まつりの成功から9月全国から国会へ!引き続き「屋根と仕事」を勝ち取るため頑張り続けよう!

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31日(金)再び国会へ!
新宿夏まつり700名結集で大成功!この力で法案早期成立を!署名活動展開中!27日からキャンペーン

 仲間たち!
 盆も過ぎ今年の過酷な夏ももうそろそろ終ろうとしている。残暑はまだまだ厳しいかも知れないが、あとひと月もすれば秋の気候に変わって行くだろう。
 今年の夏は例年以上に病気の仲間が続発している。湿気の多い暑さと、気温の急激な変動が影響しているのだと思うが、今何とか大丈夫な仲間も体調管理にはこれからも十分に注意をしてもらいたい。これから朝晩の気温が下がる季節になると風邪なども引き易くなる。
 夏後半から秋、冬にかけ、俺たちも、パトロールや毎週月曜の福祉行動、第2日曜の医療相談などを強化しながら、病弱な仲間、高齢な仲間を支えて行く行動をしっかりとやっていく。仲間も健康第一で何とか厳しい状況を乗り越えていこう!
 仕事を探す施設=自立支援センターの入寮はここの所、一時期よりは倍率が下がっている。入寮した仲間は頑張って仕事探しに明け暮れているので、回転率も多少はあがったようだ。今まで応募したけれども抽選で外れてばかりの仲間も今が狙い目なのでどんどんチャレンジしてみよう(また、台東区などはかなりの空きが出てきているようだ)。
 また、あと3カ月待てば、11月から待望の緊急一時保護センターが「なぎさ寮」で開設される。交代で一月無料で宿泊出来、体を休められ、また、仕事探しのプログラムや相談員も配置されている施設だ。誰でも入れる施設がまた一つ増設されるので、こちらの方も期待しておこう(俺たちは、この事業内容の要望については都と交渉も続けている)。この施設が出来る事で排除が強まるなどと無責任な事を言っている人々もいるようだが、そんな事はない。テントの仲間も利用出来るし、駅で寝ている仲間も利用出来る。排除を目的とした施設ではなく、体を休める事と、自立支援を目的とした施設なので、積極的に利用するよう俺たちはこれから呼びかけて行きたい。
 もちろん、自立のための(「屋根と仕事」に結びつく)「対策」が進む事は良い事だが、他方でその枠はまだまだ小さい。
 俺たちはこの問題は国が積極的に自立のための「対策」を進めようとせず、地方自治体に責任をなすりつけているからだと考えている。
 この状況を少しでも変えて行くためには、今国会に上程されている「ホームレス自立支援法案」を成立させ、法に基づき「対策」を実施させる事が必要となって来る。
 俺たちは、「早期成立」を求める署名活動を夏まつりから開始し(まだな仲間は炊出しの時に用紙はあるので署名してくれ!)、また、27日から第2次キャンペーンで各地で情宣活動をこま目にやりながら、今月は31日(金)、国会前でこの夏3派目となる大衆的な行動を起こす(午前10時区役所前集合)。
 9月中旬から始まる臨時国会がこの「法案」問題の正念場だ。9月下旬には大坂など全国の仲間と共に国会に向けて大きなデモや集会を予定している。
 夏まつりで培って来た仲間の団結を、9月国会全国闘争に向かって押しあげて行こう!

第8回新宿夏まつりへの参加、協力どうもありがとう。
 第8回目となる新宿夏まつりは、今年も雨模様の中での開催でしたが、何とか無事に前夜祭、本祭りとも大きな混乱なく終了しました。
 前夜祭は雨のため1時間ばかり遅れて開催。この一年新宿の路上や病院で亡くなった仲間を祭る祭壇の前に百名の仲間が集まり黙とうを捧げ、城西教会の徳永牧師から追悼の言葉を頂き、全員で線香を手向けたました。その後、炊事の仲間が雨の中一生懸命作ってくれたそうめんを食べながらカラオケ大会。20人もの仲間が夜遅くまで熱唱し祭りの雰囲気はじょじょに作られていきました。
 翌日の本祭りも昼から雷雨と条件は悪かったのでしが、三々五々仲間が集まり、会場設営や炊き出し準備に精を出しました。夕方には雨も完全に止み、この日は七百名以上もの新宿の仲間が集まりました。スイカ割り大会でおおいに盛り上がり、また酒を酌み交わしながら談笑。夏まつりのスペシャル弁当を皆で食べながら音楽会を楽しみ、そして最後に盆踊りで幕を閉じました。
 盛大な祭りで、亡くなった仲間も本当に喜んでくれたと思います。
 こまごまとした点ではまだまだ行き届かない面もあったと思いますが、これらの点は今後の教訓にしていきたいと思います。
 いずれにせよ、様々な形で協力してくれた仲間、参加してくれた仲間達、本当にありがとう、そして御苦労さま!

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秋へGO!「ホームレス自立支援法案」早期成立運動いよいよ
佳境へ!31日国会闘争から10月全国国会請願闘争へ!

 仲間たち!
 台風の大雨が続いたかと思えばその後の蒸し暑い陽気と、ここのところ気候が安定していない。こんな陽気なので夏風邪を引く仲間も増えているようだ。残暑もまだまだ続くと思うが、これからは昼と夜との気温差が一段と開いてくる。引き続き健康には気をつけよう。
 福祉事務所と保健所の合同で今週の木曜日(30)日、午前9時より戸山公園で無料結核検診がある。新宿区内で野宿している仲間なら誰でも受けられるので、この一年検診をしていない仲間がこの機会に是非受けておこう。特に風邪の症状が長引いている仲間は要注意だ。医者や福祉事務所の職員がすぐに手筈を整えてくれるので、結核の疑いのある仲間は即日病院にいける。
 結核以外の病気でも俺たちは毎週月曜日の福祉行動は欠かさずにやっているので、調子が悪い、持病があるけれども医者に通っていないという仲間はこちらも気軽に声をかけてもらいたい。
 さて、今年は11月に「なぎさ寮」(1と月無料で泊れる施設。11月から5年間通年で実施される)が開設される事が決定されており、また自立支援センターも残りの2箇所が冬前までに増設される予定であり、東京都の「対策」は一定程度前進する事が見込まれている。これは仲間が頑張って要求を出し続けて来た大きな成果であるが、もちろん俺たちはこれに満足する事なく、もっともっと「屋根と仕事」につながる「対策」を拡大させたいと思っている。一人でも多くの仲間が野宿から脱せられ、屋根のある場所でもう一度仕事などをしながらやり直せる事が俺たちの目標だ。今の時期はまだいいが、これから秋、冬と仲間にとって一番厳しい季節が待ち受けている。それまでの間、何とか「対策」を大きく拡大させ、拡充させる事が必要だと思う。
 そのためにも今国会に上程され、継続審議となった「ホームレス自立支援法案」を秋の臨時国会で真面目に審議させ、成立させたいと俺たちは思っている。
 秋の臨時国会は「景気対策」のため9月中旬にも開会される予定であったが、その具体案が出ないなどの理由で9月の最終週の開会となるようだ。失業率も戦後最悪水準をまたもや更新し、仕事も日々なくなっているというのにまったくのんびりしているものである。この国会日程の関係で9月下旬に予定されていた全国国会闘争も予定を変更し、10月の冒頭にずらす事となった。全国の仲間が集まる今年一番の大きな取り組みだ。効果的な時期にやらなければ「法案」が国会の焦点にならないという判断からだ。
 現在自民党は「法案」には慎重な態度ながらも審議入りは認めているようなので、10月には間違いなく委員会での審議が開始されるだろう。「法案」の行方はまだまだ流動的だが、決して楽観できる情勢にはない。だから、俺たちは国会議員だけにこの問題を任せるのではなく、俺たちの声を国会につきつけながら、世論も動かしこの「法案」の必要性を訴える行動を取っていく。10月の全国国会闘争もそのための取り組みだ。また、8月、9月と請願署名活動を強化し、キャンペーン活動も積極的に行ないながら、国会前に何度でも登場し「法案」成立に向けた気運を盛り上げていきたい。
 今月は31日(金)の国会前での情宣活動などだ。朝10時に新宿区役所前に集まり、昼の時間帯を狙って国会前へと出発する。秋に向けての俺たちの決意を示す行動だ。元気な仲間は是非とも参加をしてもらいたい。
 失業した挙げ句、野宿に至ってしまう人々を平気で作りだし続けている国の責任とは、そういう人々を生み出さないような施策をキチンとやり、かつ、今野宿に至っている仲間が自立できるよう「屋根と仕事」を確保する事だ。抽象的に「責任を取れ」と言うのではなく、俺たちは「自立のための法律を作れ!」と具体性を持って国の責任を追及していく。
 路上死のない社会、やり直しの出来る社会を目指して共に秋の国会闘争へ!

