新宿連絡会チラシ第二集(2001年12月2日より)

2001年12月2日新宿連絡会チラシ
2001年12月9日新宿連絡会チラシ
2001年12月16日新宿連絡会チラシ
2001年12月23日新宿連絡会チラシ
2001年12月29日新宿連絡会チラシ
2001年12月30日新宿連絡会チラシ
2001年12月31日新宿連絡会チラシ
2002年1月1日新宿連絡会チラシ
2002年1月2日新宿連絡会チラシ
2002年1月3日新宿連絡会チラシ
2002年1月6日新宿連絡会チラシ
2002年1月13日新宿連絡会チラシ
2002年1月20日新宿連絡会チラシ
2002年1月27日新宿連絡会チラシ
2002年2月3日新宿連絡会チラシ
2002年2月10日新宿連絡会チラシ
2002年2月17日新宿連絡会チラシ
2002年2月24日新宿連絡会チラシ
2002年3月3日新宿連絡会チラシ
2002年3月10日新宿連絡会チラシ
2002年3月17日新宿連絡会チラシ
2002年3月24日新宿連絡会チラシ
2002年3月31日新宿連絡会チラシ
2002年4月7日新宿連絡会チラシ
2002年4月14日新宿連絡会チラシ
2002年4月21日新宿連絡会チラシ
2002年4月28日新宿連絡会チラシ
2002年5月5日新宿連絡会チラシ
2002年5月12日新宿連絡会チラシ
2002年5月19日新宿連絡会チラシ
2002年5月26日新宿連絡会チラシ
2002年6月2日新宿連絡会チラシ
2002年6月9日新宿連絡会チラシ
2002年6月16日新宿連絡会チラシ
2002年6月23日新宿連絡会チラシ
2002年6月30日新宿連絡会チラシ


冬を生き延びよう
第8回新宿越冬闘争突入! 9日、毛布配給、医療相談会
大田寮受付は7日(金)午後1時都庁駐輪場で抽選!

 仲間たち!
 暦はついに12月。俺たちの冬越えの季節が今年もやって来た。路上では寒さとの本格的なたたかいが待ち受けている。俺たちの思い、そして越冬闘争の合い言葉は一つだ。「全員が冬などに負けず、生き延びよう!」
 俺たちは、この冬も、仲間の命を仲間の力で守る越年越冬の取り組みを開始する。俺たちの通年のたたかいの成果として、幸いにして福祉や「対策」は例年よりも強力に取り揃えられた。これらを徹底して利用し、病気の仲間、高齢の仲間などは生活保護を(せめて冬だけの間でも)取り、仕事を探す仲間は、大田寮から自立支援センターに入り、また、一時凌ぎの休息場として大田寮や越冬施設「さくら」「なぎさ」を利用するなど、俺たちは行政施策の活用を積極的に勧める。
 冬はあえて路上に留まる必要はない。どこにいようと俺たちの仲間が居、俺たちのつながりがある。路上脱却こそが仲間の願いだ。その強い思いを受け止め、もう一度やり直せるチャンスを一人ひとりがつかめる「冬」にしていきたい。
 もちろん俺たちで出来る仲間への支援活動は例年以上に積極的に行なう。まずは、寒さに耐えられない高齢の仲間、病弱な仲間を仲間の力で優先的に支えて行く(そのためのパトロール、医療相談、福祉行動を強化する。毎週月曜の福祉行動を利用しよう)。
 そして、仕事を探している仲間には、7日から始まる新事業=緊急一時保護センター・大田寮への入寮を支え、面会激励やサラ金問題などの相談をしていくと共に、大田寮から自立支援センターへと移った仲間がアパートへ転居する際の保証人提供なども更に充実して行なっていく。(大田寮は毎月ある程度の人数が入寮できる。新宿区は7日午後1時までに都庁駐輪場下に並び抽選。渋谷区も7日朝9時渋谷区役所で抽選となった。ちなみに、台東区は5日、12日、19日とこちらも朝9時から台東区役所で抽選。豊島区は18日朝8時半豊島区役所で抽選などと、各区によって受付日は違うので新宿区以外で寝ている仲間は注意!)
 2週間だけでも体を休めたいという仲間には、「さくら寮」が20日から開始され、1月以降は「さくら」「なぎさ」と毎週のように受付がある(裏面図参照)。「さくら」「なぎさ」に入寮する仲間にも俺たちは様々な情報を提供しながら支えていく。たとえば、越冬施設の中から住み込み仕事に就いた場合、約三万円の就職支度金が支給されるのは例年通りなので、飯場などの仕事探しの場としても利用価値がある事など。
 もちろん様々な施策を使っても路上には多くの仲間が残らざるを得ない。施策の規模がまだまだ十分ではないからだ。俺たちは来週から今月一杯毛布の配給(9日、16日、23日、29日、5時からいつもの炊出しの場所、一回二百枚づつ)を行なう。また、役所が閉じる年末年始は29日から、来年1月3日まで、連日炊出しを行なうなど、例年の越年闘争を中央公園ポケットパークを使い大々的に行なう。
 炊出しの場は情報提供と共に、音楽会などの娯楽や、医療相談の回数を増やしたりと、仲間が共に生きる場として、より集まり易い場所にしていくつもりだ。
 これら、越冬の取り組みは、仲間の参加なくしては成り立たない。是非、多くの仲間が創意工夫を凝らし、知恵を出しあいながら、仲間の命を自らの力で守る冬の事業に参加して欲しい。意見や希望のある仲間は火曜日夜の連絡会会議に参加しよう!
 「ホームレス支援法案」制定問題に未だ結論が出ていない状況の中で冬を超さなければならない訳だが、俺たちは後ろ向きの議論をしたくはない。どんな状況下であろうとも、春を目指すたたかいを仲間と共にやっていく。目の前の課題、そして大きな課題を仲間の力で変えてこそ、俺たちの本当の春が訪れる。ともに新宿越冬を踏ん張りながらたたかおう!

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疾走!師走!
臨時国会閉会。「ホームレス自立支援法案」公明の反対により、継続審議扱いに。通常国会で勝負!
緊急一時保護センター・大田寮、ついに開所!
2週間宿泊の「さくら寮」は20日(木)午後1時都庁駐輪場で抽選!
16日も5時より毛布配給!

 仲間たち!
 師走に入り一段と冷え込みがきつくなって来た。そろそろ冬本番だ。空気が乾燥し、風邪の流行も収まる気配もない。調子を崩す仲間も増えている。健康にはくれぐれも注意し、冬を乗り切れる体力を維持していこう。
 冬を乗り切れそうもない病気や高齢の仲間は、早めに福祉事務所に相談しにいこう。俺たちは毎週月曜日は必ず区役所2階の福祉事務所に詰めているので、初めての仲間や、一度「失敗」した仲間など、気軽に相談をして欲しい。冬は我慢は禁物だ。病気や高齢の仲間はできるだけ福祉を取るようにしよう。
 また、仕事を探す仲間や休息をしたい仲間の新しい施設=大田寮が開設された。7日の新宿の受付には百十九名もの仲間が並び、27名がその日に入寮した。新宿区では19日以降、空きがあったら区役所2階で告知するし、1月7日にも二回目の抽選会がある。抽選に外れた仲間も諦めずにチャレンジしていこう。中野や中央、千代田、台東、墨田などからはまだまだ入れるので、新宿以外で寝ている仲間は、それぞれの区で確認をしてみよう。
 大田寮開設に伴い、自立支援センターに入るには、大田寮にまず入らなければならなくなった。大田寮から仕事を探したいという希望者は自立支援センター新宿寮などに転居できるというシステムだ。うまくいけば、4ー5ヶ月の内にアパートなどまで辿りつける。新しい事業を上手に使っていこう。
 この他、今月は20日に、2週間の宿泊施設「さくら寮」(地元新宿区内藤町にある)の抽選会もある。こちらは46名と枠が多いので、とりあえず「さくら寮」に入り、年明け、再び大田寮を狙う事も可能だ。
 これからの季節、行政施策をおおいに利用しながら、休息や、野宿から脱する手立てにしていこう。
 残念ながら臨時国会中の「ホームレス自立支援法」制定は、公明党の党利党略による「反対」で継続審議となってしまった。全国的に野宿の仲間が急増していると云うのに、まったく国は俺たちの現実を見ようともせず、政党間の下らない抗争に明け暮れている。が、俺たちは絶望はしないし、諦めはしない。全国の仲間と共にたたかってきた地平を更に強化しながら、「対策の拡大、拡充」そして「法制定」を目指すたたかいを冬の間も継続していく。
 また、当座の冬の支援として毛布の配給(次回は16日、日曜、午後5時に配給)や医療相談会(次回は23日)など、路上の越冬対策も強化している。年末年始は、29日から年明け3日まで連日中央公園で炊出し等を実施する。
 冬場はとにもかくにも、仲間の命を仲間の力で守り抜く事だ。正確な情報を仲間の間で回し、仲間同士気を配りながら、年を超し、冬を乗り越えよう。また、空気が乾燥しているので、火の元はくれぐれも注意。そして、それぞれのねぐらでは、整理整頓。ゴミやいらなくなったダンボールなどはまとめて片付けよう!

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一年は早いが…
2週間宿泊「さくら寮」は今度の木曜、20日、午後1時都庁下駐輪場で抽選会(46名)。
23日医療相談、毛布配給!

 仲間たち!
 気がつけばもう師走も半ば。年の瀬もいよいよ近付いて来た。一年を振り返る間もなく路上の時は流れていく。押しつぶされることなくしっかりと自分の時を刻みたいものだ。
 6日、14日と新宿の仲間が相次いで亡くなった。戸山公園(箱根山)の仲間と、新宿駅東口で寝ていた仲間だ。箱根山の仲間はテントの中で誤って炭かなにかを燃やし一酸化炭素中毒で亡くなったようだ。東口の仲間の死因は分からないが、丁度冷たい雨と風が続いた日だったので体力を消耗しての事だろう。冬の訪れは仲間の死と共にやってくる。嫌なことだ。煮えたぎる思いが込み上げる。が、これも路上の現実だ。無念追悼…そして、生き延びる事で仲間を供養しよう。
 悪質な犯罪がらみの「手配」の手口というのも、最近耳に入った。「二万五千やるから携帯電話の名義人になってくれないか」と近寄ってくる連中だ(四谷の図書館や東口に出入りしているそうなので注意してくれ)。騙されたと思った仲間が、あとで戸籍を調べると、知らない人と養子縁組となって、名字も本籍地も住所も勝手に変えられていたと言う。仲間はすぐさま警察に被害届けを出したが、まだ摘発はされていない。どす黒い人々が俺たちを利用しようとうごめいている。「旨い話には裏がある」。そんな話には気をつけながら自分の身を安売りすることなく守っていこう。
 今週は都区の冬期臨時宿泊(2週間誰でも無料で泊れ、食事なども出る)事業「さくら寮」が木曜日に開設される。新宿の枠は46名と、大田寮よりも多い。抽選会は都庁下の駐輪場の所(裏面地図)で午後1時までに必ず並ぼう。今回入れれば、年越しも寮の中で出来る。また、寮から仕事を見つけた場合、就職支度金も出ることになっている。寒さ凌ぎ、体休め、ちょっとした仕事探しのために使えるので利用してみよう。また、19日以降は大田寮に空きが出たら福祉事務所2階に掲示され、面接が出来るので、本格的に仕事探しをしたい仲間は、こちらの方も注目しておこう。
 もちろん、高齢や病気の仲間は福祉事務所へ行くようにしよう。条件が整いさえすれば、いつでも生活保護(ドヤや施設での)が獲得できる。手続きが分からない仲間や、一度「失敗」し、行きづらい仲間は毎週月曜日には福祉事務所に俺たちが詰めているので、気軽に相談をしてくれ。
 毛布の無料配給(毎回二百枚)は、来週の日曜、そして29日(土)、残り二回を予定している。まだもらっていない仲間は、5時までに中央公園(雨天の場合は都庁下)に来てもらいたい。防寒対策をしっかりとやりぬかねば、これから日一日と寒さが増してくる。いろいろな支援や知識を総動員しながら、年越しの準備をしていこう。俺たちの越年闘争は、29日(土)から来年1月3日まで毎日炊出しなどを中央公園を拠点に行なっていく。「さくら寮」に外れた仲間も気落ちせずに、次ぎの機会を待ちながら、仲間と共に新宿の街で年を越していこう。24日(月)には、越年のための集会もある。仲間の力で仲間の命を守り、年を越し、冬を越そう! 

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冬本番、年越しへ
役所は28日まで。病気、高齢の仲間は急いでいこう!
越年闘争準備28日午後1時、突入29日午前11時!

 仲間たち!
 早くも初雪が降り、気候もぐんと下がりと、ついに冬本番に突入したようだ。救急車で運ばれる仲間の数も増えて来た。年末まであと数日だ。役所が開いている間(28日まで)に病気の仲間や調子の悪い仲間は、いち早く医者にかかろう。病気持ちや高齢の仲間がこの季節は一番危ない。大事になる前に対処しておかないと冗談ではなく本当に年が越せなくなってしまう。健康に徹底して気をつけながら寒さに耐えぬき、生きぬこう。
 俺たちは29日(土)から越年闘争に入り、医療に関しては、中央公園ポケットパーク(いつもの炊出しの場所)で24時間のテント体制をしく。30日の日には医療相談会も行なうが、年末年始に調子が悪くなった仲間、薬が欲しい仲間は、いつでも対応できるので医療テントまで来てもらいたい。また、そういう仲間を見かけたり、友達が調子が悪そうだったら場所を教えるなり、一緒に連れてくるなりしてもらいたい。厳しい季節だからこそ、仲間の命を仲間の気配りと力で守りぬいていこう。
 また、毛布の最終配付は29日にあるので、まだもらっていない仲間は午後5時までに中央公園に来てもらいたい。
 そして、29日(土)から来年3日(木)までは俺たちは毎日炊出しを行なう(時間場所はいつもの通り午後7時中央公園、連日900食予定)。おかずも毎日中央公園で仲間と一緒にこしらえる。炊出しの作業などは皆の共同作業だ。毎日午前11時に集合してから作業に入るので、手伝える仲間は是非とも集まってもらいたい。一日一食でも皆で作ったあたたかい飯で腹ごしらえし、明日への希望を紡ぎ出していこう。
 炊出しの場では、5時すぎから連日、音楽会や映画会などもやる。また、年末31日にはカラオケ大会、紅白上映など恒例の「年越しまつり」、そして、3日の午後2時よりこれまた恒例の新春「餅つき大会」も予定している。仲間の熱気で日々の厳しさを一時でも忘れて楽しみたい。
 その他、パトロールも連日行なうなど新宿越年は集中した取り組みとなる。手伝ってくれる仲間の宿泊体制も整っているので、是非多くの仲間の協力で、8回目となる新宿越年を成功させよう!(スケジュール表は裏面、また、29日から予定などを書いたチラシを連日発行します。)
 先日の「さくら寮」には141名の仲間が並び、50名の仲間が入寮した。外れた仲間は越年開け4日に2次募集があるし、7日には「大田寮」の受付、10日には「なぎさ寮」も開始される。1月、2月はわりと寮に入り易くなったので、それまでの辛抱だ。また、募集日以外の日でも空きがあれば区役所2階に掲示されるので、日頃から役所をのぞくようにしておこう。
 寒さだけは決意だけでは乗り切れない。日頃からの注意と、仲間同士の助け合いをベースにしながら、役所や民間の様々な支援を活用し冬をどうにかこうにか乗り越えよう。人生を諦めずに前へ前へと向いていこう。俺たちは徹底した冬場の支援活動を続けていく。共に年を越すため精一杯頑張ろう!

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いよいよ越年船出
新宿中央公園に越年拠点完成!
緊急医療体制24時間稼動中!何かあったら医療テントへ!
また明日は医療相談会。

 仲間たち!
 いよいよ年の瀬、街を歩く人並みも慌ただしくなって来た。寒さは一段と厳しいが、年末年始はまずまずの冬晴れが続くそうだ。俺たちの8年目となる路上での越年の取り組みは冬の新宿のいつもの光景かのように中央公園ではテントが立ち並び、準備は万端だ。
 本日から年明け4日朝まで、新宿越年闘争が展開される。役所も閉まるこの時期、何とか仲間の力を合わせながら年を越す取り組みだ。3日までの連日の炊出し、24時間体制の医療テントと医療相談、連日のパトロール、そして様々な企画と、連絡会の総力をあげて取り組む活動だ。毎日朝11時中央公園に集まり作業打ち合わせ、共同炊事などの作業を開始している。俺はと思う仲間は是非とも手伝ってもらいたい。
 昨日、中央公園の脇の道路で交通事故があり、仲間が一人頭を打って病院に行くという事態もあった(幸い軽症であったが)。年末タクシーなど危険な走りをする車が多いので信号を守るなど十分気をつけてもらいたい。また、空気が乾燥して喉などを痛めやすくなっている。風邪なども引き続き流行っている。調子の悪い仲間や医者にかかりたい仲間など、年末は役所が閉まっているので(救急以外では)福祉にはかかれない。そういう仲間を支えるために中央公園には医療テントが張ってある(正面から左のテント)。ここには常備薬はおいてあるし、24時間体制で医療スタッフが待機している。体の件で不安がある仲間や、風邪を引いて薬が欲しい仲間などは気軽に声をかけてもらいたい。また、そういう仲間を見つけたら連れてきてもらっても良い。
 明日の夜はボランティア医師による医療相談会も行なう(炊出しの後)ので、体調を崩している仲間は、まず医者に診てもらうようにしよう。
 年を越すためには、それなりの健康さと体力がなくては持たない。仲間の命は仲間が守る。これが俺たちの越冬闘争の基本中の基本である。要は自分の健康管理、そして周りの仲間への気づかい、これだけである。とりわけ高齢の仲間とか、見るからに病弱な仲間には十分に心を配っていこう。そして、何かあったら一人で考えずに、皆と相談をしたりする事だ。また、動けない仲間や苦しんでいる仲間は迷わずに救急車を呼ぼう。救急では応急手当しかしてくれないが、緊急の場合はこれしかない。治療費などは病院で「野宿していてお金がない」と言えば生活保護の扱いとなるので心配はいらない。
 このように、年末年始に頼れるのは中央公園の医療テントと救急者対応しかない。そのことをしっかりと覚えておこう。
 また、失業率も5・5%となり、地方などから新しい仲間もどんどん流れて来ている。同じ境遇の仲間だ。いろいろな情報を分け合いながら、古い仲間も新しい仲間も一緒になってこの年越しを頑張っていこう。
 今日から7日間の新宿中央公園での越年闘争、是非ともよろしく。そして、新宿の大きな団結の中で皆と一緒に年を越そう!
(裏面に一週間のスケジュール表があります)

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孤独より暖かみ
新宿越年闘争展開中!中央公園で毎日夜7時炊出し。明日は夕方から音楽祭と大晦日恒例大カラオケ大会など

