新宿連絡会チラシ集第三十四集(2018年1月より)

 


2018年1月1日新宿連絡会チラシ
2018年1月3日新宿連絡会チラシ
2018年1月7日新宿連絡会チラシ
2018年1月14日新宿連絡会チラシ
2018年1月21日新宿連絡会チラシ
2018年1月28日新宿連絡会チラシ
2018年2月4日新宿連絡会チラシ
2018年2月11日新宿連絡会チラシ


謹賀新年



 明けましておめでとうございます。
 本年が、仲間一人ひとりにとって良き年になるよう、連絡会一同、願っております。 連絡会の活動もまた、仲間に取って有益なきっかけになるよう、本年もまた、「屋根と仕事」の獲得にむけ精一杯頑張らせて頂きます。 宜しくお願いいたします。

 さて、何とか無事に年を越し、新年である。寒さもかなり、身に染みるが、何とか踏ん張りながら、耐え忍んでいきたい。天気も年末年始は何とか持つようであるが、いつものよう、年明け早々、金曜日あたりに雨、もしくは雪の予報が出て来ている。無事に年を越しても、難関は、これからであったりもする。  連絡会、NPO新宿グループでは、宿場場所の整備を続け、区内に50名規模での屋根を確保するに至っているが、それも、全体を見渡せば、まだまだ50名足らずである。しかし、ここまでやっと来たのも、つかの間、今後国の不当な規制が予定され、それを維持し、続けられるのか、まあ、実態を見ない馬鹿な学者や、有識者なる者が跋扈している中、どう、現実を知らしめていけるのか、色々課題があったりする。  仕事の方もまた、今は現場仕事も出ているが、数年もすれば震災復興系も落ち着き、オリンピックが終わったあたりは、また、失業問題が再燃するやも知れない。生活保護費も減額されるなか、仕事もない中、どう、物価が高い東京で、俺らが暮らして行けるのか、それを考えると何とも暗くならざるを得ない。  昨年は、全国の仲間の力で「ホームレス自立支援法」の10年再延長を決めることが出来た。この法律に基づき、基本方針の改定なども今年から動き出されることであろう。まあ、全国と言っても、地域、地域で別の課題があったりと、ある意味バラバラなのであるが、それを無理に一本化させることなく、それぞれの地域の良さを生かせられるよう、その基盤として、この法律があれば良いとは思うのである。暗くなりつつも、法的なものは、一応あるので、そんな無理なことを願っている訳でもないし、反対、反対と呑気なことを言っている訳でもない。着実に、この新宿と云う地域で、俺らが生きられる場所と、そして生業を、今年も引き続き、着実に生み出して行きたい。
 まあ、今年の冬はとにかく寒い。年明けにとりあえず避難すると云うのも、これから厳冬期に突入するので、生命を守るための選択肢の一つであろう。  そんな、情報ときっかけをつかめるのも、路上の年末年始であったりもする。つらいことばかりでなく、気合いを注入されるでもなく、また、誰かにすがるのでもなく、他力本願になるのでもなく、同情を売り物にするのではなく、そうではなく、ちょびっと笑顔で余裕をかまし、路上に至ったとしても、どうにかこうにか生きられるよう、この街を変えていこう。それが新年の、俺らの願望でもある。 

