新宿連絡会チラシ集第四十七集(2024年7月より)

 

2024年7月7日新宿連絡会チラシ
2024年7月14日新宿連絡会チラシ
2024年7月21日新宿連絡会チラシ
2024年7月28日新宿連絡会チラシ
2024年8月4日新宿連絡会チラシ
2024年8月11日新宿連絡会チラシ
2024年8月18日新宿連絡会チラシ
2024年8月25日新宿連絡会チラシ
2024年9月1日新宿連絡会チラシ
2024年9月8日新宿連絡会チラシ
2024年9月15日新宿連絡会チラシ
2024年9月22日新宿連絡会チラシ
2024年9月29日新宿連絡会チラシ
2024年10月6日新宿連絡会チラシ
2024年10月13日新宿連絡会チラシ
2024年10月20日新宿連絡会チラシ
2024年10月27日新宿連絡会チラシ
2024年11月03日新宿連絡会チラシ
2024年11月10日新宿連絡会チラシ
2024年11月17日新宿連絡会チラシ
2024年11月24日新宿連絡会チラシ
2024年12月1日新宿連絡会チラシ
2024年12月8日新宿連絡会チラシ
2024年12月15日新宿連絡会チラシ



猛暑の七夕


今度の日曜日は高田馬場で鍼灸相談会。
夜は医療班のお医者さんがパトロールに同行してくれます。


 仲間たち。
 まるで梅雨が明け、8月に入ったかのような天気である。35度を越えると猛暑日と呼ばれ、「熱中症アラート」が自動的に発表されるが、この時期に連続猛暑日とは、先が思いやられる。熱中症で病院に運ばれた人は日増しに増えており、高齢者などは、不要不急の外出は控えるようにとのことである。高齢であったり、持病があったり、身体が弱い仲間は、このように暑い時は、とにかく身体を必要以上に動かさない。涼しい場所でとにかく休む。怠け者だと人から言われても、自分の命を守るため、とにかく休む。これが肝心であったりもする。
 下手に動けば汗だくとなり、脱水症状ともなる。そんな状態で日差しの下に行けば、まず熱中症で倒れてしまう。日差しの強い日に動かねばならない時は、傘をさすとか、帽子を被るとか、頭部をとにかく保護する。そうしないと、クラクラするし、照り返しで目もやられてしまう。そして、クーラーのある所を有効に使う。福祉事務所の待合室、図書館、デパート、地下街などなど。少し休むくらいなら文句は言われない。汗拭き用のタオルもいつも持っているよう。こんな陽気ならタオルぐらいはすぐに乾くので、毎日、枕元に干すなどして清潔にしておこう。菌やら感染症やらも怖いので、そちらの注意も怠らずに。
 まだ梅雨明けとなっていないので、突然の雨とかにも注意である。東京でも西の方は大雨で、東の方は大丈夫なんて日もある。極地的なゲリラ雷雨なども発生しやすい。空を見上げて黒い雨雲がやって来たり、突然冷たい風が吹いて来たりしたら要注意。雨に濡れない場所に避難である。九州や西日本の方では今年も雨の災害が続いている。梅雨雨のよう停滞するのも困るけど、ゲリラ雷雨のよう突然来られてしまうのも困ってしまう。そんな時のため、濡れないよう自分の避難場所も見つけておいた方が良いかも知れない。
 雨に濡れると、湿気があるので、こちらはなかなか乾かない。そこへ冷たい風など吹けば、間違いなく風邪を引く。クーラーがあるところを出たり入ったりしていると、体温調整が出来なくなり、自立神経もおかしくなる。そうすると、これまた風邪を引く。
 また、夏場にもヒートショックが起こるので、「温度差」と云うものを、とりわけ血圧が高いとか心臓が弱いとか云う仲間は常に意識をしておいた方が良いだろう。
 冷たいものばかりを飲んでいると胃がやられる。暑いと食欲がなくなるので、栄養失調のようにもなりかねない。栄養をとらないと体力も低下するので病気の巣窟ともなる。そんなことも注意である。
 今年の夏は、とにかく暑くなると言われている。七夕の時期に暑さのマックスのようであるが、これからどうなるのか?このまま高温が続くと考え、備えておいた方が良いだろう。長く暑い、特別な夏の始まりである。
 身体がちょいと厳しいなと思ったら、新宿福祉事務所や「とまりぎ」に相談に行ってみよう。雨露と、夏の猛威が凌げる場所を紹介してくれる。建前は「自立」しなさいと云うのが基本にあるが、それはそれ。とにもかくにも、夏の暑さや大雨から避難するため活用するのも、良い。

 


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梅雨明け間近


梅雨明け後は猛暑復活の模様。夏に負けるな!
体調管理はしっかりと。水分、塩分補給のこと。


 仲間たち。
 久しぶりの梅雨空。まだ梅雨は明けていないんだと、本来の季節を思い出させてくれた。
 梅雨入り以降、記録的な猛暑日続きだったので、だいぶ身体は楽になる。この機に本来の調子に戻したいのだが、夏バテ状態が続いて、気温がまた乱高下すると、夏風邪と云うか、クーラー風邪と云うか、マスクを外しているからか、鼻水が出たり、色々と体調がおかしくなる仲間も多くなった。この傾向は、あまり宜しくないので、それぞれの健康管理を、季節の特徴に合わせて見直していきたいものである。
 今年の梅雨前線は、九州、西日本、四国などで大きな被害をもたらす豪雨をもたらし、線状降水帯はあちこちで発生し、警報もあちこちで鳴りと、昨年同様、大暴れをしてくれた。けれど、ゲリラ豪雨など大雨が多いメカニズムは、梅雨前線だけのせいではなく、地球の海水温が高いからのようで、アメリカではハリケーンが巨大化したりと、何かの気象上のきっかけで、思わぬことが起こるようである。  このパターンで行くと、これからも世界規模で自然災害は続くだろうし、この国では来月下旬ぐらいからの台風シーズンになると、どんな大きな台風が来るかも分からないようになるので、気象情報は引き続きチェックが必要である。災害には巻き込まれないようにしたいし、もし巻き込まれたら冷静な対応を。
 そして、梅雨が明ければ、再び猛暑である。関東地方は水曜日か、木曜日あたりから猛暑復活とのこと。そのタイミングで梅雨明けになる模様。再び最低気温も25度を越え、熱帯夜となる日も多そうである。東京はコンクリートジャングル。おまけにクーラーの室外機が24時間回って熱風を撒き散らかしているので、日が暮れ、夜になっても冷えはしない。「夕涼み」がないと寝苦しい夜が続く。寝不足となり、不快指数が高まると、まあ、ロクなことはない。街中のトラブルなんかにも気をつけ、こちらも巻き込まれないように。
 夏のシーズンとなると、学生は夏休みともなり、外国からも多くの観光客が東京に押し寄せる。花火やイベントだなんだと、どこも混雑。とても暑苦しい。こんな東京に誰がしたと言いたいが、その知事選は大きな混乱なく無事終了。予想通り本命の小池さんの圧勝、3期目に突入である。都政においては特に大した争点や失点があったわけではないので、順当と云えば順当である。
 高層マンションが続々と建ち、地方から人口を吸収しまくり、観光を誘致しまくり、どこもかしこも人があふれれるグローバル都市の姿は当分は続くようである。その足下で、俺らはひっそりと、富裕層からのおこぼれを貰うことにしよう。大きなことは望まないが、せめて、野宿から脱することが容易にできる都市であって欲しいものである。
 その東京都から「東京都物価高騰対策臨時くらし応援事業」のお知らせが、「非課税世帯」の都民に今、ちょうど送られている。前回の「標準米」は、あまり評判が良くなかったようで、今回は1万円分の商品券が貰えるとのことである。書類が届いたら、バーコードを読み込んでネットでも申し込めるし、同封のはがきに必要事項を書いて申し込むことも出来る。申し込み後、一ヶ月ぐらいで郵送等で送られてくるらしい。貰えるものは、生活の足しになるので、ありがたく貰っておこう。高田馬場に住所を移した仲間はその郵便物が来ているので、忘れずに。
   

 


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危険な夏


兎にも角にも炎天下の下では無理はしない。 水分、塩分補給を。


 仲間たち。
 関東甲信越で梅雨が明けた。だいたい例年通りであるが、今年も梅雨らしくない梅雨であったので、梅雨明けの晴れ晴れしさは、感じられない。そして梅雨明け早々、またもや猛暑日が続いている。ここしばらくは35度は当たり前。最低気温も25度以上と、とてつもなく高温の夏が予報されている。からっとした夏らしい暑さならば、まだ良いのであるが、湿度が高く、日差しも痛い程で、熱中症の危険度も加味され「危険な夏」になると言うことである。
 まあ、猛暑日は既に経験済みなので、身体を再度慣らしていけば良いだけなのであるが、耐えられない暑さになったら、とにかく身体を休める。クーラーのある場所に避難する。そこら辺は徹底して欲しい。炎天下の中で動きまわったり、並んだりは、決してしないことである。日陰、木陰を探し、風通しの良い場所を選び、とにかく無理をしない。そんな夏の計画を作った方が良いだろう。
 熱中症対策は言うに及ばずだが、ちなみに水分補給の「水分」は、単なる「水」か、「スポーツドリンク系」のもので、アルコールやカフェインが入ったものは利尿作用があるため、補給には余りならず、脱水症状になりやすくなってしまうので、そこら辺は気をつけ、ほどほどに。ちょいと飲み過ぎた二日酔いの日は特に危険と言われている。そんな時は「迎え酒」は控え、水分、塩分補給をしっかりとしておこう。
 けれど、糖尿の人がスポーツドリンクを飲み過ぎて血糖値が上がってしまったとか、高血圧の人が塩分補給をしすぎて血圧が上がってしまっただとか、よく聞く話なので、それぞれの病気に合わせて熱中症対策もしておかないと、持病が悪化するなんてこともある。そこら辺はご注意を。
 夏は「夏風邪」なのであるが、この夏は収まったはずの「新型コロナウィルス」がまたもや感染再拡大しているとのことである。今は、そんなに恐れることはないらしいが、「11波」に入ったとも言われ、全国的に流行の兆しがあるのと、これまでと違う変異株が入って来ているそうなので、注意は必要なようである。気になる仲間は、人混みではマスクをするなど、基本の予防も思い出しておこう。
 症状は「のどの痛み」と「発熱」などで、普通の風邪とほぼ同じ。なので、10日もすれば治ってしまうのであるが、高齢や持病のある仲間で、症状が重い場合は、合併症の危険もあるので、福祉を通して病院に行くようにしよう。症状が長引いている場合も、病院に行った方が安心であろう。
 今はコロナもインフルエンザと同じく「5類感染症」となったので、普通の病気と同じである。俺らの場合、お金も保険証もない場合は、福祉事務所へ行けば福祉の制度で病院に行ける。診察代、薬代も役所が支払ってくれるのでお金はかからないし、入院した時の入院代やら手術代やらも心配無用である。そして必要とあれば、通院、療養するための「宿」も探してくれる。資産もなく、家もなく、身寄りもなければ、簡単な審査で生活保護は受給できる。宿代も出るし、生活費も出る。そうすればゆっくりと病気を治せるし、これからの生活のことも考えられる。
 医療だけで良いやと云う仲間も多いが、ついでだし、表は暑いので、「宿」も含めた生活保護になってしまうのも良いかも知れない。 
   