 仲間たち!
 穏やかな冬晴れの中、俺たちの年越しの取り組みもゆったりと進行している。今年もあと二日。野宿を強いられた仲間にとっては過酷で孤独な年末だが、俺たち路上の仲間は路上の仲間同士肩を寄せあいながら、支えあいながら、みんなで少しでも明日を夢みられるよう寄り添っていきたい。気持ちが萎えてしまったらお終いだ。どっこいしょ、どっこいしょと、ゆっくりでもいいから、前へ、前へと歩んでいこう。
 中央公園ポケットパークでは年末年始、毎日夜7時から炊出しを皆で作り配食している。カンパで頂いた衣類なども豊富にある。富や権力の象徴のような大きな都庁の下で路上の仲間が集うのも皮肉なものだが、俺たちは決して社会から見捨てられている訳ではない。越冬のためのカンパは全国の方々から毎日のように届いている。ほとんどが市井のおじさんやおばさん達からのものだ。「頑張って下さい」「希望を捨てないでください」そんな言葉が添えられている。昨日来てくれた演奏家の方々も「一人でも励ましたい」との思いで手弁当で来てくれ、暖かい歌を唱ってくれた。
 確かに路上の冬は孤独だが、人と人とのつながりは失ってはいない。越年の取り組みをこれだけ大々的にやれるのはその証拠だ。自分の体を大事にし、仲間の体にも気を配り、一日一日冬を堪えながら、もがきながら明日を夢見て、人生を頑張っていこう。
 昨日の夜のパトロールでは中央公園、東口と二人の仲間が救急車で運ばれ入院した。一人は胃潰瘍がある仲間で急に吐血してしまった。もう一人は結核の既往歴がある仲間だ。持病がある仲間は、普段から健康に気をつかっていても急な体調変化というものだけは仕方がない。そんな時に誰かに声をかける事をしないと病気に負けてしまう。困った時はお互い様。困った時に変なプライドをもってても意味はない。調子の悪い時は「悪い」「助けてくれ」としっかりと言おう。中央公園の医療テントは24時間稼動している(正面から一番左のテント)。薬が欲しいというだけでも構わない、いつでも来てもらえればすぐに対応ができるようになっている。どんどん利用してもらいたい。また、パトロール隊も毎夜歩きまわっている。心配な仲間がどこにいるかなど、俺たちに教えて欲しい。俺たちの活動には何も遠慮はいらないし、何も礼などもいらない。声をかけあう事、相談しあう事を俺たちの日常にしていこう。
 明日の夜は大晦日、本年最後の炊出しの前後にはお楽しみの企画も盛り沢山用意している。夕方の音楽会には沖縄の演奏家や毎年来てくれているサックスの梅津さんも来てくれる。炊出しの後はカラオケ大会とNHK紅白歌合戦の上映、そして年が変わる頃には、年越しそばもでるし、新春の乾杯のためのお神酒も出ます。寒い路上での大晦日だが、来年こそは良い年である事をみなで願っていこう。除夜の鐘は一人で聞くもんじゃない。

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今年一年を生きて
今年もいろいろと仲間の協力ありがとう!新宿の仲間一人ひとりにとって来年こそ良い年でありますように!

 仲間たち!
 何かとつけ月日の流れるのは早いが、二〇〇一年もあとわずかで終ってしまう。この一年は仲間にとってどうだったろうか?今年をゆっくりと振り返りながら、悪運を全部拭いさり心機一転新しい年を迎えたいものだ。
 連絡会にとっての二〇〇一年は、パトロールや炊出しなどの日常活動、仲間作りを年間通して行ないながら、前半は東京都の「路上生活者対策」の拡大、拡充を求めるたたかい、そして、後半は国に「ホームレス自立支援法」の制定を求めるたたかいを休みなく行ない続けた年だった。その都度大きなデモや集会をやり多くの仲間が参加してくれ、その成果もあり、今、路上から脱して施設や寮で仕事探しなどをしている仲間やアパート暮しに戻ったも少なくはない。もちろん法案が継続審議になるなど「まだまだ」ではある。そして、仲間の数も減るどころか年末にかけて増え続けている。冬の寒さや病気で命を落とす仲間も後をたたない。路上の現実はさほど変わっていないのかも知れないが、運動をやればやるほど、多くの仲間と知り合い、仲間と仲間の絆も深まる。顔と顔を合わせ様々な仲間が知り合いになり、同じ境遇の仲間同士の「つながり」が出来、何かあった時、困った時の助け合いもおこる。そういう意味では目に見えぬ成果こそを新宿の路上に確実に刻印した年であったでだろう。
 路上の孤独、そして冬の恐さに打ち勝つには一人ではしんどい。皆と一緒に助け合いながら暮さない事には俺たちの今日はもとより明日もない。けれど、新宿港街は人が暖かい街である。人生の迷い子になった者でも、事情があり逃げて来た者も、ふらりと来た者でも、暖かく包み込み、そして新たな門出を静かに見守ってくれる街である。そんな新宿らしさが路上には残っている。貧しい仲間の中に残っている。人のつながりだけを頼りに人それぞれの明日をいつかは見い出していこう。
 越年闘争も3日目、昨日の医療相談会では2件の救急搬送があり、一人の仲間が入院した。水虫か何かを悪化させ歩けなくなってしまった仲間だ。たかが水虫でも放っておくと一大事になる。次回の医療相談は3日だが、医療テントはいつでも誰かいるので、薬が欲しいなど、ちょっとした事でも気軽に訪れてもらいたい。また、病気とかで困っている他の仲間にも教えてあげてもらいたい。
 大晦日の今夜は中央公園で年越しそばを配り、新春のお祝をしていきたい。新しい年は一人ひとりにとってどんな年になるのかまったく分からない。けれども、ここで一緒に飯を食い、一緒に作業をし、一緒に頑張って来た事が、いつかは記憶に残るような苦しくとも楽しい年末年始を過ごしていきたい。俺たちは決して独りぼっちじゃない。仲間とよべる人々の集まりがこうしてある。それは仲間が新宿から旅立った後でも、いつかどこかで必要なものとなる筈だ。
 来年はきっと良い年になる。

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謹賀新年

 仲間たち!新年明けましておめでとう。
 仲間一人ひとりにとって今年は良い年であるよう願ってやまない。
 景気はどん底、東京のみならず全国で野宿の仲間は二万五千名を突破。失業率も自殺者も倒産件数も戦後最悪。国際的にもテロ事件以降、戦争と難民の増加、紛争の激化とこれまた何ら明るいニュースがない中での新年だが、時は着実に進むし、歳は皆同じように取る。早くも二十一世紀の二年目。おそらく路上の仲間にとって去年はあまり良い年ではなかったと思うが、時の歩みをしっかりと刻みながら、せめて前向きに路上の新年を迎えたい。こんな時代だからこそ気持ちだけは明るく元気にしない事には時代の荒波に呑み込まれてしまう。俺たちにはもうこれ以上の底はないのだから、後は這い上がるだけだ。その共通した願いを実現できるよう絶望という敵を跳ねのけ、前へ前へと、上へ上へと進んでいこう。
 連絡会にとっての新年の抱負は、仲間の命をこれまで以上仲間の力で支え、新宿の路上に仲間の暖かい関係をはり巡らせながら、仲間が路上から脱していけるよう「失業者には仕事を、ホームレスには屋根を」と、新宿区、東京都、国へ向け要求の運動を昨年以上に力強く邁進させる事だ。新宿区には病気や高齢の仲間の生活保護を最優先に適用する事、東京都には、緊急一時保護センター、自立支援センター、グループホームなどの就労支援の計画事業を完全実施させていく事。そして、なにより昨年からの懸案課題でもある「ホームレス自立支援法」の制定を通常国会において必ずや実現させ、国の責任を明確化させていく事。これらの大きな課題をこの一年かけ着実に、そして一つひとつの成果を仲間に還元させていくため、集会やデモなど仲間と共にたたかえる大衆行動を昨年を倍するよう展開していきたい。今年で新宿連絡会も9年目のたたかいに突入する。最初は「怠け者」と、社会から相手にもされなかった俺たちでも、継続こそ力だ、今や国会に法案を提出させるまでに至っている。一人ひとりが力をあわせればこれだけの事が出来る。諦めずに、どんな苦境に立たされても前へ前へと歩んで来た結果だ。俺たちは仲間と一緒に、仲間と同じ路上の目線で時を刻んで行きたい。貧しくとも人並みの暮しができるよう。当たり前の権利を求めたたかい続けていきたい。
 中央公園での越年闘争も中盤戦。夕べの大晦日は寒い中二百名近くの仲間がカラオケをしたり、紅白を見ながら年越しまでつきあってくれた。喧嘩もなく和気あいあいとした新宿らしい年越だった。皆んなこうして生きている。この実感こそが明日への希望だ。辛い厳しい冬も仲間と一緒なら少しは暖かい。越年闘争は4日の朝まで続けているので最後まで頑張っていこう。
 新春のお楽しみは、3日の午後2時から「餅つき大会」などが予定されている。路上劇などの企画もあるので楽しみにしておいてもらいたい。また、医療テントは常に稼動しているので、薬が欲しい仲間、調子の悪い仲間はいつでも気軽に訪ねて来てもらいたい。今日の朝も医療テントから救急が一件発生した。調子の悪くなった仲間は早め早めに医者に診てもらうようにしよう。医療テントでのボランティア医師による医療相談会は3日にあるので、越年明けに福祉にかかりたい、病院で検査をしたいという仲間は是非来るようにお願いしたい。
 また、4日に新宿区で2週間宿泊の「さくら寮」の抽選受付(約50名)もある。こちらは若い仲間でも元気な仲間でも入れる寮だ。おとそ気分も俺たちにはないので、越年明けの事もそろそろ考えながら準備をしていこう。ありとあらゆるものを利用しながら、これからの厳冬期を越していこう。
 二〇〇二年、俺らの運命は
           俺らで切り開かん!

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生き続けていこう
越年闘争も終盤。残すはあと一日のみ。明日の新春もち
つき大会で新年のお祝いをせめて華々しくやろう!

 仲間たち!
 新宿の街は正月一色。車も人も減り、驚くほど穏やかな街に変わった。気候も冬晴れが続き全国どこへ行っても静かなお正月風景が描かれていることだろう。街行く家族連れを眺めていると、故郷や良かかれし過去を思い出す仲間も多い事だろう。普通の暮しがそこにはある。普通な暮しが妙にうらやましくもなる。路上から脱していつかは俺も普通の暮しを奪い返してみせると、思っている仲間も多いだろう。そう、俺たちに普通の暮しをうらやみ、路上から這い上がっていく熱意さえあれば、その夢はいつかかならず実現する。俺たちはそう思う。
 正月も二日目、俺たちの越年の取り組みも5日目の後半戦に突入した。昨日は医療テントから3件の救急搬送が出、一人が結核のために入院をした。越年中結核での入院がこれで二人目という事で、風邪の症状、特にセキや微熱などが続いているという仲間などはくれぐれも気をつけてもらいたい。野宿をしていれば病気に感染したりする確立はそれだけ高くなる。栄養もそんなにはとれないし、偏った食事しかできない。そして、睡眠不足にいつも悩まされる。最初は健康な仲間でも、そのうち体はおかしくなってしまう。最近調子が悪いという仲間は医療テントで相談してもらいたい。明日の夜はボランティアの医師による医療相談会もある。
 生活保護という制度を仲間は知っているだろうか?新宿区福祉では病気の重い仲間(仕事が出来ないと医者に診断された仲間)や高齢の仲間(おおむね65歳以上)を優先的に生活保護の適用をし、区内のドヤ(簡易宿泊所)や施設で病気の治療が済むまで保護を受けられる。住所がなくても、保険証がなくても関係ない。野宿している場所の福祉事務所が管轄となる。新宿区は俺たちの運動の成果として23区の中では一番真面目にやっているので、病気や高齢の仲間は福祉を受ける事も考えてみよう。
 仕事を探したい、体をとりあえず休ませたい。という仲間には裏面の表にあるよう、4日、7日、10日と続けて寮に入るための抽選受付もある。「さくら」「なぎさ」寮は2週間宿泊できるし、中から住み込み仕事を探す事もできる。「大田寮」は常雇仕事を探すための就労支援事業、自立支援センターに直結した施設だ。本格的に仕事を探したい仲間は「大田寮」にチャレンジしてみると良いだろう。
 各区とも同様の対策はあるが、これまた俺たちの運動の成果として冬の対策は23区の中で新宿区の枠が多い。仲間が勝ち取って来た行政の対策を活用しながらでも、この冬を乗り切り、それぞれの夢の実現のために頑張って行きたい。
 仲間のつながりを大事にする暖かい気持ち、そして前へと向かっていく意欲さえあれば、人生どうにかなるものだ。生きている限りどこへいこうと貧しき人々の連帯はどこにでもある。諦めず、諦めず、不安があったら他人にすがりついてでも生き抜こう!

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 どこまでも仲間
 明日、新宿区役所2階で福祉申請と9:30から1階ではさくら寮受付!
病気の仲間は込み合うので早めにいこう!


  仲間たち!
 この冬一番の寒気団が上陸し、新宿でも昨日粉雪が散らつき、今朝は氷点下近くになるなど一段と寒さが厳しくなって来た。冷え込みで眠れない仲間も多いと思う。睡眠不足、疲れ、栄養状態の悪さなどで冬場は持病が悪化するなど体調を崩し易い。十分に自分の健康、そして仲間の健康状態に気をつけながらこれからの厳冬を踏ん張りながら生き抜いていこう。
 明日、4日からは役所も通常通りとなる。新宿区役所では、1階では午前中カンパンの配給が土日をのぞけば毎日ある。また2階では飯場などに行く交通費の貸し付け、衣類の支給などの応急援護の他、病気、高齢の仲間の無料病院紹介や、生活保護の申請、また仕事を探している仲間、体を休めたい仲間へは、「さくら寮」「大田寮」「なぎさ寮」の受付もやっている。俺たちも4日、7日(以降、抽選受付日と毎週月曜日・月曜が旗日の場合は火曜日)と区役所に必ずいるので、役所にかかわることで分からない事があれば気軽に声をかけてもらいたい。新宿区は俺たちの8年来の要求行動の成果として都内では一番「対策」は真面目にやっている区だ。が、それでも職員の対応が悪い、自分の希望が聞き入れないなど、100%俺たちの味方という訳でもない。そこら辺のギャップを埋めていくのが俺たちの仕事でもあるので、一度行って断られたからと諦めずに、どんどん俺たちを使ってもらいたい。また、「さくら寮」などに入る仲間も寮の中で不都合な事などあったらこれまた伝えてもらいたい。寮内改善は連絡会の十八番でもある。おかしな事はみんなの力を合わせて変えていこう。
 越年の炊出しは今日で終るが、連絡会は毎週日曜の定期炊出しを今年も続けていく(隔週でファミリーのおかず付)。また、集会やデモなどの行動時の「団結炊出し」も同様だ。日曜炊出しの準備作業は朝11時に新宿駅西口地下スバルビル「新宿の目」(交番側の動く歩道手前にある「目」の壁画前)となるので手伝ってくれる仲間は宜しく。炊出しの場所は中央公園のいつもの場所(雨天は都庁下)だ。
 また、パトロールも、日(夜、新宿)、水(夜、馬場)、金(昼、中央公園)と週3回ある。越年が終り常駐拠点はなくなるが、俺たちは年間を通して毎日のよう新宿で活動を続けているのでちょくちょく顔を会わせると思う。だから、何かあったら是非とも声をかけてもらいたい。
 明日から仕事に戻る仲間も、仕事を探す仲間も、寮に入る仲間も、生活保護を取る仲間も、どこへ行っても仲間は仲間だ。越年期間中もかつて新宿で野宿をしていたアパート暮しの仲間などが「今年も頑張ってるな」「俺も昔はこの飯を食ってたんだ」と差し入れなどを持って訪ねてくれている。そういう先輩達の暖かい支えがあってこそ路上の取り組みが続けられている。
 越年明け、俺たちの「屋根と仕事」を社会に求め、生き生きと路上のたたかいを続けていこう!

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めげない厳冬
7日、新宿区役所1階で大田寮(28名)、10日はなぎさ寮(20名)入寮受付抽選会。朝9:30までに遅れずにいこう!

 仲間たち!
 正月も明け、いつもの日常が新宿の街にも戻って来た。俺たちの第8回新宿越年も仲間の力を借り無事に終了。これから越冬後段の取り組みへと移行して行く。まずは、越年の取り組み本当に御苦労さま。そしてありがとう。この力を基礎にしながら、これからの厳冬期、めげずに仲間の力を発揮しながら互いに頑張っていこう。
 4日の役所開きには約20名の仲間が福祉事務所に行き、福祉の集団申請を行なった。また、「さくら寮」の入寮受付には約百三十名の仲間が並び、抽選の結果四十四名の仲間が入寮を果たした。月曜日などまだまだ役所の混雑が続くと思うが、調子の悪い仲間、生活保護を取りたい仲間、また、衣類やシャワー、交通費などの相談がある仲間などは気兼ねせずに役所へ行くようにしよう(病気の仲間は朝一番に行く事、また、その他の仲間は昼過ぎなどは比較的空いています)。
 また、「大田寮」の入寮抽選会が7日(月)、「なぎさ寮」の入寮抽選会が10日(木)、「さくら寮」の入寮抽選会が18日(金)と立続けに寮に入れるチャンスもある。抽選に当ればその日の内にそれぞれの寮に入寮できるので、枠が少ないと諦める事なく、何度でもチャレンジしてみよう。さくら寮に入って来た仲間でも大田寮には入れる(その逆も可能)ので、それぞれの希望に沿って狙いを定めてもらいたい。本格的に仕事を探したい仲間は、大田寮(自立支援センターと直結した施設で合計最大5ヶ月間宿泊でき就職活動を役所の支援を受けながら行える)を徹底して狙っていこう。大田寮は23区のどこの区でも受付をしているので、新宿で外れてもちょっと足を伸ばせば入れるチャンスも増えてくる。これからの厳冬期、行政の施策も活用しながら、何とかこうにか耐えながら生き抜く方策、そして野宿から脱する方策をそれぞれ獲得していこう。
 もちろん、健康状態が一番の問題だ。今度の日曜も俺たちは戸山公園、中央公園で医療相談会をボランティアの医師と行なうので、薬が欲しい、調子が悪いという仲間は是非とも気軽に訪ねて欲しい。病気、高齢の仲間は福祉をこれまた徹底して活用していこう。
 新年というのに景気はどん底、また失業率の増加と、俺たちをめぐる状況に明るい兆しというものは何ら見えてこない。政府も本格的に失業者対策やホームレス対策を行なう気配もなく。「痛みに耐えろ」と知らん顔を決め込んでいる。俺たちは昨秋の国会行動を引き継ぎ、国が責任をもって失業者には仕事を、ホームレスには屋根を保障させるよう、継続審議になった「ホームレス自立支援法」の制定を求める運動を今月21日に開会される予定の通常国会の場でも再び声を大にしてたたかい続けていく。
 声を出さなけや、俺たちの仲間は凍え死ぬだけだ。現状を告発するだけじゃなく、現状を少しでも変えて行く仲間のたたかいを越冬後段、仲間の命を仲間で守りながら進めていこう!