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10月5日(金)国会デモ
6日(土)総決起集会が決定!「法案」をこの手に!

 仲間たち!
 暦も早9月。秋の訪れを日々感じられる気候になっている。夏から秋への季節の変わり目であり、また、台風、秋雨と天気が安定しないのもこの時期である。夏に酷使した体をいたわり、無理なく健康で居続けよう。
 先日の戸山公園での無料結核検診は53名の仲間が受診をした。重症の仲間はいなかったのでホッとしたが、こういう検診を受けるなりして、自分で健康を日々チェックしていく事が俺たちにとってとりわけ大事だ。今度の日曜はボランティアの医師による医療相談会もあるので、ちょっと体に不安を覚える仲間は血圧測定だけでも良いから相談に来てもらいたい。また、月曜の福祉行動は休まずにやっているので福祉を通して医者にかかりたい仲間も是非一言かけてもらいたい。これからの季節はより過酷になる。病気は今の内に治せるものなら治しておこう。
 さて、先週の金曜日に呼び掛けていた国会行動は雨のために残念ながら中止となった(国会周辺の街頭行動は雨天の場合集れる場所がないのです)。その代わり雨の中集まってくれた80名の仲間で都庁の橋の下で緊急の報告集会を行ない、情宣活動をやり抜いた(期待していた仲間ご免なさい)。国会へは今月、来月と頻繁に行く事となるのでまたの機会で声を精一杯あげていきたい。
 また27日から「法案」の早期成立を求める第2次キャンペーンを新宿区役所前、豊島区役所前、池袋駅東口、新宿駅西口、渋谷駅南口、中野駅頭、高田馬場駅頭、赤坂見附駅と連日行ない、四千枚のチラシを市民に配って来た。
 署名活動、情宣活動、大衆行動と「法案」をめぐり6月から連続でやって来たが、じょじょにではあるが各方面からの反応も良くなって来た。そして、いよいよ今月、来月が「法案」をめぐる最大の山場を迎える。
 その最大の行動をどうするのかをめぐって、大坂や名古屋、横浜など全国の仲間と協議し、全国中央行動を10月5日(金)と6日(土)に行なうことが正式に決定した。このことをいち早く仲間に伝えたい。
 10月5日は全国の仲間が新宿に一同に集まり、集会をもった後、永田町へ移動し、請願署名をもっての国会請願デモをかけていく。また、6日は国会前の星綾会館にて「法案」の早期成立を求める中央総決起集会を国会議員や労働組合の方々なども呼び、盛大に行なっていく事となった。
 臨時国会の会期中に何としてでも俺たちの「自立=屋根と仕事」につながる対策を国が責任をもってやるよう「法」として確定させるため、10月5〜6日の全国中央行動を成功させて行きたい。臨時国会は失業率の上昇により「雇用対策国会」となる事が濃厚となっている。俺たちは小泉政権に「ホームレスは雇用対策とは関係ない」とは決して言わせない。「痛み」を日々感じ続けている俺たちだからこそ、俺たちの「雇用対策」=屋根と仕事につながる自立のための対策を責任持ってやれ!と声を大にして訴えていこう。
 10月5日は午前11時、中央公園ポケットパーク(いつもの炊き出しの場所)集合だ。まだ先の日程だが、是非とも覚えておいて欲しい。もちろんこの前段の取り組みも今月、目一杯やっていくつもりだ(詳しいスケジュールは今後このチラシで書いていく)。
 これからどうやって生きて行くのか?どう食い扶持を稼いで行くのか?は最大の難問であり、また、全国共通の課題でもある。俺たちはまだまだ働ける仲間に仕事を!仕事につくまでの屋根や生活など自立の支援を!と要求し続けて来た。俺たちが要求し、作らせた自立支援センターを足掛かりにして路上から脱した数多くの仲間の努力と踏ん張りを国に認めさせていかなければ、いつまで経ってもセンターの「満員」状態は解消しないし、仕事に就く機会すらも奪われてしまう。
 東京都を8年来攻め抜き、ようやくまともな「対策」を引き出して来た力で、全国の仲間と団結しながら今度は国の姿勢を一気に変えていこう!
 俺たちの秋は健康第一、そしてたたかいの秋である。

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失業の責任を取らせよう!
「ホームレス自立支援法案」の早期成立を!10月5〜6日の国会デモと総決起集会を全力でたたかおう!

 仲間たち
 残暑もどこかへ消え、街はめっきり秋の景色に染まり始めている。朝晩はもう肌寒いくらいだ。季節の変わり目で風邪を引いている仲間や体調を崩す仲間も増えている。
 5日の早朝に区役所前の緑道で60代の仲間が亡くなっているのが発見された。名前などまだ分からないが、区役所で配るカンパンを握って亡くなっていたという。安らかな死であったのかも知れないが、どこか無念さを感じる死に様である。無念追悼…。
 仲間の死を無駄にしないためにも生き残っている俺たちは体に気をつけ諦めずに長生きをしよう。
 夏が過ぎ涼しくなると毎年同じように仲間が路上で亡くなる。年間50数名の死者の数はいかに俺たちの暮らしがいかに過酷なものであるかを物語っている。自分の体力や健康に過信せず、おかしな徴候があったら医者に行くなどしながら可能な限り体を守っていこう。酒好きな仲間はとりわけ注意してくれ。肝硬変や糖尿病を患いやすい。自棄にならずにこれからの人生をよくよく考えれば、俺たちには体ひとつしか財産がないのだから気をつけるに超したことがない。
 俺たちは毎週月曜日に福祉行動をやっている。前に失敗した仲間も、役所はちょっと行き辛いという仲間も、連絡会のスタッフがつくから心配はいらない。新宿福祉も今はそんなひどい病院は紹介していないから大丈夫だ。冬になる前に体調はしっかりと落ち着かせていこう!
 さて、東京都の「対策」は昔よりは進み、自立支援センターなどが出来たというのになかなか仲間の数は減らない。減らないどころか新しい仲間が次から次へとやってくる。公共事業が激減したりして、今や地方では(とりわけ中高齢者の)仕事がまったくない。東京に出れば仕事があるだろうと出てくるのだが、今や失業率5%の時代、都会でもそうそう仕事にありつける訳もない。
 今の景気の悪さ、そしてそれを放置し続けている政治の悪さが仲間をどんどん増やしている訳だ。政府は今月27日から始まる臨時国会を「雇用対策国会」などと言い、具体策を絞り出しているようだが、俺たちまで回ってくるような「雇用対策」は今のところ一向に出ていない。「野宿者への雇用対策」というのは今の政府の頭にはまるでないようだ。
 野宿の仲間の多くが仕事に就いてもう一度やり直したいと思っているにもかかわらず、このままでは、そういう俺たちの想いには何ら応えてくれそうもない。
 けれど、だからこそ、俺たちは全国の仲間と手をたずさえて「ホームレス自立支援法」を制定しろ!と声を出している。俺たちのような仕事がしたくて苦しみもがいている人々の問題を抜きにまともな「雇用対策」など出来はしない。社会の底辺にいる失業者を放置しておいたら野宿者が増え続けるだけだ、という事を政府に分からせてやらなければならない。そして、国が責任をもって野宿の仲間が仕事に就けるよう自立を支援する事、失業したとしても野宿にならなくて済むような対策を取る事。このことをさせていかなければならないと俺たちは思っている。そうでなければいくら東京都の「対策」が進んだとしても、地方からどんどん新しい仲間が増え「対策」の枠がパンクしてしまうだけだ。
 俺たちは別に無理な事を言っている訳ではない。人生全部を面倒見てくれとは言っていない。野宿のままだと仕事に就きにくいので、野宿から脱して仕事に就けるよう、少しの期間だけ支援をしてもらいたいと言っているに過ぎない。また抽象的な事を言って騒いでいる訳でもない。今、現に良心的な「法案」が国会に上程されているのだから、それをキッチリと審議して、早めに成立させろ!と言っているに過ぎない。
 俺たちのこの当たり前の要求が永田町に通用するのかどうかは分からない。が、俺たちは俺たちの流儀でたたかっていくのみだ。今月は17日から「法案」成立を求める第三次キャンペーンを開始し、そして来る10月5日の国会デモ、6日の中央総決起集会へと歩みを進めて行く。10月は大坂・釜が崎を始め、全国の仲間が東京に結集してくれる。力強い友軍だ。全国の野宿の仲間と共に政府を突き動かすようなたたかいをやろう!