 


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暑中見舞


この夏、この暑さと雷雨。どうやって過ごすのかを考えよう。
とにもかくにも熱中症注意。水分、塩分補給。

 仲間たち。
 関東では、とてつもない猛暑と雷雨続きであるが、東北では梅雨は明けておらず、梅雨前線が停滞し、線状降水帯が発生したりして、最上川などが各所で氾濫する記録的大雨に見舞われている。ご存知の通り、最上川は山形県最大の一級河川。その水系が氾濫したのだから一大事である。家屋や田畑への被害、そして人的被害も出ているようで、しかもまだまだ雨が続くとのことなので、これ以上被害が拡大しないことを祈るしかない。
 東京は猛暑続きであるが、やっかいなのは夕方からの「ゲリラ雷雨」である。「夕立」と「雨宿り」は、昔は夏の午後の風情であったが、今はとんでもない雨量と激しさであり、雷も鳴る。しかも局地的で、急に天気が変わるので予測がなかなかつかない。今やスマホのアプリで「ゲリラ雷雨アラーム」(有料)と云うものがあり、自身のスマホの位置情報と雷雨レーダーの動きでアラームを出す仕組みのようであるが、スマホを持っていて、多少お金がある仲間は、心配なら使ってみるのも良いかも知れない。スマホなんて持っていないよと云う仲間は、ラジオの情報、そして空を見上げ雨雲が近く寄って来たら注意するしかないが、昼間なら良いが、夜ともなれば空の具合が良く見えないので困ったものだ。
 まあ、夜は雨が急に降ったら困る場所では寝ないことが肝心のようである。濡れてしまったら段ボールも使い物にならないし、毛布やら敷物も濡れたら身体を冷やしてしまう。着替えの入った荷物もまた濡れてしまう。身体も濡れたら風邪を引く。
 雷が公園の木に落ちることもあるので、雷雨の場合も雨宿りの場所にも気をつけた方が良い。鉄筋コンクリートの建物の中が比較的安心とのことなので、駅の地下やら大きな建物の中の方が安全である。そこでじっとしているしかない。
 東京はしばらくはまだまだ暑そうなので、この暑さと「ゲリラ雷雨」には万全の注意を払い、生活を組み直した方が良いと思われる。v  夜も昼も「もうこの暑さ、我慢が出来ない」と云う仲間は、福祉事務所に相談し、どこか泊まる場所を紹介してもらおう。身寄りがなく、家もなく、資産やお金もなければ、色々な福祉サービスを受けられる。身体も弱っていれば病院にもいける。とりあえず泊まれる「一時宿泊」もあるし、仕事を探す自立支援センターもあるし、もう、ちゃんとした仕事を探す歳ではない、病気のために仕事どころではない等となれば、生活保護の施設も色々とある。生活保護を最初に受けてしまってから軽度の仕事を探すと云う方法もある。「半福祉・半就労」それに加え「半年金」など、ハイブリットな福祉のあり方もある。野宿でない暮らしをする方法は、今や色々とある。我慢が出来ない時は、そう云うものを使うのも「生きる知恵」である。
 いろいろ選択肢があると悩んでしまうのであるが、そんな時は、まず「とまりぎ」で相談をしてみよう。「とまりぎ」はシャワーや乾パンだけでなく、奥の部屋で相談も出来る。社会福祉士の資格をもった専門の相談員が相談に乗ってくれるので、これからどうしたら良いのかの交通整理をしてもらおう。「どうにかなる」と思って、「どうにもならなかった」なら、今度はちゃんと相談し、生活再建の計画を立ててもらい、役所のケースワーカーさんと共に歩んでいくのも必要かも知れない。誰が良いの、誰が悪いのと、そう云う話になりがちであるが、そこは巡り合い。気のあうワーカーさんが今は居なくても、これから出て来るやも知れない。とにもかくにも、一歩踏み出す勇気が大事である。 
   

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静かに祭れ


今度の日曜11日は 高田馬場にて鍼灸相談会。
12日(祝・月)は中央公園で「夏まつり・慰霊祭」夕方から。

 仲間たち。
 東北北部地方の梅雨がようやく明け、全国的にようやく真夏の頃となった。東北の方は河川が氾濫し、洪水、浸水、土砂崩れや農業被害など、大きな災害となってしまったが、関東の方はと云えば、河川が氾濫しなくても、ゲリラ豪雨で都市が水浸しになってしまった。排水が追いつかないほどの大雨が一気に降ってしまったからであるが、地方は地方のもろさ、都市は都市のもろさが、それぞれ浮き彫りになった格好である。いずれも災難である。  災難と云えば、東京では猛暑日が連続して続き、史上最高気温の7月を記録し、気象庁の一ヶ月予報も「かなり高い」の連続で、「記録的な暑さが長引く」とされている。この暑さ、「猛暑」を越して「酷暑」レベルの暑さであるが、このまま延々と続くとのこと。「終わりが見えない夏」となるようである。
 今週あたりから暦の上では「立秋」となり「残暑見舞」の頃ともなるのであるが、もうそんな昔の風習は気休めにしかならないようである。この温暖化に伴う異常気象は日本だけでなく世界的規模なので、憂えても嘆いても仕方がない。備えに備えるしかないようである。
 世界と云えば、オリンピックがパリで行われている一方、ガザや中東そしてウクライナでは本当の殺しあいの戦争が続いている。「平和の祭典」と呼ばれていたものが何だか嘘っぱちに見えてくるが、これが今の国際情勢のようである。分断があるのは当たりまえ、決して一つになどなれないから、それぞれの多様性を認めるしか道はない。
 まあ、そんな、いつもと違う夏になるようである。
 先日も仲間が倒れて意識不明状態で救急車が出動し病院に搬送。病院から呼ばれ友人が駆けつけた時、幸い意識が戻ったなんてこともあった。今の季節、路上で倒れたり、うずくまったりするのは熱中症。突然クラクラするので、そうなったらすぐさま休む。水分、塩分を補給する。これが肝要。「塩飴」をポケットに忍ばせておくと良い。そして、とにかく休む。身体を冷やす。クーラーのある場所を探してクールダウン。ストレスも良くないと思うので、あまりカッカしない。「頑張れ日本!」とあまり応援し過ぎない。競馬やらパチンコやらギャンブルにもあまり熱を入れない。こんな暑い時に興奮ばかりしていると、本当に血管が切れてしまう。血圧が高い仲間は特に注意。
 今度の日曜日は高田馬場の事務所にて恒例の「鍼灸相談会」があるので、ちょいと全身が疲れたなんて云う仲間は筋肉をほぐしにどうぞ来て下さい。夏場は自律神経が乱れがちとなるので、凝りが出たり、筋肉がつったりもする。暑いところと、クーラーが入ったところを、行ったり来たりすると身体もびっくりしてしてしまうものである。そんな症状が改善されない時は鍼灸も良い方法である。
 また、夜のおにぎりパトロールの時は、医療班のスタッフが同行してくれるので、医療に関しての相談も出来る。
 そして、今年の「夏まつり・慰霊祭」は12日(月・祝)に夕方から新宿中央公園で行います。「まつり」と言っても慰霊祭が中心の催しだが、冷やし中華、ビール、飲料が出るので、慰霊の後、皆で夕涼みをするのも、良い供養かも知れない。踊ると暑いので、もうそう云うのは止めましょう。静かにまつり、供養するのもまた風流。 
   

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盆の頃


明日12日は新宿中央公園「水の広場」で夏まつり・慰霊祭。
夕方16時からです。

 仲間たち。
 昼間の気温が少しは下がったと思ったら、今度は蒸し暑くなり、ゲリラ雷雨があちこちで発生し、一方、最低気温の方は下がらず熱帯夜が続き、そして35度超えの猛暑も復活した。台風が北上中とのことであるが、この台風は東京は大丈夫そうで、東北あたりに上陸するコースを辿っている。また、もう一つ沖縄方面で台風が発生するとのことで、お盆は色々と影響がありそうだと予測されていたら、今度は宮崎で大きな地震である。今のところ、家屋倒壊、がけ崩れなどの被害は、比較的少なめとのことであったが、震度6弱なので相当揺れたようである。しかもこの地震、日向灘が震源なので、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」がすぐさま気象庁から発令され、九州、四国など西日本の太平洋側の地域はお盆休みや、オリンピックどころでない緊張感に包まれているようである。そして次の日、神奈川を震源地とする大きめの地震があり、関連が色々と取り沙汰されているところである。
 まあ、大きな災害がこれ以上発生しないよう祈るだけである。被災された方々にお見舞い申し上げます。
 東京の酷暑もまだまだ続くようであるが、今年もお盆の頃がやって来た。東京は「新盆」の地域が多いので、もう終わったよと言われそうだが、新宿は色々な地域から人が集まる場所。全国共通で「旧盆」にあわせ慰霊祭をやっている。30年前は俺らも若造であったので、祭ると云う意味が分からず「夏まつり」だと、外部の連中がワイワイ騒ぐのが目的のようであったが、仲間の運動が地に着くと、路上で一人死に、二人死にと、路上死、野垂れ死の現実を目の当たりにし、路上に焼香することが多くなった。多くの仲間はお盆に帰ることをせず、自分の先祖より、共に暮した仲間を悼む気持ちが強いことも知った。連絡会の慰霊祭は、路上で亡くなったり、路上から病院で亡くなったり、どこかの施設で亡くなったり、おんぼろアパートでたった独りで亡くなったりと、路上に縁がある仲間の死を悼む行事として続けられている。死んだ仲間はここに帰って来ると信じ、この時期だけは共に居ようと思っている。大きな祭りの年もあり、事務所でのひっそとした祭りの年もあり、そして新宿中央公園に3年前から帰って来た。浅草で活動をしているお坊さんも来てくれるようになった。この時期だけは、飯を食っても仲間を思い出し、酒を飲んでも仲間を思い出しながら、死んだ仲間を弔う。 
 戦争に負け、焼け跡からはい上がり、懸命に働き、高度成長を支え、けれども仕事を失い、ヤサを失い、路上に来ざるを得なくなった多くの先輩はどんな思いで、その人生を生きて来たのか、そんなことを思ってみよう。
 中には「自死」を選んだ仲間も居る。どんなに苦しく、辛かったろう。線香の一本が慰めになるのであれば、同じ仲間が多く集ってくれるのが慰めになってくれるのであれば、その怒りや恨みや後悔が、「仲間」と云う言葉に昇華されるかも知れない。
 そんな「夏まつり・慰霊祭」は明日、新宿中央公園「水の広場」で午後4時から開催される。最初はお坊さんからお念仏を頂き、集まった仲間ひとりひとりで焼香し、皆で作った「冷やし中華」を食べ、ビールやお茶を飲みながら、暑気払いを兼ね、死者と、共に過ごそうぞ。
   