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国会真冬の陣
俺たちの屋根と仕事につながる
「ホームレス自立支援法」制定を求め
21日(月)より国会前座込み、そして
25日(金)国会前大集会
10時新宿区役所前集合・出発
18日、新宿区役所1階でさくら寮 (46名)入寮受付抽選会。
朝9:30までに遅れずにいこう!

 仲間たち!
 本当の春を思わせるような気候が幸いにも続いている。朝晩の真冬の寒さに凍えた心身をほぐすにはちょうど良い昼間の一時である。とはいえこれも気圧の気紛れでしかなく、これから2月までが真冬の季節である。先日も歌舞伎町で仲間が亡くなったという報も受けている。深刻な寒さに身を守り、持病のある仲間や体が弱い仲間などは一段と注意をしてもらいたい。
 俺たちは毎週月曜(月曜が旗日の場合は火曜)に必ず福祉事務所に詰め、病気の仲間や高齢の仲間の生活保護申請の手助けをしている。体調が悪いので病院に行きたい、高齢のためドヤや施設で面倒を見てもらいたい等、福祉に関して分からない事や不安な仲間は是非とも気軽に相談に来てもらいたい。難しいケースは中に入る事も出来るので、一度や二度「失敗」したからと言って諦めるのではなく、大事になる前に対処していこう。病気にかかった場合や高齢(概ね65歳以上)の仲間には福祉を利用する優先的な権利がある。住所がなくても保険証がなくてもまったく構わない。
 また、越冬施設の「なぎさ寮」「さくら寮」は3月まで毎週一回は交互に入寮受付抽選会がある。2週間だけの無料宿泊(もちろん食事も出るし風呂などもある)だが、疲れた体を休めるにはちょうど良い施設だ。新宿で野宿している仲間なら若い仲間でも誰でも入れる施設で、「さくら寮」は新宿に、「大田寮」は大田区にある。越冬施設には一人一回しか入れないので、抽選倍率も回を重ねるごとに下がってくる。抽選に外れっぱなしの仲間も諦めずに毎週チャレンジしてみよう。
 他方、問題が起こっているのが大田寮の方だ。先日7日の抽選会では百四十一名もの仲間が並んだにもかかわらず、枠が18と大幅に削られた。昨年の新宿区との「説明会」での「毎月の入寮日の枠は減らさないよう努力する」との「説明」は早くも反故にされた形だ。どうしてこうなったかと言うと、大田寮から自立支援センターへと転寮する仲間が大田寮で「待機待ち」にされているからである。しかし自立支援センターは定員の7割程度しか埋まっていない。新宿区は「待機待ち」の仲間を早くセンターに移して新しい仲間を大田寮に入れたがっているのだが、特人厚(24番目の区と呼ばれている23区の調整機関)が横並び(実態を無視した悪しき平等主義)を主張して反対しているとの事である。入寮希望者が多い所が多くの仲間を入れるのが当たり前の事だ。台東区などでは枠を確保するために上野駅まで行って「狩り込み」までして入寮させている。せっかく俺たちが要求して作らせた寮もこのままじゃ入りたくても入れない、順番待ちに一年も要するような寮になってしまう。俺たちは早急なる改善を今後都区に申し入れて行くつもりだ。2月の入寮日の動向に着目していこう。
 真冬なれど、俺たちはたたかいの手を止めない。21日からは通常国会が開会される。都区はひと昔に比べやる事はやっているとはいえ、この程度の「対策」で俺たちは決して満足などはしない。『屋根と仕事を政府が責任を持ってよこせ!』『継続審議扱いとなった「ホームレス自立支援法案」を早急に審議入りし、制定しろ!』と、俺たちは全都の仲間と共に真冬のたたかいに立ち上がる。21日から連日国会前での座り込み、そして25日(金)には国会前での大集会(10時区役所前集合・出発)に打って出て行く。
 俺たちには「痛みに耐える」余裕など残っていない。生きるか死ぬかの瀬戸際だ。このまま放置され続けたら多くの仲間が野垂れ死にだ。俺たちの状態が「健全な社会」からしてまったく「異常」な事態であるという事を政治家に自覚させねばならない。この寒さの中で失業した国民を路頭に迷わせ、凍え死なすだけの政治が一体どこの国にあるか?野宿になって諦めたら後は死ぬ順番を待つだけだ。俺たちには諦める余裕すらないのだ。正々堂々と国の責任を追及していこう。
 25日を皮きりに都区、そして国を撃ち屋根と仕事を獲得していく本年のたたかいを始動させよう!

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狂った冬に喝!
中央公園で爆弾事件発生。仲間が重体。無差別テロを俺たちは許さない!
おかしなものに触らないよう注意しよう!

 仲間たち!
 新宿中央公園の仲間が爆弾テロの被害にあった。偶然近くのゴミ箱に行った時に爆弾が仕掛けられたゴミ箱が爆発したらしい。被害にあった仲間は一命はとりとめているものの瀕死の重体である。何と卑劣、何と狂った犯罪だろうか。
 被害にあった仲間の一日も早い快復と、極悪非道な爆弾犯人が早期に検挙されるよう俺たちは願ってやまない。これほど狂った世の中だ。同じ犯人が同じ事を繰り返さない保証はどこにもない。ゴミ箱の中や、そこらに置いてある不審なものには十分に気をつけよう。またこれだけの事件なので、捜査員やマスコミがうろちょろしているが、協力する仲間は真実をちゃんと話す事を心がけよう。まったく俺たちに無関係の不慮の事故だ。このことで追い出しがあるなど考えられない。でまかせや変な噂は絶対流さないよう心がけてもらいたい。物事は冷静に見ながらいつも判断をしていこう。
 さて気候の方も冬らしくない冬が続いているが、こういう年は急に冷え込んだり、大雪が降ったりする事もある。インフルエンザがはやり出す時期でもあるので、風邪気味の仲間や病気がちな仲間は十分に防寒対策などを取るようにしよう。病院に行きたいという仲間は福祉を通せばいつでも行けるので、気軽に福祉を使うようにしよう。不安な仲間は毎週月曜日に福祉事務所に俺たちが詰めているので何なりと相談して欲しい。
 また今週木曜24日には2週間宿泊の「なぎさ寮」の抽選受付(枠は20名予定)がある。ここのところ一回あたりの入寮枠が当初予定より少なくされており抽選に外れる確率も高いが、「さくら」「なぎさ」合わせてトータル二百以上の枠は3月まであるし毎週抽選会はあるので、この冬一度も入っていない仲間は諦めずに何度でも並ぶようにしよう。
 世の中や気候がおかしいばかりではなく、肝心の政治もどこかおかしい。これだけ野宿の仲間が増えているのに自立を支援する法律すら作らず知らん顔だ。国会には裏面に全文記載した立派な「法案」が上程されている。俺たちはこの「法案」を早期に制定しろ!と昨年から全国の仲間と共闘しながら国会へのたたかいを継続している。通常国会もいよいよ開会だ。ホームレスの問題を忘れては困ると、俺たちは25日(金)には池袋、三多摩などの全都の仲間と大規模な国会前での集会と座り込み行動を予定している。朝10時に新宿区役所前に集合してから出発だ。交通費と昼飯は支給するので気軽に多くの仲間が参加して欲しい。
 世の中おかしいぞ!との声を路上から国会へと今年も高らかにつきつけ、俺たちの屋根と仕事につながる対策、野宿から脱せられる対策を拡大させていこう!

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悲劇と闘え!
朗報!爆弾被害にあった仲間、ようやく意識戻る。更なる快復を祈ろう!
他方、流言飛語に惑わされず、火の用心徹底!
事件をこれ以上おこすな!
25日の国会行動100名の結集で法案早期成立を!の声を国会に叩きつける。

 仲間たち!
 爆弾事件の余韻が冷めやらない内に中央公園での火事(幸い負傷者はなかったものの)と何かと騒がしい冬へと一変した。もちろんこれは連続したものではなく、偶然の重なりだが、悪い事は重なり易く、良い事は続かないものなので、よくよく身を引き締めていかないと本当に大悲劇へと転がっていってしまう。とりわけ今回の火事は失火との事でまさに言語道断。周辺の仲間に多大なる被害をおよぼしたのみならず、時期が時期だけに大事件になってしまい悪い影響ばかしを残してしまった。
 何ものかによって中央公園に仕掛けられた爆弾、そして一人の仲間の火の不始末によって今、新宿全体が大きな危機に立たされている。「俺には関係ない」は世間では残念ながら通用しない。仲間一人ひとりの良識ある行動がこんなに求められている時はないと考えるべきだろう。もちろん今回の一連の事故が単なる事故で終わるのか、それとも何かの引き金になるのかは分からない。分からない事にビクビクしていても仕方がないし流言飛語に惑わされていても仕方がない。仲間一人ひとりがどっしりと構え、こういう時期だからこそこういう事故などに注意しながら前へ向いていくしかない。不審なものには触らない、火の始末はもちろんのこと、世間様から後ろ指を指されないよう日頃の生活もしっかりとする。この事を徹底していこう。
 もうこれ以上の仲間の悲劇を見たくはない。事件に巻き込まれたり、野たれ死にをしたり、火事で焼け出されたり、追い出しをくらったりするのはもう御免である。俺たちが欲しているのは静かな生活であり、人並みな生活である。その事だけを目指し、支え合いながら頑張っていくしかない。
 25日は俺たちの屋根と仕事を勝ち取るために百名の仲間で国会前に登場し、棚上げになっている「自立支援法案」を早期に制定しろ!との声をあげていった。大阪からも代表団の仲間が駆けつけてくれ、また国会議員への要請行動も同時におこなった。一人の力では野宿から脱っせられないからこそ力を合わせ俺たちは国や都や区にかけあいに行っている。こういう事も大事だけれども、肝心の足下が揺らいでいるようでは仕方がない。野宿なれども精一杯生き抜いている事を具体的に示していかなければ国会も動かせない。もう一度気を引き締め、屋根と仕事を勝ち取っていく取り組み、そして仲間の命を守っていく取り組みを、俺たちもとことんやって行くつもりだ。たとえどんな事があろうとも、前へ進む気力だけは維持しながら共にこの街で生き、共にこの路上から巣立っていこう!
 先週のなぎさ寮抽選は、九十六名が並び、二十六名が入寮した。並ぶ数も百名を切り、まだ越冬施設に入っていない仲間は入りやすくなるので、こちらも諦めずにチャレンジをし続けよう。今週は金曜日にさくら寮の抽選会があり、来週は仕事探しができる大田寮の受付もある。
 また、体の調子の悪い仲間は福祉事務所を通して医者に診てもらうようにしよう。高齢の仲間も65歳を過ぎていれば生活保護は受けられるので遠慮せずに区役所2階に行き相談してみよう。一段と寒さが増しこれからが冬本番だ。体には十分気をつけて過酷な冬を乗り切ろう。福祉の事で分からない事があれば毎週月曜日に俺たちが詰めているので何でも聞いてくれ。
 また、爆弾事件の被害にあった仲間は危篤状態を脱し、意識もようやく戻った。本当によく頑張ってくれた。感無量である。更なる快復を祈りたい

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春を目指して
鳩山党首が戸山公園を視察!俺たちの声を直接ぶつける!
野宿者を放置する政治の責任は重い。今月は22日に国会行動

 仲間たち!
 いよいよ2月、寒さが本格化してきたが、あとひと月ばかし頑張れば春が見え始める。いまが辛抱のし時である。健康に留意しながら冬本番とたたかおう。
 中央公園で爆弾事件の被害にあった仲間は意識も戻り、順調に快復し続けている(まだ一般病棟に移れないものの)。今後の闘病生活、そしてリハビリと本当に大変だと思うが、俺たちも精一杯、そして、静かに支え続けて行きたい。こういう事件は本当に他人事ではない。憎き犯人が捕まるまで仲間全員が不審物や不審者などに注意をし続けていこう。また、空気も乾燥しているので、火の始末だけは引き続き徹底してもらいたい。
 27日早朝には西口地下で70歳の仲間が救急車で運ばれたが病院で息を引き取った。福祉には行っていたようだが、資産の問題などが処理できずに保護が先延ばしになっていたようだ。何とも無念である。
 急激な寒さは特に高齢の仲間、病弱な仲間は身体にこたえる。一度福祉で失敗したり面倒な手続きを敬遠したりと福祉に行きたがらない仲間もいるが、福祉にかかれるのにわざわざ路上で暮らす事もない。高齢の仲間、病弱な仲間は優先的に福祉にかかれるのだから遠慮せず、また恐がらず、面倒な事は俺たちに頼むなりしてでも、役所に行くようにしてもらいたい。俺たちは毎週月曜日は必ず福祉事務所に詰めているので、何か解らない事があったら気軽に聞いてもらいたい。また、戸山、中央公園での医療相談会は今度の日曜日(戸山公園は午前10時、中央公園は炊き出しの後)にあるので薬が欲しいなり何なり身体の相談もしてもらいたい。
 福祉といっても通院だけという仲間も多いと思う。病気のため仕事が出来ないと医者が証明してくれないと施設やドヤは紹介してくれないからだ。そんな仲間は越冬施設(さくら寮、なぎさ寮)で身体を休めたり、大田寮から自立支援センターに行き仕事を探す事も狙っていこう。もっとも、こちらは枠が少ないなど厳しくいつでも利用できないなど問題も多い。が、抽選を諦めていたらそもそも利用は出来ないのだから、何度でも並んでチャンスを待つことだ。大田寮の募集は新宿では毎月やっているし、他の区で寝ている仲間は自分の寝ている区からも入る事は出来23区の福祉事務所ではどこでも応募している。
 もちろんそれでも対策の枠がまだまだ広がらないのは、政治、行政が怠慢をこいているからに他ならない。とりわけ国会は低レベルな事ばかりで揉め続け、一向に失業者対策やホームレス対策に乗り出そうとしていない。そんな中、民主党の鳩山党首が29日、戸山公園を視察した。戸山公園の仲間や俺たちも「仕事がない」「法案を一日も早く」との声を鳩山党首に直接届けた。民主党だけとは云わずホームレス問題に関心のある良心的な議員に俺たちは今後もどんどん直接声をぶつけ、また国会前での大衆行動を続け、「自立支援法案」の制定をもぎとるまで頑張るつもりだ。今月は22日に再びの国会行動を予定しているので宜しく。
 また、東村山では少年による仲間の虐殺事件という痛ましい事件がまたもや起こってしまった。東京の三多摩地区では対策もなし、福祉も対応せずと、行政がまったく動いていない。そんな中で起こった事件で東京都や三多摩26市の責任は重い。三多摩ネットの仲間は東村山福祉や26市長会への申し入れなどを精力的に行っている。また殺された鈴木さんを追悼するための現場追悼会を11日(月)に行う事となった。新宿からも心ある仲間は参加してもらいたい(正午「新宿の目」集合)
 路上の仲間がこれ以上痛ましい事件の被害にあわないため、そして国が責任をもってホームレス対策を行い、屋根と仕事につながる対策が拡大されるために、俺たちはどんどんたたかっていくつもりだ。
 越冬後段、厳しい中でも前向き、前向きに歩んでいこう!

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梅が咲き、春の花々は蕾
まだ「なぎさ寮」「さくら寮」の2週間宿泊に入っていない仲間は、
今がチャンス!抽選倍率もかなり下がっているのでチャレンジを!

 仲間たち!
 急に寒気団がやって来、冷え込みがきつくなっている。暖かい日が続くと思えば、また寒さがぶりかえしてくる。今年の冬は寒暖の差が目まぐるしいので健康を維持するのが大変な年だ。暖冬に油断する事なく、体調管理はしっかりとしていこう。冬もあともう少しの辛抱だ。公園の梅も咲き始めた。気候が変われば生きる勇気も沸いてくる。春を待ち望みながら冬将軍との最後のたたかいに勝ち抜こう。
 福祉行動などでは高齢の仲間が相談に来る事が多くなっている。いままで働き続けて来たが野宿になり冬の厳しさに耐えられなくなった高齢の仲間は一目散に福祉の窓を叩いてみよう。65歳を過ぎた仲間は病気でなくとも生活保護は受けられる。年金の有無なども調べ方を教えてくれるし、他の問題があったとしてもたいがいはクリアできる。相談にも行かないで一人で悩んでいては何も前進はしない。
 病気の仲間、体調がすぐれない仲間も福祉事務所の紹介で病院にいけるのだから、これまた我慢していたらますます悪くなる一方だ。病気が重ければ、若い仲間でも生活保護になるので、こちらもまずは相談をし、病院に行く事が必要だ。福祉の事や、役所の支援を受けながら自立する方法で分からない事があれば、俺たちにも答えられる事はたくさんあるので、気軽に相談してもらいたい。
 6日には大田寮の3回目の受付があった。20名の募集に一〇九名が並ぶという人気ぶりが続いている。自立支援センターに入るためにも、まずは大田寮に入らなければならないという「決まり」のため、仕事を探したい仲間、身体を休めたい仲間などが大田寮の受付に殺到するという事態となっている。新宿区の枠が少ないという大問題もそうだが、大田寮にせっかく入れても、自立支援センターが一杯だと「待機待ち」となり、ひと月以上待たされている仲間も多く、この新しいシステムも改善が必要な時期になっていると俺たちは考えている。が、特人厚などは改善の意志すら見せずに現状の矛盾を放ったらかしのままだ。「待機待ち」などで中ぶらりんの状態を強いられ続けたら就労意欲すら奪われてしまう。枠の安定(拡大)と、もっと回転を効率的に行わせていく事が今後の課題だ。
 また、大田寮は新宿区以外でも23区の福祉事務所のどこでも受付をしている(12日は渋谷区の受付など)ので、新宿区以外の仲間は他の区にも行って少ないチャンスをどんどん広げていこう。
 他方、越冬施設の「さくら寮」「なぎさ寮」の抽選に並ぶ仲間の数もついに八〇名を切り、確率も高くなっている。2週間の宿泊は一人一回だけなので、まだ入っていない仲間は、諦めずにどんどんチャレンジしていこう。一番寒い時期に2週間だけでも身体を休めるのは大切な事だ。今週は金曜日の「さくら寮」、来週は木曜日に「なぎさ寮」の受付(9時半までに区役所1階)だ。
 国会の方も戸山公園を視察に来た民主党の鳩山党首が代表質問で小泉に「ホームレス対策の充実を!」と質問をするなど、「ホームレス自立支援法」の制定問題が再び大きく浮上する機運がようやく芽生えて来た。与党の「ホームレス問題ワーキングチーム」も今年の初会合を開くなど、遅まきながら俺たちの運動の成果もじわりじわりとあがって来ている。法案を超党派で制定させるには本通常国会が大きなチャンスだ。22日(朝10時区役所前集合)俺たちは再び国会の前に登場し、「国の責任を明確化した俺たちの自立を支援するための法案を早く通せ!」と声を出して行く。多くの仲間の再びの結集を!対策の枠が少ないとグチをこぼすより、自らの手でこの現状を変えていき、必ずや国を引きずり出そう!
 そして、そのためにも日々の生活をしっかりと確実なものにしていこう。火の元、不審物には十分注意!これ以上事件、事故など引き起こさないよう徹底して気をつけよう!