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「法案」制定の日まで
21日(金)都庁前集会、28日(金)国会前座込み、
そして、10月5日(金)全国の仲間と国会デモ、6日(土)総決起集会

 仲間たち!
 台風一過後もからっとは秋晴れせずに蒸し暑い残暑だけが残っている。気候も相変わらず安定しない。そうかと言えばアメリカでの大事件、株価の大台割れなど景気の一層の悪化と世間は一層騒がしくもなっている。
 秋から冬へと大変な世の中になりつつあるが、あまり不安に思っても仕様がない。着実に俺たちの歩みを進めていくだけである。
 季節の変わり目という事で先日の医療相談会も多くの仲間が相談に来てくれた。翌日が大雨という事もあり、紹介状をもらった仲間があまり来られなかったようだが、医者からもらった紹介状は期限はないので、明日にでも福祉へ行って病院を紹介してもらおう。仲間の病気も夏場の皮膚関連の病状から、風邪や高血圧系などの病気に移行しているようだ。風邪も万病の元だ。朝晩はもう涼しくなっているので、そのまま地面に寝るとか、薄着で寝るとかするとすぐ引いてしまうので気をつけよう。福祉事務所には長袖の衣類などもあるので、夏物しかもっていない仲間は遠慮せずにもらいに行こう。毎週月曜日は俺たちが福祉事務所に詰めているので分からない事は気軽に相談してくれ。秋雨や台風もそろそろ一段落するとは思うが、これから日々気温が下がって行くので、体調管理には十分気をつけて欲しい。
 また、秋口から冬にかけて寝場所の確保は大事である。これからはどこでも寝れるという訳にもいかない。役所は小さな公園や道路などで「清掃」と称したイヤガラセをする時期でもあるが、24時間奴らは監視など出来ないのだから、うまく凌いで荷物置き場や寝場所などはできるだけ確保していこう。
 11月から「なぎさ寮」の通年化(緊急一時保護センター事業)が開始され、また、自立支援センターも増設される時期に近付いて来たが、東京都の「対策」が拡大する前に俺たちがやっておかなくてはならない事がある。それは、27日から始まる「臨時国会」で「ホームレス自立支援法」を制定させる事だ。東京都の「対策」事業にわずか13%しか財政出動せず、先日国連からも「ホームレス問題とたたかうための総合計画」がないと批判された、政府の姿勢を変えて行く事だ。
 既に仲間に知らせてある通り、全国9団体(北九州、大坂、名古屋、横浜、東京)の仲間が10月5日(金)、6日(土)と東京に集まり、国会を相手にした大きなたたかいが予定されている。5日は国会への請願デモ、6日は国会前の会館で中央総決起集会だ。「雇用対策国会」と呼ばれている今国会で、俺たちの問題を素通りするのではなく、野宿の仲間の雇用対策を明確に位置付けさせる事、そのための法律を制定する事を俺たちは求めている。この要求を鮮明にさせ、俺たちは来月5日〜6日のたたかいを総力でたたかう。
 昨年秋の初の国会デモから丸一年経ち、ようやく俺たちの自立を支援していこうとする法案が議員立法として国会に上程、そして審議されるという情勢になった。弱い者の立場からこの国を良くしていこうとする国会議員の数も増えた。連合とか自治労とか大きな労働組合の人々も味方についてくれている。俺たちのたたかいと主張はようやく社会に認められつつある。これはこの一年の大きな成果である。もちろん、政府は分かってはいない。セーフティネットすら張らずに野宿者を放置し、野宿者をどんどん生み出す政治を続けている。だからこそ、俺たちは声を大にして、そして様々な人々と連帯しながら、全国の野宿の仲間の「屋根と仕事」の確保に結びつく「自立支援法案」を制定させる運動をこの秋全力でたたかっていく。
 10月5日(金)午前11時、中央公園(いつもの炊出しの場所)での全国決起集会でたたかいの幕が開く。多くの仲間のこぞっての参加を呼びかける。
 そして、その前段の取り組みとして今週の金曜日は午前11時より都庁前にて大情宣活動、来週の金曜日は10時に区役所前に集まり、国会前での座り込み行動を予定している。
 この秋はたたかいの連続だ。共に当たり前の事を主張し続けよう!

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10月世直し国会行動へ!
21日の都庁前集会は120名の仲間が結集!
金曜行動から来週10.5(金)11時新宿中央公園に集合し全国の仲間と国会へ!

  仲間たち!
 彼岸入りと同時に秋の気候へとすっかり変った。もう半袖では肌寒いくらいだ。
 秋から冬へと季節が変るのはあっと言う間だ。気がつけばあと3ケ月くらいで今年も終る。小春日和が続く過ごしやすい秋であるよう願いたいが、寒さへの備えは早々とやっていこう。備えあれば憂いなし。
 長袖の衣類が急に入り用な場合は、役所でも支給している。遠慮せずにもらいに行ってみよう。また、寝場所もこれからはちゃんと確保しない事には寒さで寝られなくなってしまう。何事も知恵と工夫と学習だ。今年初めての冬を迎えるという仲間は古くからいる仲間に寒さ対策についていろいろと教えてもらおう。嘆いていても仕方がない。まずは環境に適応しない事には気候で健康も害してしまう。
 もちろん、病気が慢性化している仲間や高齢の仲間はこれからの季節、福祉(ドヤや施設での保護)を取る事を勧める。病気は普通の仕事が出来ない程度の重さ(こればかしは医者にかかって診断してもらうしかないが)、高齢は概ね65歳以上が目安だ。福祉は一度失敗したからと言って次は受けられないというものではない。だから、諦めずに窓口に行き、最善の方法をケースワーカーと話しあって決めていこう。ケースワーカーも人間だから怒る時もあるかも知れないが、重い病気の人や高齢の人を野宿のまま放置する程冷血漢でもない。こまかな行き違いは時間が解決してくれる。厳しい仲間はとにかく福祉の窓口に足を運ぶ事。そうやって先の事を考えていこう。分らない事や一人じゃ気が重いという仲間は福祉行動の時に顔を出してもらいたい。俺たちもできる限りの応援をしていくつもりだ。
 また、病気でも比較的軽い症状の仲間や、仕事を探している仲間は、(なかなか空きがないが)自立支援センター、11月から開設される「なぎさ寮」(緊急一時保護センター)、1月から始まる「越冬対策」などの利用もそろそろ考えておこう。仕事を探す施設である自立支援センターは概ね12月までに4箇所目の「墨田寮」が開設される予定だ。そうすれば新宿の枠も増える予定なのである程度の期待がもてる(他方で5カ所目の渋谷区は開設が難航しているという、これについては早期開設を求めケタオチ渋谷を追及していかねばならなくなるだろう)。「なぎさ寮」については先日の福祉事務所長会で「細則」などが最終決定したようで、11月開設に向けて着々と準備は進んでいる。(もっと詳しい情報が入り次第仲間に伝えたい)。
 厳しい季節がこれからやって来るからこそ、行政支援策などを利用し抜いて、もう一度やりなおして行ける環境を是が非でも勝ち取っていこう。
 そして、そのために俺たちは全国の仲間と共闘し、27日から始まる「臨時国会」で「ホームレス自立支援法案」の制定を求める大運動を10月5-6日と永田町で展開する。
自国のホームレスの支援すらしない政府が米国の支援などするなど本末転倒である。テロ対策も大事かも知れんが、まずは失業を余儀なくされ、野宿を余儀なくされている国民を守る方が先決だ。小泉政権は「雇用対策国会」だとして何点かの対策案を出しているが、どれを見回しても俺たちの雇用に結びつきそうな対策は一つもない。失業状態の最悪な事態に陥っている者を重点的に対策化しない「雇用対策」というものは絵に書いた餅同然である。俺たちはそういう仲間の声を開会中の国会に叩きつける。そして「自立支援法案」は人命に関わる重要法案であるという事を世間に訴え、そして早期に審議入りさせる事を国会に要求して行く。
 このたたかいは俺たちの「屋根と仕事」が大きく確保できるのか否かの正念場である。
現状に不満を感じている多くの仲間が10月5日午前11時新宿中央公園ポケットパーク(いつもの炊き出しの場所)に集まらん事を訴える。全国の仲間と固いスクラムを組み、新宿から国会へと怒りの鉾先を突き付けよう!