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夏は終わらず


台風一過で酷暑となり、猛暑はまだまだ続く。
 引き続き熱中症にはご注意を。

 仲間たち。
 岩手に上陸し秋田に抜けた台風5号に続き、台風7号が千葉沖を通り過ぎ、関東に大雨と暴風をもたらし、そうして盆が終わった。海水温の上昇やら、太平洋高気圧が弱まったことなど、色々な要因があるようだが、今年の台風は大型化し易いのと、進路がいままでとは一味違うようである。進路はともかく、大型化し易いのは困ったもので、これからも要注意である。今回は千葉、茨城が被害の中心であったが、東京でも強雨となり、風も結構吹いた。街中や繁華街では部分的な冠水やら、倒木も起こり、交通機関が止まるなど、大きく混乱した。
 他方、西日本、太平洋側の人々が心配していた「南海トラフ臨時地震情報」の呼びかけが先日、終了した。宮崎県日向灘の大きな地震から1週間、南海トラフのプレート境界に変化はないとのことで、ひとまず安心である。こちらもお盆の時期。ご先祖さまもさぞかし、ほっとしたことだろう。
 新宿のお盆の「夏まつり・慰霊祭」は160名もの仲間が集まってくれた。路上で亡くなった仲間を悼み、焼香し、死者と共に創り、そして今が或る俺らの30年の歩みを確認しあった。現に路上で頑張っている仲間、かつて路上に居て、今は年金や生活保護で、それぞれの地域で暮している仲間。路上にまつわる人間関係は30年もやっているととても広い。新宿地域だけでは収まらない関係が自然に作られて来た。そして、何かあればこうして新宿に集ってくれるし、戻ってくる仲間も居る。ま、何があった訳ではないが、とても良い「夏まつり」であった。参加してくれた仲間達、どうもありがとう。亡くなった仲間もきっと喜んでくれたと思う。
 こうしてお盆の頃が終わり、いつもなら晩夏となり、秋も見えてくるのであるが、今年は盆が終わっても、台風が去っても、まだまだ酷暑、猛暑が続くようである。今年の夏は長い。気象庁はじめあらゆる予報が「例年よりこの暑さは長引く」とされているので、これはもう絶望的である。覚悟をするしかなかろう。
 熱中症の話を最近は身近で良く聞くようになった。誰それが倒れた。誰それが救急車で運ばれた。誰それがアパートの中で亡くなっていた。もはや他人事ではない。「くらっ」と来る前に、木陰で身体を休め、水を飲み、塩飴をしゃぶる。それだけでも全然違う。「くらっ」と来たら、日の当たらない倒れる場所を見つけ、そしてそこで横になり、助けを呼ぶ。助けを呼べたなら後は野となれ山となれ。である。早目に病院に行ければ熱中症はそう危険な病気ではないが、脱水症状のまま放っておくと、とても危険なことになる。予防をする。そして「いざ」と云う時に助けを呼ぶ。これが肝要のようである。引き続き、熱中症には厳重注意である。
 毎日、毎日、こんな暑くちゃたまらないと云う仲間は、新宿福祉事務所で「相談」をして福祉を取るとか、一時宿泊に入るとか、自立支援センターに入るとか、色々な福祉の資源を利用して見るのも一つの案。身寄りもなく、お金もなく、路上で寝ているとなると、間違いなく福祉の対象である。役所がとりあえずは何とかしてくれる。  夏後半、色々な「策」を使い何とか乗り切ろう。
   

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晩夏となれば


ゲリラ豪雨にご注意を。台風の進路もしっかりチェック。
火曜、水曜は大荒れとのことなので事前の対応を。

 仲間たち。
 東京では曇りがちの日が続き、猛暑は収まりつつあるが、蒸し暑さは変わらず「ベトベト感」の不快指数が高まり、そして「ゲリラ豪雨」をもたらす黒い雲が頻繁にやって来るようになった。
 この「ゲリラ雷雨」には困ったもので、先日も高田馬場周辺のパトロール隊が「ゲリラ豪雨」に遭遇し、傘など役に立たず、全身びしょ濡れの巡回になってしまった。それぞれが寝ている場所や、休む場所にもよるが、急な強い雨fなので、地下などに避難する間もなく、同じように濡れてしまったなんて云う仲間も居るようだ。夜のため準備していた段ボールや、荷物がびしょびしょになってしまったと云う仲間も多い。しかしながら、これは誰を恨んでも仕方がなく、「運」が悪いと思うしかないようだ。濡れてしまったらすぐにシャワーなどを浴び、着るものを取り換えたいところであるが、夜の時間帯だと、そんなサービスはどこもやっていない。まあ、これも仕方がない。出来るだけ濡れないようにし、濡れてしまったら可能であれば早めに乾かすしかない。梅雨時期と違い気温も高いので乾くのはあっと云う間であるが、路上で裸のまま居る訳にはいかないので、そこのところは難しいものである。
 それもこれも、海水の温暖化で台風が発生やすくなり、発生すると湿った空気が集まってしまうからのようであるが、その台風も次から次へと発生しており、今度の10号は今週の水曜日あたりに列島横断との予報になっている。進路はまだ定かではないが、四国辺りの上陸となったとしても大型なので関東の方にも影響が出そうな感じである。最新の情報をチェックしておいた方が良いだろう。
 こう云う時はとにかく情報。ラジオでも、街頭のテレビでも、ネットでも台風の情報や、警報、注意報が出た時の注意喚起は頻繁に行っているので、しっかりと確認。そして、そんな時には早めに自主避難である。幸いにして新宿は地下街やら地下通路やらが多い。雨漏りはあるかも知れないが、とにかくそう云う建物の中、構造物の中に入った方が安全である。雨風が強い時は尚更である。
 これからは台風シーズン。発生したらすぐにやって来る台風なんかもあり、とにかく気象情報だけはしっかり見ておかないと日々の生活も侭ならない。
 まあ、こんな状況だと、どこかの施設に入ってしまった方が安全であったりもする。屋根がある場所、風が当たらない場所と云うのは、とても大事である。強い風だと吹き飛ばされてしまうかも知れないし、川の氾濫で浸水があるかも知れないが、それもよほどの災害でなければそうはならないだろう。100%安全な場所などどこにもないのであるが、路上に居るより安全な場所は多くある。仕事を探そうと云う仲間は自立支援センターでも良いし、仕事を変えず生活だけ変えようと云う仲間は自立支援ホームでも良いし、とりあえずと云うのなら馬場ハウスなどの「一時宿泊」(シェルター)でも良い。生活保護の施設は色々あるが、どこも人が生きていく上で最低限の環境は整っている。病気が心配な仲間は思い切って通院をして、必要があれば入院するのも良い。
 いずれも路上に居るより安全である。新宿福祉事務所はそんな相談に色々とのってくれる。役所はちょっとと云う仲間は相談所「とまりぎ」を通してみるとスムーズに行ったりもする。そんな形で自分の身を「異常気象」から守るのも、必要なのかも知れない。
   

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台風一過は


今度の日曜日は高田馬場で鍼灸相談会。午前10時より。
夜は医療班の面々が都庁下から来ています。健康のこと相談を。

 仲間たち。
 やっと9月である。このまま早く涼やかな秋になってくれることを願いたい。
 しかしながら台風10号に振り回された一週間であった。大型のくせに、なかなか動かない、コースも分からない、雨雲を全国にまき散らしと、とても困った台風であった。九州や四国、西日本では多くの被害があり、大雨の方は関東も河川氾濫寸前までの雨量であった。関東は風の被害が少なかったのが幸いであったが、雨や雷が、どこで、いつ、なのかがさっぱり分からないのも大変である。だからゲリラと呼ばれているのであろうが、これからが台風シーズンなので、台風やらゲリラ雷雨やら、気象情報にはとにかく要注意である。
 夜の雨はおちおち眠れやしない。そんなこんなで精神的にも、体力的にもまいってしまう。蒸し暑く、不快指数も高まると尚更である。とにかくリラックスする時間を意識的に持つようにしよう。シャワーを浴びてさっぱりするのも良い。全部着替えをして、濡れたものは思い切って捨ててしまうのも良い。今度の日曜日は高田馬場のNPO事務所をかりて「鍼灸相談会」もやるので、針でも打ってもらってリラックスするのも良い。移ろう天気のことなので、どうしてもそれに振り回されてしまうが、芯のところはしっかりしていないと生きていくのも面倒になってしまう。今の生活を守ると云うのは難しいものであるが、できる限り、意識的に頑張っていくしかない。
 9月になっても気温は比較的高いままのようだ。台風が抜け、熱帯高気圧になった後の天気も32度前後で予報されているが、それでも最低気温は25度を切りそうな感じではある。ムンとしたジメジメした熱帯夜から、風など吹けば少し涼しくも感じる夜になる。昼と夜の気温差が大きくなると、やがて季節の変わり目となる。夜も、掛けるものが必要になり、何も掛けないで寝ると風邪を引くかも知れない。着るものや寝具を調整しながら、そして次の季節も見据えながら生活を組み直していこう。
 もちろん、そのためにも、健康管理は必須である。今度の日曜日は都庁の下の衣類放出の時、医療班の方々が来てくれ、一緒にパトロールに回ってくれ、血圧測定や問診や薬の提供をしてくれる。病院に行きたい仲間には「紹介状」も書いてもらえる。仲間の身体のことを心配してくれ、連絡会と一緒に活動を続けているボランティアのお医者さんや看護師さん達である。気軽に相談をしてもらいたい。
 福祉が必要な仲間は、毎週月曜日(旗日の日は火曜日)の朝、連絡会のスタッフが福祉事務所に顔を出している。こちらも気軽に相談をしてもらいたい。また、相談所「とまりぎ」の方も色々な相談会をやったりしてくれている。直接福祉事務所に行くのは気が引ける仲間は、一度「とまりぎ」で軽く相談をしてから福祉の窓口に行っても良い。これも一緒に行ってくれる。なかなか一人だと、思い込んだり、決めつけたりして、前に進まないことも多い。「どうしたら良いかなぁ」と、誰かに相談するのが前に進む一歩であったりもする。上手くいかないこともあるが、何度か同じ道を歩けば、違ったものが見えてくるなんてことも多い。諦めず、決めつけず、一歩、一歩である。
   