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如月の芽を出さん
22日(金)午前10時新宿区役所前に集まり、国の責任を追及!
自立のための法制定を求め再び国会へといこう!

 仲間たち!
 ついに冬も本格化、朝晩の冷え込みがピークに達しつつある。昼間と夜間の温度差がかなりのものになっており、十分に注意が必要だ。先週の医療相談会でも風邪薬などが欲しいという仲間が約百名も来、相変わらず風邪引きが多い。インフルエンザも巷では流行りはじめているので、こちらも十分注意してもらいたい。月曜の福祉行動でも風邪の診断で医者に行った仲間が実は結核の疑いありで入院するなどの事態も起こっている。風邪の症状が長引いている仲間、特に咳がやまない仲間、高熱が出てしまっている仲間などは、市販の薬では効かないので、福祉を通して医者にかかるようにしよう。俺たちは毎週月曜日は必ず福祉事務所に詰めているので、福祉の事で分からない仲間は気軽に相談してもらいたい。
 また、「さくら寮」「なぎさ寮」ともここの所、だいぶ入り易くなってきている。抽選会では七〇名を切り倍率も低くなっているし、それ以外の日でも福祉事務所の2階に朝一番でカードを提出しておけば、かなりの確率で入れるようになっている。風邪などを引いている仲間や病院に行く程ではないけれども調子が悪いと言った仲間は2週間だけでも身体を休ませるとかなり違うので、まだ利用していない仲間は利用をしていこう。今週は木曜日になぎさ寮の抽選受付がある。「さくら」「なぎさ」は3月までの越冬対策なので早めにいくようにしよう。
 自立支援センターに直結している大田寮の方は枠が少なく、かつ回転が悪いため、なかなか入り難い状態が続いているが、新宿区は3月5日が次の受付日だ。自立支援センター墨田寮が3月には開設されるので回転は多少は良くなるとは思うが、それでも良くならなければ、俺たちは改善のたたかいに本格的に突入する決意である。
 2月を過ぎてしまえばより春が一段と近くなる。俺たちの冬越しのたたかいも高齢の仲間や病弱な仲間を皆で支えながら何とか最後まで頑張っていきたい。
 他方で先日もまた中央公園で悪質ないたずら爆発物事件があったよう、俺たちのまわりにはまだまだ不安や危険が一杯だ。東村山での少年による襲撃事件(三多摩の仲間が主催する11日の鈴木さんの追悼会には新宿からも代表団で出席してきました)も非道だが、誰が仕掛けたか分からぬような中央公園での一連の犯罪も卑劣極まりない。また戸籍の転売やら偽装結婚やら人を騙す連中もまた横行しているようだ。他人の痛みすら分からない連中がうようよしている今の世の中はどこかおかしい。が、けれど、そんな時代だからこそ、風説や伝聞に惑わされず、また過剰な心配をせず、自分をしっかりと保たなければならないのだろう。俺たち全員の目的は何とかまともな仕事に就き、あばら屋でもいいから屋根のある所でもういちど普通に暮らして行くことだ。少年の襲撃とか事件に巻き込まれることもなく、また世間から後ろ指さされることなく立派に生き抜くことだ。その目標に向かってもう一度俺たちの隊列を整えていこう。
 国会に対してのホームレス自立支援法制定運動も、昨年来の連続したたたかいによって、ようやく与党側も本格的に動き出し、通常国会での制定がより可能性の高いものとなって来ている。国の責務を明確にし、就労と安定した住宅確保を促していく自立を支援していく制度を何としても今国会でもぎとっていこう。そのためにも、何度でも国会前に行き、俺たちの声を叩き続けよう。国会情勢を見極めながら三月か四月あたりに再びの全国行動を俺たちは準備している。この運動の山場は予算審議が終了するこの時期と現段階では俺たちは考えている。春をめざし、法制定をめざし、俺たちの屋根と仕事をめざし、今月も第六次の国会前行動を22日(金)を頂点に作り出して行く。今度の金曜日22日、午前10時に新宿区役所前に集まり、再び国会前へと行こう!(交通費、昼飯は支給します)
 共に冬の暗雲を吹き払う仲間の行動を!
 

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課題を乗り越え前へ!
通常国会中の「自立支援法」制定への風向きがようやく確定した!
22日の国会行動も約100名の仲間が元気よく国会前で集会、座り込みを敢行!

 仲間たち!
 心地良い気候が続いている。暦ももうすこしで三月、いよいよ春が見えはじめて来た。油断は禁物ながらも、これからは日一日と暖かくなってくるだろう。残り少ない冬を耐えながら希望あふれる春を望みたいものだ。
 それでも昼と夜との寒暖の差は激しいので、まだまだ風邪が流行っている。鼻風邪などならまだしも、熱が出るとか、咳が続くとかの症状が長引くようなら、迷わずに福祉から病院に行くようにしよう。その他にも、病院に行きたい、高齢(おおむね65歳以上)でドヤや施設などに入りたいなどという仲間は福祉事務所に相談に行く事を勧める。俺たちは毎週月曜日に福祉事務所に詰め、相談に来た仲間の後押しをやっている。一度「失敗」したからと、なかなか行く気になれない仲間もいると思うが、そんな迷っている仲間も是非来てもらいたい。「失敗」は「失敗」で反省し、一からやり直していけば良いだけだ。福祉は冬場だけでなく年中、いろいろな相談に乗ってくれる所なので、風通しを良くし、困った時はいつでもいけるようにしておこう。
 越冬の2週間宿泊の「さくら寮」「なぎさ寮」はここに来てだいぶ入り易くなってきた。先日の「なぎさ寮」受付でも34名が並び入寮は23名と、定員割れも間近だ。先月の半ばまで新宿区からは計三三五名もの仲間が入寮している。まだ一度も入った事のない仲間は今が入り時と言えるだろう。入寮受付は残り3回しかないが、その日以外でも福祉事務所に朝一番に行けば比較的毎日のように枠が空いている。短い期間だが、身体を休めるとか、住み込み仕事に行く(飯場などの就職先が決まれば就職支度金が支給される)とかの目的での利用価値はおおいにある。まだな仲間は心身をリフレッシュするためでも利用していこう。
 他方で大田寮の三月の抽選受付は5日になる。仕事探しのための自立支援センターに直結している大田寮は先のプログラムがしっかりしている事もあり人気が高い。通いの仕事を探したい、アパートを確保したいなど希望をもっている仲間にはとても必要な施設だ。けれども俺たちがあれだけ要求をし続けたにもかかわらず、まだまだこの施設は使い勝手が良くはない。千名近く仲間がいる新宿区でさえ(12月)28名、(1月)18名、(2月)20名と枠が少なく、かつ募集枠も安定しておらず、運の良い仲間だけが入れる「高嶺の花」の施設と化している。これは、23区の入所を調整する「特人厚」が「悪しき平等主義」により調整すらせずに新宿区の枠を不当に少なくしている事、大田寮の相談体制が「混乱」しており処遇の決定が大幅に遅れている事などが原因だ。俺たちは新宿区に対し、当面は当初枠の28名の募集枠を堅持する事を要求しながら、今後、春の対都区行政闘争の大きな改善課題として、この問題を追及していくつもりだ。役所の俺たちの実態をまるで理解しない姿勢が、さまざまな問題を引き起こしている。当初枠すら維持できないような「見込み」でスタートさせたのなら、東京都や特人厚に責任を取ってもらわねばならないし、もう一度対策細部を見直す必要がある。大田寮や自立支援センターは利用者や利用希望者である俺たちの希望を無視しては成り立たないという事を、分からせていこう。もちろん、諦めていたらだめだ。利用希望者は抽選受付日に窓口に殺到するよう呼びかける。
 一方の国会の方は、俺たちのこの間のたたかいの成果もあり、ようやく与党三党が「自立支援法」の制定に向けて本格的に動き出した。先の国会で民主党の鳩山党首が小泉首相にこの問題を問い質し、前向きな言質を取った事も風向きが変わった大きな要因だろう。22日の国会前集会、座り込み行動も新宿、池袋、三多摩など約百名の仲間の結集で、元気よくたたかって来た。通常国会の中での「自立支援法」の制定まであともう一歩だ。今後「自立支援法」を骨抜きにさせないよう、内容論議に深くかみながら、仲間の声を更に国会へと突きつけていくつもりだ。国会に法案を制定させていく中で、都区や全国の対策をもっと拡大させ、充実させるのが俺たちの目標だ。その目標に向け、この春、全都、全国の仲間と共に法案制定問題の最終決戦とすべく国会闘争を準備している。日程が決まったら、仲間にすぐさま知らせるので、より一層頑張りながら前へと突き進もう。

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たぐり寄せよ春!
今度の日曜は戸山公園、中央公園で医療相談会。
季節の変わり目は特に健康に留意しながら、共に支え合い頑張ろう

 仲間たち!
 寒の戻りは多少あっても、もはや早春。一年の内、希望に溢れる季節となった。冬の疲れを癒しながら生き抜く力を養っていきたいものだ。もちろん、季節の変わり目となると冬の疲れがドッと出、健康を害する仲間が多くいるので、いつもの通り健康維持だけは特別に心がけてもらいたい。
 今度の日曜日には戸山公園(朝10時より)、中央公園(夜7時より)で恒例の医療相談会がある。ボランティアの医師による相談会なので気軽に相談に来てもらいたい。常備薬も用意してあるし、鍼灸の先生も来られるので、健康問題に関してはオールマイティで対応できる。何なりと相談をぶつけてもらいたい。
 月曜日の福祉行動も継続してやっている。福祉を通して病院に行きたい、高齢(おおむね65歳以上)で生活保護を受給したいなど、こちらも福祉に関しての何でも相談が出来る。俺たちは8年も福祉行動をやっているので福祉に関しては経験と知識をかなり有しているつもりなので、こちらも気軽に相談してもらいたい。
 さて、越冬対策の2週間宿泊の方だが、先日の「さくら寮」入寮受付でようやく定員割れとなり無抽選となった。これで新宿からの入寮希望者は全員入った格好となる。そこで新宿区では2週間の宿泊は前倒しで今月の14日までという事にした(15日の受付は中止)。15日以降、月末までの「さくら寮」の残りの期間は生活保護の仲間のみが利用できるようなる。できるだけ施設の空きがないよう有効活用しようという事である。「なぎさ寮」の受付は7日で最後(1週間宿泊になるが)。まだ入っていない仲間でどうしても入りたい仲間は、連日区役所2階の福祉事務所で朝一番に受付をしているので、そちらの方に顔を出してみよう。
 越冬対策も終了と同時に、これからの宿泊援護事業は大田寮のみとなる。今月は5日(火)、来月は4日(木)だ。大田寮の方は年間を通して、新宿区だと月に一回受付募集がある。大田寮は1と月宿泊出来、仕事を探したい仲間は、その後も自立支援センターに自動的に移る事も出来る。俺たちが長年要求し続けようやく実現した事業であり、事業そのものはとても活用できる事業である。ただし、問題は新宿区の枠が少ないので、倍率がどうしても高くなってしまうという点である。この点、不満を持っている仲間も大勢いると思うが、俺たちもこの程度の枠で納得している訳ではない。国に「ホームレス自立支援法」を作らせるたたかいや、都区に対する要求を続けながら、何とかもっと対策を拡大、拡充させるために頑張っている。だから、仲間も諦めずに、希望者は受付の日には並び、俺たちの思いというものを示していこう。大田寮受付で定員割れという事となれば、今以上枠が増える事はないだろう。これから枠を増やすためにも諦めない事が肝心だ。
 春のたたかいは、対策の拡大、拡充を掲げ、国へ都区へと俺たちの要求を昨年以上に高めながら、正々堂々とたたかって行くつもりである。対策を拡大させるために、まずは国会で懸案の「ホームレス自立支援法」を確実に制定させる事、それを武器にしながら都区へと再び攻め上る事が必要だと俺たちは考えている。
 春の全国国会行動から5・1新宿メーデーに向けたたかいの陣形を整えていこう。道理は俺たちの側にある。
 

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早春の風を追い風に
今年の春期闘争課題は、枠の少ない大田寮改善(枠の拡大、寮内改善)と
「ホームレス自立支援法」制定に的を絞り、
29日(金)から大衆行動を開始!

 仲間たち!
 公園の桜の木々にも開花を待つ蕾がふくらみ始めた。春を待ち望んでいたのは俺たちだけではない。良い気候になった。もちろんそれでも風が強い日とか、朝晩などはまだまだ冷え込む。季節の変り目は健康管理が重要だ。油断せずに春を楽しもう。
 もっとも花粉症の仲間などは逆にこの季節はしんどい季節のようだ。花粉症も今や立派な病気で症状を押さえる薬などもあるようだ。あまりにひどい場合は福祉を通して医者にかかるようにしよう。それ以外でも何となく調子が悪い、だるいなどでも、病気は早期発見が重要なので早めに診断をしてもらった方が良い。何ともなければ逆にそれで安心できるものである。毎週月曜日は俺たちは必ず区役所2階の福祉事務所に詰めているので、気軽に相談をしてもらいたい。
 さて、越冬対策の2週間宿泊も14日に終了し、宿泊に行っていた仲間も全員新宿に帰ってくる。そして、日雇仕事なども端境期を頂点に減り続け、仲間の数も一年の内でもっとも多い時期がやってくる。
 例年だと生活保護以外の対策が途切れる季節ではあるが、俺たちの要求運動の成果として今年からは緊急一時保護センター・大田寮(ひと月身体を休め、相談を受けられ、就労意欲のある仲間は仕事を探すための施設=自立支援センターなどに自動的に入寮できる施設)が通年的に開設される事となっている。
 新宿区では毎月、月初めに入寮のための抽選があるが、今月の枠はたったの13名とおよそ信じられない少ない枠となってしまった。抽選のために並んだ仲間が百五名。すなわち倍率約8倍の狭き門である。新宿区の割当てられた枠は28名分ある。これにしても少なく需要から考えれば50名前後が必要だと俺たちは考えているのだが、その枠すら守れないようでは先が危ぶまれる。倍率にしても限界とも言えるのが2倍から3倍程度までである。このような状況が続いているようでは期待感も消え失せ、役所に対する不信感しか残らない。すなわち、大田寮の入寮は危機的状況になっていると俺たちは考えている(他区も同様に渋谷が先日5名しか入寮できず、豊島区では突如抽選受付が延期となる混乱も生じている)。
 俺たちが要求に要求を重ね、ようやく設置された施設がこんなにも使い勝手が悪いようでは困る。俺たちは各区の枠が毎月少なくなる原因を調査して来たが、どうやら決定的な原因は大田寮の内部にある事が判明した。新宿区などの「説明」によれば、大田寮に入ると1週間目から相談を受けられる事となっていたが、実際は入所後、3週間か4週間目にようやく一回目の相談が出来るという状態だと言う。その結果1ヶ月の入寮予定が自動的に延長され、そのしわ寄せが各区の入寮枠に跳ね返るという構造となっている。大田寮の相談事業を委託している東京福祉士会なる団体が十分な人員を配置していない。それを知っていながら23区の調整機関=特人厚が放置しているとの事実も判明した。矛盾を利用者や利用予定者に押し付けるまったくの役所的な構図である。
 大田寮に入寮した新宿と池袋の仲間は、この矛盾を解消しようと既に寮内工作に入っている。近々、寮長に対し要望書を提出し交渉に入る予定だ。これに呼応しながら俺たちも東京都と特人厚に対する改善申し入れへの準備に入っている。大田寮改善は、俺たちの春期闘争の大きな課題となった。連絡会としても今月中に申し入れ書を提出し、来月4月4日の新宿区受付の様子をみながら、窓口現場行動、そして翌5日に東京都と特人厚に対する大衆的な行動(第一次交渉)を予定している。枠の拡大と、大田寮での相談体制の充実が獲得されるまでたたかい続けよう。
 また、大田寮枠の減少、路上生活者対策の混乱、就労、住宅施策の不備などは、未だ国が俺たちの自立のための政策を明確にせず、法整備も行わず、予算措置すらほとんどしない事からも起因している。俺たちはこの春のたたかいを都区の「対策の拡大、拡充」そして国政レベルで「ホームレス自立支援法の制定要求」として定め、より一層の要求運動を展開していくつもりだ。今月の国会行動(第7次キャンペーン)は29日(金)だ(朝10時新宿区役所前集合)。29日の国会前大行動は俺たちの春期闘争の号令である。以降毎週、第8回5・1新宿メーデー(正午・柏木公園予定)まで連続したたたかいを続ける。国会への全国行動も4月中下旬を予定している。
 春は俺たちの要求の季節だ。俺たちの権利を獲得するため、一人でも多くの仲間が屋根と仕事を獲得できるよう、国会へ、東京都へと縦横無尽にたたかいの歩を進めよう。

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俺たちが生きるという事は?
言葉だけの「自立支援システム」でなく、
本当に路上から脱却できる「自立支援システム」を春のたたかいで作らせよう!

