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【ステップアップハウス“ひと粒の麦の家”
プログラム企画の背景と目的】
現在、東京23区内で約5,000人、新宿区内でも約600人(新宿連絡会調べ)が路上生活をしています。彼らには、路上生活から脱するための公的な支 援策がいくつかありますが、いずれも、それぞれに弱点を抱えていて抜本的な解決には至っていません。
そこで、問題解決に向けた有効な施策の方向性を民間ベースでつくるため新宿連絡会とNPO新宿ホームレス支援機構は、路上生活を脱してアパート生活への ステップアップハウス「ひと粒の麦の家」(この先、麦の家と略します)を2007年7月から始めました。
麦の家を始めてから5年が経とうとしています。2012年3月末現在で72人の方(51歳から74歳まで)が麦の家を利用し、61人が路上生活から「麦の家」を経て、アパートで生活をし ています。その期間は最短で1ヶ月と数日、最長でも3ヶ月以内です。
もしも「麦の家」が無ければ、彼らは、今でも寒い中で路上生活をつづけていたかもしれません。
開設から5年を迎えようとする「麦の家」は、路上生活の方が、その状況を脱してアパートで生活をするために、確実で必要な支援だと確信します。皆さまの賛助によって、麦の家は運営が可能となります。どうか、皆さまの賛助をよろしくお願いい たします。
【ひと粒の麦の家支援プログラム】
- 路上生活状態で、路上からの脱却を希望している人を対象にします。
- 高齢者や病弱な人を優先します。
- アウトリーチによって、希望する人がいた時に「麦の家」にお連れします。
- 「麦の家」は、民間のワンルームアパートです。入居後は、一般のアパートに移るまで、麦の家で生活をしていただきます。室内 は浴室付きの1Kです。ベッドや日常に必要なものは全てそろっています。
- 「麦の家」入居後、福祉事務所に生活の相談に行きます。
- 住民票の異動、介護保険の手続き、住民基本台帳カード取得等の諸手続きによってアパート契約に必要な身分証明を取得します。
- 民間アパートをさがし、賃貸契約後にアパートに引越しをします。
- 上記、諸手続きやアパート探し、賃貸契約にあたっては「麦の家」のスタッフがサポートします。
- アパートでの生活が始まっても、必要な時には「麦の家」のスタッフによる生活サポートを継続します。
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