新宿・池袋越年・越冬闘争への熱き支援をお願い致します。

新宿野宿労働者の生活・就労保障を求める連絡会議(新宿連絡会)
池袋野宿者連絡会(池袋連絡会)

 二十一世紀の冒頭を飾る本年、私達は多くの野宿の仲間が路上から脱せられる制度、施策を求め東京都、そして国に対する画歴史的なたたかいを貫徹して来ました。
 昨年十一月、念願の自立支援センターを開設させた仲間の力は、東京都、特別区の路上生活者対策体系を、旧来の場当たり的なものから、路上脱却を目指した計画的、総合的なものへと押し上げ、本年三月、東京都による「ホームレス白書」(新たな対策体系)を勝ち取るに至り、その新事業たる緊急一時保護センター・大田寮の開設を十一月開設させる成果を勝ち取っています。もちろん自立支援センター、グループホーム事業の増設、新設計画が予定より遅れるなど全体の体系化はまだ途上であるものの、強制排除路線からの転換(九七年)、地域対策から全都対策への転換(九九年)、自立支援事業の確定(昨年)に継ぎ、着実な施策の前進を仲間の力で勝ち取って来た事が確認出来るだろうと思います。
 東京都、特別区に対する要求行動も全都五百名の結集でたたかった第七回新宿メーデーの力を背景に以降、ほぼ毎月の都庁前大衆集会、五・一交渉、七・二七交渉と着実に進め、都、特別区との交渉を前提とした緊張した関係を作り続けてきました。
 そして、私達は東京都の姿勢を決定的に変えて来た成果を持ち、本年は全国のNPO、NGOと連携し、自立支援の法整備を「ホームレス自立支援法」制定運動として本格的に着手。六月、「法案」上程と共に、六・一九(百六十名結集)、十・五〜六(述べ五百名結集)、十一・一六(百五十名結集)の三度にわたる全国国会行動を組織、また、単独でも四次に亘るキャンペーン活動を行ない、大衆行動「舞台」を国会前に設定しきり制度要求のたたかいを旧来よりもレベルアップさせながら続けて来ました。法制度要求運動は現時点ではまだ途上でしかありませんが、全国の仲間と共にたたかったその力は確実に国会情勢を規定し、重要法案として着目されるに至る成果を勝ち取ってきています。
 これら、路上から脱却するシステムを社会的に構築する運動は、もちろん民間における取り組みをも課題とさせ、私達は本年、様々な支援者の協力のもと、自立生活サポートセンター「舫(もやい)」を発足させ、保証人問題、メンタルケアなど行政施策が十分ではない部分への積極的な支援体制も構築してきました。
 もちろん、私達は路上の旧来からの支援活動(炊出し、パトロール、医療相談、生活相談、文化娯楽事業など)も原則的に続けて来ました。
 私達の本年の活動は旧来からの路上支援活動をベースにしながら、そこからのステップアップを制度、政策として構築させ、それのみならず、その領域においても民間支援活動を張り巡らせ、貧しき民のより大きなつながりを構築する事にありました。その新たなたたかいは、仲間からの信頼を強く得、大結集の大衆行動、各種取り組みへの新たな仲間の積極的な関与を勝ち取り、具体的に力強く進んでいます。
 私達の本越冬闘争は、この一年の成果を確認しあいながら、それでもたたかいの途上故に路上に残らざるを得ない多くの仲間と辛苦を共にしながら冬将軍を迎え、そして来年以降の大きな飛躍を準備していく、そういう位置をもった重要な越年越冬闘争です。私達のたたかいの方向性はもはや後戻りが出来ません。私達は路上のコミュニティに甘んじることなく、そこからの積極的な脱却を視野に入れ始めました。自立支援をキーワードにした私達の新たな団結形成を目指したたたかいへの支援、そしてとりわけ本越年越冬闘争へのあたたかい支援をお願い致します。
 
二〇〇一〜二〇〇二年越年越冬闘争スケジュール
新宿・池袋越年越冬闘争支援連帯集会 
   十二月二十四日(月)午後六時より 四谷地域センター多目的ホール
○第八回新宿越年越冬闘争 
   十二月ニ十九日(土)から一月四日(金)まで新宿中央公園ポケットパークにて
●第三回池袋越年越冬闘争 
   十二月三十日(日)から一月四日(金)まで豊島区立南池袋公園にて
      新宿越冬実行委員会連絡先 〇九〇ー三八一八ー三四五〇(笠井)
      池袋越冬実行委員会連絡先 〇七〇ー六六七一ー一二〇四(内田)

*求む!米、毛布、衣類、現金カンパ。
 物資カンパは 東京都台東区日本堤一の二十五の十一山谷労働者福祉会館気づけ、新宿連絡会宛に土日指定でお送り下 
 さい。
 現金カンパは 郵便振替口座 00170-1-723682「新宿連絡会」までお願い致します。