 仲間たち!
 冬の事件をいち早く癒すかの如く、中央公園の彼岸桜はもう満開である。闘病中の仲間もそろそろ転院話しも出るくらいに(肉体的には)快復をして来ている。春が日一日と世の冷たさを溶かしてくれれば良いと思う。
 春ではあるが、「なぎさ寮」の最終便で入寮していた「鈴木としお」さんという仲間が13日、寮内で倒れ病院で亡くなるという悲報も入って来た。心不全という事で予期せぬ事であった。生活保護を取ってアパート生活をしながらも心臓発作などで突然死してしまう仲間の話も良く聞く。先週の医療相談でも多くの仲間が相談に来てくれたが、病気というのは本当に恐いものである。生きていく事は辛い事も多いが、出来れば長生きをしたいものである。そのためにもまずは自分の身体の変調には敏感になろう。多少大げさでも、我慢せずに医療につながるようにしよう。病気の事を自分で自覚をしよう。良い医者というのは病状の事を包み隠さず前向きに話してくれる医者だ。病院の対応に不満な場合は医療機関を替える事も出来る。福祉だからと言って馬鹿にするような所はこちらからお引き取り願おう。福祉の場合だと良い医者や医療機関を見つけるのはちょっと苦労すると思うが、分からない事は医者によく聞き、出来るだけ信頼関係を作って行くようにしていこう。
 金がなかろうとも生きる権利というのは誰にでもある。病気の仲間が医者にかかる権利というものも当然ながらある。俺たちは、わがまま、一人善がりという意味の権利ではなく、自分が前向きにこの社会の中で生きていく努力を基本にしながら、不足するものを保障させていくという全うな権利を求めて行きたい。
 新宿には新しい仲間も増えている。右も左も知らなければ「えらぶり」たくなるのも分からんでもないが、俺たちは、一人ひとりの尊厳を保ちながら慎ましやかに生きている。最低限のルールすら守れない仲間は決してこの街に長くはいられないという事を、古い仲間はそっと教えてあげよう。もう神経を逆なでされるような事件ももめ事も御免である。
 おかしいと思った事は筋を通して言う。そして現実的に変えて行く。皆でたたかい続ける。それが新宿の仲間が、そして先輩達が残してくれた良き伝統である。今、大田寮に入った仲間もそうやって寮内の改善に立ち上がっている。12日には寮長との初の交渉を行い、相談体制の不備などを具体的に変えて来ている。俺たちも大田寮の問題について14日に特人厚、15日には東京都福祉局に「要望書」を提出し、もっとつかい勝手をよくするよう、つまり、仕事に就きたい仲間がもっと入りやすいように改善するよう申し入れを行った。寮の中と外で同時に声をあげる事で、じょじょにではあるが改善の動きは作りだされている。新宿区の次の受付は来月4日であるが、それまでに枠の少ない問題などが解消されるのかどうか、まずは見守って行きたい。5日には東京都との「交渉」が予定されているので、この問題はもちろんその場でも大きな議題となる。仲間の切実な声に応えられないような役所ならば意味がない。俺たちが望んでいるのは、法外援護や仕事をただ「垂れ流す」だけの施策ではなく、本当に路上生活から脱却できる展望のある「自立支援システム」である。その中に就労施策も住宅施策も組み込まれていなければ駄目だと要求し続けている。俺たちを一生、病院の中や施設の中に閉じこめるのではなく、安アパートやグループホームや公営住宅などに住みながらもう一度地域の中で暮らせるようにしてもらいたいだけである。
 行政や政治には、そういう俺たちの願いを実現してくれるような夢(具体的な展望)のある話をしてもらいたいのである。適当に仕事をあたえ、適当に施設に入れとけば良いなどと思ってもらっては困るのである(仕事がなくなり、施設から出されれば俺たちにはまた野宿しか選択肢がないのである)。「ホームレス自立支援法」もそういう観点から早期に制定し、都区の「路上生活者対策」もそういう観点から拡充をはかるべきである。
 俺たちは政治や行政に絶望はしたくない。人生にたとえ何度「失敗」しようとも「転落」しようとも、もう一度やり直せるのが本当の社会だと思うからである(そのために俺たちは若い頃から税金を払い続けてきたのではないのか?)。そのための仕組みは俺たちが声をあげつづけて行きさえすれば必ず作られると確信をしている。
 人間としての尊厳を持ち、正々堂々と俺たちの主張を発し続けよう。春のたたかいへ!

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果実のために花はある
今週の金曜日29日は春期闘争第一弾の国会前大集会!
午前10時新宿区役所前に集まり、「屋根と仕事をよこせ!」の声を国会に叩きつけよう。

 仲間たち!
 桜の満開は早くも過ぎたが、花冷えの日が続き体調管理の難しい季節の変わり目の気候となっている。冬物の衣類などを処分するにはまだ早いようだ。また、風邪もこういう時に引きやすいので注意してもらいたい。
 もし体調が悪い、風邪が長引くなど医者にかかりたい時は、新宿区役所の2階にある福祉事務所で手続きをすれば生活保護という制度を利用して無料でかかる事が出来る。手続きはそんなに難しいものではなく、誰でも簡単に出来る。手軽に使っていこう。初めての仲間や、一度「失敗」してしまった仲間などは、俺たちが毎週月曜日には必ず福祉事務所に詰めているので、一声かけてもらいたい。病気の仲間や高齢の仲間を支えていく事は俺たちの重要な取り組みだ。役所がちょっと苦手だとか、他人に言えない複雑な事情がある場合なども長年の経験と知識にもとづいた精一杯のアドバイスはできるので福祉ともども利用してもらいたい。新宿が初めての仲間など新しい仲間がここのところ増えているが、是非そういう仲間にも俺たちが生き抜く最低限の「情報」を広めていこう。
 仕事がそろそろ途切れ始めたという日雇の仲間も多いと思う。これから端境期となり仕事の面では一年でもっとも厳しい時期に入ってくる。野宿しながらの仕事というのも長続きしないし、不安定である。「何とかアパートなどに住みながら常雇いの仕事につきたい」という仲間の切実な声に応えようと、俺たちは数年前から都庁や区役所と交渉を続け、ようやく緊急一時保護センター(1ヶ月宿泊できる相談施設)や自立支援センター(2ヶ月から4ヶ月仕事を探し、通い、住居を探す施設)という施設を作らす事が出来た。けれどもこれらの施設はまだまだ不足しているし、まだまだ有効に使われてはいない。新宿区は毎月緊急一時保護センターの受付募集をしているが、その数も10数名から多くて28名である。「焼け石に水」の状態だ。
 仕事を探したい、アパートなど安定した場所で暮らしたいという仲間が数ヶ月だけ行政支援を受けながら「自立」を目指すシステムをもっと枠を広げてやってもらわなくては困る。そこで、俺たちは昨年から国会へ「ホームレス自立支援法」の制定を求め、国が責任をもって自立支援の制度を全国一律で作るよう声をあげている。国はこれまで「対策」を地方自治体に任せきりで、失業の責任も、野宿者が増大している責任も取っていない。国会は「金まみれ」の疑惑騒動ばかりで、肝心な国民の「最低限度の生活」すら保障しようとしていない。俺たちの「屋根と仕事」の確保を支援する事、高齢者、病弱者」には生活保護を適用する事、俺たちは何も無理な注文をしている訳ではなく、このような当たり前の事を言っているだけだ。当たり前の事をキチンと法律として制定しろ!という声を、この春も一生懸命つきつけていこう。29日(金)には春期闘争第一弾の国会前大集会を予定している(午前10時新宿区役所前集合、交通費、昼飯はこちらで負担します)。また、来月26日には久しぶりの国会請願デモも予定されている。「ホームレス自立支援法」を今国会中に必ずや制定させ、緊急一時保護センターや自立支援センターの枠をもっと拡大させていこう。
 緊急一時保護センター・大田寮では入寮した仲間が既に寮内改善のたたかいに立ち上がっている。寮の中の仲間と連携しながら、俺たちも都区への「要望書」を提出している。そして、20日に、都区の「対策」責任者が話しあう会議があり、その場でも俺たちの声は一部ではあるが反映されたとの事だ。もちろん役所仕事を変えていかせるにはそれ相応の時間とたたかいが必要だ。大田寮をもっと使いやすく入りやすい寮にしろ!との声を掲げて、来月5日、12日には都庁前での行動を行い、12日に福祉局との「交渉」がもたれる。国の問題もあるが、当座の問題として「対策」の入り口施設・大田寮がこんなにも回転しないようでは困る。皆の声を集め、大田寮への毎月の募集枠を増やし、もっと大田寮を使いやすくさせよう。
 俺たちはこの春、国へ、東京都へ俺たちの当然な声を届けに行動をしまくる予定だ。黙っていても景気は良くならないし、仕事もまわってこなければ屋根も獲得できない。どんなに辛かろうとも、俺たちは俺たちの精一杯の声を国会議員やお役人に突きつけていくだけだ。自立支援センターや緊急一時保護センターを運動の力で一つひとつ勝ち取って来たよう、一歩一歩前進していこう。そして、第8回新宿メーデーで俺たちの底力を世間に見せつけよう。
 共に春のたたかいへ!

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新緑の季節へ!
今週の金曜日5日は春期闘争第二弾の都庁前大集会!午前11時より。
大田寮の受付抽選は4日(木)午前9時半より区役所1階。

 仲間たち!
 花冷えの気候が続き体調管理が難しい季節になっている。けれども暦ももう4月、桜の木にも新緑が青々と芽生え、心地の良い季節へと確実に向かっている。南風に背中を押されながら俺たちも前へ前へと進んで行きたいものだ。
 風邪の仲間がここのところまた増えてきている。季節的なものとは思うが、長引けば風邪とは言え、結核や肺炎が併発する恐れもある。咳が続くとか、微熱が続くとかいう仲間は早めに福祉を通して医者にかかるようにしよう。福祉は何でもやってくれる訳ではないが、病気の治療だけは責任をもってやってはくれる。もちろん費用は役所が負担するので金がなくとも、保険証がなくとも大丈夫だ。もし、福祉の事で分からない仲間がいたら毎週月曜日は必ず俺たちが区役所2階に詰めているので相談に来てもらいたい。
 身体の方は大丈夫なのだけれども仕事がない、もう一度やり直してみたい、という仲間には、今23区で受付を行っている緊急一時保護センター・大田寮という寮がある。ここに入って相談すれば(自立支援センターに移り)最大4ヶ月の自立支援事業で仕事探し、住宅探しを支援してもらえる。これまで四百四十名近い仲間がここを利用して住み込み仕事へ行ったり、アパートを借りたりしている。実績が示すように利用価値は高い(もちろんすべての仲間が絶対にうまく行く訳ではないが)と思う。
 新宿区では4日(木)にこの大田寮の受付抽選会がある(5月以降の日程はまだ未定)。希望者は朝9時半まで区役所1階のカンパン受付場所に集まろう。ただし問題なのは一回の募集人員が少ない事だ。大田寮の回転率が悪い、全体の対策が「糞詰まり」になっている事を改善するよう俺たちは既に「要望書」を都区に提出して行政のケツを叩いているが、役所というのはどうしても腰が重い。全体がうまく回転し始めるには時間は多少はかかりそうだが(つまり4日の募集枠は15ー20名前後と少ないだろうが)、この事は何としても早急に解決させていきたい。
 俺たちは、対策の総責任者である東京都福祉局へ「もっと対策を拡大、拡充しろ!」との声を今週から2週にわたり行動を起こして行く。今週金曜日は午前11時より都庁前で集会、情宣活動を予定している。そして来週は都庁とのこの春第一回目の「交渉」もある。大田寮に入った仲間も寮の中で改善を求めて頑張り続けている。寮に入った仲間も、これから入る仲間も根っこは同じ問題なので、今ある対策をもっと改善させて、もっと使いやすいようにしてもらおう。
 都庁だけでなく俺たちは国会への行動も、31日、百名の仲間の結集でたたかって来た。新宿、池袋、三多摩、の全都の仲間に、今回は大阪の代表団の仲間も加わった。雨の中でのたたかいで本当に大変だったが、「景気を良くしろ!」「失業率を下げろ!」「ホームレス自立支援法を通常国会で制定しろ!」との声を必死に振り絞り頑張って来た。代表団による議員への要請行動では「5月の連休開けには与党案をまとめ与野党協議へもっていきたい」との返事をもらって来た。もっとも議員が言う「予定」というのはたいていうまく行ったためしがない。国会へは再度、4月19日(集会)、26日(請願デモ)と行動を続け、連休明けの「審議」を確実なものにさせて行こう。
 毎週金曜日の仲間の行動を続け、続け、俺たちの声で国や行政を変えて行こう!
 やれば出来る!とにかく前へ!

住民票、戸籍売買には注意!上手い話しには裏がある!
 仲間の戸籍や住民票を狙う連中がまたぞろ暗躍しているようだ。先日も中央公園で仲間を騙し他人になりすませて中国に出入国していた男が逮捕された。その他、勝手に住所を移動してサラ金から金を借りまくる、戸籍を買って偽装結婚させるなど、これらの連中は、あの手この手で俺たちを利用しまくっている。これらはもちろんの事、犯罪行為である。金や食事や泊まる場所に困っている俺たちの弱みにつけこむとんでもない連中だ。上手い話しがそんなに転がっている訳がない。これらの連中がボランティアのように装って近づいても来る事も予想されるので、信用が置けそうもない人の話しにはうかつにのらない事だ。知らずの内に住民票などがどっかへ行ってしまって多額の負債を抱え込んでいたなんていう話しもザラにある。本籍地などはうかつに他人にしゃべらない方が良い。上手い話しには十分気をつけてもらいたい。

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自分の足で立つために
今週の金曜日12日は対策の拡大・拡充を求める都庁前大集会と福祉局交渉!
午前11時都庁前集合!

 仲間たち!
 花々も咲き、草木も青々とし春も本番だ。まだまだ朝晩の気温は低いものの、冬を思えばどうにかこうにか頑張れる気候だ。冬の疲れをしっかりと癒し、俺たちも新たな気持で前を向いて歩いていこう。
 体調が思わしくないなどの仲間はいないだろうか。そうでなくとも厳しい生活を余儀なくされている俺たちだ。健康管理だけはどの季節でもしっかりとやっていこう。今度の日曜日には戸山公園(朝10時より)と中央公園(夜7時より)でボランティアの医師による医療相談会がある。いろんな薬も用意してあるので、風邪薬が欲しい、胃薬が欲しいなど、何でも健康に関しての相談が出来るので、気軽に参加して欲しい。また、精密検査や継続した治療をしなければならない場合は、それぞれの病状に即した病院に通院する必要がある。そんな時は福祉事務所を使うようにしよう。金がなくても、保険証がなくても、生活保護という制度を使えば、俺たちだって無料で病院にかかれる。もちろん入院が必要な仲間は入院もできる。今ある制度をうまく使いながら体の事だけは日頃から自分で管理するようにしたいものだ。
 緊急一時保護センター・大田寮の入寮受付が4日にあった。十五名の枠に百六名が並び、またしても高い倍率となってしまった。大田寮に入り相談を受ければ、仕事探しができる自立支援センターに移る事ができるので、アパートなどを確保し常雇いの仕事をしたいと思っている仲間にとっての期待は大きい。俺たちはこの間、東京都や特人厚に「倍率が高く使い勝手が悪い」「それぞれの施設の回転率が悪すぎる」と、改善の申し入れをしているが、役所は事態の深刻さをあまり理解していないようだ。今年も施設の増設(渋谷寮、板橋寮、荒川寮)が予定されているが、施設をこれだけ増やしたとしても上手に使えないようではもっての他だ。いつまで対策の「混乱」を放置し、路上の仲間や大田寮に入った仲間に矛盾を押し付けるのか?俺たちは5日に百三十名の仲間の結集で久々の都庁前行動を行い、この事を都庁職員などに訴えて来た。そして、いよいよ今週の金曜日から「対策」の「改善」をめぐっての東京都福祉局との本格的「交渉」に入る。12日(金)も再び都庁前に集まり「交渉団」を送りだし俺たちの声を都庁に直接ぶつけていこう。大田寮の仲間もこのたたかいに合流してくれる予定だ。この春の大きな課題である「対策の拡充・拡大」を具体的に勝ち取るために12日「交渉」とメーデー「交渉」を仲間の大衆的な結集を背景に成功させていきたい。
 新宿区での緊急一時保護センター・大田寮の次回受付は5月7日(火)だが、受付回数など今後検討をしていくようだ。受付の改善、大田寮内部の改善、そして対策体系全体の改善を行わせ、希望する仲間がいつでも入れるような対策に変えていこう!
 また、東京都や特別区に対策の拡大をさせていくためにも国の責任を明記した「ホームレス自立支援法」の制定は絶対的に必要である。
 この間の俺たちの連続したたたかいにより、与党三党の動きは加速化しており、早ければ今月中に与党案がまとまり、与野党協議に入る予定だ。法制定を求める動きは先月22日に日弁連が小泉内閣に宛てに「法制定するよう」求める「勧告書」を提出、先月28日には東京都議会が同じく法制定を求める「意見書」を政府に提出するなど、外堀は完全に埋まりつつある。通常国会中の「自立支援法」制定はあと少しのところまで来ている。
 俺たちはこの動きを受け26日(金)に再び全国国会請願行動(デモなど)を行い、仲間の声と力で法案制定問題を最終決着させていきたい。
 共に東京都、そして国を攻め上げ、俺たちの「屋根と仕事」につながる「対策」を、俺たち自身の力で勝ち取っていこう!

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乗り越えてこそ課題
都庁福祉局交渉200名結集でたたかい前向きな返答を引きだす。
次は国会!通常国会での法制定をなんとしてももぎとろう!

 仲間たち!
 春特有のめまぐるしく変わる気候が続いている。季節が息づいて来た証拠だが、体調管理がしにくい気候でもある。また冬の疲れが出る時期でもあるので健康管理だけはしっかりとやっていこう。
 福祉は病気の時や、高齢(概ね65才以上)で野宿が辛いという時は利用できるところだ。生活保護は俺たちの権利でもあるので、臆せずに使っていこう。手続きは簡単、区役所2階に行き、緑色のカードに自分の名前と生年月日と相談内容に丸をつけ出しておけば順番で相談をしてくれる。多少、過去の事などは聞かれる場合もあるがそんなに根掘り葉掘りではないので心配する程でもない。病気や高齢の場合の他に、衣類が欲しい、シャワーを浴びたい、飯場へ行くのに電話賃や電車賃がない、などの相談にも乗ってくれる。もっとも役所にも出来る事と出来ない事はあるので、相談の時に分からない事はよく聞く事だ。
 俺たちは毎週月曜日には必ず福祉事務所に詰めているので、福祉の使い方が分からない仲間、一度「失敗」して不安な仲間など気軽に俺たちにも声をかけてもらいたい。分からない事は知っている人に聞きながら、自分の身を守る術を獲得していこう。
 福祉はその他、緊急一時保護センター・大田寮の入寮受付もやっている。大田寮は仕事探しの専門施設=自立支援センターに直結した宿泊施設だ。これらの寮は俺たちが長年に亘り東京都などに要求してようやく作らせた施設である。けれども、大田寮は昨年12月に開設されたばかしで使い勝手がまだまだ良くはない。新宿からはなかなか入り難い(前々回が8倍、前回が7倍の抽選率)という問題点、そして大田寮に入っても寮の中の相談体制が整っておらず、常に一月以上「待機待ち」させられ、なかなか次の自立支援センターへと移転できないという問題点もある。
 せっかく作らせた施設がこれではもったいない。
 そこで、俺たちは東京都にもっと効率的に使えと「要望書」を提出し、先日12日、都庁前での約二百名の仲間の結集を背景に福祉局との第一回目の交渉に乗りだした。
 代表交渉団は、新宿連絡会、池袋連絡会の代表者の他、大田寮で寮内の改善をたたかっている仲間4名(新宿2名、豊島、渋谷)が参加し、対する東京都は連絡調整担当の有留部長、自立支援担当芦田課長、連絡担当調整池田係長など4名の方が対応してくれた。
 大田寮の仲間は「寮内には様々な不安がまん延している」「自立支援プログラムなど情報不足であり、せっかく入寮しても先が見えない」「相談は一週間目に行うようしてもらいたい」「寮生を勇気づけるような心のケアーをしてもらいたい」「医療対応の仲間とそうでない仲間の部屋割りなどを見直してもらいたい」「法外、法内の問題を整理してもらいたい」などの具体的な問題点を提起。
 これを受けて東京都側は「日本最初の施設なので暗中模索でやっている」が「アセスメントが硬直化しつつある事は問題意識としてあり、弾力的に行うようしていきたい」「運営プログラムももっと充実していくつもりである」「今後増設される保護センター、グループホーム事業に就労支援機能を強化させていきたい」「法内、法外問題については具体的な線引きは難しいが、理屈上の整理はしていきたい」などと、もっと事業内容を良くしていきたいという姿勢での前向きな話が伺えた。
 確かに東京都が言うように、大田寮はまだ始まったばかしの施設である。けれども初期の「混乱」を放置するのではなく、直接「こういう風に変えてもらいたい」という仲間の声をぶつけて言き、建設的な議論ができた事は大きな事である。もちろん俺たちの要望が今すぐ100%受け入れられる事はないものの、二百名も仲間が都庁前に集まり、改善を訴えた事、そして仲間が直接、東京都に意見をぶつけて行った事、この事は決して小さな事ではない。大田寮の相談体制などが次第に整っていけば、コンスタントに路上から仲間が入寮できる環境となる。時間はかかろうが、自立の入口施設である大田寮問題については、今後とも寮の仲間と共に継続した改善を訴え続けて行きたい。
 5・1メーデーは今回の第1回目の交渉を受け、再び多くの仲間の結集で都庁にデモをかけ、俺たちのための対策をもっともっと充実させて行くよう大きな声を出していこう。
 他方、国会の動きも活発になってきている。先週末与党三党による「ホームレス自立支援法」がようやくまとまった。与党案は民主党案をベースにまとまっており「ホームレスの人権に配慮し自立の支援など必要な施策を国が責任をもって講ずる事」を明記した法案となっている。新たに付け加えられた「適正化」の仕方の問題など今後の与野党協議は多少の議論はありながらも、全体としては順調に行くものと思われる。俺たちは他の重要法案の陰になって会期末を迎えないよう、与野党の協議を早くし、通常国会の中で早期制定をするよう働き続ける。今月26日には全国の仲間による国会への大請願行動も予定されている。仲間の力で国の姿勢をも変え、屋根と仕事の獲得、そしてやり直しができる社会を共に作りだしていこう!