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今年も健康第一で

 明日から福祉、ハローワークなど、役所は通常業務に戻ります。
まずは「相談」から始めよう。

 仲間たち。
 年があけても、冬型の気圧配置は変わることなく、最低気温が1,2度が当たり前、身体の芯から冷えてしまう気候が続いている。予報では5日の金曜日に「雪か雨」と、天気が崩れるらしい。乾燥しているので、その点は良いかも知れないが、この寒さで雪か雨となると、かなり厳しいものがある。
 大晦日の朝、千駄ケ谷の東京体育館で長く野宿していた仲間が亡くなったとの訃報も入った。あの初雪が観測された日である。「凍死」と云う言葉が、現実のものとして目の前にある。経緯は色々あったらしいが、「寒かったろうな」と、只それだけで同情を誘う。寸でのところで年を越せなかった不幸な仲間のご冥福を祈りたい。今は仲間が分散している。情報もなかなか入らないこともあるが、底冷えする日は、どこかで一つの生命が途絶えてしまうことがある。野宿をせざるを得ない、もしくは野宿をすると云うことは、誰かを悪者にすることではなく、そう云う生命の駆け引きたる現実と向き合うことでもある。
 これから本格する厳冬期、心してかからないと、かなりのダメージが身体に加わる。自分の身体の限界点を各々知っているからこそ、施設などへの入所希望が増えるのも、これからの季節でもある。
 明日から、役所の相談窓口は通常業務に戻る。相談や、施設入所も可能となる。施設と云うと、生活保護の施設だけと思うなかれ、自立支援関連(仕事を探すための)の施設もあり、比較的長期のももあり、短期のものもある。バリエーションは色々とあるのが最近の傾向であったりもする。そう云う中、自分はどう云う施設が適しているのか?は、まずは専門的な人々に訊いてみなければ分からない。役所に直接聞かなくとも、「とまりぎ」の相談窓口なら、親切丁寧に教えてくれるし、役所手続きのアドバイスも色々してもらえる。自分の思い込みだけで行動するのではなく、まずは、「よろず相談」に行くのも良いであろう。昔のように抽選会があって、「当たった」「外れた」の時代では今はない。相談内容によって行き先が変わるし、その行き先の幅も広い。なので、今は、「まずは相談」の時代なのである。「相談」と云うと、何か大きなことのように思うかも知れないが、あまり緊張せず、気軽に行ったら良いと思う。
 今のままで良いと思う仲間はまずいないであろう。とりわけ、この寒さである。素直に相談をしていければ、それは、それで決して悪い方には向かわないものである。
   自分の力で動ける内はまだ良いが、動けなくなってしまうと、救急車を呼ぶぐらいしか、当座の手段はなくなってしまう。そうなると、一大事にもなってしまうので、身体が動ける内に、一歩前に進んでもらいたい。そう俺らは、思うのであるが、そうではない仲間も居てと、それは、それで難しいものであるが、まあ、今年も健康第一でお願いしたいものである。 

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小寒から大寒

 今度の日曜日は高田馬場事務所で鍼灸相談会があります。
冷えると腰に来る方、それは重大な病気かも知れません。

 仲間たち。
 年が明け、大方日常が戻って来たが、寒さは一段と、極寒の東京となっている。冬はこれから、春はまだまだ先である。寒さとのたたかいは気をゆるめず、それぞれの防寒をしっかりと守り続けていこう。
 年末年始もまた例年以上に寒かったこともあり、多くの仲間は出歩くことも少なく、自分のエリアに閉じこもったまま、もしくは自力で避難場所を確保できる仲間は、そこへ避難していたようで、仲間の人数はとても少なく、そしてとても静かであった。そんな中でも、仲間の悲報を聞き、また救急搬送もありと、恐らく、仲間が、そこから抜け出すことがない限り変わることがないだろう、冬の路上の厳しさに改めて向き合うことが出来た。  今年初めて冬の路上を経験する仲間が居るとしたら、すぐに路上から抜け出す方策を考えた方が良い。身体が動くのであれば自立支援センターがあり、仕事も住居も短い間に探していける。仕事を既にしていて、これから住居を見つけたいのであれば新宿区の独自事業の自立支援ホームもあるし、住込み仕事を探したいなんて時には馬場ハウス等の短期宿泊もある。  年末、年始、新宿に辿り着く仲間も多い。「仕事をしたいのだけれども仕事の探し方が分からない」と云う相談も良く受ける。そこの、どこかを間違うと、所謂「都市雑業」と云われる、アルミ缶やら、雑誌売りやら、福利厚生がなく、あまり多くは稼げない業界に入ってしまう。その仕事でそこそこの生活が出来てしまうと、そこからの転身は、いくら不満があったとしても、それはそれで大変なことで、嫌だと飛び出しても、そこには「無業」の世界が待ちかまえていたりもする。  冬場を路上で越せる体力があり、なおかつ今の仕事や生活に不満がなければ、それは、それで世間がとやかく言うものではないのであるが、「そうなっちゃ、お終いよ」と云う、人それぞれの生活のプライドなどもあったりもする。そう云うものは大事にした方が良いと思う。  身体が思うように動けなくなるのは、慢性疾患であったり、成人病であったり、老化であったりもする。高血圧の人が、幾ら体力に自信があったとしても、現場の血圧測定や年齢ではねられると云うのは、安全管理からして致し方がない。  働きたくても、働けない、働けないから収入がない。おまけに家もなく、援助をしてくれる人もいない。そうなると生活保護の施設等に入って、長期的に仕事のことや、社会と自分との関わりを考えて行くのも必要である。生活保護が何か夢のゴールのように考えている人も多いが、決してそうではない。とりあえず路上から脱却でき、病院に通うことが出来るので、その点ではほっとすると思うが、そこから、また長い、新たな生き方を、担当ケースワーカーと共に作り出していけねばならないのが生活保護と云うものである。  冬の路上から脱却する選択肢は色々とある。それぞれ長短あるが、思いきって使ってみるのも良い。 

