東京都と特別区は7月16日、緊急一時保護センターを今年11月大田区で開設し、平成15年度まで5か所(合計約700人)の設置を決定したと発表しました。

平成13年7月16日
東京都
特別区

ホームレスの自立支援システムの構築について
ー全国に先駆けた取組みについて都区が合意ー

東京都と特別区は、これまで、「路上生活者自立支援センター」の設置(既設3カ所)など、ホームレス対策に取り組んできたところです。このたび、ホームレス問題の抜本的解決に向け、さらに一歩進めるため、緊急一時保護センター及びグループホームを設置し、3つのステップによる自立支援システムを構築することについて、本日の特別区長会で合意しました。

1.主な内容

(1)緊急一時保護センター、自立支援センター、グループホームを基幹とする、一人ひとりの意欲、能力等に応じた一貫した処遇システムの構築

(2)各施設の機能
1.緊急一時保護センター 心身の健康回復と以後の処遇方針の決定(アセスメント)
2.自立支援センター   就労による自立に向けた生活指導、就労指導、住宅相談等
3.グループホーム    地域での安定した生活を営むための生活援助

(3)施設設置
1.緊急一時保護センターは、特別区の各ブロックごとに1カ所、計5カ所を設置する。各ブロックごとの設置順は、自立支援センターとの重複設置を避け、ホームレスの多い区から順次設置する。(1区内の設置期間は5年程度)
2.グループホームは、需要に応じて順次設置する。

(4)経費負担
事業経費は、国庫補助を除いた額について、都と区が2分の1ずつ負担し、各区の負担は均等とする。

2 緊急一時保護センターの設置

年度
設置数
規模
設置区
平成13年度
1カ所
300人程度
大田区
・都有施設の「なぎさ寮」
(大田区東海3-4)を活用し、11月目途に開設
平成14〜15年度
4カ所
1カ所100人程度
千代田区   荒川区
板橋区    江戸川区
5か所
700人程度
  

問い合わせ先
東京都福祉局
参事(連絡調整担当)有留tel 03-5320-4069(直)
              (内線)32-401
自立支援担当課長  都丸tel 03-5320-4105(直)
              (内線)32-690
特別区人事・厚生事務組合厚生部
          中田tel 03-5210-9853(直)