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花も嵐も国会へ
今度の金曜日26日、全国の仲間と国会請願デモ!
午前10時新宿区役所前集合!法案を制定させるぞ
5月1日(水)は
第8回
新宿メーデー
午前11時新宿区役所集合
正午より新宿柏木公園にて集会、デモ

 仲間たち!
 春の嵐が過ぎ去ったと思ったら初夏を思わす気候になりと、今年は事のほか気まぐれな春のようである。こういう時は体調を崩しやすいので十分に気をつけよう。調子の悪い仲間は福祉事務所(区役所2階)を利用して医者にかかるよう心がけてもらいたい。連休も暦通り役所は開いている(俺たちの福祉行動は4月30日・火、5月7日・火に行います)ので遠慮する事はない。まずは健康第一で自分の生活を考えていこう。
 さて、俺たちが昨年来求めて来た「ホームレス自立支援法」問題がいよいよ煮詰まって来た。裏面にあるよう与党三党が法案をまとめあげ、既に通常国会での制定をにらんで与野党協議が始まっている。重要法案や議員の疑惑が山積みの国会(会期は6月19日)なので取り扱い次第では会期切れなどという事も予想されるが、俺たちは失業地獄に陥っている今の日本にとって極めて重要な法案であるという事を声を大にしながら通常国会中の制定を要求している。先日も百四十名もの仲間の結集で国会前での座り込み、集会、ロビー活動などを行って来た。
 与党三党案は民主党案をベースにしたもので、国が責務としてホームレス者に対する雇用の確保、就業機会の確保、安定した居住の場所の確保、保健、医療の確保、防止策の実施、応急援護の提供、生活保護適用、人権擁護等を行う事を目的とした法案となっている。与党案なので「適正化」の条項が加わってはいるが、これも「自立の支援等に関する施策との連携」という条件付のものだ。これをもってすぐさま公園などからの一方的な追い出しが行われる事は有り得ない。また、法案の目的に「ホームレスの人権に配慮して」が加わり、かつ「就業の機会の確保」が「最も重要である」と、就労対策を全面に打ち出すなど全体としては妥当な線でまとまっている。
 つまり、与党案も民主党案も大差はなく、与野党協議の結果、超党派で法案がまとまる可能性が高い法案となっている。
 けれど俺たちは、昨年の臨時国会で痛い目にあっている。議員や政党にまかせるだけでなく俺たちがどんどん声をあげなければ永田町の論理でまたもや「継続審議」なんて事も有りうる。俺たちにそんな時間のゆとりがある訳ではない。今すぐにでも国に施策を実施してもらいたいのである。そいう声をぶつけて行くため、今週の金曜日、全国の仲間(大阪の釜日労を始め、北九州、名古屋、横浜)が共闘しての国会請願デモがある。この行動でハッキリと俺たちの意思を国会議員に伝え、早期制定へのめどを立てさせて行きたい。26日(金)午前10時、新宿区役所前に集合(昼飯、交通費は支給、荷物の管理は責任をもってやります)して、国会に「法案を制定しろ」「屋根と仕事をよこせ」の声をとどろかせよう!俺たちは相手が東京都だろうが国会だろうが決して黙ってはいない。連絡会は口先だけの団体ではない。俺たちは当たり前の事を当たり前に声を出し続ける。
 26日(金)の国会行動から5・1(水)第8回新宿メーデー(午前11時新宿区役所前集合、正午・柏木公園にて集会、デモ)へ!すべての新宿の仲間の結集をよびかける。嵐の春へ!

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次は新宿メーデー
国会請願デモ、全国から250名が結集して大成功!自立支援法案を早期に制定しろ!との俺たちの声を直接 全会派の国会議員に伝える!

 仲間たち!
 新緑がまばゆいばかりの季節へとなったが、気温があがったり下がったりと相変わらず不安定な天気が続いている。世間ではゴールデンウイークとの事で、それに合わせて役所も閉まってしまうので病気の仲間など役所に相談に行く仲間は休みの谷間の3日間の内に用事を早めに済ませておこう。
 連休明けの7日には緊急一時保護センター・大田寮の受付募集もある。かなりの仲間が新宿区役所に殺到すると思うが並ばない事にはチャンスもまわってこないので役所の支援を受けて仕事を探したい仲間や、一と月身体を休めたい仲間はチャレンジしてみよう。
 さて、国会で「ホームレス自立支援法」を制定させようと26日には東京、静岡、大阪、名古屋、北九州の全国から総勢二百五十名の仲間が集まり国会請願デモをたたかって来た。衆議院の議員面会所の前には民主党、共産党、社民党、公明党の10数名の議員の方が出迎えてくれ、エールの交換をやり抜き、俺たちの声を請願書という形で直接国会議員へ届けて来た。そして、国会前と官庁街を元気よくデモ行進をした後は日比谷で集会を開き、全国各地の仲間から現状報告をしてもらった。日本全国どこへ行っても野宿の仲間は大勢いる。しかもどこも同じように仕事がない。全国で二万五千人と言われているが、もはや見過ごす事のできない大きな社会問題だ。これだけの仲間を放置するのか、それとも国が責任をもって自立支援策に乗りだすのか、政治の真価が問われている。俺たちが国会へ声を出し続けて来た事の意義が全体で確認される熱気あふれる集会だった。集会後は自民党、保守党、自由党、無所属の関係議員へとロビー団を送り、残りの部隊は議員会館前で座り込みたたかいを継続した。全会派に俺たちの声を届け、最後に国会議事堂に向かって団結がんばろうの拳を突き上げて来た。
 俺たちの願いは一日でも早く法案を通し、国が責務として俺たちの屋根と仕事につながる自立支援策を本格的に行わせる事だ。国会議員の方々も議面前集会の場で「排除の論理ではなく、自立支援を中心とした法案」を「超党派で制定したい」と、俺たちの声を受け止めてくれている。今国会中に法案が通るのか否かは俺たちの請願を受けてくれた議員の方々が国会の場でどう頑張るのかにかかっている。当面はこれを見守っていきたい。もちろん事が動けば再び俺たちも動き出す。法案が制定する日まで俺たちのたたかいの体制は解除しない。
 この大成功で終わった国会行動を受け、次は5月1日(水)の第8回新宿メーデーだ。全都の仲間に俺たちのたたかいを報告し、東京都に対しても法案制定を見据えもっともっと対策を充実させるよう声を出していこう。メーデーは午前11時、新宿区役所前に集合し、正午から柏木公園で昼飯を皆で食いながら集会を行い、午後1時都庁へのデモ出発だ。デモの時の荷物は車で預かるので気軽に参加してもらいたい。また、1時半からは代表団による東京都福祉局との(この春第2回目の)交渉もある。多くの仲間の結集で「ホームレス問題」とは俺たちの屋根と仕事の問題であると、堂々と胸を張り新宿の街を闊歩しよう。たたかいの花は必ず実る。共にたたかおう。

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気負わず、着実に
メーデー結集ごくろうさま!第8回新宿メーデーは新宿 200 名、全都 360 名が集まり盛大に行われました。この力を確信に!

 仲間たち!
 はやくも暦は5月。春から初夏への季節へとなる。公園の新緑もまぶしいくらいで気候的にはのんびりとできる季節である。けれど季節の心地よさと裏腹に仕事量が減り、新しい仲間も増えるというひねくれた世の中だが、決して人生諦めずに、新しい仲間、古い仲間、角突き合わせるよりお互いかばいあいながら新宿の路上で当面は生き抜いてみよう。
 そのためにもまずは健康第一である。身体がおかしくなったら自立どころではなくなってしまう。自分の身体は自分が一番知っているのだから、おかしな時は医者にかかり、治療に専念するようにしておこう。今度の日曜日12日にはボランティアの医師による医療相談会が戸山公園(朝10時)、中央公園(夜7時)にある。もちろん無料だし、常備薬なども備えてある。専門的な治療が必要な仲間には福祉にかかり易いよう「紹介状」も書いてもらえる。長年路上で医療相談をやっている気心知れたお医者さんばかりなので、気軽に来てもらいたい。
 また、福祉を通して医者にかかる時、不安な仲間は、俺たちは毎週月曜日(月曜日が旗日の時は火曜日)福祉事務所(区役所2階)に詰めて、仲間の福祉申請の手助けをやっている。身体の事で無理をしてても仕方がないので、こちらも気軽に来てもらいたい。
 もちろん急な場合は救急車を呼ぼう。保険証も金もない場合はその旨、搬送先の病院に言い、後日手続きをすれば福祉扱いになり治療費はいらない。
 健康維持に関する情報は正確に覚えておこう。いざという時に大変役に立つ。また新しい仲間などにも教えてあげよう。路上死は俺たちはもう御免である。命を守るためいろんな仕組みを利用していきたいものである。
 役所のやっているのは福祉(病気や高齢)だけではない、緊急一時保護センター・大田寮の入寮受付も23区の福祉事務所でやっている。大田寮はひと月身体を休める無料宿泊所で、仕事を探したいという仲間には自立支援センターに自動的に移れる仕組みとなっている。新宿の枠はまだまだ少ないので、どうしてもと言う仲間は他の区へ行って相談してみよう。
 また、仲間が多くなってくると、仲間内のトラブル(暴力沙汰)や犯罪がらみのトラブル(住民票、戸籍の売買など)や、騙しのトラブル(賃金を払わない飯場、無料で泊めてやるという福祉詐欺)なども自然と多くなってくる。路上には悪い奴等(俺たちを利用しようとする連中)もうようよしている。どんな時でも警戒心は解かないようにしておかないと、様々なトラブルに巻き込まれたりもする。人間、律義で真面目なのが一番である。卑屈になる事はないが、自分のプライドは最低限保ち堅実に生きていこう。そして万が一、いろいろなトラブルに巻き込まれたら解決方法もいろいろある。その時は泣き寝入りせずに俺たちにも相談をしてもらいたい。とりわけこれから仕事を探したいと言う仲間は住民票、戸籍は悪利用されないよう、おかしな誘いはキッパリと断ろう。そして役所以外には本籍地など言う必要はない。自分で自分を最低限防衛しない限りこの世界からは脱却できない。そんな事も是非とも考えてもらいたい。
 さて、先日は第8回新宿メーデーへの多くの仲間の参加、どうもありがとう。おかげさまで新宿からは二百名もの仲間が結集し、他地域の仲間あわせて全体で三百六十名が集まり大成功だった。柏木公園での集会、そして都庁へのデモも元気よくたたかい抜くことができた。新宿は4・26国会行動と連続の行動になったが、その疲れも見せず、俺たちの要求「法案制定」と「対策の拡充」をたかだかと掲げ御当地新宿での堂々たる行進が出来たと思う。野宿であろうが諦めずに立ち上がり正々堂々と俺たちの主張を社会に示す事、これが俺達の流儀だし、そこ事をより鮮明にしたメーデーだったと思う。
 また、この春2回目となる福祉局との「交渉」も合わせて行い、今行われている自立支援事業の改善(就労対策、たとえば職業訓練制度の導入、また都営住宅などへの優先入居枠の確保、就労困難者や未決定者に対する柔軟な対応など)を具体的に申し入れた。福祉局は「ホームレス自立支援法制定を見込んで、検討を始めているところ」と述べ、これらの課題を改善していく姿勢を引出した。また、リピーター(一度失敗した仲間の再チャレンジ)問題も前向きに検討して行く事を明確にさせた。
 全国の仲間とたたかった4・26国会行動、そして全都の仲間とたたかった5・1メーデー、この力さえあれば間違いなく法制定と対策の拡充を具体的に勝ち取れる。
 春の一連の取組みの勝利をかみしめながら、今後のたたかいを俺たちはこれから準備していく。
 気負わず着実に俺たちのたたかいの歩みを進めていきたい。

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努力したら報われる対策を
23区対策では新宿の仲間の数に追いつかない。
ホームレス自立支援法制定を見通しながら、新宿独自の対策を仲間の力で行わせよう!

 仲間たち!
 まるで梅雨に入ったかのよう、はっきりしない天候が続いている。気温もあまり上がらない日も多いので体調も崩しやすくもなっている。もちろん梅雨にはまだまだ早いのでカラッとした五月晴れを期待したいものだが。
 暖かくなったので地中の生き物も動き始め、皮膚関連の病気が増える時期でもある。アレルギー体質の仲間などは人一倍気をつけよう。新宿区役所では虫につかれたなどの場合、シャワーを利用も出来るし、ひどい場合は皮膚科の病院を紹介もしてくれる。シャワーは混んでいる時に行くとだいぶ順番に待たされる事もあるので、週の半ばの昼過ぎに行くと良いようだ。もちろん下着も取り換えてもらえる。役所のこうしたサービスは何かと「理由」がいるが、「仕事に行く」「病院に行く」「虫につかれた」などの「理由」ならまったく大丈夫である。新しい仲間などは役所の上手な使い方もこれから覚えていこう。住み込み飯場や、新聞求人で仕事を探そうという仲間にも、若干ではあるが新宿区では就労支援もやっている。求人新聞を備えてある部屋もあるし、電話もかけられる。就職が決まったら交通費の貸付も行っている(貸付なので必ず返さないと次には貸してはもらえない)。
 もちろん、調子が悪くて病院にかかりたい、65歳を過ぎたのでドヤ(簡易宿泊所)や施設に入って生活保護を受けたいという相談にも乗ってもらっている。
 他方、多くの仲間が期待している緊急一時保護センター・大田寮と自立支援センターの方だが、先日7日の抽選受付には何と百五十二名の仲間が殺到した。この日の枠は15名で、抽選倍率は過去最高の10倍であった。都営住宅の平均倍率は20倍強なのであるが、それにも匹敵する程の「狭き門」である。
 俺たちは今年の始めから大田寮が「おかしい」という声を挙げ、寮の仲間と共に大田寮の回転率をあげる取組みをし、一定成果は出ているものの、新宿区の枠の少なさは、一向に解決していない。23区対策として大田寮や自立支援センターが行われているので、どうしても新宿よりも仲間の数が多い台東区や墨田区に枠が奪われてしまうのである。しかも東京都や特人厚は「悪しき平等主義」を取り続け、地域実情などお構いなしの姿勢である。
 俺たちは半年近く、大田寮を開設させ、その結果を踏まえるならば、一つの結論に行き着かない訳にはいかない。それは、「今行われている23区対策のままならば、自立の意欲のある新宿の仲間は絶対に馬鹿を見る」という事である。倍率が8倍や10倍ならいくら並んでも、いくら待ち望んでも半年後に入れる保障すらもない。その内身体を壊してしまい、就労意欲もしぼんでしまう。
 必死になって仲間を支え、要求を出し前向きにたたかって来た新宿の仲間をこの状態に放置し続ける事は「いくら努力しても報われない」という絶望感を強いるだけである。抽選受付に並ぶのもまた自立への努力の第一歩であり、それすら認識しないで改善しようとしないようではまったくお話にならない。
 俺たちは今後、新宿区を主要なターゲットにし、23区対策はもちろん拡大させるたたかいを続けながら「23区対策の拡大だけでは新宿区の仲間の数に十分対応できない」ならば、「新宿独自の対策を何らかの形で行え」と要求していこうと思っている。今後制定されるであろう「ホームレス自立支援法」はそれ(地域対策)を可能としている。法制定の動きと連動しながら、俺たちの街に自立のための対策を十分に持ってこさせるたたかいを始めるには良い機会である。新宿区はこれまで、それ相応の対策を福祉を中心に行って来たが、これらをもう一度再点検しながら、法制定後、俺たちに見える形で何をやらせていくのかを、仲間と議論をしながら考えていきたい。
 俺たちは国会に対してこの一年間、拳をあげ続けて来た。もちろんそのたたかいはまだ継続しているが、今後、俺たちが勝ち取るだろう法をいかに仲間の利益に結びつけるのかが問われて来る。法が出来たとしても放っておけば当たり障りのない事しか役所はやらないだろう。そうではなく、俺たちが本当に必要としている事を大胆かつ大規模にやらせていかねば、俺たちが法制定を求めてたたかってきた意味がない。
 俺たちは今、そう考えている。具体的な運動方針はこれから論議をしてつめていきたいが、そのための下準備も必要だ。新宿の実情をより把握させていくために、調査やアンケートなど仲間に協力が必要な時があると思う、その時は是非とも協力をしてもらいたい。
 国会への監視を続け、いざという時はまた行動開始の体制を保ちながら、「ホームレス自立支援法」制定後の都区対策を見据えながら夏へのたたかいへと走り出そう。
 共にさまざまな自立に向け、知恵と力を振り絞ろう!