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小寒から大寒

 今度の日曜日は高田馬場事務所で鍼灸相談会があります。 冷えると腰に来る方、それは重大な病気かも知れません。

 仲間たち。
 年が明け、大方日常が戻って来たが、寒さは一段と、極寒の東京となっている。冬はこれから、春はまだまだ先である。寒さとのたたかいは気をゆるめず、それぞれの防寒をしっかりと守り続けていこう。
 年末年始もまた例年以上に寒かったこともあり、多くの仲間は出歩くことも少なく、自分のエリアに閉じこもったまま、もしくは自力で避難場所を確保できる仲間は、そこへ避難していたようで、仲間の人数はとても少なく、そしてとても静かであった。そんな中でも、仲間の悲報を聞き、また救急搬送もありと、恐らく、仲間が、そこから抜け出すことがない限り変わることがないだろう、冬の路上の厳しさに改めて向き合うことが出来た。
 今年初めて冬の路上を経験する仲間が居るとしたら、すぐに路上から抜け出す方策を考えた方が良い。身体が動くのであれば自立支援センターがあり、仕事も住居も短い間に探していける。仕事を既にしていて、これから住居を見つけたいのであれば新宿区の独自事業の自立支援ホームもあるし、住込み仕事を探したいなんて時には馬場ハウス等の短期宿泊もある。  年末、年始、新宿に辿り着く仲間も多い。「仕事をしたいのだけれども仕事の探し方が分からない」と云う相談も良く受ける。そこの、どこかを間違うと、所謂「都市雑業」と云われる、アルミ缶やら、雑誌売りやら、福利厚生がなく、あまり多くは稼げない業界に入ってしまう。その仕事でそこそこの生活が出来てしまうと、そこからの転身は、いくら不満があったとしても、それはそれで大変なことで、嫌だと飛び出しても、そこには「無業」の世界が待ちかまえていたりもする。  冬場を路上で越せる体力があり、なおかつ今の仕事や生活に不満がなければ、それは、それで世間がとやかく言うものではないのであるが、「そうなっちゃ、お終いよ」と云う、人それぞれの生活のプライドなどもあったりもする。そう云うものは大事にした方が良いと思う。
 身体が思うように動けなくなるのは、慢性疾患であったり、成人病であったり、老化であったりもする。高血圧の人が、幾ら体力に自信があったとしても、現場の血圧測定や年齢ではねられると云うのは、安全管理からして致し方がない。  働きたくても、働けない、働けないから収入がない。おまけに家もなく、援助をしてくれる人もいない。そうなると生活保護の施設等に入って、長期的に仕事のことや、社会と自分との関わりを考えて行くのも必要である。生活保護が何か夢のゴールのように考えている人も多いが、決してそうではない。とりあえず路上から脱却でき、病院に通うことが出来るので、その点ではほっとすると思うが、そこから、また長い、新たな生き方を、担当ケースワーカーと共に作り出していけねばならないのが生活保護と云うものである。
 冬の路上から脱却する選択肢は色々とある。それぞれ長短あるが、思いきって使ってみるのも良い。 

