東京都、特別区がようやく5カ所目の自立支援センター渋谷寮開設を発表

緊急一時保護センター江戸川寮も同時開設へ

 3月24日、自立支援センター渋谷寮の開設を発表しました。開設は3月26日、入所は4月7日を予定しているとの事です。これにて、ようやく当初計画通り、都内5カ所の自立支援センター設置が完成した事となります。
 渋谷寮開設は渋谷区長の突如の反対表明など最後の最後でかなり開設に時間がかかりました。一つの施設を開設させるだけで2年有余の月日がかかり、多くの路上の仲間に不利益を被る結果となった訳です。いずれにせよ、ようやく都内5カ所体制が整う事となりましたが、当初計画時の路上生活者数は3300名、この数を基準にした5カ所計画はもはや時代遅れと云わざるを得ません。自立支援センターを就労自立を支援していく基幹的な施設である以上、全区に1以上の施設が設置される必要があるでしょう。5カ所体制がようやく整った事で施設計画をこのままにするのではなく、早急に新たな計画を策定し自立支援事業の拡大に都区は努めるべきと考えます。

 同時に緊急一時保護センター江戸川寮の開設も発表しております。ただし、こちらは東京湾に近い荒川河口の都有地に設置されています。隔離施設的にならないよう運用を見守っていきたいと考えます。