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全力で羽ばたけ!
新宿区に独自の就労支援対策を取らせよう!
新宿区と東京都へ攻め入るためのアンケート活動来週より実施!ご協力を!

 仲間たち!
 はっきりとしない気候がまだまだ続いている。肌寒い日があったと思えば、じめじめした暑い日もありと、体調を崩しやすい気候だ。風邪を引く仲間も増えているし、皮膚関連の病気の仲間も増えている。先週の医療相談は風邪薬などの提供が約百名近く、医者への相談が三十三名と「大繁盛」だった。紹介状をもらってまだ福祉から病院に行ってない仲間も多いので、紹介状をもらった仲間は早めに福祉事務所に行ってもらいたい。今年はどうもおかしな気候が続くので体調管理には万全を尽くさないと大病になる恐れもある。持病のある仲間、体調がおかしいなと思っている仲間などは、早めに福祉を通して医者にかかるようにしよう。
 俺たちは福祉行動を毎週月曜日にやっている。区役所2階で仲間の福祉申請を支える行動だ。一人じゃ不安な仲間や、一人じゃうまく行かなかった仲間など、気軽に相談に来てもらいたい。
 福祉では、病気の仲間を病院に紹介する他、高齢(おおむね65歳以上の仲間)、女性、障害者(おおむね2級以上)の仲間などの生活保護の申請も受け付けている。前回の福祉行動でも70歳の仲間が申請をし、今は区内のドヤ(簡易宿泊所)に保護され野宿から脱せられた。福祉を受けるというと、悪いイメージや役所への不安や不信があるかも知れないが、野宿の中でも一番厳しい立場に立たされている高齢の仲間などには、新宿区は親身な相談に乗ってくれ、住む場所も確保してもらえる。女性の場合は病気でなくとも、また年齢に関係なく優先的に対応してくれる。女性専用の一時施設や保護施設も確保してあるし、女性相談員も新宿区では配置されている。
 あまり気兼ねせずに役所を使って行く習慣をつけておいた方が何かと良いと思う。
 新宿での仲間の数はどのエリアでも増えている。そのほとんどがまだまだ働ける仲間だ。仕事を探しに地方から来た仲間、住み込み仕事が途切れてしまった仲間など働ける環境がありさえすればどうにかなる仲間ばかりだ。
 新宿にはエルタワーにハローワークがあり、高田馬場に日雇職安やシルバー人材センターなどがあるが、どこも住所や連絡先が必要になる。もっともそれ以前に中高年齢者の高い失業率で、すぐに仕事にありつける状況ではない。しかも住み込み仕事は最近はかなり減っている。
 肉体労働系の建築仕事などなら西戸山公園の「寄せ場」で手配師に頼むとか、新聞求人で電話をするとかの方法があるものの、こちらも若くて力や技能のある仲間が優先となってしまう。
 もちろん、仕事の環境は厳しいからと言って、何もしなければまともな生活は維持できない。いろいろなチャンスを生かしていく事、できるだけいろいろな経験をしながら動き続けるしかない。仕事を獲得していくのも競争である。最初から駄目だと諦めていたら何も始まらない。
 野宿の仲間の圧倒的多数の仲間が、まだまだ仕事につけるというのに、都区の対策として現在おこなっているのは、新宿区の多少の就労支援(電話、交通費の貸付)と、枠の少ない緊急一時保護センターから自立支援センターへの、いわゆる「自立支援事業」(施設に住所を設定し、仕事探しを重点的に支援する事業)しかない。
 俺たちは自立支援センターに大いなる期待を持ち、センター設置を要求しながら1年以上事業をさせて来たが、これとて「失敗」した仲間が実際に多く戻ってきているよう、完全な対策にはなってはいない。しかも「失敗」した仲間は二度とセンターを利用できないという厳しいものだ。
 福祉の対応、すなわち、病気の仲間や高齢者や女性、障害者などを優先的に保護するのは第一義に必要な事だが、他方で仕事を探したいと思っている仲間への就労支援は今のままではまったく不十分すぎる。その結果として、仕事を探したい仲間も野宿が長くなり身体を壊してしまうという悪矛盾的な構造になっている。
 もちろん役所にできる事と出来ないことはあるだろう。また景気がこれほどまで冷え込んでしまっている問題は大きなものであろう。が、少なくとも今以上に就労対策を拡大させない事には、今の俺たちの現状は何も変わってはいかない。
 俺たちは「ホームレス自立支援法」制定を見据えながら、新宿区に、そして東京都にこれらの次なる課題を提起し、最低限の対策をやらせて行く必要があるだろう。「新宿独自の対策」というのは、働く意欲のある仲間に対して、いかに就労支援対策を行うのかという観点での対策がメインになると俺たちは考えている。たとえば、新宿区役所内に専門の就労相談窓口を設けさせる、就職相談員を配置させる、全国の求人情報を集中させるなど、通いでの「自立支援事業」を受けられるようさせていく事などが考えられる。また、自立支援センターも一度「失敗」した仲間でも何度でも再チャレンジできるようさせて行く、新宿枠を増枠させて行く事も必要だ。
 新宿ならではの対策を法制定後に勝ち取るため、俺たちは来週から仲間の概数調査およびアンケート活動などを行っていく予定だ。仲間の知恵を拝借したいので協力を御願いする。
 自ら頑張るとともに、すべての仲間の利益のため要求し、俺たちがこの港街から羽ばたけるような環境を共に作りだそう!

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ステップアップ
ホームレス自立支援法、今国会制定へようやく与野党が動き出す!
法制定を見据え、都区へ新たな要求をするためのアンケート実施中!

 仲間たち!
 天候は相変わらず安定しないものの、緑が一段と深まりすっかり初夏らしい陽気に変わりつつある。早いもので5月もそろそろ終わり、梅雨を経れば夏へと一直線だ。気候的には過ごしやすい季節になっているが、何ごとも健康第一。ちょっとした事でも調子が悪いとか、虫に刺されたとか、皮膚がかゆいなど身体に異変があったら、俺たちのパトロール隊に薬をもらうとか、福祉を通して病院に行くなりして治療できるようにしていこう。放っておいて良くなる病気というのはあまりない。自分の健康の事を自分で管理できるようにするためにも専門的な診察とか助言は必要だ。
 ここに来て新しめの仲間が救急車で入院するというケースも多くなっている。運ばれたは良いが意識不明の仲間もいる。病気は手遅れになればなるほど命に関わってくる。病気で苦しんでいる仲間や動けない程調子の悪い仲間を放置するほど、この国の福祉制度は悪くはない。金や保険証がない仲間には生活保護という制度で治療費(入院費も)は全額国が面倒を見てくれる仕組みになっている(福祉から行っても、救急車で行っても同じ)。調子の悪い仲間は早め早めに対処していこう。
 俺たちは毎週月曜日に福祉事務所(区役所2階)に詰めている。初めての仲間や、職員との対応でトラブルをかかえた仲間など、分からない事や相談があったら連絡会のメンバーに気軽に声をかけてもらいたい。できるだけ多くの仲間が福祉を利用できるようにしていきたい。また、最近は新宿区で契約している宿泊所などが一杯で、「就労不可」になった仲間でさえその日の内に宿泊場所が決まらない事もあるが、諦めたり、辞退する事なく、宿泊できる場所が空くまで粘り強く通い続けよう。また、高齢(おおむね65歳以上)、女性、障害者(おおむね2級以上)の仲間は身体の状態が悪くなくても生活保護が受給できる(多少の要件はあるが)ので、まだ相談していない仲間も早めに相談に行くようにしよう。また自分の年金の事を知りたい時は、社会保険事務所(大久保通りのペアーレ新宿の中にある)へ行けば簡単に調べてもらえるし、65歳以上で年金をもらってても支給額が低ければ生活保護費で補足もしてくれる。詳しい事を書けば紙面が足りなくなるくらいなので、分からない事があれば、どしどし福祉事務所へ行って質問をしてみよう。
 仕事探しの仲間は、住み込み仕事を手っとり早く探したい仲間は、福祉事務所での「就労支援」を利用してみよう。求人新聞の掲示、電話の利用、交通費の貸付などをやっている。通い仕事を探し、将来アパートなどで自立したい仲間は、23区でやっている緊急一時保護センター・大田寮に入寮する方法もある。ただし、新宿区の枠は驚くほど少なく、競争率も激しい。次回の受付抽選日は6月6日だが、確実に入りたいという仲間は他の区へ相談に行くという方法もある。ただし、今の施設に入っての自立支援事業は、比較的若くて、技能や経験を持っていて、職安ですぐにでも就職が決まりそうな仲間が活用できる事業内容にしかなっていない。これまでの確率から言えば大田寮に入った仲間の4人に一人が5ヶ月後に就労自立できているというレベルでしかない。福祉にもかかれない、かと言って長期に雇ってくれる程若くないし、技能も経験もない、という中間層の仲間には残念ながらうまく対応していないと言って良いだろう。
 俺たちはこの構造を変えて行くために、今週から仲間の概数調査とアンケート活動に入る。すなわち、就労支援対策(とりわけ中高年齢者の)が今の対策では決定的に不足しているからだ。仲間の実情をもう一度、自らの手で調べ、その結果にもとづき、今後、新宿区や東京都とやりあって行きたいと思っている。いろいろと聞かれて不愉快に思うかも知れないが、無理強いはしないので、協力できる仲間は是非協力してもらいたい。
 俺たちが求め続けて来た「ホームレス自立支援法」も22日に衆議院厚生労働委員会の理事会において、与党サイドは「今国会中に通過させたい」と提案し、野党との具体的な協議に入っているとのことだ。会期末は近いものの、今以上の大きな混乱がなければ、何とか制定されそうな雰囲気である。
 俺たちが求めて来た法案を、俺たちがキッチリと使っていくためにも、今以上の俺たちのまとまりと、そして創意工夫と、大胆なたたかいが求められている。今後、俺たちが何を行政に求め、俺たちに何が出来るのかを、もう一度初心に返り明確にしながら、法制定後の新たなステージでの運動を発展させていきたい。
 他方で、ワールドカップが来月から1カ月もあり、何かと駅や繁華街は取り締まりだ何だとうるさい時期に入ってくる。東京には直接の会場はないものの「フーリガン対策」とやらに今、警察や行政は血眼になっている。あまり過剰反応するのもいかがと思うが、直接俺たちを取り締まるものではないので、出来るだけ普段通りの生活を心がけよう。テントを持った外国人のお客さんが公園などに来るかも知れないが、その時は別の、仲間がいない場所(公園)を案内したりして、出来るだけ住み分けた方がよいだろう。何かトラブルなどあったら公園管理事務所や交番に相談して、深く関わらない方が身のためだ。
 一応念のためフーリガンには注意しながら、俺たちは俺たちの生きる方途を探す方がよっぽど大事だ。追い出される心配をするより、俺たちが前に進めない事の心配をし、それを皆の力で打破していこう。

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初夏の風に乗れ
就労支援対策を充実させるための路上アンケート実施中!
大田寮の今月の新宿区受付は6月6日(木)区役所にて

 仲間たち!
 先週の炊出しは、急な夕立で仲間に迷惑をかけて申し訳ない。この季節の天気予想は難しいが、これから雨の確率が高ければ都庁下でやるように徹底しますので、ご容赦を。また、雨の中の作業に協力してくれた仲間、本当にありがとう。
 さて、早くも6月。今年前半の折り返し地点だ。夏ももう間近に迫って来た。事のほか過ごしやすい季節ではありつつも、これから梅雨のシーズンともなるとじめじめとした暑さがやってくる。疥癬など、虫で皮膚をやられたり、結核が流行ったりと、じめじめ暑さは健康にはあまりよろしくない。先々週、中央公園の中で脳出血で倒れ救急車で運ばれた仲間は意識不明のまま先週病院の中で亡くなられた。冥福を祈りたい。仲間の死を無駄にしないためにも是非とも自分の問題として捉え、一人ひとりの健康管理を徹底していこう。
 今度の日曜には戸山公園(午前10時から)、中央公園(午後7時から)で、ボランティアの医師による定例の医療相談会(無料)がある。血圧測定や市販の薬の提供、問診、紹介状の発行などができるので、体調の悪い仲間、薬が欲しい仲間など気軽に相談に来てもらいたい。
 新宿に来て間もない仲間も最近増えて来た。これだけの不景気だから野宿をせざるを得ない仲間はどんどん増える。俺たちは同じ境遇の仲間を歓迎するので、早くこの街に馴染んで行って欲しい。新しい仲間も自分が病気になったらどうしようとか、不安を抱えている仲間も多いと思う。野宿が長くなるとどうしてもぐっすりと眠れない事もあり、体調不良を起しやすい。血圧が高いなど持病を抱えている仲間などは特に注意が」必要だと思う。そんな仲間も医療相談会を利用するなり、区役所の2階にある福祉事務所を利用するなりして、最低限、自分の身体、健康の事は自分で知るようにしていこう。新宿区役所では1階でカンパンを配っているが、医者にかかりたい相談、高齢(おおむね65歳以上)や女性、障害をもった仲間の相談、飯場など仕事に行くのに交通費がないとかの相談、虫に刺されてシャワーを浴びたい、洋服を取り換えたいなどの相談は、すべて区役所の2階にある福祉事務所で扱っている。窓口にある緑のカードに名前と生年月日を書いて窓口に出せば個別の相談に順番で乗ってくれる。住所が新宿区になくてももちろん大丈夫だ。もっとも役所が何でもかんでもやってくれる訳がないので、サービスとして気軽に利用するという考え方で相談した方が良いと思う。プライバシーに関わる事は役人は秘守義務があるので恥ずかしいなどとは思わずに、いろいろと相談を投げかけてみた方が良い。
 何か分からない事や、対応に不満な事、などあったら、俺たちは毎週月曜日に必ず福祉事務所に待機しているので、こちらにも気軽に声をかけてもらいたい。
 他方、病院に行く程悪くはないのだけれども、施設に入って身体を休めたい、常雇いの仕事を探してアパートを見つけたいと思っている仲間には、枠はとても少ないが、緊急一時保護センター・大田寮というものを、東京都と23区が合同で実施している(新宿区の今月の受付抽選は6月6日(木)、朝9時半まで、区役所1階のカンパン受付の場所に集合ーもちろん他の区でも受付はしている)。ひと月身体を休め、中でこれからの事を相談員といろいろと相談をして、福祉事務所が最終的にOKしたら、最長4ヶ月の自立支援センターコースというものが用意されている。ここに入って、自分で職安などでアドバイスを受けながら仕事を探し、生活訓練を受けながらアパートでの自立生活を目指すという支援事業だ。ただし、今の事業はまだまだ不十分なので、高齢で無技能の仲間などは、ちとキツイ結果(すなわち野宿に戻ってしまう)が待ち受けている。また、せっかくアパートを見つけても、仕事が途切れてしまうなど「失敗」してしまうケースもある。
 つまり、東京都や23区の自立支援事業というのは、まだまだ発展途上であって、すべての人がうまくいくようになってはいない。そこで、俺たちは今、国会にホームレス自立支援法を求めたり(今国会も会期が延長されるようなのなんとか通過しそうな雰囲気である)、仲間にアンケートを取って、新宿区や東京都に今の事業内容を固定化するのではなく、もっと就労支援面で充実させるよう求めている。新宿区の大田寮の枠も十数名と全然足りない。しかも、自立支援センターに一度失敗した仲間は二度と入れないというおかしな「決まり」も変えようとはしていない。
 生活保護の制度や、自立支援事業の制度はもちろん必要であり、そのための利用情報を俺たちは仲間に伝えているが、今のままの状態で固定させるつもりはなく、充分でない点を改善させていきたいと俺たちは思っている。俺たちはそういう立場から、仲間の運動を続けている。アンケートをまだしていない仲間はよかったら是非とも協力してもらいたい。仲間の知恵や意見をもっともっと行政にぶつける事をしながら、長い間、野宿をしなくても済むような社会、俺たちが屋根と仕事を確保できるような社会に変えていこう。

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路上の「底入れ」はまだか?
自立支援事業(大田寮、自立支援センター)や福祉の対応に不満のある仲間は
アンケートで意見をどしどし言ってくれ!仲間のアンケート実施中!

