新宿連絡会チラシ集第三十五集(2018年7月より)

 


2018年7月1日新宿連絡会チラシ
2018年7月8日新宿連絡会チラシ
2018年7月15日新宿連絡会チラシ
2018年7月22日新宿連絡会チラシ
2018年7月29日新宿連絡会チラシ
2018年8月5日新宿連絡会チラシ
2018年8月12日新宿連絡会チラシ
2018年8月19日新宿連絡会チラシ
2018年8月26日新宿連絡会チラシ
2018年9月2日新宿連絡会チラシ
2018年9月9日新宿連絡会チラシ
2018年9月16日新宿連絡会チラシ
2018年9月23日新宿連絡会チラシ
2018年9月30日新宿連絡会チラシ
2018年10月7日新宿連絡会チラシ
2018年10月14日新宿連絡会チラシ
2018年10月28日新宿連絡会チラシ
2018年11月4日新宿連絡会チラシ
2018年11月11日新宿連絡会チラシ
2018年11月18日新宿連絡会チラシ
2018年11月25日新宿連絡会チラシ
2018年12月2日新宿連絡会チラシ
2018年12月9日新宿連絡会チラシ
2018年12月16日新宿連絡会チラシ
2018年12月23日新宿連絡会チラシ
2018年12月30日新宿連絡会チラシ


早くも盛夏

 夏に慣れるべし。また、熱中症をとことん予防。
今度の日曜日は高田馬場事務所で鍼灸相談会があります。

 仲間たち。
 統計開始以来、もっとも早い梅雨明けと相成った。それもその筈、東京も連日の猛暑日で、毎日のよう、今年最高気温を更新し続けている。この調子は衰えることなく、今週も連日32度越えの予報で、もはや、8月の気候である。その一方で、九州では記録的短時間大雨情報が出る程の豪雨となり、またもや大きな被害が出ている。雨はこのように、夏の豪雨型に変わって来ており、関東地方も、ゲリラ豪雨、雷雨、突風、竜巻など局地的な天候変化には、今後、要注意である。
 こうも梅雨明けが早いと、これから、水不足だ、なんだかんだと生活に支障が出てくるかも知れないが、雨が少なければ、これは仕方がない。今はとにかく夏に身体を慣らしていくしかない。
 急な暑さで、熱中症患者も増えているとのことである。屋外の現場仕事などをしている仲間は、くれぐれも注意である。汗をかいたら、かいた分、水分、塩分をしっかりと補給する。
 寝ている時も大量の汗をかく。なので、朝起きたら、うがいをしてから、水をコップ一杯程飲む。これをしないで朝の散歩に出かけ、また汗などかいていると、簡単に脱水症状を引き起こしたりもする。
 夏は血圧は下がる。普通に下がる分は異常はないが、脱水であるとか、何らかの原因で、急に下がったりすると、「めまい」やら「ふらつき」となり、倒れてしまう。脱水症状による血圧低下は熱中症の典型的な初期症状で、「めまい」、「たちくらみ」を感じたら、活動を停止し、とにかく、休み、水分補給をする。
 これを「大丈夫、大丈夫」と無理をしたりなんかすると、そのうち、頭痛、吐き気、全身の倦怠感に進み、これまた放置しておけば、次はけいれんが起きたり、意識障害が発生したりと、こうなると、いかに早く救急車で病院に行けるかが、命の瀬戸際になってしまう。
 高血圧気味で、医師から塩分を控えるように指導されている仲間は、水分補給は問題ないとして、塩分補給に関しては、汗をかいたら、舐めてみて、塩辛いようであれば、その分の塩分を補給すると云うのが基本である。汗もかいていないのに、やたらめったら塩分を補給すると、熱中症ではなく、別の循環器系の病気を誘発させてしまったりもする。まあ、一人ひとりの年齢や病歴や、薬を飲んでいる人は、その薬との関係であるとか、体調によって予防法と云うのは違ったりもするので、心配な仲間は来週の医療パトロール時に専門家(医師や医療従事者)から聞いてみてもらいたい。
 水分補給と云えば、アルコール類は、利尿作用が強いので、摂取した以上、尿で出てしまう。なので、夏場の水分補給にはならないことは、酒飲みの常識として覚えておきたい。
 より長く、より暑くなった近年の夏の最大の天敵は、今や熱中症である。これの予防を徹底し、もし倒れたら、すぐに救急車。そこを押さえた上で、新しい季節の荒波の中に突入しよう。
 今度の日曜日は鍼灸の相談会もある。足腰肩、調子の悪い方は相談にどうぞ。何ごとも健康第一。暑いなりに乗り越えていこう。 

