第9次新宿越年越冬闘争への支援をお願い致します。
新宿野宿労働者の生活・就労保障を求める連絡会議(新宿連絡会) |
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本二〇〇二年夏、数年来の全国の心ある仲間との共闘の力により、念願の「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」を私たちは獲得しました。
これまで法の埒外に置かれ続け、いつでも打ちきれる不安定な単年度予算の中で処理され続けてて来た、路上の仲間達の「自立の支援」がついに国の責務として明確化され、十年間の時限立法とは云え総合的な施策として全国に張り巡らされる事となったのです。そして、私たちが主張して来た「潜在的な路上生活者」に対する支援もまたこの法律の中で「予防策」として明確にされたのです。 もちろん私たちが指摘して来た通り、本法は理想的なものではなく様々危惧すベき点も含まれた法です。けれども私たちは法の不備を克服し得ると確信をしています。様々な困難を抱えながらも野宿当事者が立ち上がり、声を出し続け、社会の流れを「排除ではなく、就労などの自立の支援を」と具体的に変えて来たのが私たちの九年来のたたかいだからです。 私たちは法制定を実現させた今年前半のたたかいの成果を、今後、多くの仲間に還元させていく義務があります。そのため、まともな実態調査、基本方針を策定させる必要があり、法制定後すぐさま政府、中央省庁に対する交渉に入っています。また、地方自治体が今後実施するであろう様々な就労支援事業の受け皿として「特定非営利活動法人新宿ホームレス支援機構」を野宿者・人権資料センターの仲間と共に発足させ、民間団体として責任あるポジションを獲得しようとしています。 折りしも、青島前知事の強制排除事件をめぐる弾圧裁判で最高裁が上告を棄却しましたが、反動的な意図はこれら社会の流れの前にまったくの無力です。東京都は既に私たちとの攻防の末、その対策上の路線を転換し、自立支援センターを中心とするシステム構築の最中です。排除ありきという、かつての強権的な発想は法制度的にはもはや通用しない代物に化したのです。 だからこそ、未だに強く残る野宿者に対する偏見、差別を克服し、多くの仲間の社会への再参画を実現させるため、私たちは新たな段階でのたたかいー即ちこの法が生きている十年間に有利に進められるであろう野宿の仲間の就労支援、住宅確保支援、予防策などを社会の隅々まで張り巡らせるたたかいーに突き進んでいかねばなりません。 言うまでもなく、連絡会の基礎は「仲間と共に」です。共にこれらの大事業を実現する主体は野宿当事者であり、野宿経験者です。野宿を強いられた彼、彼女等の人間としての可能性を私たちは誰よりも信じています。その自発性、能動性こそが路上を変革する唯一の力です。今後十年がたとえどれだけ茨の道であろうとも路上で生きて来たその協同の力をもってして克服できないものは何もないと確信しています。 本越年越冬闘争は私たちの新たなたたかいへの大きなステージです。九年来蓄積された冬を乗り越えるための術を私たちは仲間一人ひとりに伝え、「過渡期の冬」を乗り越えます。「仲間の命は仲間で守る」決して単なるスローガンではないこの言葉の意味を私たちは路上に刻みつけます。 連絡会結成十年目となる二〇〇三年、そして今後十年を規定する国の基本方針が確定させる二〇〇三年。 私たちはどこまでもどこまでも走り続けます。 暗い世、見捨てられ続けていた底辺からの一条の光は、社会に対する何かをきっと示唆する事でしょう。 2002〜2003年越年越冬闘争スケジュール ●新宿・池袋越年越冬闘争支援連帯集会 ○第9回新宿越年越冬闘争 ☆一般ボランティア集合は毎日午前11時 中央公園 新宿越冬実行委員会連絡先 090ー3818ー3450(笠井) *求む!米、毛布、衣類、現金カンパ。 ★越年期間中のカンパ物資送付先(時間指定なし) |
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