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「ホームレス自立支援法」の制定を期し、全国の野宿の仲間と共に、
今度の金曜、午前11時中央公園ポケットパークに集まろう!そして、国会全国請願闘争へ!

 仲間たち!
 もうすっかりと秋めいて来た。小春日和な日も続き、初秋らしい穏やかな日も戻って来た。泣いても騒いでもこれからは、秋から冬へと進む季節。冬におびえながらも、好天の日はたまにゆっくりと体を伸ばしてこれからの体力と気力を養っていこう。
 朝晩はもう肌寒い位で、風邪の仲間もめっきり増えている。パトロールの時とか、炊出しの時に風邪薬は配っているけれども、市販の薬で効かない場合もあるので、そんな時は大事を取って福祉から医者にかかるようにしよう。たかが風邪と思っていても、結核や肺炎など大きな病気になってしまう事も良くある。その他、持病のある仲間、調子が悪いけれどもまだ病院には行ってない仲間も、これからの季節を見込んで早め、早めに病院に行くよう心掛けよう。今の時期、無理に無理を重ねると、凍えるような寒さの中、倒れて動けなくなるなど、最悪の事態も考えられる。俺たちは毎週月曜の福祉行動は常時やっているので、一人だと不安な仲間、初めての仲間などは、気軽に声をかけてもらいたい。また、医療相談会は中央公園、戸山公園とも10月は14日(日)に行なうので、病気の相談などボランティアの医師にどんどんぶつけて行ってもらいたい。
 また、自立支援センター新宿寮には九月は七名前後の仲間が新たに入寮する事が出来た。中々空いていないセンターでも毎日のように顔を出し、粘ってみると入れる事もある。また、台東寮は定員割れの状態が何故か続いているようで、台東区、墨田区あたりからは意外と入り易いという情報もある。新宿寮も台東寮も豊島寮もプログラムは一緒なので、余裕があれば他の区も回り、空いている所から今の内に入ってしまおう。
 11月以降の都区の対策が具体的にどうなって行くのか、俺たちは今情報を集めている所だが、年内の自立支援センター2箇所増設が厳しい状況にある事、それに伴い緊急一時保護センターも当初の計画通りに事業が展開できない恐れもある事など、薄々と課題が鮮明になりつつある。もちろん例年の越冬対策以下の対策で許されるものではない。東京都、および新宿区には今後、冬の対策の充実を求め、ガンガンとたたかいをやっていくつもりだ。
 そして、そのためにも、国が責任をもって、俺たちの自立のための施策を行なってもらわなくては困る。先週金曜日は全国行動の前段として、70名の仲間と共に臨時国会が開会されたばかりの国会前に赴き、国会を見据えて座り込み、声を挙げ、国会前情宣活動をたたかい抜いた。俺たちはもう待ってはいられない。冬の寒さに耐えてばかりもいられない。
 今度の金曜、土曜は、いよいよ、全国中央行動の日だ。5日(金)、午前11時に中央公園ポケットパーク(いつもの炊出しの場所、雨天は都庁下)に大坂など全国の仲間が駆け付けてくれる。全体で団結炊出しを食い、そして決起集会を行ない、国会前に移動してから国会に対する請願デモをかけて行く(交通費と荷物の預かりは心配いらない)。
 6日(土)は国会前の会館での中央総決起集会だ。昼12時に区役所前に集まり、全国の仲間と交流し、団結を深め、「法案」の早期成立を期して大集会をやり抜こう。
 国会情勢はテロ事件の対応などで渾沌としている。このままでは、俺たちの事は忘れ去られてしまう。だからこそ、多くの仲間が行動に参加し、俺たちに屋根と仕事をよこせ!と路上から底辺の声を出していく事は極めて重要である。俺たちは、俺たちの力で国会を突き動かしてやる。
 北九州、大坂、名古屋、神奈川の仲間、そして東京の各地の仲間、全国の路上の仲間の力で、5〜6日の中央総行動を成功させよう!5日(金)11時、中央公園に集まり、国会へと堂々と進撃しよう!

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10/5〜6中央総行動、二日間にわたり全国の仲間延べ550名が
「ホームレス自立支援法案」の制定を求める声を国会に叩きつけ、大成功!
この力を生きる武器に!

 仲間たち!
 都会もだんだん秋一色になりつつある。街の喧噪を忘れさせてくれる落ち着いた季節だ。澄んだ空を眺めながら、これからの事をゆっくり考えていこう。
 朝晩の涼しさで風邪を引き易いシーズンでもある。体調を崩す仲間も増えている。今度の日曜14日は戸山公園(朝10時)、中央公園(夜の炊出しの時間)でボランティアの医師による医療相談会もある。薬が欲しい仲間、調子が悪い仲間など、是非とも相談に来てもらいたい。ちゃんと病院にかからなければならない仲間には、福祉の窓口や病院に行った時に役立つ「紹介状」を発行している。また、中央公園の医療相談会には針灸の先生も来てくれているので、腰や肩を痛めた仲間は東洋医学の方も試してみてはどうだろうか。もちろん血圧を計るだけでも良い。仲間の健康管理の手段として医療相談を利用してもらいたい。先月の24日には、新宿東口駅で寝ていた女性の仲間が救急車を呼んだけれども腎不全のため病院で亡くなった。季節が過酷さを増すと、残念な結果がどうしても増えて来る。俺たちがパトロールに回って救急車を呼んだとしても手遅れになってしまったら仕方がない。我慢せずにそうなる前に可能な限り誰かに相談したり、役所に行くなりして欲しい。病気の治療は生活保護で役所は面倒を見てくれる。自分の体第一でこれからの季節を過ごしていこう!
 さて、先日の10・5〜6の「ホームレス自立支援法案」の早期成立を求める全国中央総行動への仲間の参加、協力、どうもありがとうございました。おかげ様で、昨年の国会闘争を上回る仲間の結集で堂々と俺たちの主張を国会へと届ける行動が出来ました。両行動とも、北九州、大坂、名古屋、神奈川の仲間の代表団が遠いところ東京に駆け付けてくれ、共に「ホームレス自立支援法案」の早期制定という同じ目的の下に集まり、法案制定に向けた全国の仲間の大きな陣形を作りだす事が出来ました。
 二百五十名の部隊でたたかった5日の国会請願デモでは、全国でかき集めた仲間の署名約2万通を衆議院議長へ提出、請願行動には民主党、社民党、共産党の衆参議員十数名が出迎えてくれ、国会議事堂前の議面前で大集会を行ない、議員とエールを交わしました。
 その後、代表団による労働厚生省との交渉を行ない、翌6日には国会議事堂裏手にある星陵会館で二百名の結集で中央総決起集会。民主党、社民党、共産党の議員や秘書からの挨拶を受け、また釜が崎キリスト教協友会や自治労本部からも連帯発言を受け、そして各地仲間もおおいに発言し、立場を超えた団結で法案の早期成立を実現しようと全体で確認できる熱気ある集会となりました。
 俺たちの法案問題をめぐる情勢は「テロ対策問題」で国会での大半の時間がさかれてしまうという、厳しい状況にあるけれども、延べ五百五十名の全国の仲間が国会前でたたかった二日間にわたる中央総行動の確信を武器に、国会に対し俺たちが出来る行動を精一杯やる中で、11月から本格的に開始される厚生労働委員会での審議入りを実現させるために頑張っていくつもりです。
 今後、国会情勢を睨みながら、俺たちは何度でも国会前へと登場し、法案問題の決着の日まで突き進んで行くつもりです。その都度の行動が今後もまだまだありますので、また多くの仲間の結集をお願いします。
 もちろん、俺たちの課題は国会や法案問題だけじゃない。今後11月から大きく動き出す東京都と23区の「対策」をいかに俺たちが野宿から脱していける実効性あるものにしていくのかという、より身近な問題が控えている。緊急一時保護センター(なぎさ寮)の11月中の開設は決まったようだが、他方で自立支援センター墨田寮の開設は来年の1月までに延びる事となった。また、例年の越冬対策(さくら寮、なぎさ寮)は、さくら寮は例年通りだが、なぎさ寮の方は大幅に縮小される。俺たちは新宿区に例年の実績以上の枠を確保させ、冬の対策を実行性あるものにするため今後強く申し入れをしていく。東京都に対しても同様だ。
 国、都、新宿区に対する重層的なたたかいを、秋から冬にかけ継続していこう!