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残暑厳しき


昼間はまだまだ暑いので、熱中症警戒は続けていこう。
また、「気温差疲労」にも気をつけよう。

 仲間たち。
 台風が過ぎ、朝晩はだいぶ過ごしやすくなった。熱帯夜地獄からはようやく脱したようである。もう9月になったのだから、そろそろ夏も終わりの頃でもあるが、今年はそうもいかず昼間は、まだまだ普通の夏日である。トンボも、鈴虫も、どこか元気がない。もうしばらく、この夏とのおつきあいが必要のようである。
 昼間暑いからと、薄着で居て、そのまま路上に寝ころんだら、夜に寒気がして風邪を引いた。なんてこともある。昼間の気温と夜の気温が極端に違う「気温差」は、体調面に色々と悪さをする。身体がだるくなったりする自立神経失調症や、免疫がおちることによって感染症(コロナや結核など)にかかり易くもなる。風邪を引いただけならそれで良いが、あまり長引くようなら別の病気も疑った方が良いかも知れない。また、かつて大きな病気をしたとか、糖尿など持病をもっているとか、血圧が高いとか、そんな既往歴が多い仲間は、こんな時期に調子が悪くなったり、持病が悪化したりもするので気をつけていきたい。
 薬を飲み続けて来たのだけれども、色々あっていつの間にか止めてしまった。なんて云う仲間も居るかと思う。薬なんぞ飲まないに越したことはないのだけれども、急に止めてしまうと病状が悪化したり、再発したりもする。そんな時にはもう一度病院で診察してもらい自分の病状にあった薬を処方してもらう方が良い。野宿していて住民票も保険証もない時は、福祉事務所に行って簡単な手続きをすれば指定の病院への通院は生活保護などの制度を使って可能である。通院だけでも良いが、それだと生活が安定していないので病気治療の観点からするとあまり好ましくない。なので、どこか泊まる場所を探してもらって、そこから通院をして体調を整えるのが良い。
 働いている仲間でも、たとえば、骨折やねんざだとか、腰痛が悪化したとか、そんな目に遭えば、仕事どころではなくなる。まずは身体の治療を優先させていかないと治らなくなってしまう。無理をすればするだけ悪化の一途である。  年を取れば取るだけ身体の回復力は落ちて来る。こればかりは仕方がない。じわじわやって来る病気や怪我、急にやってくる病気や怪我など、長い人生には色々なパターンが襲って来る。そして、そんな時は病院の世話ならざるを得ないし、健康保険制度や生活保護制度、そして高齢者は介護保険制度のありがたさも感じるようになる。多少の不便はあったとしてもこれらの制度に乗れば、何から何までやってくれるのである。
 その意味では心配は要らないのであるが、とは言っても、最初はやはり、何をどうしたら良いのか色々と心配だろう。そんな時は噂話やら井戸端会議やらデマ情報やらに右往左往するのではなく、専門機関へしっかりと相談することである。病気のことは医者と話をし、福祉のことは福祉事務所に相談をしてみる。どこに相談しに行ったら良いのかが分からない時は、花園神社の裏手にある新宿福祉事務所の横に、相談所「とまりぎ」が併設されているので、そこに顔を出して見ると良いだろう。色々と親切に教えてもらえる。
 まあ、朝晩、ちょっと涼しくなったからとあまり無理をせず、困った時はしっかり相談をし、病院にも行って、薬も飲んで、健康管理もしっかりとし、その上で前に進んで行きたい。

   

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彼岸まで


まだまだ「熱中症」には気をつけ、暑い日は無理をしない。
また、気候は急激に変わるので、その準備も。

 仲間たち。
 9月の半ばと云うのに真夏並の猛暑日が続いてしまっている。「終わりの見えない夏」などと呼ばれているが、流石にそろそろ終わりは見えて来ることだろう。気象庁が先日「1ヶ月予報」を発表し、全国的に気温は平年より「高い」となっているが、北日本は今月下旬から寒気が流れ始め秋が深まり、また秋雨前線の影響もあり、曇りや雨の日も多いとされている。
「暑さ寒さも彼岸まで」である。民間の長期予報では彼岸後には雨が多く、最低気温も20度を切る予報も出ている。20度切ったら半袖では流石に厳しい。長袖であるとか、上に羽織るものが必要な「衣替え」の頃となる。夏場は衣類の寄付品も少なくなるのであるが、これから涼しくなると色々と心配をしてくれて、衣類などを送ってもらえる。次の季節のため必要な衣類は、そろそろ集めておいた方が良いだろう。毛布の募集なんてのも連絡会はもう始めている。今、せっせと集めて倉庫に入れている時である。秋から初冬の頃に合わせて放出できるよう準備もしている。昨年に引き続き、おかしな気候ではあるが、色々と準備したり、段取りをしておくのも必要であったりもする。今、表で寝ていても、すぐに涼しさを越して寒くもなる頃である。夜、どうやって、そしてどこで寝るのかをしっかりと考えておいた方が良いだろう。新宿の西口地下も小田急の工事でだいぶ狭くなってしまった。あまり密集するのもトラブルの元であるので、それぞれの寝場所を今のうちに見つけておくのも大事である。
 さてさて、連絡会が長年続けて来た「シャワーサービス」であるが、来月10月末をもって終了することとなった。連絡会のシャワーサービスが始まったのが、およそ15年前。公園テントの仲間を劇的に減らした「地域生活移行支援事業」の後であったが、高田馬場地域では戸山公園を中心にまだまだ多くの仲間が居た頃である。新宿の方は、病院に行くための福祉事務所内のシャワールームが整備され、また「とまりぎ」も開設されたが、高田馬場地域ではそのようなサービスがなかったので、NPOの事務所を借りて実施したのが最初である。その後、仲間の高齢化と共に、高田馬場の「寄せ場」が急激に縮小。日雇職安も廃止。戸山公園の仲間も、手配師さんも年々少なくなった。高田馬場の事務所を、この地域の「相談の拠点」にしようと云う実践は、その役割は終わり、後はNPOの宿泊の拠点として残していくだけとなった。
 利用してくれている仲間には相済まぬが、「とまりぎ」の「シャワーサービス」はやっているので、これからは、そちらの方での利用をお願いしたい。
 火曜日、木曜日の活動については、これから色々と考えて行くが、飛び込みの相談やら、郵便物の引き取りなどは引き続き可能なようにしていきたいと思っているので、そこら辺は変わらずである。
 「一歩前進、二歩後退」と、昔から良く云うが、時には妥協し、また、色々と考え、最後は勝つ方法を編み出して行こうとするのは、俺らも、また仲間も同じである。
 越後「いろりん村」には先日、仲間が行って来た。順調に稲穂が伸び、稲刈りは来月初頭とのこと。その頃は、もう秋である。
  

   

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秋になるか


新宿区は、ホームレスの自立支援等に関する推進計画(第5期素案) を公表しパブコメ募集中です。
秋の夜長に読んでみたら。

 仲間たち。
 彼岸と云うのにまだまだ夏日が多いが、今週あたりから最低気温がぐんと下がり、ようやくと云おうか、やっとと云おうか、秋が見えてくる頃となりそうである。秋雨前線が張っているので、東北や北陸では強い雨となっているが、関東も曇りがちや雨の日も多くなるやも知れない。雷雨もそうであるが、長雨にも気をつけて行きたい。
 さて、新宿区は「第5期ホームレスの自立支援等に関する推進計画」の策定を現在進めている。今や特別区の中で「ホームレス自立支援法」に基づく計画を真剣に策定しているのは新宿区ぐらいなものであるが、7月に学識経験者を交えた「策定委員会」を開会し、その議論を経、ようやく「推進計画(素案)」が公開されることになった。新宿区のホームページに掲載されいる他、新宿区の福祉課や特別出張所、また区立図書館でも閲覧可能で、また、「感想、意見(パブリックコメント)」の提出も10月の中頃まで出来るとのことである。
 「役人は俺らのために何もしてくれない」と、思っている仲間も居ると思う。そんなことを言い散らかしている仲間も居る。支援者と云われる人々も役所は敵だとしか思っていない人が実に多い。なので、そんな人は一度、この「推進計画(素案)」を最初からゆっくりと読むことを勧める。
 それこそ「都区検討会」で路上生活者対策の議論が始まったのが、連絡会の歴史と同じ30年前。「排除と応急援護」から自立支援へと舵を切ったのが2000年。かれこれ24年前。時限立法の「ホームレス自立支援法」が制定され、延長が続けられ、恒久法の「生活困窮者自立支援法」も制定され、ホームレス対策の法的根拠と財源が担保され、あとは自治体が、いかに地域の実情にあわせて対策を実施するのかが問われた時代、新宿区はいち早く「推進計画」を制定した。18年も前のことである。それから紆余曲折はあったものの、一貫してホームレス対策を、東京都と喧嘩をしてでも、粘り強く推進してきた新宿区の歴史と、覚悟が、今回の「推進計画(素案)」には滲み出ている。
 俺らが読んでも、感動的でもある。俺らの歩みはこう云うことだったのだと、改めて気付かされるものである。長い間、対策を推進して来て、実数も減っていると云うのに、それでも尚「見えにくいホームレス」を捕捉しよう、声をかけよう、実態を把握しようとする、この高い意識は、もはや崇高ものでもある。
 最後の最後がまた良い。「ホームレス自立支援法」が3年後、延長されずに失効したとしても、「生活困窮者自立支援法」を根拠にして、ホームレスの自立支援を推進します、とある。こんなこと書かれてしまったら、俺らも止められはしない。区政として、この問題と、徹底して向き合って行くとの表明でもある。
 役人の「粘り強く」と云う「お役所言葉」は「問題がないよう適当にやっておこう」と云うニュアンスもあるのであるが、新宿区の場合は文字通りの「粘り強く」のようである。数多の都市問題がいつも極端に表現され、それと必然向き合わざるを得なかった宿場街、新宿区の歴史が、そうさせるのであろう。皆、これは偶然であろうが、良い区に暮らし、そして良い区で世話になったものである。
 他の区はいざ知らず、新宿区はそう云う区なので、何かあったら「とまりぎ」でも、福祉事務所の窓口でも構わない、とにかく相談に行くことをお勧めする。
   