 仲間たち!
 初夏どころか真夏日を感じさせる日差しの強い日が続いている。急な気温の上昇でまいっている仲間も多いと思う。もちろん梅雨がまだなのでこのまま暑い日ばかりが続くとは思えないが、季節の変わり目は健康管理をしっかりとして、新しい季節に順応していかないと病気になったりもする。
 季節柄、皮膚関連の病気(湿疹など)にかかっている仲間も多い。公園に寝ている仲間は虫刺されなども多いと思う。皮膚関連の疾患は清潔が一番なのだが、区役所でシャワーを使わせてもらったり、下着をもらって取り換えたりも出来るので知らない仲間は利用していこう。また、皮膚疾患はアレルギー体質など個人差が大きいので、あまりにもひどい時には病院に行って、自分にあった薬を塗った方が良い。医者に行く相談は区役所2階の福祉事務所で土日以外は毎日やっているので(ただし医者にかかりたい場合は朝一番に行くようにしよう)、気軽に利用していこう。また、結核なども流行だす季節でもある。咳が続く、微熱が続くなど、風邪の症状が長引いている仲間も、福祉から病院に行きレントゲンなどを撮ってもらった方が良いだろう。
 また、夏場は衛生面には特段の注意が必要だ。食べ物などは腐り易くなっているので、まず匂いを嗅いでみるなりの予防策は徹底して欲しい。生ものは特に注意していこう。また、食中毒系の下痢だとかは、すぐに救急車を呼んで処置してもらはないと命にもかかわる。救急車を呼んで病院に運ばれても、金や保険証がない仲間は簡単な手続きをすれば福祉で金銭面は面倒を見てもらえるので、急な場合は迷わずに救急車を呼ぶようにしよう(本人が呼んでも一向に構わない)。
 もっとも昼間は暑くても、深夜に風などがあると表でゴロ寝だと風邪を引きやすい。これからの雨のシーズンなども考え、寝床の確保出来るだけしておいた方が良い。ダンボールで囲いをするだけでもずいぶんと違う。睡眠不足も病気の原因となる。こう暑いと昼間も熟睡できなくなるので、身体の弱い仲間は出来るだけ睡眠をとれるようにしていこう。
 病気が重い仲間、高齢(概ね65歳以上)の仲間、障害を持った仲間、女性の仲間は、福祉で相談をすれば(病気の仲間はまず病院に行って診察してもらう必要があるが)、ドヤ(簡易宿泊所)や施設を紹介してもらえる(生活保護の受給)。今、ドヤなどの空き状況があまり良くないので、次の日とか待たされる場合もあるけれども、諦めたら入れないので、指定された日に何度も福祉に行き、福祉を貰える仲間は諦めないようにしよう。
 他方、仕事を探しに新宿に来た仲間も多いと思う。新宿区や23区では、仕事を探したい、ちょっと身体を休めたいという仲間に、緊急一時保護センター・大田寮という施設を開設している。新宿区の受付は先日あり、百名が抽選会に並び、18名の仲間が入寮する事ができた。新宿区の次回の受付は7月5日だが、23区の他の福祉事務所でも受付はやっている(区によって受付日が違うので問い合わせてから行った方が良い)。
 緊急一時保護センター・大田寮に入ると一と月、食事や洗濯、風呂なども無料でサービスされる。都区の今の対策(自立支援事業)は、まず大田寮に入って身体を休め、そこから仕事を探しが可能であるという仲間には自立支援センターという施設を紹介し、自立支援センターに泊まりながら職安などに通い自分で仕事を探し、しばらく(最長4ヶ月)そこから通勤して金をためてからアパートを借りて「自立」するのを支援するというシステムだ。こう書くといかにも立派な対策のように見えるが、これまでの実績だと、大田寮に入った仲間の内、約半数が自立支援センターへ行き、そのうち約半数しか「自立」できないという厳しいものでもある。比較的若くて、技能を持っている仲間はうまくいく確率は高いものの、そうではない仲間はハードルが高いという結果が出ている。
 今行われているこれらの対策は、事業内容がこのように「厳しい」(就職活動できる期間が短い、無技能者に対する技能取得など就労支援が十分でないなど)という問題の他、新宿区の毎月の抽選倍率に見られるように入り口の枠が狭すぎる、また、自立支援センターに入り一度「失敗」したら二度と利用できない「制限」がある(大田寮は半年経てばもう一度入れるのであるが)、という改善しなければならない課題がまだまだある。
 今年も自立のための施設が増設される予定だが、それに伴い仲間がもっと利用し易く、かつ事業内容をもっと充実してもらわない事には困る。
 新宿区は建設土木など新聞など住込み仕事を探す仲間への、就労支援を、交通費の貸付などとして行なっているが、これもまだまだ十分ではない。
 今、俺たちは仲間の協力を得て、アンケート活動を行なっているが、今年に入ってから「仕事を求めて」新宿に来た仲間がすこぶる多い。仲間の数も新宿駅周辺だけで千名を超える仲間がいる。景気は「底を打った」とはいうものの、職安に行っても、新聞を見ても、まだまだ求人状況、とりわけ中高年齢者・しかも路上生活というハンディを背負った者が従事できる仕事は少ない。
 国会も会期延長となるようで、「ホームレス自立支援法」もうまく行けば制定されるとは思うものの、この法を生かすためにも、今の内に、東京都や新宿区に「自立支援事業が本当に今のままでいいのか?」という点を考えさせていかなくてはならないだろう。多くの「失敗者」を路上に戻して成り立つ自立支援事業が果たして有効なのかと言えば、俺たちはNOと言わざるを得ない。そのためにも就労支援の部門をもっと強化させていく必要があると思う。
 もちろん、俺たちは不十分な点をそのまま放置しておく訳にはいかない。今後、アンケートをまとめ、都区に対して積極的な「提言」や「交渉」をぶつけていこうと思っている。
 共に俺たちがこれからも頑張れる環境を作り出していこう!

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頑張れ路上の中年族!
国が責務として屋根と仕事につながる対策を実施する「ホームレス自立支援法案」、
いよいよ衆議院厚生労働委員会通過か?国会情勢再び注目を!

 仲間たち!
 いよいよ梅雨入り。じめじめとした蒸し暑い日がこれから続く。気温差も激しくなるので風邪なども引きやすい季節だ。衛生面には一段と気をつけながら、どうにかこうにか嫌な季節を乗り越えていこう。
 先週の医療相談会にも多くの仲間が訪れてくれた。季節柄か皮膚関連の病気も多い。新しい仲間も増えているので、福祉を通して医者にかかる事を知らない仲間も多いようだ。野宿の仲間が一番に困ってしまうのが病気になった時だ。保険証もない、あっても医者にかかるお金もない、市販の薬をなけなしの金で買い続けていたらたちまち生活に困ってしまう。とりわけ薬を飲み続けなければならない内蔵疾患を抱えている仲間は大変だ。そんな治療費が払えない人々のためにも生活保護(医療扶助)という制度はある。手続きは簡単だ。住所が新宿区になくても構わない。新宿区で野宿している仲間なら、新宿区役所の福祉課(2階)に行って、簡単な相談をしてから指定の病院(医療センターなど大きな病院が多い)を紹介してもらえる。もちろん費用は全額国が面倒をみてくれる(入院が必要な時は入院費も)。「どうせ治る筈がない」などと諦めたり自棄になったりせず、そういう制度はおおいに利用していこう。
 一人じゃ不安な仲間や、役所の担当とトラブルなどを抱えている仲間、福祉で「失敗」した事がある仲間などは、毎週月曜日に俺たちが福祉事務所に詰めているので是非とも相談をして欲しい。この季節は風邪をこじらせて肺炎や結核になるなどの危険もある。皮膚関連の病気も放っておくとまずい場合などもある。病気は早期発見、早期治療が肝心なので、体調のおもわしくない仲間はまずは医者に行くよう心がけよう。
 また衣類が汚れた、身体に虫などがついたなど衛生面の対応も、シャワーの利用や下着類の支給など役所でもやってくれている。シャワールームは一つしかなく午前中は医者に行く仲間が優先されるので、シャワーだけの相談の仲間は午後に行くと案外と早く使える。医者にかかる場合は朝一番で行き、その他の相談(就職の交通費なども)は午後からと使い分けると良いかも知れない。
 さて、新宿区ではまあそれなりの対応をしている訳だが、それにしても仲間の数が多いだけに圧倒的に支援策は不足している。とりわけ就労支援策は毎月数十人の大田寮の紹介と、飯場などに行く時の交通費貸付くらいである。仲間のアンケートを俺たちはこの間とっている(現在百四十名の仲間が協力してくれた。まだまだ実施します)が、まとめていると、やはり多くの仲間が失業の果てに新宿に流れ付き、けれども、これから何らかの形で就労自立したいと望んでいるという最終統計が出てきそうだ。そして、約70%の仲間が大田寮など施設に入って自立支援事業を受けたい、もしくは役所の窓口での就労支援が強化されるのを望んでいるという中間統計となっている。「大田寮受付には何回も並んだが外れてばかしだ、枠をもっと増やしてもらいたい」「自立支援センターへの再入所を認めてもらいたい」などの意見も強い。
 仲間からのアンケートの最終統計は時間をかけて分析をし「報告書」「提言」としてまとめあげるつもりだが、仲間から声のあがっている大田寮枠の拡大問題と自立支援事業の改善問題(大田寮内での就労支援強化など)については、すぐにでも取りかかる必要性のあるテーマなので早急に改善の取組みに着手していくつもりだ。
 他方、「ホームレス自立支援法」は、通常国会が会期延長となる事から今国会通過の可能性はおおいに出て来た。健康保険法改正案が採択された事により、今後の衆議院厚生労働委員会の大きな課題になっていくだろうし、そうさせるためのロビー活動は続けられている。次の国会行動は、衆議院厚生労働委員会で「ホームレス自立支援法」が全会派一致で通過されるだろう日に予定をしている。まだ日程的には流動的だが、うまく行けば6月下旬、もしくは7月上旬に「国会前勝利集会」が出来るだろうと考えている。
 「法」を武器にしながら俺たちの現状を変えて行く新たな段階への突入を控え、今、俺たちの足下をがっしりと踏み固めて行く時期にある。そのためにも明日への希望を捨てずに生き抜くことが肝心だ。梅雨のあとの灼熱の太陽に負けぬよう気力だけはしっかりとつけておこう。
 さて、ワールドカップがらみの若者の喧騒でなかなか新宿の街は「危険」な状態が続いている。仲間にとってはいろいろと影響のある行事だがあと2週間もすればいつもの新宿の街が戻ってくるだろう。警察や行政は外国人のフーリガンが「恐い」「恐い」と言っていたが、蓋を開けてみれば、日本人サポーターの方がよほど「恐い」ことが証明された。日本の試合がある夜などは羽目を外した酔払いなどの狼藉に注意をしておこう。サッカー好きや、お祭り騒ぎが好きな仲間は若者と一緒に騒いでも良いのかも知れないがくれぐれも分相応にとお願いをしたい。俺らの祭りは8月17ー18日と恒例の新宿夏まつりが中央公園であるので、ちと先だが、祭り好きな仲間はこちらの方もよろしく!

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心にまで黴がはえぬよう
「ホームレス自立支援法」制定を見据え就労支援を強化させよう!
その手始めに大田寮の中に就労支援プログラムを導入させる取組みを開始!

 仲間たち!
 梅雨も半ば、梅雨の合間の陽射しはもう真夏並だ。からっとした夏日ならまだしも、東京ならではの蒸し暑い日は、いらいらしたり、また身体の調子も悪くなるなど不快指数は一気に高まる。気候ばかりでなく、景気も悪いし、政治も悪いとなるとよけいカッカくるけれども、そこは冷静にならなければこれからの暑い日は乗りきれない。
 何はともあれ身体が資本の俺たちだ。今以上調子を悪くしないようにしていきたい。じめじめしていると衛生面での注意は尚更必要でもある。テントの仲間などは布団や毛布や中張のダンボールなどは晴れた日によく干そう。黴のたくさんついた小屋の中に入れば、黴の菌を毎日吸っているようなもので健康には良くない。テントでない仲間も、雨の日が続くとダンボール集めも大変なのでどうしてもどこかへ保管しがちだが、ダンボールもあまり長く使っていると虫の巣になるので出来ればちょくちょく換えた方が良い。それでなくとも荷物を隠しておけば三建の清掃の時などは処分されたりするので身の回りのものは整理しておく事も必要だ。
 食品類もカンパンの封を切ってカバンの中に入れぱなしにしておけば黴がはえる。生もの類なら尚更だ。食中毒にはこれからの季節は一段と注意をしよう。急性の食中毒は死亡率が高いので、急に腹が痛いとかの場合は即救急車を呼ぶ必要がある。もちろん、食べる前に匂いをかぐなど安全を確認してから食べる習慣をつければその危険性も低くなる。
 またこの季節は、どことなく身体がだるいなど、はっきりとした病気ではない症状というのに襲われる仲間も多い。栄養失調であったり、熱中症であったり、はたまた肝硬変の症状、脳梗塞の前兆であったりもするので、そんな兆候も見逃さずに、おかしいなと思ったら医者に行く事を勧める。何でもなければそれに超した事がないのだし、新宿区では福祉の制度を利用して医者には行かせてくれるので、自分の健康管理のために利用していこう。
 病気の仲間が医者に行きたいという相談は新宿区の2階にある福祉事務所で月〜金(午前)に受付してくれている。何か分からないとか、役所はちょっと苦手、一度「失敗」していて行くのがためらうという仲間は俺たちは月曜日には必ず福祉事務所に詰めているので相談をして欲しい。福祉は何でもかんでもやってくれる所じゃないが、少なくとも病気の仲間を医者に紹介する事はやってくれる。もちろん住所が新宿区になくても、保険証がなくても、国の制度を利用して無料でしてくれるので安心だ。
 そんなこんなでこの湿った季節を乗りきっていきたい。
 さて、来週の金曜日(7月5日)には緊急一時保護センター・大田寮の入寮受付抽選会が新宿区である。緊急一時保護センター・大田寮は、昔の「なぎさ寮」を改築・新装した施設で、通年的に開設されている。二段ベット(カーテン、ロッカー付)の宿泊施設になったので昔みたいに「物がなくなる」とか「雑魚寝で寝苦しい」という事はなくなった。入所期間は1と月だ。もちろん食事も三食出、風呂や洗濯、散髪もある。
 この大田寮が出来た事は俺たちは評価しているものの、まだ開設後半年しかたっていない事もあり、まだまだ問題点は改善され切っていない。
 まず、新宿区の募集人数が少なすぎる事。現在、募集日は月に一回なので、その回数を増やさせるなどして募集人数を増やさせて行くようにしていきたい。
 そして、次の問題は、大田寮が「自立」へのステップアップ施設になり切っていない事。大田寮に入った仲間で「早期の就労自立が望まれる」(もちろん本人も望んでいる)と福祉事務所が判断をすれば就労支援施設の自立支援センター新宿寮に移れる事になるのだが、その仲間は「待機」という名目で大田寮に何もせずに「待機」させられ続ける。下手をすれば2ヶ月も「食っちゃ寝」生活を強いられる。大田寮では就職活動や準備活動すら出来ないというおかしな仕組みになっている。自立支援センターは常雇の仕事を探す施設だが、仲間の中には建設など住込み仕事を探したいと思っている仲間も多くいるが、そういう仲間の希望には大田寮は対応していない。一時的にでも寝泊まり出来るのは良い事だが俺たちの多くは「食っちゃ寝」生活を望んでいるのではなく、出来れば仕事をしたいと思っている。わざわざ自立支援センターに行かなくても大田寮から探せられる仕事にはちゃんと行けるよう、また、自立支援センターに行く場合でも「待機期間中」に就職準備活動が出来るよう、俺たちは大田寮の中に就労支援プログラムを導入するよう求めて行きたいと思っている。
 これから大田寮に入る仲間も是非入ったら俺たちと共に大田寮改善の声をあげてもらいたい。
 もっとも今の路上生活者対策の中で一番欠けている点は、就労支援の分野である。大田寮に入らず(入れず)とも役所の窓口で就労支援が今以上に行われるのであれば、多くの仲間は助かる。法制定を見据えながら東京都や新宿区に施設内外で就労支援を強化するよう今後強く申し入れて行きたい。
 国会情勢はまだ落ちついていないが、「ホームレス自立支援法案」衆議院厚生労働委員会通過まで、あと少しだ。吉報と行動予定はおって仲間に報告したい。

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果実を手放すな
8割の仲間が今すぐにでも仕事がしたいと願っている1419名の新宿の仲間と共に、
自立支援事業施設の枠の拡大と就労支援の強化を都区に訴えよう

 仲間たち!
 暦もいよいよ7月、うっとおしい梅雨もあと少しで終わりだ。梅雨を抜ければ暑さとの勝負の季節となる。とは言うものの、この間の寒暖の差で身体をまいらせている仲間も多いと思う。中央公園でも戸山公園でも救急搬送がけっこう出ている。何度も言ってるが、俺たちにとって身体が唯一の資本だ。いくら仕事への気力があったとしても身体を壊したら元も子もない。悪くならない前に福祉などを利用して治療だけは受けるようにしていこう。
 毎週月曜日は新宿区役所の2階で俺たちが詰めて相談を受けているし、毎月第2日曜日には戸山、中央公園で俺たちは無料医療相談会を開催している。また常備薬はパトロール隊が必ず持っている。何かあったら一声かけてもらいたい。
 また、今週の金曜日5日には緊急一時保護センター・大田寮の入寮受付抽選会が新宿区役所1階のカンパン配付場所である(参加する仲間は朝9時半までに必ず行くようにしよう)。俺たちが新宿区に口をすっぱく言っているにもかかわらず受付枠はあまり拡大していないものの、並ばない事には入れるチャンスもない。
 緊急一時保護センター・大田寮でひと月身体を休ませ、「短期(おおむね2ヶ月)で常雇い就労が見込まれる」と判定された仲間は、自立支援センター・新宿寮に移り、就労支援を受け職安に通って就職活動、そしてアパートなどでの自立生活が出来るよう支援するというのが今の自立支援事業の仕組みなののであるが、肝心の新宿寮での自立率は大田寮が出来てからすこぶる悪くなっていると言う。これは大田寮から新宿寮への「流れ」がちゃんと作られていないからであると俺たちは考えている。大田寮では現在、就労支援や相談はまったく行われておらず、調査員との面接(生活歴、仕事歴などを調べる)があるだけだ。あとは仕事も探せず、仕事の情報すらなく、「食っちゃ寝」の生活を次の施設に行くまで強制される。こんなんでは就労意欲すらも低下してしまう。そんな訳で新宿寮が以前のようにうまく行かなくなっているのである。
 建設など住込み仕事を探している仲間が仕事探しを大田寮の中でできるよう、また、常雇仕事を探している仲間も大田寮の中で就職活動の準備が出来るよう、俺たちは「大田寮の中に就労支援を!」を合言葉に寮生の仲間と共に再び改善運動を開始することを決めている。大田寮には毎週俺たちが面会に行くので新宿や他の区からも大田寮に入った仲間は是非とも改善の取組みに協力をしてもらいたい。
 俺たちの1年来のたたかいによって「ホームレス自立支援法案」は今国会での成立がほぼ確定した(25日与党担当者会議で確認、民主党など野党も合意)。もちろん成立の日には約束通り全国の仲間と共に国会前での勝利集会を行なうが、肝心な事は、この法をいかに俺たちが活用していくのかである。法にも「就業機会の確保」が「最も重要」であると明記されている。そして東京においては就労支援が最も遅れている。
 俺たちは法制定後を見据え、法を活用しての就労支援の強化を目的とし、そのための突破口としてまずは、大田寮に就労支援システムを導入させていく事、そして区役所窓口などでの就労支援も強化させて行く方向にもって行きたい。
 新宿には約千四百名の仲間がいる事が俺たちの調査で判明している。また8割の仲間がすぐにでも仕事に就きたいと思っている事もはっきりした。この多くの仲間の自立に結びつく就労支援対策を必ずや都区にさせて行こう(もちろん同時に働けない仲間への福祉施策も充実させていく)。
 諦めずに自立への夢を実現させよう!

路上アンケートの結果報告(その1)
 まずは、アンケートへの協力どうもありがとう。218名 (男性213名女性5名) という多くの仲間が協力してくれ助かりました。集計の結果は自立支援事業の改善を求める「要望書」に添付し、一緒に新宿区や東京都へ提出していきたいと思います。
 さて、その集計結果ですが、アンケートでの平均年齢は約53歳。いわゆる「働き盛り」の50台の仲間が圧倒的に多く(全体の約23%)、次いで60台、40台となっています。
 野宿歴も一年以内という仲間が全体の約39%を占めています。長引く不況のの影響で新しい仲間が次々と新宿の地に来ていることが分かります。反対に3年以上という長期の仲間も約32%もおり、なかなか野宿から抜け出せない構図も明らかになっています。
 野宿に至った主たる原因は、やはり「仕事がなくなった」「解雇された」「倒産した」など非自発的な失職が全体の約65%を占め、不景気が及ぼす影響をまざまざと示しています。
 野宿になる前の主たる職業は建設土木に従事していた仲間が全体の約53%を占めますが、その他でも工場で働いていた仲間、飲食店などサービス産業で働いていた仲間など、さまざまな職業から野宿に至っています。
 現在現金収入がある仲間は全体の約34%しかいませんでしたが、他方で様々な方法で仕事を探している仲間は全体の約80%と、仲間の「とにかく仕事をしたい」という意欲が伝わる結果となっています。
 俺たちは「怠け者じゃない」という事がアンケートからもはっきりとしています。仕事に向けた対策が必要な事もはっきりとしていると思います。(つづく?

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