130名もの市民が参加して頂き、大盛況で終了しました。ご協力ありがとうございました。
5/31日ホームス支援全国ネット主催の5/31シンポジュウム「路上の変容」は、東京、関東地域で活動をしている支援者、学者、市民の皆様が130名近く集まり、会場には立ち見が出る程盛況の内に終了しました。
全国ネット副代表世話人の笠井和明(新宿連絡会)より開会の挨拶に続き、シンポジュウムの基調講演を日本女子大学の岩田正美教授から受け、国が実施した新旧ホームレス全国実態調査の比較検討が詳細になされ、長期化、高齢化と言われている今日的なホームレスの実態傾向、そして予備軍として今日着目され、施策も開始された住居喪失不安定就労者の調査実態の報告もあり、ホームレスをめぐる諸問題は今日的にはより複雑化を呈している事が提起されました。
続いて、パネラーから報告があり、国立社会保障人口問題研究所の阿部彩室長より岩田報告の補足として自立支援事業の利用実態等より詳細なデータが提起され、松田雄二特人厚厚生部長より東京における自立支援事業利用に関する最近の傾向と、都区の再構築の取り組み方針について提起されました。
また、民間サイドからはNPO市川ガンバの会理事長の副田氏より、国事業の自立支援センターが設置されていない市川市におけるホームレスの実態と民間主導の自立に向けた取り組みの報告、また同じく千葉県で債務整理など法律家としての立場で活動している司法書士の稲葉氏からも活動の実態が報告され、その後の会場を含めたパネルディスカッションの中で、就労に特化した自立支援のあり方、困窮要因が複雑化したホームレスの自立のためにはきめ細かな支援のあり方等がの問題等が議論されました。
短い時間の中、何かしらの結論が出た訳ではありませんが、今後の官民のホームレス支援の在り方に一石を投じたシンポジュウムではなかったかと考えます。