第11回新宿夏まつり、今年も盛況の内終わりました。  

 去る8月14、15日と、新宿中央公園で第11回新宿夏まつりが800名近い仲間の参加で盛大に執り行われました。ご協力下さった皆さんに厚く御礼申し上げます。
  14日は前夜祭、この日は好天に恵まれ、昼間から設営作業、今年一年路上や病院で亡くなった仲間の祭壇作りから、テントの設置、炊き出しの準備など慣れた手つきでテキパキと行い、日が暮れかかる夕方5時から前夜祭がスタートしました。  まずは祭壇の前で全員追悼。一人ひとり線香を手向け仲間の冥福を祈り、死者と共に歩む新宿の夏まつりを皆で共有します。今年は例年夏まつりを盛り上げてくれていた中央公園に住む仲間も不慮の死を遂げました。「仲間の分まで生き抜こう」毎年祈られる路上の夏の言葉です。
 追悼会の後は恒例の大カラオケ大会。その前にお神酒が配られほろ酔い加減の仲間達が次から次へと歌います。今年のカラオケ大会は過去最高の50曲を突破、途中そうめんを食べながら夜更けまでおっちゃん達の歌声がビルの谷間に流れ続けました。
 酔いつぶれて、ブルーシートに雑魚寝をしていた明け方、突然の雨。集まっていた仲間は三々五々都庁下や駅方面に避難。雨足は朝方にかけどんどん強まり、「またか〜」の雨の祭りへと突入です。
 15日午前中は雨天の中、荷物の搬出、ポケットパークからちびっこ広場に物資を移動、昼近くになっても雨は止まず「ムムム、中止か?」と思われて中、ようやく雨足も弱まり「決行!」を宣言。東京の連続30度超えの記録はこの日で終わり、まるで初秋を思わせる肌寒い日でしたが、雨が弱まると早速、多くの仲間が集まり、炊き出しの準備、シャワールームの設置など三々五々それぞれの仕事に移行しました。
 昼間は散髪、シャワーサービス、履歴書の写真撮影会、上山田大わらじ委員会より伝承のミニ馬実演即売会、ジェフリードさんの展示会などが各所で行われ、夕方からは恒例のゲーム大会、そしてスイカ割り大会と汗を流し、日が暮れかかる頃、会場に集まり夕べの音楽会が五十嵐正史とソウルブラザース、そして初登場のクーペさんの歌声に酔いしれました。夏まつり特製弁当も全員に無料配布。腹ごしらえをし、最後は盆踊りを思いきり踊り、今年もどたばた続きの夏まつりは無事終了しました。雨の中にもかかわらず最大時800名の仲間が参加、「涼しくて良かったよ」「今年の酒はうまかったぞ」と歴史的酷暑の今年の夏の最中、「しばしの一息」の一時を過ごしました。