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熟せ秋!
国会は厚生労働委員会が12日開会。法案審議の前段攻防中!
11月から新事業開始に伴い従来枠を維持するよう新宿区に申し入れを行なった。
新宿区の回答と説明に注目を!

 仲間たち!
 秋も深まりつつある。昼間の小春日和が嘘のように夜から朝にかけては肌寒いくらいになってもいる。この秋特有の気候から身を守るため仲間も色々と工夫はしているようだが、いかんせん風邪引きが多くなっているのも事実だ。パトロールや炊出しの時にもらった市販の薬が効かない時は、念には念を入れて医者に行くようにしていこう。これからの季節、俺たちは、パトロール、医療相談、福祉行動に力を入れて行くが、まずは自分が健康管理をしっかりしていなければ如何とも仕様がなくなる。また、まだ元気な仲間は周辺の病気がちの仲間や高齢の仲間に是非とも目配りをしてもらいたいし、何か心配な事があったら俺たちに相談するなり、月曜の福祉行動に連れて来てもらいたい。秋から冬にかけて、病弱の仲間、高齢な仲間など、弱い立場の仲間を支えて行くことが何としても必要だ。そういう仲間が一人でも多く生活保護を取れるよう俺たちも精一杯の支援をしていくので協力をお願いしたい。
 新宿に来て間もない仲間も多いと思うが、新宿の街では昔からそうやって仲間を支えあい、仲間の命は仲間の力で守っていこうとしている。他の誰かが守ってくれる訳ではない。一人ひとりの気配りや目配りが大切な時だ。「他人の事はどうなっても」なんて冷たい気持ちでいると、いざ自分が困った時には誰も助けてはくれない。「助け合いの精神」でこれからの季節、とりわけ病弱な仲間や高齢の仲間を支えながら頑張っていこう!
 病気が重い仲間、障害を持った仲間(おおむね2級以上の仲間)、高齢の仲間(おおむね65歳以上)の仲間、そして女性の仲間は生活保護を受ける優先的な権利がある。一度失敗していようが、初めてだろうが関係はない。12月半ばからはそういう仲間が入れる施設「さくら寮」も開設され、すくなくとも冬場は路上で暮らさなくても大丈夫なようになっている。もちろん今すぐ福祉へ行ってもドヤなどで生活保護は適用される。該当する仲間はこれからの季節の事を真剣に考え、野宿しなくても済む方法を役所の制度を利用しながら選択していこう。
 まだまだ仕事が出来るという仲間、とりわけ一日も早く野宿から脱して行こうと日々もがいている仲間には、11月から待望の緊急一時保護センター(なぎさ寮)が開設される事となった。一時的に体を休める事も出来るし、保護センター経由で自立支援センターに入寮する事も可能になる。もっとも枠が全都でわずか三百名と少ないなどまだまだ課題があるが、とにもかくにも新事業がいよいよ開始されるので、ある程度の期待を持って注目をしていきたい。
 俺たちは去る10日に新宿区あてに、冬場の対策の規模について従来の実績枠を最低限維持するよう、そして新事業の開始にあたり、仲間にきちんとした「説明」のための「場」を設けるよう「申入書」を提出した。11月開設予定の「なぎさ寮」はまだ今の時点では、入寮日、入寮方法、新宿区の枠、および事業内容については決定されていない。ただ、従来の冬期臨時宿泊事業は実質「さくら寮」のみで、1月から3月の間、「なぎさ寮」の定員が三百五十名と五十名分だけ増えるだけである。「なぎさ寮」は冬場の越冬対策としても活用が期待されているので、冬場の仲間の厳しさを十分配慮した活用がなされる必要(従来通りの活用も含めて)があるだろうと、俺たちは考えている。新宿区の「回答」と「説明」がどのようなものになるのか注目し、もしとんでもない枠と内容しか確定しないようだったら抗議の声を新宿区に集中させよう。いすれにせよ自立支援センターと緊急一時保護センター(なぎさ寮)という二つの事業がこれから同時平行的に進む事となるので仲間も方も混乱せずに、今後の新宿区との交渉に参加したり、このチラシをよく読むなりして理解に勤めよう。新宿区との「説明会」の日程が決まり次第、仲間に伝えて行きたい。もちろん、それまでは自立支援センターは今まで通りの募集をしているので、是非とも入りたい仲間はちょくちょく福祉事務所を覗いて空きがあるかどうかを確認してみよう。ここ2週間で新宿からも5人は入寮しているので、絶対無理という事はない。諦めない事だ。
 さて、国会の方はと云うと、御存じの通り「テロ対策法案」問題が優先的に処理されており、「ホームレス自立支援法案」の審議入りの目処はまだ経っていない。が、法案が付託されている厚生労働委員会が12日に開会され、17日前後から一般質議が行なわれ、その中でも「法案問題」にからんでの質問が予定されている。他の法案も含めた法案審議はまだ先とはなるが、今の時点では一般質議での厚生労働大臣答弁がひとつの注目点である。この委員会には俺たちも数人が代表で傍聴するので、結果はおって仲間に知らせていきたい。また、審議入りが決定したら、第4次キャンペーンを発動し、国会前を中心とした大衆的な行動をまた仲間と共にやっていきたい。
 国会、そして都区の新たな対策を見据え、秋から冬への試練のたたかいを全力でやり抜こう!

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実るか秋
交渉の結果、冬期(12月から3月)の対策、トータル500名分の宿泊枠を新宿区に確保させた!
12月からの新事業を活用しよう!!
国は「法案」問題について厚生労働委員会答弁では踏み込まず。

 仲間たち!
 秋も後半になり寒暖の差が一段と激しくなってきた。先週の医療相談でも、戸山、中央公園あわせて約百三十名の仲間が相談に訪れ、その大半は風邪薬をもらいたいとの相談だった。風邪を引き易い季節ということは、風邪をこじらせたりして、他の病気になるだとか、病気になり易い季節でもある。これからの季節の事をよく考えて無理をせずに、早め早めに病院にかかるようにしていこう。俺たちは毎週月曜に福祉事務所に詰めて仲間の色々な相談に乗っているので、福祉の手続きが分からない、一度断られたり、「失敗」したりして不安に思っている仲間など是非、福祉の相談にも来てもらいたい。福祉事務所にはこれからの季節、出来るだけ多くの仲間が生活保護を取れるよう常日頃から申し入れをし、また監視もしている。病気の仲間や高齢(おおむね65歳以上)の仲間は、優先的に福祉を受ける権利がある。借金の問題だとか、色々な問題を抱えていても、それが障害になる事はまずない。自分で治療費が払えない場合は国が治療費を出してくれるのが福祉の仕組みだ。これからの季節、野宿から脱する手立てとしても福祉の制度をうまく活用しながら、健康第一でやっていこう。
福祉では衣類の支給や交通費の貸し付けなどもやっているので、防寒対策や仕事探しのためにも多少なりとも使える。そんな事も頭に入れておこう。
 さて、今年の冬の「対策」について、ようやく18日の福祉事務所長会でその概要がハッキリし始めた。残念な事ながら11月開設が予定されていた緊急一時保護センター「大田寮」は12月初中旬入所と先伸ばしとなったが、他方で新宿区では例年1月から開始していた越冬対策の2週間宿泊を「さくら寮」を使って12月から前倒しで実施する事が決まった。昨年までは「さくら寮」は主要に生活保護の施設として運用されていたが、今年からは生活保護の仲間はドヤや更生施設に優先的に振り分け、2週間宿泊に開放されたと云う訳だ。「さくら寮」の新宿枠は約46名だ。また、例年の「なぎさ寮」は新宿枠約20名で1月から同時平行で開設される(越冬対策は一人一回のみの利用。「さくら」に入ってから「なぎさ」に入るのは不可。ついでに云えば「さくら」「なぎさ」から「大田寮」に入るのは可)。
 そして、大田寮の開設に伴い、自立支援センターの受付け方法も変わり、仕事を本格的に探したい仲間は、まず大田寮に入って一と月心身を休め、その後、自立支援センターに入寮するという方法が原則的になる。大田寮にはセンター失敗組も含めて誰でも一度は入れる(退所後6ヶ月経てばもう一度入れる)。条件は路上生活をしていて生活保護の対象にならない人なら誰でも可だ。ただし、新宿区の枠は約28名と狭き門である事に変わりはない。もちろん23区の事業なので台東区43名、墨田区31名など多い区から入る事も可能である。新宿区では一ヶ月ごとに募集をかける予定である。
 これらちょっと複雑になるので、毎回このチラシで説明をしていくのと、混乱のないよう11月中に新宿区との「説明会」(誰でも参加できる団体交渉式の)を開かせるので注目をしていてもらいたい。
 いずれにせよ、この間、新宿区との交渉を続けた結果、12月から3月の冬期の間、新宿区枠でトータル約五百名分の枠が確保された事となる。昨年実績は約六百名なので、俺たちは引き続き枠の上乗せを要求して行く。もちろん、新事業開始に伴い仲間の不利益にならないよう建設的な提案をどんどん都区に申し入れて行くつもりだ。
 他方、新宿区議会が先日、国へ「ホームレス対策の法制度化を要望する」意見書を全会一致で採択し、国の責任を取らせる動きの外堀は埋まりつつあるが、肝心の厚生労働委員会は狂牛病問題などでてんてこまい。先日17日の委員会でも共産党議員の「ホームレス問題」に対する答弁も当たり障りのない(毒にも薬にもならないような)一般的な答弁に終止した。委員会は今週から他の継続法案についての審議が開始されるが、「ホームレス支援法」については、まだ審議入りの日程すら決まっていない。ロビー活動や傍聴などを続け引き続き国会を監視しながら早期の審議入りをめざしていきたい。こちらの大きな政治課題もいざという時、再び国会前に登場できるようおおいに注目していこう!