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一段の寒波

 より一段の防寒を。毛布は、まだまだ高田馬場事務所に あります。
必要な方は平日10時〜3時にお越し下さい。

 仲間たち。
 年明けの大寒波も、あともう少しで前線が後退するようである。平年以下の気温も少しは緩和されるようである。とにかく辛抱。
 これだけ寒くなったので、風邪、インフルエンザが急速に流行り始めている。とにかく人ごみの中に入ったなら、必ず菌が居ると思い、マスクでの予防や、うがい、手洗いをしっかりとしていこう。インフルエンザの場合は急な激しい発熱があるので、動けなくなったら、救急車を呼ぶなりして、早めに冷たい場所から退避することである。風邪と見分けがつきにくいが、風邪の初期症状が続き、市販薬を飲み続けても、あまり改善されず、発熱、頭痛、関節炎の痛みなどが出た時は、疑った方が良いかも知れない。インフルエンザの処方薬は風邪とは違うのと、持病持ちや、高齢者の場合、合併症の危険も高いので、万が一の事も考え、風邪か、インフルか疑っている段階で医者に行くのが良いだろう。保険証やお金がない仲間は、福祉事務所を通して指定の医者を紹介してもらえる。多少、手続きは面倒であるが、冷たい路上で寒気がして苦しむよりは、暖かい福祉事務所の中で待たされている方がよほど良いだろう。
 今回の大寒波では関東は幸いにも深い雪にはならず、東北、北陸、北海道に影響が集中したようであるが、これから、東京も大雪がいつふってもおかしくない。今回の寒波が通り過ぎても、引き続きの準備と警戒は必要である。
 屋外の寒さが続き、その状態でずっと居ると、心臓は血液の循環で身体を暖めようと盛んに動き、血圧は自然に上がる。人の防衛本能で誰でもそうなる。しかし、循環器系の病気の持病を持っている人や、加齢や喫煙などが原因で血管や心臓が弱まっている人は、とりわけの注意が必要である。暖まる時はとにかく急にでなく、ゆっくりと暖まる。心臓には過度な負担をかけない。それを心がけておかないと「ヒートショック」と同じことが起こってしまうかも知れない。
 寒空の中、現場で長時間働く人も、これは気をつけた方が良い。あまり無理をしないことであり、身体をいたわりながら働くことである。  冬の乾燥もまた厳しい。火の元もどこに居てもしっかりと確認してから寝よう。また、不測の事態が起こった時のため、ペットボトルに水を置いておくなど、こちらも気をつけるに越したことはない。もう20年も前の話だから覚えている仲間はあまり居ないだろうが、俺らは新宿西口地下で仲間を亡くす程の大火災を、この時期経験している。乾いた時のダンボールの燃え方、ブルーシートの燃え方の酷さを経験上で知ってもいる。原因はともかく、一回身のまわりに火が出ると、それを抑えない限り、火の手は生き物のよう人も物も焼け尽くす。そうならないため、これも、この時期にしっかりとしていかなければならない予防である。
 気をつける事ばかりであるが、今の時期、身をいかに守るのかに集中した方が良いだろう。 

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雪に備えよ

 今年の大寒期は、かなり本格的になるようである。
とにもかくにも、自分の生命は自分で出来るだけ守ろう。

 仲間たち。
 大寒の頃となった。この頃が一年で一番寒い時期とされているが、今年は本当に暦通りである。今週は雪も予想され、また、週後半には氷点下が続き、「平年よりかなり低い」日が続くとの予報である。冬将軍は、一度緩みはしたものの、またもや、ぶり返し、更にパワーアップして、またやって来るようなイメージである。

