越年期の集中行動から、厳冬期でもある今の時期、冬を無事に越すための越冬後段の活動が集中的に行われています。
巡回活動での、おにぎりなど食料提供、毛布、ホカロンなど防寒具の提供、チラシでの情報提供、医療従事者による医療相談、市販薬を提する供健康相談。福祉事務所や病院への同行。事務所ではシャワーサービス活動。シェルター(一時宿泊所)宿泊者への調理、食事提供作業。衣類整理作業と、普段の連絡会活動を全開させながら、仲間と共に冬後半の支援活動を展開しております。
新宿駅周辺で実際に路上暮らしをせざるを得ない人々の数は、私たちの調査では昨年11月下旬で139名。今年1月下旬では138名。つまり、人の移動が多少はあったとしても全体数はほぼ変わらず、世間の目が注目する年末年始に特に増えることもなく、また極端に減ることもなくほぼ同じ数となっています。食事や食料提供、衣類提供の時には路上生活ではない方々も見えられ、役所と違い特に面倒な手続きも不要なので、気軽に路上の仲間の中に紛れもらって行きます。生活保護を既にもらっている仲間が炊出しに多く入って来るのは昔からの現象でしたが、最近は、仲間からすると「一般の人」と呼ばれる、 すこし位相が違うよなと感じる人も増えました。まあ、そう云う方々も何かしら困ったことがあるのであろうと、快く対応をしております。路上の仲間のための活動が、今や路上には縁遠い人々の受け皿にもなっているのは、地域が崩壊しつつある都会の特徴なのかも知れません。まあ、各地の社会福祉協議会などでは食料支援などもしているようなので、その活動が多くなれば、いずれそちらの方に流れるかも知れませんが。
いずれにせよ私たちは新宿の路上で暮さざるを得ない仲間の団体ですので、視点を変に変えることなく、路上の仲間のため、路上の仲間の意思を尊重し、そのニーズに則した活動を地道にしていきます。特に珍しくもなく、昔から同じことを繰り返し、今年で29年目、来年になれば、もう30年の節目となります。
変わらぬ世の中、時風に流されず、底辺の仲間同士の助け合い。冬は特にです。
色々なご支援、本当にありがとうございます。男性もの衣類等の寄付は募集しております。
引き続き宜しくお願い致します。