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寒さを見据えて
病気や高齢で生活保護を希望する仲間は12月まで待つ必要はない。今年は早め早めに福祉事務所へ行き、生活保護の申請をしよう!
今週の国会の動きは小康状態。けど俺たちはまだまだ諦めない。

 仲間たち!
 暦もそろそろ11月、秋の終りを告げようとしている。これからは日、一日と朝晩の冷え込みがきつくなり、あとすこしすれば冬の到来だ。冬になってからの冬支度では間に合わない、今の内から厳冬に向けた備えをじょじょにしていこう。風邪を引いている仲間は後を断たない。風邪のまん延も長引いているようだ。あまり長引くようなら一応念のため病院に行った方がいい。普段から福祉を利用していくようにしていこう。自分の体の事で遠慮してても仕方がない。なかなか一人では行きにくい仲間は、俺たちが毎週月曜に役所に詰めているので相談をしてもらいたい。
 22日には中央公園で宮館和男さんが亡くなっているのが発見された。まだ52才の若さでだ。持病を持ちながらどこかで過信があったのだと思う。病の恐さはなかなか自分ではなかなか理解できない。「大丈夫」「どうにかなる」と言う気持ちが勝ってしまうと突然の悲劇が待ち受けたりもする。持病を持っている仲間は自分の体力を過信せずに上手に病気とつきあって行くしかない。心から追悼すると同時に彼の死を無駄にせず、一人、ひとりの問題としてこれから考えて行こう。
 とりわけ、これからの季節は病気がちの仲間、高齢の仲間にとっては一番しんどい季節だ。野宿しながらの通院では治る病気もなかなか治らない。そんな時は思いきって福祉の窓口で交渉し、生活保護を取り、病気の治療のためにドヤや施設などを確保していこう。12月を待つのではなく、今年の冬は野宿で頑張れないと不安に思っている持病を持っている仲間や、おおむね65歳以上の仲間は、今の内から福祉へ顔を出し相談を持ちかけよう。新宿福祉は俺たちの元に親切に出向いてなんかはくれない。自分から相談に出かけない限り、何もしてはくれない所だ。そのかわりこちらから出向いて相談を持ちかければ長期の病気治療が必要な仲間や高齢の仲間にはドヤや施設を紹介してはくれる。「まだ大丈夫」と思わずに早め早めに手を打っておこう。
 最近また「施設に入らないか」と云う手配師風情の奴がうろついているようだ。「マック」とか言う施設らしいが、ちゃんとした施設ならわざわざ人集めなどはしない。怪しい所と思った方が良いだろう。生活保護を取りちゃんとした施設やドヤに入りたい仲間は他人に頼らず、自分で福祉へ出向く事だ。そのくらいの自覚とプライドをもってやっていこう。
 さて、前回のチラシでも報告した通り、今年の冬場の「対策」は裏面の表のように大きく変わる。冬の間体を休め、仕事を探して行きたい仲間は狭き門だが「大田寮」(一月宿泊でき、希望者は自立支援センターに入寮できる緊急一時保護事業)にチャレンジしてみる(23区で計三百名、新宿区枠は28名)「大田寮」にうまく入れなかった仲間など、2週間でも良いから体を休めたい仲間は「さくら寮」「なぎさ寮」に入る。実際はそんな具合になってくるだろう。開設の順番は12月初中旬からの「大田寮」、12月20日からの「さくら寮」、来年1月10日からの「なぎさ寮」という格好になるので、順繰りにチャレンジしてみたら良いかも知れない。新宿区の枠は全体で五百名以上確保されているので、この冬場は一人一回は入寮できる計算となる。また、「大田寮」は年中やっている施設(一月に一回は募集がある予定)なので、今後仕事を探したい仲間にはおおいに期待が持てると思う。
 生活保護や新たな対策、また越冬対策などを利用し、活用しながら、仲間の力をあわせ、これからの厳しい季節を乗り越えていく支度をしていこう!

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緊急行動!7日(水)再び 国会へ!
朝9時新宿区役所前集合。国会前座込みと厚生労働委員会傍聴行動など(情勢により変動あり)。
失業率5・3%情勢を受け、国会が「ホームレス自立支援法案」制定に向けついに動きだす!

 仲間たち!
 11月に入り晩秋の景色に街も変わりつつある。時の流れは早いもので、冬ももう間近だ。風邪がだいぶはやっているようなので、くれぐれも健康には気をつけ、冬支度へとじょじょに入っていこう。
 31日の早朝、新宿駅の南口で58歳の仲間が亡くなった。ここに来て立続けの仲間の死だ。残念でならない。野宿の厳しさと無念さを亡くなった仲間は遺してくれている。それをしっかりと受け止め、野宿から脱せられる方策を皆で模索していこう。路上死というのは決して他人事ではないのだから…。
 今度の日曜には中央公園(夜7時から)、戸山公園(朝10時から)でボランティアの医師による医療相談会がある。体調が優れない仲間、薬が欲しい仲間など自らの健康管理のため積極的に利用してもらいたい。最低限自分の体は自分で守る習慣をつけていかなければこれからの季節を持ちこたえられない。病気の事、福祉の事、冬場の対策の事など、分からない事があれば是非聞いてもらいたい。相談しさえすれば、うまい方法は必ずある筈だ。俺たちはこれからの季節、医療相談、福祉行動、パトロールなどを強化していくので、仲間と出逢う機会も増えていくと思う。声をかけあって支えあい、生きる情報を交換しあい、共にこの街で生き抜いていこう。
 この間、悲しい知らせの連続だが、新たな喜ばしい動きも出てきている。全国の仲間と共に国会へ請願行動をたたかった、その成果もあり、ようやく国会で「ホームレス自立支援法」の制定に向けた動きが加速度的に強まっている。「テロ法案」が片付いたかと思えば完全失業率5・3%と過去最悪の事態となり、雇用対策の声が各方面から要請される事態となり、それに突き動かされるように与党自民党も「ホームレス法案」の必要性をようやく認識するに至ったようだ。国会という大きな山は俺たち野宿の仲間の力で今、本当に動き出しつつある。
 もちろん、「一寸先は闇」の国会の事だから、まだまだ予断は許されない。すんなり通るか再び継続審議となってしまうか、修正で大きな傷がつくか、それとも小さな傷で済むかは、今後の動き次第だ。
 いずれにせよ、俺たちは国会議員だけの「密談」で俺たちの「法案」の取り扱いが決まってしまう事は我慢ができない。だから、俺たち自身が国会の前に登場し、また、厚生労働委員会をしっかり傍聴しながら、俺たちの声を出し、「法案」審議を仲間の力で見守っていきたい。
 急な行動になるが、7日(水)から、「法案」問題の「決着」が着くまで、俺たちは「法案」早期成立を求める第4次キャンペーンを国会前を中心とした行動として発動する。7日(水)朝9時に新宿区役所前に集合してから行動開始だ。全国の仲間と共にたたかった仲間は是非ともこの緊急行動に参加してもらいたい。この歴史的な瞬間に立ちあわずして、今後、対策の拡大、拡充もあり得ないし、俺たちの具体的な屋根と仕事を求める要望を実現する手立てもない。
 もういちど隊列を整え、国の責任を具体的に問うて行く国会行動を再開させよう。法案を一日でも早く制定させ、東京都、そして全国の路上生活者対策の拡大、拡充の根拠にさせていこう!
 「法案」が制定されるか否かでは、今後の俺たちの東京都、新宿区に対するたたかい方も大きく変わる。東京都は今年の冬(12月)から新たな「対策」を設けるなど、それなりの努力もしているが、依然として全体枠は少なく、対策の不備や矛盾を平気で俺たちになすりつけようともしている。この構造を変えていけるか、否かは、「自立支援」の法的な根拠ができるかできないかにもかかっている。
 俺たちは今年の冬の対策が混乱なく行なわれるよう今月下旬に新宿区に「説明会」を開催させると共に、東京都に対しても「申入書」を提出し、本格的な交渉をしていくつもりだ。この交渉を有利にさせて行くためにも、「国会」での早期「決着」を目指していきたい。
 もちろん、俺たち自身の手で行なう、第8次の新宿越年越冬闘争への準備も既に開始している。法案情勢、都区の新事業(緊急一時保護センター・大田寮)開始を睨みながら、施設などに入り切れない仲間を俺たち自身の手で守って行く事業だ。
 路上に散った仲間の顔を思い浮かべながら俺たちは、あえて厳しき道へと果敢に突き進んでいく。本気で喧嘩をしあえば傷はつくものである。その傷を俺たちは恐れない。その傷を小さなものにするのか、大きなものにするのかは、今後仲間一人ひとりの前向きな行動と決断にかかっているからである。
 対策体系を国、都、特別区に整えさせ、俺たちの越冬闘争へと突き進もう!