 訃報である。先日、都庁下に長く居た60代の女性の仲間が、亡くなっているところを発見された。年末年始、医療班の先生方が頻繁に声をかけてきたが、ご本人は動く意思がなく、おそらく、この寒さの中、心臓がもたなかったのであろう。無念である。
 幾ばくかの年金をもらって、そのお金で生計をたてながら、野宿をしている高齢の仲間が一定数居るのであるが、勘違いをしている人も多い。年金をもらっているからと、福祉サービスが受けられないことはない。また、病気の場合、我慢することもない。福祉事務所や「とまりぎ」で相談をしていけば、野宿ではない今後の生活を示してくれる。年金の額も人様々であるが、もし、多ければ、無料の施設に入り、そのお金を貯蓄してアパートに行くなんてことも出来る。車に乗せられて行くのが「福祉」であると、経験則からこれまた勘違いをしている仲間も多いのであるが、普通、福祉は車には乗せないし、施設に先に行くこともない。自分で相談に行かなければ始まらないのが福祉や自立支援の世界でもある。知っているが、何かが邪魔して動けなかったのかも知れないが…。
 連絡会を長年支えてくれ続けていたT氏(57)も、闘病中であったが、ドナーが見つからず、先日、搬送先の病院で亡くなった。
 古い話であるが、戸山、中央公園の「三千円のアパート事業」の頃、就労支援を担当していたK氏(60)も先日、自宅で亡くなった。
 訃報のラッシュである。皆、まだまだ若いのにと、涙することしか俺らにはできない。とにかく、唯々、無念である…。

 インフルエンザが流行っている。町の高齢者も、インフルから肺炎等を併発して亡くなるケースが年末から急増しているようだ。普通の風邪だと思って医者に行ったら「B型」であった、と云うケースも多い。「B型」は高熱を発しないようで、普通の風邪との見分けがあまりつかない。その分、医療機関に行くこともない。そうなると、医療機関のデーターしか受け取らない東京都は、注意報やら警報やらを出すタイミングは遅くなり、対応は後手後手になる。満員電車の中や、都心の信じられない人ごみの中で、日々、感染者は増え続ける。マスクを無料で配るなりをすれば良いのに、そんなこともせず、都民の健康は蝕まれているのであるが、文句を言う前に、まずは自衛。とにもかくにも、マスク、手洗い、うがい。熱が出たら医療機関へ。お金がなく、保険証もない時は、もよりの福祉事務所へ。 

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氷点下の夜

 強い寒気は、そのまま居座るようです。
寒さの底は一端緩んでも 油断はせぬよう。寒さ対策をとにかく守り続けよう。

 仲間たち。
 4年ぶりの大雪、48年ぶりの氷点下4度、33年ぶりの低温注意報、などなど、記録づくめの厳冬期である。東京の区部が大騒ぎになる程、いつもなら引っ込んでいる冬将軍が、今年は何故か頑張ってしまって、結構張り出して来ているようである。なので、なかなか平年並にもならず、気温も低いまま2月も推移するようである。「異常天候警戒情報」なども出ており、寒さのピークが未だ分からぬようでもある。再度の大雪、再度の氷点下4度も有りうるかも知れないので、とにもかくにも、そのつもりで冬場の生活を保って行かねばならない。
 まあ、何年ぶりとか言っても、その頃は暖房器具が乏しい中、からっ風、隙間風の中で「今年はヤケに寒いな、馬鹿やろー」と、生きて来たのが東京の人々である。経験があれば、人間はそんなにヤワではない。しかも、今は寒さを凌ぐ手段は色々とある。しばらく、この冬らしい寒さと付き合っていこう。
 もちろん、注意しなければならないのは、あまりにも低温の時に、冷たい場所で横になっていたら、冬山の遭難と同じようになってしまうことである。「凍死」と言うのは久しく聞かなかったが、氷点下ともなると、これも現実のものとなっている。特にお酒などで身体を暖めてから、そのまま、気持ち良く「ごろり」となってしまうと、装備がしてあったか、なかったかで、生死を分けてしまう。酔いが醒めた時はガタガタ震えと、なってしまうし、立ち上がる気力さえ奪われてしまえば、そのままと、云うこともあり得る。
 お酒をあまり飲まなくとも、装備があまりない仲間は、眠れなくとも、暖かい場所に避難する、もしくは身体を動かし続けるのが正解である。身体を暖める小金すらないのであれば、これは、福祉事務所に駆けつけ、福祉でも、自立支援でも、なんでも良いから、どこかに泊めてくれと、相談に行くことである。かつてあった23区対策の「厳冬期宿泊」なんてものは、こう云う必要な時にはタイミングが悪くもうないのであるが、その代わり年中やっている短期宿泊が、かなり満室状態であるが、新宿区にはあるにはある。この寒さの中、自分の生活が出来ない仲間は、とにもかくにも昼間、暖かい内に相談である。
 毛布は、高田馬場事務所には、まだまだ沢山あるので、装備が必要な仲間は、平日10時から3時までの間、取りに来てもらいたい。スタッフに声をかけてもらえれば、その場に置いてなくとも、倉庫から出してくれる。また、「おにパト」では、おにぎりに加え、カイロもあるだけの数、提供中である。
 それでもなおかつ、自力でと云う仲間は、とにもかくにも血圧管理には気をつけてもらいたい。寒いところは、心臓がバクバクとなり、血圧が急上昇する。脳梗塞、心筋梗塞などで倒れる人が、この時期は普段でさえ多くなる。ヒートショックなどもそうである。
 また、インフルエンザは、都が「警報」をようやく出したので、その注意に従ってもらいたい。 

