8月13日、14日、新宿中央公園にて第12回新宿夏まつりが開催されました。
今年は東京都が昨年実施した「地域生活移行支援事業」で約420名の新宿の仲間がアパートへの完全移行を済ませた後の初の夏まつり。そして例年利用している中央公園「ちびっこ広場」が工事中のため「水の広場」に本祭を移しての初のまつり。「人数が減ったのに広い会場を借りて…」との声もありましたが、それはまったくの杞憂。新宿はいつまで起っても新宿で、予想を超える600名の仲間が集まり、新宿の仲間の団結ここに在りの姿を都庁や世間に見せつけました。
13日は前夜祭。この一年路上や病院、アパート等で亡くなった新宿の仲間の追悼会。奇しくも参加者一人ひとりが焼香を終えた時、突然の雷雨。「ありがとう」の合図か、それとも「もっとしっかりやれ」の激励か、ここに居た仲間の顔をぐしょ濡れで思い浮かべると、嘘のように雨が上がり、酒を振るまいカラオケ大会に突入。笑いあり、踊りあり、そうめんもありで前夜祭の夜は過ぎて行きました。
深夜から再び雨。雨を呼び込む夏まつりは今年も健在でしたが、14日早朝には止み「水の広場」に会場が移動。
正午から、青空床屋、履歴書写真撮影会、青空医療相談会、古着の提供、かき氷大会、ポップコーン大会、延長戦のカラオケ大会に続々集まる仲間が顔を覗かせる。野宿の仲間、生活保護を取った仲間、アパートに移行した仲間。「おうお前生きてたのかよ?」「元気でやってるか?」そんな声があちらこちらのコーナーで飛び交う。
3時から恒例のゲーム大会。今年の景品はお風呂セットの他にビール券やアルファ米と豪華絢爛のため、輪投げやダーツ、パン食い競争、すいか割りに炎天下の中、多くの仲間が参加、一喜一憂を繰りかえす。
もちろん、それと同時に裏方大部隊の炊き出し班は野菜を切り、肉を切りと、特製弁当の作成に大わらわ。今年は長野県千曲市大わらじ委員会の方と仲間が一緒に掘ったじゃがいもで、肉じゃが弁当。
夕方からのビンゴ大会の後、特製弁当が一人ひとりに配られ、夏の恒例夏まつりコンサートが開始。予定していたクーペさんが突然の病気で急きょキャンセルとなったコンサート。それでも沖縄三線奏者、谷藤律子さんとアイヌ音楽の奏者が快く参加を引き受けて下さり、感謝感激、そして新宿音楽企画連続出演記録を持つ五十嵐正史とソウルブラザーズの登場。五十嵐さんの熱い歌声に声援が飛び、仲間や支援者がいつの間にか踊り出す。アンコールを二曲もこなしてくださり、楽しい楽しいコンサートでした。
最後はマツケンサンバも飛び出した盆踊りでしめ、熱い夏祭りは成功裏に終了しました。
ご協力下さったすべての皆様に感謝!新宿はまだまだやります!