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再びの夏

 今週から夏日が復活するとのこと、
熱中症などには 十分気をつけ、体調の異変にはすぐさま気づくように。

 仲間たち。
 記録的な大雨は西日本を中心に大きな被害をもたらしてしまったが、関東地方は重大な被害まではなく、明日からまた夏日が復活するとのことである。次の台風8号は完全に日本からそれる予報なので、影響はどうだろうか?どこで、どのようになるのか分からない近ごろの天気なので、日々の天気は小まめに確認をしていきたい。
 さて、今回は新潟いろりん村から便りが来たので、それを掲載していきたい。若い仲間も、厳しい状況ながら、のたうちまわりながら、生きている姿を、少しでも見てもらえたら幸いである。

【新宿農場 越後いろりん村 便り】

 僕は病気療養ということでいろりん村に去年の春から秋にかけて半年間滞在していた。
 僕には精神疾患がいくつかある。中学一年から不登校をした。それに伴い10年以上ベンゾジアゼピン系の抗不安薬を飲んだ。
 それを飲む事で授業に出ることや友達をつくることが出来た。体力が追いつかず働く元気を出すために風邪薬を乱用していた時期もある。離脱症状は苦しく次の日は寝たきりになるので週に3日の仕事も寝る日と働く日の繰り返し。飲むと立ち上がれる。つまり飲まないと立ち上がれない。
 しかし、薬は増えるのに病気自体はいいものにならないし長期服用による副作用までが現われてしまい、薬を失くす、せめて減らせるところまで減らしてみるべきだと考えるようになった。この習慣が僕の生活を害しているのかもしれない。今の環境ではよくないなと思い、精神病院への入院もした。
 ベンゾジアゼピンの減薬のつらさに外出許可が出た途端1ヶ月ほどで逃げ出してしまい、個人輸入で買った同成分の薬を飲んでいた。ベンゾジアゼピンの減量は5年以上だったり、飲んでいた期間と同じくらい時間がかかったりする場合も多く、薬について少し知識を得た今、入院中にした減薬は僕には無謀な荒治療だったと今は思っている。肉体の限界を感じてしまうほどの離脱症状の多くが襲いかかってくる。
 そして、“一日歌ってようと泣き叫んでようと誰に何かを言われないようなところに行きたい”という気持ちから、山ごもりがしたいと思うようになった。
 「誰もいないところにひきこもりたい、減薬のために山ごもりがしたい」とぼやき続けた結果、色々あって行き着いたのがいろりん村だった。
 都会にいると不安は常にどこからでも与え続けられる。なので、刺激を遮断するのにいろりん村は本当にいい空間だった。
 不自由がなかったわけではない。朝の6時半には毎朝村の木暮さんとラジオ体操と正拳突き。昼間は体を使っていた方が健康にいいのは当たり前だけれど、起立性低血圧の僕の体調は午前中すこぶる悪い。フラフラしてゲロを吐く。
 免許のない僕に一番つらいのは、一番近い売店は5キロ先、タバコの自販機はもう少し先、お風呂を入るのにも4キロほど歩いて温泉に行く。
 ガスと電気がないので食べ物は基本的に囲炉裏を使ってつくる。お肉や魚を保存するのが難しくお米も美味しいので炭水化物ばかりで体重も増えてしまう。火をいちいち起こすのが面倒なので多めにお米を炊くのも太る原因の一つだ。
 去年の夏、七月から二ヶ月間ほどいろりん村の屋根をトタンからかやぶきにする作業をするためにテント生活になる。昼間の炎天下はサウナだけど虫も大変。夜はカエルと鈴虫が耳元で叫んでいる。車や電車の音の方が自然に感じるのは慣れだろう。
 でもここの方が東京の真ん中よりは過ごしやすい。そういう確信があったから、帰りたいとは思わなかった。コンビニに行くのにも安定剤を飲みマスクをかける僕だ。外から笑い声がすればビクビクとしてしまう。でもいろりん村ではそんな心配のかけらさえもなかった。これが僕の望んでいた空間なんだと思った。村には見知った顔が数人いるだけ。みんな優しい人であることを知っている。
 いろりん村で過ごして感じたのは「外が怖いのではなく、外にいる人間が怖いのだ」という事だ。優しい人と関わる度に、僕はもっと人に安心できるようになりたいと思う。
 いろりん村は豪雪地帯で小屋で冬を越すことは難しいので僕は関東に住むことを決め、去年の末から生活保護をもらうことになった。NPO新宿の送迎車に乗り、またこれからも毎月のようにいろりん村に出向くだろう。(いろりん村プロジェクト参加者) 