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立春寒波

 引き続き低温の冬が続きます。無理をせず、防寒もしっかりと。
今度の日曜日は鍼灸相談会が高田馬場事務所であります。

 仲間たち。
 今期二度目の大雪注意報は、一度目に比べれば、そう積もることもなく、軽いものであったが、深夜の冷え込み、深夜の雪と云うのは、外で寝ていれば体力を確実に奪っていく。今期は雪が降って、気候が少し緩むと云うことはなく、今度は、「立春寒波」などと呼ばれる寒波にすっかりと日本列島は包まれ、今週もまた最低気温は氷点下近く、最高気温も10度に届かずの真冬日が続く。引き続き最大限の警戒心を持ちながら日々を過ごしていこう。
 そんな緊張感の中、札幌では木造3階建ての生活保護施設が焼け、11名も逃げ遅れ亡くなると云う大惨事のニュースである。管理者側の防火体制の不備が指摘されているが、木造は火の手が早い。いざと云う時に、どう逃げるのかを常に意識して行かないと命もまた短くなる。俺らが住める場所なんて、「安かろう悪かろう」の「場所」であったり、「施設」であったり、「アパート」でしかない。高齢者施設の整備は一時期に比べれば進んでいるが、単身であるとか、低年金や、生活保護であると、極端に受け皿は少なくなり、すぐに奪い合いになる。なので、自分の命を守るためには自分の収入の範囲内で色々と苦労や出費をしなければならない。そんな時代である。顔も知らぬ、遠い地の出来事であるが、俺らと同じ立場で亡くなられた方々を、心より追悼したい。
 ダンボールやブルーシートもまた火の手は早い。20年前の西口地下広場の事故では4名が逃げ遅れ、亡くなっている。自分が生き残るための、「自主防衛、自主避難」の意識を、どこで住もうとも、持っていてもらえたらなと思う。