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夜は秋冷


台風も関東に接近中。大雨、雷雨などには 十分気をつけよう。
そんな時はとにかく濡れないこと。

 仲間たち。
 ようやく秋らしくもなったが、まだ30度を越える日もあり、雨が降ると蒸し暑くもなり、それが夜になると急に涼しくなり、肌を露出しているとゾクゾクと、なってしまう。残夏と初秋が争う「気温差」がとても激しい状態が続くようなので、服装や寝場所もそうであるが、今の時期、体調管理を主にしっかりとしていこう。
 秋雨前線も各地で大雨、長雨を降らせ、それに加えて台風の影響などで、能登半島は記録的豪雨。川の氾濫や崖崩れなどで大きな被害が出ている。正月の震災から必死に復旧をしていたところにこうなるとは、何とも言葉が出ない。コンビニの義援金などでも支援の気持ちを伝えたい。
 東北の方も豪雨の崖崩れで線路が埋まるなどして、復旧作業が続いているようである。交通網が遮断されると集落は孤立する。それだけでも大変なことで、その上、電気、水道などのインフラ設備が壊れたら情報すら繋がらなくなる。どこもそうであるが、一日でも早いインフラの復旧、そして、被害からの復興を祈りたい。
 台風も関東めがけて接近中である。今回は上陸はせず、週明け東の方にそれるとの予報であるが、台風は多くの雨雲を持って来るので、天気は崩れる。秋らしい晴天は当分はお預けのようである。台風のシーズンでもあるので、大したことがなくても、次から次へとわき出るものなので、そこら辺の情報はしっかりとつかんでおこう。備えあれば憂いなしである。防災の意識はどこでどう暮していても、自分の身になって考えて行きたい。 
 季節が変わり、気候が安定しないと、生活もまた大変になったりもする。新宿でも、新し目の仲間が目立つようにもなっている。新しい生活の場を求めて転々としているようだ。しかし、これからの季節のことを考えると、路上ではない生き方を意識的に選ぶのも必要となってくる。路上にそんな暖かい場所などない。テントや段ボールを組めば少しはマシになるが、これもまたそんな場所は少なくなっていて、おまけに新参ものは入れないなどのルールもあり、しかも、どこも管理者がとてもうるさい。そうなると風があたらない地下通路やら、橋や陸橋の下などに限定されてしまう。新宿駅の西口地下は比較的誰でも入れるが、ここも今は小田急の工事があり、場所は狭まってしまった。まあ、それはそれで苦労をするのであるが、同じ苦労をするのであれば、思いきって新宿福祉事務所に行く方が正解であったりもする。新宿福祉事務所は、新宿で寝ている仲間の色々な相談に乗ってくれる。とりわけ「宿」の問題は真剣に考えてくれる。仕事探しのための「宿」もあるし、一時的な「宿」もあるし、生活保護を受給しての「宿」もある。本格的な寒さが来る前に、色々と検討してみた方が良いかも知れない。「過去」に色々あったなんて仲間も多いが、「過去」は「過去」である。「間違い」や「行き違い」があっても、それは修正できる。大丈夫である。もう一度チャレンジである。
 健康管理面の相談は連絡会の巡回で医療班の面々が回ってもくれているので、そちらに相談をしても良いが、病院に行かねばならない時、保険証がなくお金がない場合は、福祉事務所で通院や入院の手続きをしなければならないので、結局、福祉事務所には行かねばならない。そんなことなので福祉の窓口とは親密になっていた方が宜しい。ちょいと不安な仲間は毎週月曜日の朝は福祉事務所に俺らの仲間が待機しているので、声をかけてもらいたい。
   

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秋の長雨


今度の日曜日は高田馬場事務所で鍼灸相談会。
夜のパトロールはお医者さん同行なのでご相談を。

 仲間たち。
 気温も天気も安定していないが、暦はもう10月。今年も残すところあと3ヶ月。流石に今週あたりから秋らしくなってくれないと、紅葉もなにもない。予報だと、昼間の気温はさておき夜の最低気温は20度を切るようなので衣替えはしっかりとして、上着も確保をしておくのが賢明である。寝場所も色々と工夫をしているようだが、新宿駅は、小田急の工事の関係でだいぶ狭まっているので、お互い譲りあいながら暖かい場所を確保するようにしていこう。また、戸山公園の方は明治通り側の改修工事がようやく終わったが、雨よけに良かった「あずまや」が解体され、ベンチも横にならないような形状のものに変わってしまった。こんな阿呆みたいなことををやるのが東京都建設局。が、そこも色々と工夫しながら利用して行きたい。
 天候不安定な状況が続いているので、季節の変わり目のよう、体調不良になりやすくもなっている。気圧と気温が変化をすれば、血管も膨張と収縮を繰り返し、神経に刺激を与えてしまう。神経痛、腰痛も、これから涼しくなると発生しやすくなる病気である。血管が詰まったり、傷ついたりする循環器系の病気やら、自立神経失調症なども、季節の変わり目は注意が必要である。
 神経痛やら腰痛やら、神経系の症状に苦しんでいる仲間、不安を持っている仲間は、「鍼灸相談会」が、今度の日曜日、高田馬場事務所であるので、利用してみたらどうだろうか。鍼灸師の先生が来てくれるので、色々な相談も可能である。ゆっくり休んでいれば良いのであるが、そうも行かず、湿布を買って貼ってみてもそう良くはならない。神経痛は慢性になりがちなので、早めの治療が良いと云われている。痛みが続くと精神的にも厭になって、まいってしまうので、そうなる前に専門の先生に相談をしてみるのも必要である。ま、深刻がらず、是非ともお気軽にご相談を。
 風邪薬の提供も、ここのところ、かなりの数となっている。ちょっとした咳だとか、熱だとか、風邪の症状を訴える仲間も多い。今度の日曜日の夜のパトロールではお医者さんや医療従事者のボランティアの方々が「医療班」として一緒に巡回をしてくれる。血圧測定もしてもらえるし、ちょっとした問診も可能である。検査はもちろん出来ないが、検査や治療が必要と判断すれば、「紹介状」を書いてもらえるので、それを持って福祉事務所に行き、病院を紹介してもらう。そんな仕組みになっている。もちろん緊急の場合はその場で救急車を呼んでもらえる。
 「医療班」の先生が、いつ診ても血圧が高いので、まずは通院をしようと勧めても良い返事をせず、「じゃ、死んじゃうよ」と脅されても行かず、結果、本当に倒れて、救急呼んでも間に合わず、そのまま亡くなったなんて云う例もかつてはあった。 
 血圧測定も定期的にやってもらう。自分で自分の平均的な血圧を知っておくのも健康管理のためには結構大切な事柄でもある。公共の施設、図書館、連絡会の事務所にも血圧計は置いてある。血管や心臓の状態のバロメーターが血圧でもあるので、利用してみるのも良いかも知れない。
 秋は食欲の秋ではあるが、健康の秋にしていかないと、飯もおいしく食べられない。そこら辺、しっかりと。 
   

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秋晴れに


秋らしくもなり、「涼しさ」「寒さ」の時期となりました。
冬を意識しながら、せっかくの秋を満喫しよう。

 仲間たち。
 秋雨前線の影響もあって、長雨となり、また、どんよりとした曇りがちの天気が多かったが、ここに来て、ようやく季節がはっきりと変わったようで、今週は秋晴れの日も多くなるとのことである。この週末、十数人の仲間で越後「いろりん村」へ稲刈りに出かけて来たが、新潟もすっかり秋。日本の四季や原風景をしっかりと感じ取って来た。肝心の稲はしっかり育ち、何の問題もなく皆で収穫を済ませ、年末の炊出し用のお米として精米前の状態に仕上がった。皆で育て収穫した米で飯を食うのもなかなか粹なことでもある。そのお味は、しばし待たれい。
 越後の方は今年の秋も短く、あっと云う間に冬になりそうであったが、東京の方はどうであろうか?穏やかな秋空が長く続けば良いのであるが。
 そうも言っていられないのが政治の方で、石破さんが首相になった途端、もう総選挙。選挙のポスター看板があちこちで建てられている。街中はスピーカーの音でうるさくなるが、しばしの我慢である。選挙には興味はなくても、皆の関心事は石破首相も「定額給付金」のような「バラマキ」をやってくれるかどうかのようである。「コアラのマーチ」も値上げをするなど、じわりじわりと物価は上がっている。それに比して賃金が上がっているかと云えばそうでもなく、生活保護費もまた抑えられたままである。雇用の方も8月の有効求人倍率が東京を含め、どこもやや低めとなっており、物価上昇が雇用に与える影響や、景気の持ち直しの動きに弱さがあるのではと、指摘がなされてもいる。そんな状況なので、石破首相も連立政権の今までの動きには逆らえないであろう。ポピュリズム(大衆迎合主義)が今の政治のトレンドでもあるので、これからもどんどんポピュって、どんどんバラマいてもらいたいと思ったりもするが、選挙でどうなるか、こればかしは、良くは分からない。ま、近々、事務所に住所を置いた仲間にも投票用紙が送られても来るだろうから、取りに来て、選挙権を行使するのも良し。住所さえあれば、俺らも選挙には行けるのである。
 さて、事務所と云えば、連絡会のシャワーサービスは今月一杯で終了となる。郵便物などはシャワーついでにとりに来たりしていたが、シャワーサービス終了後も火曜日、木曜日は、出来るだけ事務所にスタッフが居るようにするので、その点は心配いらない。せっかく来てくれたなら、ついでに何かを差し上げたりしたいが、そう云うことをやると噂を聞きつけ、必要のない人まであちこちから集まってしまい、そうなると「苦情」があちこちから押し寄せてしまう。なので、これから事務所では何も出せなくなるので、その点だけはご容赦を。もちろん、今まで通り簡単な「相談」は可能であるので、そう云う拠点として使ってもらいたい。とりわけ、高田馬場駅とか、戸山公園とか、地元で野宿していたり、地元で福祉を受けていたりと云う仲間は、気軽に立ち寄れる場所にあるので、遊びに来ても顔を見せに来ても構わない。こっそりと歓迎をします。まあ、シャワーはなくなるが、事務所はあるので、その点は心配なきよう。
 あれよあれよと10月もすぐ終わり、クリスマスも近くなる。おせち料理の予約販売も始まっている。もう、そんな時期である。 
   