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16日(金)国会へ!
大坂からも援軍来る。
16日金曜日に緊急全国国会行動を設定!
朝9時新宿区役所前集合。
国会前座込みなどを予定。
迷走する「ホームレス自立支援法案」。公明党は人命に関わる法案を政争の具にするな!早期制定を求めよう!

 仲間たち!
 北風も吹き始め、冷たい雨も多くなっている。秋も終盤、次第に東京の街路樹も色づき、そして枯れ始めることだろう。
 風邪が抜け切れない仲間も多い。市販の風邪薬で治らない仲間は福祉を通じて医者にかかるなりしておかないと、体力もなくなり、他の病気になったりもする。とりわけ血圧が高いとか、持病を持っている仲間を十分に気をつけてもらいたい。今年の新宿区の越冬対策では「さくら寮」が2週間宿泊枠で利用される事となる。だから、病気の仲間や高齢の仲間で生活保護を取りたい仲間は何も12月まで待つ必要はない。病気の仲間や高齢の仲間は早め早めに福祉に行き、手続きをしよう。俺たちは毎週月曜日には福祉行動と言って、病院に行きたい仲間、生活保護を取りたい仲間の支援をする行動をやっている。朝9時から区役所2階の福祉事務所に詰めているので、初めての仲間や、一度「失敗」して一人では相談し辛い仲間は気軽に声をかけてもらいたい。まずは、自分で健康管理をしっかりし、いざと言う時は役所を利用するよう心がけよう。
 まだ、病院に行く程ではなく、仕事を探したい仲間には、今、自立支援センターという施設が開設されている。各区の枠は少ないものの、23区どこの福祉事務所でも受け付けをしている。また、12月(予定では第一週か第二週)には緊急一時保護センター・大田寮という施設も新たに開設される。12月以降は自立支援センターに入りたい仲間も、緊急一時保護センター経由でしか入れなくなるので、その点だけは注意してもらいたい。また、今年の冬の「対策」は例年よりも「複雑」となる。もちろん新宿区には例年並みの枠は確保させているので希望すれば、どこかの施設に入って一時的にせよ休む事が出来る。「複雑」になるという事は、逆に一人ひとりのニーズに即して施設や事業を選ぶ事が出来るという事だ。新宿区とのこの件に関する「説明会」は今月下旬に予定しているが、そろそろ冬の「対策」をどうやって利用していくのかを一人ひとり考えていこう。
 さて、俺たちは、全国の仲間と求め続けている「ホームレス自立支援法案」がようやく臨時国会厚生労働委員会の場で動き出したとの報を受け、先週の6日、緊急の国会行動を60名の部隊でたたかって来た。その日は審議がないとのことで、議員会館前で座り込み、情宣、集会を力強く行ない、「屋根と仕事をよこせ!」との俺たちの声を国会に叩き付けて来た。同時に議員ロビー活動をしてきた仲間の報告では民主党と自民党の協議がうまく進んでいる、近い内に一部修正され審議入りされるだろうとの事であった。
 が、状況は数日の内に変わり始めた。新聞報道によれば、公明党や「抵抗勢力」の一部自民党議員が「待った」をかけたと言う。しかも「民主党と仲良くするな」という子供の喧嘩かと思うばかりの下らない党利党略の理由で。こうして、8日、人命にかかわる法案だからこそ、党利党略ではなく、超党派で法案を通そうと努力して来た民主党や自民党国会議員の努力空しく、法案の取り扱いは与党三党の幹部連中に委ねられる事となってしまった。まったく「ふざけるな!」と言いたい。もっとも厳しい状態でこれからの冬を迎えようとしている仲間の現実を変えようともせずに、口先だけでは人権だなんだと言う連中を許してはならない。俺たちの命に関わる法案を政争の具にするな!
 俺たちは、もちろん諦めず俺たちの声を国会に叩き付けて行く。16日(金)の国会行動には大坂の仲間も急遽東京に上京して共に行動をたたかう予定だ。国会抗議行動になるか否かは情勢次第である。が、事態がどうなろうとも、俺たちは俺たちの流儀でたたかうのみだ。今度の金曜日16日、朝9時に新宿区役所前に集まり大挙して国会前へと突き進もう!

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冬が来る前に
11・16国会前緊急行動、全国150名の仲間が一日、国会前で座り込み「法案」早期制定を求める。
緊急一時保護センター・大田寮、新宿区の受け付けは
12月7日(金)午後1時都庁下駐輪場にて抽選と決定。

