96年1月24日、東京都建設局による新宿駅西口地下通路の強制排除事件で逮捕、起訴された連絡会メンバーの上告審が9月30日、結審しました。上告は棄却で2審の東京高裁の有罪判決(執行猶予付)が確定しました。
一審、無罪、二審、有罪と判断が真っ二つに別れた裁判となりましたが、最高裁は一度も法廷を開くことなく、書面審査だけで二審を支持したものです。争点は、東京都の強制排除行為が合法であったのかそれとも、違法であったのかですが、裁判の結果、合法であると法的に決着したとしても、それで喜ぶ者はもはや東京都の中には一人もいないでしょう。1・24事件で東京都の側も大打撃を受け、その後の路線転換を余儀なくされました。青島も知事のイスを放りなげました。自立支援事業を全国に先駆け実施せざるを得なくなりました。そして、就労などの自立支援を国の責務とした法律まで出来上がったのです。
「強制排除は間違いであった」、このことは今や誰の目にも明らかであります。
裁判には負けた。が、東京都には勝った。このことを私達は高らかに確認し 6年半におよぶ裁判闘争を終結させたいと思います。これまで支援してくれた多くの方々どうもありがとうございました。