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秋麗の候


今年は一気に寒くなりそうな予感。
今は寒暖差に注意。風邪を引かぬよう。

  仲間たち。
ようやく秋になったと思ったら、またもや夏日で、雨の日も蒸し暑く、他方で最低気温は15度を下回り、寒暖差は10度となれば、これは嫌でも風邪を引く。服装選びも体調管理もとても難しい。冬ごもりなどまだまだ先だと思ってしまうので、やっかいな陽気でもある。
 今週は予報によれば、「気温急降下」「夏日から解放」とされているが、西の方はまだまだ夏日が続くとのことで、不安定な天気のままで、こんな調子だと秋をとばして、一気に冬、なんてこともあるかも知れない。
 しかしながら、さすがに10月も下旬。本来の季節は、月見も終わって、そろそろ「晩秋」の頃。冬の気配が見え隠れする頃でもある。なので、このおかしな陽気に騙されず、しっかりとした備えをしていくようにしよう。
 毛布の配布は、27日(日)の深夜パトロールから開始をしたいと思う。いままで溜まっていたものを前回の越冬期で、ほぼ全部吐き出し、これは大変と、早めに毛布募集をしていたが、お陰様で全国から続々と毛布が集まっている。新宿の仲間の生活を心配して下さる方々は結構まだまだ居るようなので、集まったものを順番に、これから提供をして行きたい。冬物衣類も募集をしている。連絡会の衣類提供は、どうしても早いもの順になってしまうので、良いものが当たらないことも多い。そんな時は相談所「とまりぎ」でも衣類は提供してくれているので、個別に相談をしてみよう。とにかく夜などは肌寒くもなっているので、重ね着するものは早急に必要である。  風邪を引いたと思ったら風邪薬を飲む。市販の風邪薬ならパトロールの時に配布しているので、声をかけてもらいたい。

 今、子供達を中心に流行している「マイコプラズマ肺炎」も、だいたい風邪の症状と同じで、こちらも風邪薬を飲んで、身体を休め、熱を下げるしか対処法はない。熱が続いた時は、風邪だろうが、何だろうが、風邪薬の中には熱冷ましの成分は必ず入っているので、熱を下げることが大切でもある。それが高熱となったり、頭痛がガンガンして、ぐったりなんてなると、「救急車」「病院」となる。「救急車」は誰でも呼べるので、そんな時は早めに対応をしておこう。  風邪を引いた時に問題なのは、身体を休める場所があまりない。と云う俺ら独自の問題である。そんな時は、福祉事務所に行って一時宿泊(シェルター)をお願いしたりして、とにかく身体を休め、栄養を取れるのであればよく取って、睡眠もしっかりとることが肝である。
 結核検診が重要なのは、微熱が続いて、知らず知らずの内に結核菌に罹患し、発症していた、なんてことが、こと新宿など繁華街の街では多いからである。最初は風邪の症状みたいなものだから、ほっておいてしまうが、結核はゆっくりと進行する病気で、気がついた時には大変な事態になっていたなんてこともある。他人にも移してしまうので、今も昔も公衆衛生の立場からしっかりと対策がされていて、年に一回のレントゲン検診は、これだけは何がなくても受けておいた方が良い。
 風邪だとか、微熱であるとか、体調不良の問題は、初期対応を間違うと、命にも関わってくるので、しっかり対応してもらいたい。
 季節の変わり目、何とか乗り切っていこう。 
   

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秋本番


レントゲン検診。年に一回は受けていますか?
受けていない仲間は11月5日「だれでも無料検診」(裏面参照)

 仲間たち。
 夏日は終わったそうである。
 季節外れの台風も発生しているようだが、これは沖縄方面に流れる予報。そこら辺の影響や秋雨前線が南下したこともあり曇りや雨の日が多い一週間になりそうである。
 夏日が終わると、洗濯物がすぐには乾かなくなるのと同じで、雨に濡れてもすぐには乾かない。そうなると体温が一気に奪われる。そうなると結構大変なので、これからは雨などに濡れたら着替えをするなど、すぐに対応をしていかないと、身体もおかしくなる。
 気温は低くなる一方であるが、今までがおかしかったので、20度ぐらいなら、これは平年並。最低気温は10度までいかないようなので、まだまだ、いつもの秋の普通の陽気である。
 北海道の方では初雪が観測されているが、冬をもたらす寒気の南下は、そんなスピードでもない。来月あたりに東北、師走になってから関東と、これまた普通の冬の入り方になろう。
 ま、ようやく夜長の秋であり、読書や食欲や実りの秋でもあり天高く馬肥ゆる秋でもある。この国の四季はまだあるようなので都会でも日本の秋を満喫したいものである。
 夜、涼しくなると、寝場所は皆、結構苦労しているようである。どこか良い場所はないかと聞かれることもあるが、これは微妙な問題だけに答えようがない。寝てて良い場所は、お金を払って泊まる場所。そのお金がなく仕方がなく路上で寝ざるを得ないのだから、居候のような謙虚さを持って寝場所を自分で見つけねばならない。世間さまとお巡りさんは、そんなに暖かくはないので、余り目立ったことをしていると、すぐに目をつけられ、追い出されてしまう。ハロウィンなんて云う洋物の行事も近い。繁華街でたむろしてお酒なんて飲んでしまったら、それだけで条例違反だ何だと注意される。コンビニにもお酒を置かないよう、指導しているなんて話も聞くので「禁酒令」かと思いきや、店の中なら良いとのこと。何とも良く分からない条例を、渋谷のとばっちりはご免と、新宿区も作ったようである。そりゃあ若い子達はそんなにお金がないのだから、高い店で飲むよりは、広場かどこかで酒を飲むでしょう。路上で寝る時も、睡眠薬代わりにお酒を飲んで、暖まって寝ると云う仲間も居るだろう。まあ、酒飲みにはちょっと迷惑な条例である。そんな規制だらけの場所には近寄らない方が良いと、そんなことだけは言える。
 さてさて、連絡会のシャワーサービスは31日(木)でもって最終回となった。このシャワーサービル、別に役所の委託でも何でもなく、独自でやって来た事業であるが、利用者の減少と、受付のだらしなさと、色々な苦情とが重なり、その役割が終了となった。この場所が良いとする仲間も居たがそんな仲間には申し訳がない。
 これまで利用してくれた仲間には「とまりぎ」のシャワーサービスを紹介し、快く受けてくれているので、これからは「とまりぎ」さんのルールを守りながら、そちらで利用してもらいたい。ちなみに「とまりぎ」さんのサービスは生活保護の仲間は利用不可なので、その点だけはご理解を。
 新宿保健所の「だれでも無料検診」(レントゲン検診)が11月5日(火)に、福祉事務所前の広場で、ほぼ一日かけて実施します。都合の良い時間に是非とも検診を受けてみませう。 
   

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実るか秋


今度の日曜日、昼間は鍼灸相談会。
夜はボランティアのお医者さんによる相談も有り。

 仲間たち。
 季節外れの台風の残骸が日本海方面に進み、これが雨雲をもたらし、これまた季節外れの大雨、豪雨。かと思えば、木枯らし1号が吹き、立冬のような趣も。色々な季節が同時に楽しめるのが昨今の傾向であるが、関東だけは明日からは秋晴れ。ぐんと晩秋ぐらいの気温になりそうである。
 もう11月である。ハロウィンも終わり、今度はクリスマスと云うことで、新しい盛り上がりの目標をみつけ、商魂たくましい人々はそれを煽るだけ煽り、安くもない物を売る。それに何だか虚しさを感じる人々がいる一方でそれに乗せられる若者達がいる。いつもの年末の姿に新宿と云う街は染められて行くのであろう。ま、あまりハメを外さず、消費しすぎて家を失うことなく、適度に楽しむのが良いのであるが、そこら辺のブレーキは人それぞれなので、どうなることやら。「闇バイト」が流行るのも、ギャンブルやら投資が流行るのも、手っ取り早く金が欲しいからなのだろうが、そうそう、うまいことなどこの世にはない。教育が悪いのか、社会が悪いのか、何なのかは知らねども、刹那的な生き方はあまりお勧めはしない。路上に地を張ってでも、それでも生きていこうとする俺らを馬鹿にするのではなく、見習ってほしいぐらいである。
 さて、このチラシを受け取るのが今日か明日の仲間は、5日(火)の日、新宿福祉事務所(花園神社の裏)前の広場で、無料の結核検診会があるので、今年まだ一度もレントゲン検診をしていない仲間は、是非受けるように。胸の写真に影がなければ大丈夫。それだけを確認すれば良い。従業員の健康診断が、会社に義務化されているよう、こう云う検診はとても大事であり、実際の病気予防に役立つ。結核の場合は感染リスクが高いので、公衆衛生的にも全国民のレントゲン検診が必要とされている。なので、誰でもタダでやってもらえる。会場では血圧も計れるし、医師の簡単な問診も受けられる。レントゲンの結果、疑いがありそうなら、通院、治療、入院、療養は、福祉など公的制度などを使えば、お金もあまりかからず、スムーズに手続き出来る。仲間の健康に関しては至れり尽せりなのが新宿区。路上で亡くなることがないよう、こう云うところはしっかりとやってもらえている。
 今回都合があって逃した仲間は、毎月一回、無料結核検診会があり、そんな情報はこのチラシの裏面にいつものっているので、それを見て受診してもらいたい。v  連絡会の鍼灸相談会は今度の日曜日(10日)に高田馬場事務所であります。こちらはボランティアの鍼灸師の方が来てくれています。季節の変わり目は何かと神経痛になってみたり、腰痛になってみたりと、気圧の関係なのか、骨格や神経の調子が悪くなることが多い。歩き過ぎて疲労骨折なんて例はいくらでもあるので、足腰の筋肉に疲れが溜まっている時は鍼でも打ってもらうと結構違うものである。受付は10時から午後2時まで。順番にやっているので少し待たされるかも知れないが、気軽にお越しを。
 今度の日曜日の夜は、医療班の先生や看護師さん達が都庁下に来てくれます。相談はもちろんのこと、血圧測定やお薬の提供、紹介状の発行もしてくれます。巡回にも同行してくれますが、その日の体制によって行けない場所もあるので、確実に相談をしたいと云う仲間は都庁下の衣類配布時に声をかけてもらえると助かります。  秋は健康に気にかけ、そして、冬ごもりの準備である。 
   