 ● 新宿農場「越後いろりん村」便り

 御無沙汰です。寒い冬ですね。東京でも-4度とかのニュースを聴いていると、野宿の人には冗談抜きで凍死せぬよう気をつけて欲しいと願うばかりだ。
 越後の山中にあるいろりん村はすっかり雪。現在の積雪は約3㍍。雪国を知らない人にはウソのようだろうけどホントの話。そんなところで一体どうやって暮らしてるんだ?ってよく聞かれるけど、備え有れば憂いなしのたとえのとおり、毎年のことだからそうは困らない。地域の除雪体制は行き届いていて、公道は大型の除雪車がやって来るからバッチリだ。でも積雪が4㍍近くなると家はすっぽりと雪に埋もれてしまう。そうなったら家を掘り出すしかない。だからこのあたりでは「雪かき」ではなく「雪掘り」と言うんだそうだ。昔はもちろん人力作業だったけど今では部落に共有の投雪機があるからそう大変でもない。
 昨年に完成となったいろりん村の宿泊棟の雪掘りに先日、勇気ある三名が来てくれた。二名はそれなりに楽しんだようだけど、一名は「二度と冬は来たくない」と言っていた。それでも「雪景色は本当にきれいだね」とも言ってくれた。そう、家も田んぼも森も山も一面を真っ白に埋め尽くした雪景色はいいもんだ。それにさ、春の来なかった冬なんて今まで一度もないんだな。春は必ずやってくる。いろりん村にも、新宿の路上にも。また今年も会いましょう。 

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梅は咲いたが

 気温が少し上がっても、まだまだ油断禁物。
インフルエンザは大流行中なので、手洗い、うがい、マスク。

 仲間たち。
 立春寒波も、福井県など日本海側に大きな被害を出し、そして、過ぎ去ったようである。凍えるような寒さが続いた東京も、今週は平年並か、平年より高めの気温。天気に大きな崩れはないようである。疲れた身体には、日向ぼっこで、うとうと、が出来そうな感じである。まあ、気がつくと公園やらの梅は既に咲いており、ようやく春が見え隠れする季節でもある。このまますんなりと行ってくれれば良いのであるが、今期の冬は異常尽くしなので、桜が咲くまでは油断は禁物であろう。少し暖かくなった程度で真冬の装備を捨て去るのは、とても危険である。引き続き防寒対策は堅持してもらいたい。
 これだけ寒い冬になれば、インフルエンザも猛威を奮っている。今期はB型が多いらしいが、症状がA型よりも軽いとは云え、こちらも立派なインフルエンザ。市販の風邪薬や整腸薬を飲んでも、対処療法的には良いかも知れないが、ウィルスが排泄されるまでは治らない。B型は「微熱」「倦怠感」「腹痛」「下痢」の症状が特徴的とのことである。こんな症状が長引く時は、とにかく栄養と水分を大目にとりながら、安静にしているのが一番である。咳が出る場合は、寝ている時でもマスクをするのが、エチケット。普通なら1週間程度で治るのであるが、身体が弱っている高齢者や、持病のある人などは、まずは医者に行くことを薦める。また、A型の場合は急な高熱になり、動けなくもなるので、寝ている状況によっては、とても危険。そんな症状に至ってしまったら、迷わず救急車を呼ぶのが賢明であろう。
 入院するまでではないが、安静に過ごせる場所がないと云う時は、「とまりぎ」なり、福祉事務所なりに相談に行き、一時宿泊などを紹介してもらうのも、ひとつの手である。この寒さの中、インフルエンザにかかって、路上で苦しむなんてのは、あまりしてもらいたくはない。一時宿泊は生活保護ではないので、敷居は低い。新宿区なら、新宿で寝ていると云う申告だけで(空いていれば)受け入れてもくれる。旅館系だと、昼間は追い出されてしまうが、こう云う施設は一日寝ていても文句は言われない。福祉事務所の職員の対応が…、なんてことになったら、「とまりぎ」の方で再相談してもらえば良い。理にかなっている希望であれば、邪険にされることはまずない。
 生活保護と云えば、生活保護費が見直されるとのことである(今年の10月から段階的にの予定らしい)。生活保護の基準見直しは、ある日突然ではなく、厚生労働省の「基準部会」で、偉い大学の先生や有識者なども交え、議論した結果、それを政府が承認したり、判断したりし、決まると云う過程となっている。しかも、一律カットではなく、今回も複雑怪奇な仕組みではあるが、残念なことに単身者だけは、間違いなく減額のようなので、生活保護の決まりを良く理解し、不正受給にならないよう、節約術を極めていくのもこれから重要な事となるだろう。まあ、路上の人々を見習えと云うことでもある。 

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