 仲間たち!
 木枯らしも吹き始め、空気も乾燥しと、陽気はじょじょに冬型になりつつある。11月ももう後半、冬将軍の足音も聴こえ始めて来た。冬への備えを急いでいこう。
 毎週月曜の福祉行動でも病気の仲間や高齢の多くの仲間が福祉の相談に来るようになった(先週の医療相談にも80名近い仲間が相談に来た)。今年は「さくら寮」まで待つ必要がないので冬を超す自信がない仲間は、今、新宿区内のドヤ(簡易宿泊所)や施設に次々と入っている。新宿福祉では、病気が重い仲間(おおむね医者が就労不可と診断した者)や高齢(おおむね65歳以上)の仲間、障害をもっている仲間(おおむね身障者手帳3級以上の仲間)に優先的に生活保護を適用している。年金や借金や家族の問題などがあっても適切なアドバイスをしてくれている(相談員の対応が不親切であるとか、うまく用件が伝わらなかったなどあったら俺たちが間に入るので相談してもらいたい)。もちろん軽い病気でも無料で病院にも通わせてくれる。体の弱い仲間などは、これからの季節、新宿福祉を上手に使いながら越冬の準備をしていこう。
 また、今年の冬から始まる緊急一時保護センター・大田寮(23区で三百名の枠、新宿区枠は28名)の入所日も新宿区は12月7日(金)、午後から都庁下駐輪場と決まった。大田寮は若い仲間も年を取った仲間も入れる。一と月体を休められ、仕事に就きたい仲間は自立支援センターにも移れる施設だ(その場合最長2ヶ月)。新宿区では今後5年間毎月募集が入る予定である。今までのように期間が来たら追い出されるその場凌ぎの施設ではなく、やる気さえあれば、次のステップへと移れる施設なので今後、俺たちの自立のために使える施設になる事だろう。23区の受け付け日は7日以外の日になるので、抽選に外れても他の区でチャレンジしてみる事も出来る。新しい事業なので不安な仲間も多いと思うが、どんな事業なのかについての「説明会」も26日(月)昼新宿福祉事務所で行なう予定である。いろいろ質問してみたい仲間は是非参加をしてもらいたい。陰でこそこそ言うよりは「納得」した形で入るようにしよう。
 「施設は短い期間でいい」という仲間は2週間枠の冬期宿泊事業が12月20日(木)「さくら寮」の入所受け付けから開始される。こちらも午後から都庁下駐輪場で受け付けだ。山谷対策の年末年始の越年宿泊も今年も例年通り行なわれる(ただし、こちらは受け付け場所は台東区一ケ所である)。
 例年に増して対策のバリエーションが増える格好となるので、行政の支援を受けて何とか頑張ってみたいという仲間は、しっかりとした情報と、それぞれの希望をもって役所にアタックしてみよう。
 もちろん、冬の間、新宿の街で残らざるを得ない仲間への俺たち民間での越冬闘争も12月から本格的に始め、年末年始は中央公園で連日の炊出しなども行なう。どこにいようとも俺たちは仲間だ。冬の間、それぞれつながりあいながら、野宿の仲間全体が今以上の生活を獲得していけるよう頑張っていこう。
 さて、国会の方はと言うと、俺たちの必死な生きざまを無視するかのよう、未だ「法案」の」取り扱いが決まらずに政党間の争いばかししている始末だ。俺たちは、先週公明党への抗議行動を信濃町駅を中心に展開すると同時に、16日、大坂釜が崎の仲間や横浜の仲間と共に百五十名の部隊で国会の前に一日座り込む大きな取り組みを行なって来た。そして、全政党に「要望書」を手渡し、「法案」の早期制定を求めて来た。俺たちは「批判」はするが「行動」せずのどこかの団体とは違う。野宿から脱する術を獲得するために具体的にたたかい、具体的に要望し、そして、法律だろうが、行政施策だろうが何でも仲間が生き抜くために積極的に利用していこうと呼びかける団体だ。排除を恐れて何もしないよりは、排除を恐れず、(96年)1・24のように徹底してたたかい、そして野宿から脱する「屋根と仕事」をとことん法も含めて要求し仲間の力で実現させていく、この事の中にこそ俺たちの未来はある。
 「法案」の今国会制定は会期末が迫り、非常に厳しい状況である。が、俺たちは政党同士のゲスな争いでまたもや継続審議にされようとも、俺たちが要求している法律である以上、俺たちの声を聞けと何度でも国会へと向かって行く。俺たちは一度着手したたたかいを中途で諦める程いいかげんな団体ではない。今後も全国の仲間と共に徹底したたたかいを続け、必ずや俺たちの自立のための法制定(国の具体的な責任の取り方)をもぎとって行く。
 今年の冬は「法」も東京都の「対策」も中途な冬となろう。が、決して後戻りをした冬ではない。年間を通した俺たちのたたかい、要求、要望が、少なくとも東京都の「対策」を拡大させ、国会議員も含めた社会の理解が少なくとも広がった冬である。
 冬を乗り切る事、この事が、これからの俺たちの日常にとっては最大のたたかいとなる。冬を乗り越え、希望の春を仲間一人ひとりの手で勝ち取る日まで諦めずに頑張っていこう!

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越冬新宿港町
国会情勢は未だ動かず。与党三党の判断に注目を!
どうなろうとも俺たちはもちろん諦めない!
第8回新宿越冬闘争、12月2日突入!
都区の新事業=大田寮は6日から7日新宿区など23区各福祉事務所が入所募集開始!

 仲間たち!
 ここの所、晩秋のおだやかな陽気が続いている。が、落葉樹の鮮やかな紅葉から落ち葉の季節へと、時の流れは早い。街のイルミネーションも早いものでクリスマスツリーとなり、暦はもう12月間近だ。
 冬の気圧配置となると空気が乾燥し始める。風邪などで喉をやられる気候となる。毎日「うがい」などするなど風邪を引かないよう予防も大事だ。風邪は万病の元となるので、長引いている仲間は念のため福祉を通して医者にかかった方が良いだろう。
 病気の仲間や高齢の仲間はいつも呼びかけているが、12月まで待つ必要はない。今年の冬を路上で乗り越えるのがしんどい仲間は、早め早めに病院に行くなり、生活保護を獲得するなりしていこう。俺たちは毎週月曜日には必ず福祉事務所(区役所2階)に詰めているので、何なりと相談をしてもらいたい。景気が悪いせいで、地方などからやってきた新しい仲間もここの所増えている。もしそういう仲間に出逢ったら仲間からも色々な情報を教えてやって欲しい。冬場は仲間が仲間を支えていく関係をつくらないことには乗り越えられない。福祉の情報は必要最低限の情報として仲間に広めていこう。
 病気や高齢の仲間以外で仕事を探している仲間には、新しい事業=緊急一時保護センター・大田寮が12月6日を皮きりに、7日新宿区(午後1時から都庁下駐輪場で抽選場所は裏面の地図)など、以降19日まで23区(台東区も含め)で募集される事になる。全体の枠は三百名。体を休める他、仕事を探したい仲間は、そこから自立支援センターに入れる事となる。緊急一時保護センターは原則1か月(最長2か月)、自立支援センターは原則2か月(最長4か月)の入所期間なので、冬の間まるまる宿泊でき、かつ仕事を探すにはもってこいの対策だ。ただし、新宿区の枠は28名しかないのでかなりの倍率になる可能性がある。是非とも12月中に入りたいという仲間は他の区をまわるなりしてチャレンジをしてみよう。苦労して入るだけの価値はある対策だと思う。
 新宿区では新しい事業なので混乱のないよう仲間向けの「説明会」を明日26日(月)お昼から行なう事となった。直接役所からどういう施設なのかを聞きたい仲間は11時45分に区役所前に集まり、昼からの「説明会」に参加してみよう。もちろん参加できない仲間には次週のこのチラシで、その報告はキチンとしていく。
 また、通常の2週間宿泊の越冬対策は12月20日から「さくら寮」への入所が開始され、来年1月からは「さくら」「なぎさ」がダブルで2週間ごとの入れかえを行なう事となる。「さくら」「なぎさ」に入ったからといって「大田寮」には入れないという事はないので、「大田寮」がすくまで待とうと言う仲間や、残念ながら抽選で外れた仲間などは、こちらで冬のひと休みしよう。
 今年からは越冬対策がちょっと複雑になるので、分からない仲間は役所で聞くなり、俺たちに聞くなりして混乱のないようにしていこう。
 もちろん、俺たちは新宿に残った仲間への冬の支援活動は今年も例年通り行なって行く。12月2日に越冬闘争突入集会、9日から毛布の無料配付を毎週行ない、年末年始は29日(土)から1月3日(木)まで連日中央公園で炊出しなど越年闘争を仲間と共に行なう予定だ。また、医療相談会も9日、23日、30日、1月3日と回数を増やして行なう。新宿に残らざるを得ない仲間はなんとか頑張り抜き、これからの冬をうまく乗り越えていこう。
 冬になる前に、今年の最大の課題であった「ホームレス自立支援法」を制定させるべく俺たちは何度も国会へと足を運び頑張ってきたが、未だ「法案」が本国会を通る気配はない。「法案」問題はまたもや水面下にもぐってしまったようだ。もちろん、俺たちは全国の仲間と共にやるべき事は十二分にやって来た。あとは議員先生達がどういう判断を下すのかという事にかかっている。いずれにせよ、他の無責任な団体が言い始めたように「法案」ができたとしても「排除」が強まるなんて事はない。そんな「不安」を煽りたてても仕方がない事だ。俺たちが求めているのは仲間が一日も早く自立できるための法案であり、その枠組みで現在国会の中で議論されている。俺たちのたたかいは利にかなったたたかいをしている。仲間が排除されるための法案を求めているのではない。まずは、どっしりと構え、俺たちは議員ロビー活動などは現在も継続しているので、その「結論」を待つ事にしよう。
 また、最近「金をやるから携帯電話の名義人になってもらいたい」などと、仲間に近寄り、住民票などを取り寄せる悪質な連中がいるとの事だ。おそらく「サラ金」などに使われるのだろう。「旨い話には裏がある」ので、こういう身近な問題こそを是非とも警戒してもらいたい。
 冬をいかに乗り切り、いかに仲間がもう一度やり直せるような社会にしていくのかが、これからの俺たちの大きな課題だ。この課題はいかに茨の道だろうが、俺たちは仲間の力をあわせて果敢に突き進んでいく。共に第8次新宿越冬闘争をたたかい抜こう!生きて冬を超そう!

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