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冬の足音も


毛布配布はじめています。新宿地区は夜の巡回時に提供、
もしくは予約制で。パトロール隊に声をかけて下さい。

 仲間たち。
 知らず知らずのうちに秋が深まり、そろそろ冬の足音も聞こえて来そうである。
 先日の「結核検診」、参加された仲間はお疲れさま。何でもなければそれで良い。結果、影があるとか、再検査であるとかの仲間がいたらしっかりと検査をしてもらって、治療に専念して下さい。
 そろそろ最低気温が10度を切っているので、夜は毛布だとか寝袋だとかが必要な頃である。連絡会の毛布配布は深夜のパトロールの時、台車に乗っけて回っているので、声をかけてもらいたい。もしくは予約制で、必要な旨をあらかじめ言ってもらえれば、都庁下や次の巡回の時に持って行くようにしたい。生活保護の人やら、住所のある人も、都庁下の配布には来てしまうが、毛布や寝袋は表で寝ている仲間優先なのでご理解を。
 生保の人が来ても良いのであるが、衣類などは、ほどほどにしてもらえると大変助かる。あまり独り占めにするような人は、こんなことはしたくはないが、「出入り禁止」にさせてもらうこともあるので、そこは節度を保ってもらえると幸いである。
 衣類など頂いたものは全国からカンパ品でもある。路上の仲間が大変だからと、必要な物品をを自腹で送ってくれている。その仕分けや運搬をするのもボランティアの仲間である。自ら経験した路上の暮らしが大変だと知っているから、率先して手伝ってくれている。そう云う暖かい気持ちに応えるようしていきたいのだが、どうだろうか。
 炊出しだとか、政府の「バラマキ」だとかは、常にそう云う危険が孕んでいる。線引きをして平等性を保とうとするが、それも破られ、当たり前のように思われる。とりわけ福祉と云うのは「性善説」が前提なので、あまり反福祉的なことをやってしまうと、肝心の福祉が締めつけられ、本当に困っている人にその手が届かなくなるものである。
 生活保護の人も、ワーカーからの指導や助言に従わないと福祉が切られることもある。そんなケースは嫌ほどある。福祉をもらうと云うことは最低限度の生活が保障されていることでもある。困っていない状態を役所がお金を出して維持しているとも云える。それをパチンコ行ったり、ギャンブルしたり、もらったものを転売したりするとなると、ちと違うのじゃないの、となるのは当然の成り行きである。
 元は同じく底辺下層で生きて来た俺たちが、歳を取り、働けなくなって福祉を受ける。それは当然なのであるが、福祉を受けたら受けたで、今、現に過酷な生活を余儀なくされている路上の仲間のためにボランティアをするだとか、支えるだとか、そう云うことをするのが仲間であると俺らは思うし、そう云う仲間作りをやってやって来たつもりである。
 今は「生活困窮者」などと云う都合の良い言葉があって、「困窮者」であると自己申告すれば、社会は何でもやってくれると云う、間違った考え方も多くなった。有無を言わさず金をくれ。有無を言わさず泊めてくれ。そんな人は、もうちょと社会経験を踏んだ方が良い。
 「困窮者」と云うのであれば、自分で自分の困窮を説明でき、どのような制度を利用したいのか、どのような努力を自らが行いたいと思うのかを示さないことには、病気で今現に苦しんでいる人とは違うのであるからして、社会も福祉も、何もしてはくれない。
 ま、説教はこのくらいにして、とにもかくにも寒くなってくるので、身体だけは大事にしよう。

 
   

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黄金色の銀杏


毛布配布始めています。必要な仲間は言って下さい。
 防寒着などは日曜都庁下で配布中。

 仲間たち。
 11月の半ばを過ぎ、小春日和とはちと遅いが、寒くなるよりは良い。北風が吹いたり、雨が降ったりするとぐんと気温も下がる。おかしな天気であるが、もう空気はかなり乾燥し始めている。三の酉の年は火事が多いとは昔からの言い伝え。火の用心の季節でもある。
 夜はかなり冷え込んでも来たので、防寒体制をしっかりとしなければならない季節でもある。毛布の予約はかなりの数が来ているが、順次お渡ししているところである。まだまだ必要な仲間はパトロール隊などに声をかけてもらいたい。急きょ必要な仲間は事務所でもお渡しすることも可能である。深夜の毛布配布は24日(日)、西口地下や都庁下を中心に回るので、こちらも利用してもらいたい。毛布は全国から結構集まっているので足りなくなることはないと思う。とにもかくにも、暖かくである。
 同じ新宿でありながらなかなか情報が伝わらないが、今、戸山公園が大変なことになっている。「整備工事」をこの間していて、それが先日完成したばかりであるが、おそらくこの工事の関連だかで「土壌調査」をしたら、基準値以上の「鉛」「水銀」など有害物質がかなり広い範囲で検出されたとのことである。その関係でサービスセンター前あたりが全面的に立ち入り禁止とされ、子供たちの遊び場もなくなってしまった。都は「土壌調査」をこれまでしてこなかったのか、それとも最新の機器で発見されたのかは定かではないが、いずれにせよ、この状態が放置されていたのであれば、そこで生活していた野宿の仲間や、公園の職員やら、剪定などの業者の方々、そしてそこで遊んでいた子供たちに健康被害があっても不思議ではない。現在仲間が寝ているスポーツセンター周辺は大丈夫であるとされているが、ちょいと不安でもある。
 知っている人は知っているが、戸山公園周辺の土地は戦前は陸軍の敷地。軍医学校やら練兵場やら射撃場があり、生物兵器や化学兵器を開発していた、かの有名な七三一部隊の研究機関としてこの軍医学校があったようで、人体実験と思われる人骨が発見されたりして大騒ぎになった、いわゆる「戦争の爪痕」が残る場所でもある。戦後、その広大な土地が米軍に接収され、その後、国に返還され、都に払い下げられ、団地になったり、公園になったり、早稲田の理工学部のキャンパスが出来たりと、そんな経緯の公園でもある。通常「鉛」や「水銀」は化学工場の跡地などで問題になるのであるが、都立公園でここまで広範囲に汚染されていたとなると、そう云う歴史を思い出す地元の人も多い。都は「因果関係」と「健康被害」の有無はしっかりと調べてもらいたいものである。
 さて、選挙も終わり、その結果、政策本位の国会らしい国会となるようである。石破さんも「総合経済対策」の素案を作って叩き台にするとのことであるが、その中に物価高対策として「非課税世帯」への「給付金」も含まれるようである。岸田さんの時で終わりかと思ったら、まだまだ「給付金」は続きそうな雰囲気である。時期や金額が分かるのはまだ先であろうが、いずれにせよ住民票がないことにはもらえないので、そこら辺の準備は今の内にしておいた方が良いだろう。事務所に住民票を置いた仲間は「木曜よろず相談会」と云うものを始めたので、郵便物を取りに来てもらいたい。住所を置きたいと云う相談もここに来てもらえたらと思う。
 師走も近い。年越しの準備でもしましょうか。

 
   

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晩秋のみぎり


もうじき師走。冬の備えはしっかりと。
今年は特に変わらぬ冬で、かつ暖冬予報なので大丈夫であろう。

 仲間たち。 
 このところの冷え込みで、東京でも紅葉が進み、どこの銀杏並木も黄金色に色づいて来た。晩秋の景色ではあるが、暦はあと1週間で師走。街中が浮かれイルミネーションだらけとなる頃である。
 冬の備えは万全だろうか?冬の寝場所や安全な居場所は見つかっただろうか?色々と心配が募る頃ともなる。 
 新宿地域の仲間の数は昨年に比べると若干であるが増えてしまっている。その分、寝場所が広がれば良いのであるが、小田急の工事の関係で西口地下広場はより狭くなり、ハロウィンだ、イベントだと、その度に清掃だ、撤去だと、締めつけが厳しくもなり、安心できる場所は限られてしまっている。新しい仲間は居場所を求め彷徨うことになってしまう。おまけに初めての冬ともなれば、どうしたら良いものかと困ってしまう仲間も増えて来るだろう。
 新宿の周辺地域は、大久保地区も戸山地区もそんなには増えておらず、その地で長年生きている仲間が、それぞれの場所で、追い出されたら別の場所を見つけと、しぶとく生き延びている。景気も、都市雑業も、今年は大きな変化がなかった年でもあるので、生活も相変わらずである。長年居ると、その分歳を取るので、健康状態は年々悪くなったりもするので、その点は注意でもある。戸山公園は「土壌汚染」が発覚したこともあり、若干そこで寝る仲間は減ったようだ。
 ま、こんな状態で冬を迎えることになる。
 「路上生活者対策」「ホームレス対策」「生活困窮者対策」と呼ばれている各種対策も特に変わらない。新宿区の冬場の都区共同の「厳冬期宿泊」はクリスマス前後の頃に受付し、年末年始、自立支援センター千代田寮(ここは個室ではないが)に2週間ぐらい過ごす、この、いつもの対策は今年もあるとのことである。日程が決まったら、例年通り、このチラシでお知らせすることになる。
 山谷の越冬対策は縮小され、大規模施設の「なぎさ寮」は今はない。地区内の「ささなみ苑」などに、こちらは年末年始の1週間宿泊できるものだが、対象は山谷地域に居住している仲間だけとなっている。一応情報を提供しておくと、城北福祉センターで整理券が配布され、12月10日から12日の間、それをもらい、29日当日相談に行くと云う仕組みになっているようだ。
 今年の年末年始は結構長い。役所の閉庁期間は28日(土)から年明け5日(日)までとなる。もちろん連絡会も例年通り、年末年始のこの期間、毎日炊出しやら、医療相談やら、巡回やら、毛布、衣類提供やらを集中して行う。また、他の民間団体も食事を中心に色々とやってくれるだろう。そこら辺(民間支援)は特に大きな変化はない。どこかが潰れたら、また新しいものが出てくる。その繰り返しである。
 そんな訳なので、今年の冬、とりわけ年末年始はいつもの通りの冬で、特に心配になることはないであろう。必要なものはどんどん投入して行くので、そう云うものも使ってもらって、冬を路上で過ごせるようにしていくのも、仲間の力である。
 それは本末転倒だろうと云う声もあるが、もう冬はこりごりだ。と云う仲間や、寝場所や居場所がなかなか見つからないと云う仲間は、早めに福祉事務所に相談に行ってみよう。相談所「とまりぎ」でも構わない。生活保護の他、自立支援や、一時宿泊やら、もちろん自分も頑張るのが前提であるが、それを支えてくれる対策は新宿区は多く揃えてある。そう云うものを活用しながら冬を乗り越えていくのも良し。
 
   

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師走


今度の日曜日は高田馬場事務所で鍼灸相談会。
夜はボランティアのお医者さん達が一緒に回ってくれます。

 仲間たち。
 小春日和はあるものの、気圧配置は西高東低の冬型となり、木枯らしが吹き、乾燥が進み、火災のニュースも多くなり、そして、師走である。今年も残り一と月。早いものであるが、季節に逆らうわけにはいかず、冬ごもりをしっかりとしなければならない時期でもある。
 気象庁は12月からの3ヶ月予報を先日発表したが、全国的に気温は「平年並」とされている。ここ数年は暖冬であったので「平年並」と云われると、今年も暖冬かと思いきや、冬らしい冬の「平年並」とのことで、今年は去年よりも特に寒いと云うことでもある。寒気団が下がると関東も寒い日が続き、日本海側も平年以上の大雪となるやもと、予想されている。
 それはそれで困ったものであるが、冬は寒いのは当たり前。そんな中、路上でどうにかこうにか冬を乗り越えようと云う取り組みが越年越冬である。連絡会の取り組みは今回で30回目。30年も新宿の冬と対峙して来たので、色々と仲間が生きる知識や情報だけは蓄積されている。毛布配布であるとか、ホカロンの配布であるとか、薬の提供であるとか、路上からどうにかしたいと云う相談であったり、住所を置きたいと云う相談であったり、医療に関する相談であったり、年末年始は中央公園で「炊出し」を8日間連続でやってみたり、巡回、パトロールを増やしてみたりとか、そんな集中した、いつもの取り組みとなる。もちろん、連絡会だけではどうにもならないことがあり、とりわけ、今年は寒くて仕方がないので、どこか施設でも入りたいなどの希望は、新宿福祉事務所と協力しながら、自立支援策や一時保護や、生活保護など色々な施策を紹介している。毎週月曜日には福祉事務所の中に連絡会のメンバーがうろちょろしているので、橋渡しも出来るし、「とまりぎ」にまず相談をしてみるのも良い。ま、そんな活動を力を入れてやっていく。冬を越すためには敵も味方もない。おせっかいかも知れぬが、官民一体すべての支援にご協力をお願いしたい。仲間の生命を守るための活動である。
 とりわけ、この冬初めて新宿で暮さざるを得ない仲間は、しっかりとした防寒体制を整えて置かないと寒さで身体をやられてしまう。そんな仲間や、病気や高齢の仲間は特段、冬は生活が厳しくなる。そんな仲間を、古い仲間は、しっかりと支えていこう。「仲間の生命は仲間で守る」。これがおれらの活動の基本である。自分で動けなくとも、あそこでこんな仲間が居るよなどの情報があれば、俺らも動いて行く。仲間のネットワークを作るのもとても大事である。
 今年の年末年始はとにかく長い。役所はお休みだし、病院も急患以外はなかなか受診できない。福祉事務所への相談は早めにしておいた方が良いのと、薬を飲まなければならない仲間は薬を切らさないよう注意しておいた方が良いだろう。
 そんなことも含め、どうにかこうにか冬を越していこう。生きていればどうにかなるものである。死なないよう、死なないようと、注意を張り巡らすのが越冬の基本であったりもする。それだけ路上の冬は怖い。
 今度の日曜日は高田馬場で今年最後の鍼灸相談会があります。夜は医療班の面々が都庁下に来てくれます。
 今年の冬も頑張ろうではありませんか。
 
   

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寒冷の候


今月は平年より気温は低いようなので、とにかく防寒体制を しっかりと。
毛布など必要な仲間は声をかけて下さい。

 仲間たち。
 すっかり冬である。風が冷たい。
 気象庁が先日「一ヶ月予報」を発表したが、12月は寒気の影響を受けやすいので全国的に低く、雨が少なく、雪が多い。とのことである。東日本も「平年より低い」となり、昨日今日みたいな陽気がこのまま続くようである。最低気温も5度を下回る日が多くなり、真冬レベルの12月となりそうである。
 こう寒いと防寒体制は念には念を入れ、しっかりしていかないと、凍死なんてのも現実味が帯びてくる。お酒を飲んでそのまま横になって、朝になったら冷たくなっていた。と、云うケースはこれまでも多々あったが、そうならないよう気をつける。コンクリートは身体の熱を簡単に奪ってしまう。北風もまた体温を奪う。とにかく防御。夜は寒くて眠れない時は天気の良い日は中央公園の芝生広場で横になるなど、身体を休める。睡眠も出来る時に取る。色々と工夫しながら生活も見直しておこう。
 ちょいと今年の寒いのは耐えられそうもないと云う仲間は、新宿福祉事務所なり、相談所「とまりぎ」なりに相談をして、これからのことを考えてみよう。若い仲間は仕事なり、病気がちの仲間は病院と福祉なり、高齢の仲間は年金か福祉なり、色々な希望があるとは思うが、必要なものを選び、それぞれの制度に乗っかってしまうのも手である。1人で出来ないことは相談員と二人三脚で、少しの時間でも歩いてみるのも必要かも知れない。1人で何でも出来ると思っていても、歳を取るとそうもいかない。介護じゃないが、色々なことを手伝ってもらう必要もある。今年の冬は、そんなことも考える冬になりそうな気もする。
 さて、東京都は今年夏の「路上生活者概数調査」を発表した。東京都がカウントしたのが全体で588名。昨年比でマイナス36名。まあ、自然減レベルの減り方で、あまり都内の状況は変わってはいないようである。都市町村が359名、他方で国管轄河川は229名にあるよう、河川敷で生活している仲間が相対的に目立って来た数値でもある。23区は342名。新宿区は76名と依然トップ。次いで渋谷区54名、台東区37名、墨田区34名、豊島区23名と続いている。増減は大したことはなく渋谷でマイナス8が一番大きく、それ以外はちょぼちょぼレベルである。増えてはいないのは良いことであるが、全体的に固定しちゃったのかなと云う感じでもある。もちろん、これは昼間の調査で、どちらかと云えばテントなどの固定層の数が中心となり、夜だけ寝に来る流動層はそもそも数には入っていない。今回、夜間調査などの数字が公表されてないが、ちなみに連絡会の夜の調査で新宿区区内で約180名と云うのが最新の数字である。新宿は流動層が多いのでこうなるが、ここら辺の「目に見えないホームレス」をどう発見し、どう、そのニーズに迫れるのか、が今の課題でもあるのだが、その視点はこの「概数調査」だけでは見えて来ないし、そんなことに都はあまり問題意識を持っていないようである。
 そんなこともあり、今年の年末は何が目出度いのか分からぬが、都庁周辺がイルミネーションやプロジェクトマッピングだらけになるようである。高級ホテルに泊まるインバウンド向けの行事のようでもあるが、こうやって新宿の街も変わって行く。その邪魔をするのは本位ではないが、ずっとそこに暮している、暮さざるを得ない人のことも少しは目に止めてもらいたいものである。ま、日本の正月は自分の家族だけが幸せであれば良いとするものなので、それはそれで伝統文化的には致し方がないことであるが。
 そんな世に反し、連絡会は、新宿中央公園を軸に仲間のための年末年始をいつもの通り行う予定である。

 
   

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寒い時は


連絡会の年末年始の取り組み確定しました。(裏面参照)
今年も仲良く共に年を越しませう。

 仲間たち。
 関東北部でも今期初の積雪となり、日本海側や、東北、北海道は早くも大雪になっているようである。 
 天気図は西高東低の冬型に固定され、晴れていても空気が冷たく、そして乾燥もまたすごい。東京は正月頃の気候だと言われているので、クリスマスはとうに越え、もはや正月頃の肌感覚になってしまった。
 冬場の路上はとにかく体力を消耗する。心身も激しく揺さぶられる。なので、とにかく「防寒」。風が当たらない寝場所や、暖かい休息場所の確保。食べれる時にたくさん食べ、休める時にたくさん休み、なんだか冬眠前の熊のようであるがそうやって自分の身体を守って行くしかない。
 年末の役所の「千代田寮厳冬期宿泊」の日程はまだであるが、来週になりそうである。決まったら次のチラシで伝えることが出来るだろう。こちら希望者少ないので小規模になってしまうが、抽選して当たれば2週間、暖かい部屋と、暖かい飯にありつけるし、「何せい、これせい」の職員による指導もないので、気兼ねなく、そして後腐れなく使うことが出来るのが良い所。
 馬場ハウスなどの「一時宿泊シェルター」も、「就労自立」や「自立支援センター待機」など名目が必要となり、寒いからと相談なしに入れる場所ではないが、そこは上手にやっていただければ、今は結構空いてもいるので、この寒い時期、年末年始も泊まれる場所である。
 もちろん、生活保護を受給して宿所を探してもらう手もあるが、こちらは自立のためのワーカーが1人ひとりについて来て、その指導に従わないとならない。他人と相談をしながら物事を進めると云う習慣がなかった仲間には、慣れるまで大変であるが、自分の思う通りにはならないと最初から思っておけば、何とかなったりもする。
 これから数ヶ月はこんな気候で推移するし、もっと寒くなったり、雪が降ったりもするかも知れない。ちょいと耐えられそうにもない仲間は色々な手段を講じた方が良いだろう。役所は年末年始はお休みとなる。なので、役所に相談する時はとにかくお早めに。
 連絡会の年末年始は裏面にある通り、例年通りの取り組みとなる。日曜日(12/29) から日曜日(1/5)までなので、この2回の日曜日はおにぎりと、周辺部のパトロールがない。代わり新宿中央公園まで来るのは大変かも知れぬが、対象地域の仲間は相済まない。
 29日(日)から、午後2時過ぎ新宿中央公園の例年の場所でテントを張って、健康よろす相談、衣類や毛布類の配布、夕方5時から暖かい食事=炊出しがある。寒い場所ではあるが、心と身体、暖まってもらいたい。夜間の毛布パトロールも随時やっていくのと、大晦日は恒例のイベントと、お神酒、年越しそばの提供やらもある。
 これは、路上の仲間が自らの力で生き抜くため、作られたたたかいでもある。この取り組みも今年で30回目。30年もの長き間、俺らは新宿の路上の年末年始を見続け、活動を続けて来た。それら多くの仲間が路上から脱したが、まだ新宿には多くの仲間が野宿を余儀なくされている。そんな仲間が凍え死なないよう、餓死しないよう。野たれ死なないよう、今年も微力ながら支えていきたい。
 共に年を越し、冬を越す。来年は何か良いことが、きっとあるだろう!
 

 
   

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