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はや猛暑日

 ここ当面、熱中症には最大限の警戒を。汗をかいたら塩と水。
もし、倒れたらすぐ、まわりの仲間が救急車を呼んで下さい。

 仲間たち。
 大きな豪雨被害をもたらした西日本も含め、日本列島が夏の高気圧に覆われてしまった。気温もぐんぐんと上がり、夏日から猛暑日へと、もうそんな頃である。
 いつもの年よりも夏が早いと云うことは、夏が長いと云うことでもある。もはや涼しさを期待するのが絶望的なことで、今後、高齢者は外出も控えなければならない程の猛暑日が、続くと思った方が良いだろう。
 猛暑、豪雨、台風、天災に気をつけることは限られているが、何があるか分からぬような気象なので、逐一、情報だけは手にいれておこう。
 今週のパトロールから「塩飴」も持参する。熱中症予防のために使ってもらいたい。ポケットの中に入れておいて、日中、汗を多くかいた時、なめ、水を飲むのが、正しい摂取法である。飴が嫌と云う人は、熱中症対策用ドリンクを、身体がまいった時に飲む習慣をつけておいた方が良いだろう。また、夏場は食が細る。食欲が多少ある時に、出来るだけ栄養価のあるものを摂った方が良い。食生活も含めて気をつけていかないと、夏バテから熱中症へと、そんなことになるかも知れぬ。
 東京都がようやく1月の路上生活者概数調査を発表したが、1月の段階で都内全域1242名、23区内で620名、新宿区内で124名の仲間が確認されたと言う。実際はそれ以上なのであるが、それはさておき、少なくともこれだけの規模の仲間がこの夏、路上で暮らさざるを得ない。数を数えるだけでなく、しっかりとした対策につなげていかねばならないのであるが、そう云う意欲が東京都にあるのだか、ないのだか、とても不安でもある。
 まあ、それもさておき、またもやいろりん村から原稿が届きまして、2週連続になりますが、東京よりちとは涼しい新潟からの風をどうぞ。

【新宿農場 越後いろりん村 便り】

 いろりん村にも夏が来た。田んぼの草取りに汗を流して、見上げる青空と白い雲は爽快だ。不思議なことに、この感覚はアルバイトで汗を流すのとはまた違った感覚だ。一体なぜだろう。今までは効率ばかりを考えて、面倒なことや大変なことは機械や薬品、つまりお金で解決しようとしてきた。そしてお金がなければ何もできないと思いこんで、お金の為に汗を流してきた。でもいろりん村では面倒なことをあえてやる。もちろん「くそったれ!」とか言いたくなる時もある。
でも、だからやり終えた時は満足感に包まれる。苦労があって楽がある。苦労なくして楽もなし。草取りの苦労を除草剤に置き換えると達成感はなくなり、収穫の喜びもきっと半減してしまう。一方、意地になって苦労して収穫したコメは意地でもうまい。流した汗はお金の為じゃなく、自分の喜びの為だったんだと実感できる。
 先月は初めての田植えをした。わずか6アール(20㍍×30㍍)の田んぼだけど、100キロ以上の収穫を目指して草取りをしている。参加者は腰の痛い60歳代の親父を中心に、農作業素人の40代、体調を壊して療養に来ている若者らでテキトーに頑張ってます。開墾した畑もジャガイモ、カボチャ、トウモロコシ、ニンニクなどが育ってきた。来週は炭焼き小屋も作るし、薪風呂小屋の準備も進めるつもり。作業メニューはいろいろあるけど、作業ノルマはない。あるわけない。給料もないんだから。なにかやりたい人、お気軽においで下さい。次回は16日朝8時、関ビル前出発。 

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長い夏

 とにもかくにも熱中症対策。水飲んで塩飴なめて予防を。 早め早めの対応が命を守る。
めまいがしたら、木陰で休む。

 仲間たち。
 連日の猛暑で、かなりバテている仲間も多いと思う。東京の暑さは35度前後でだいたい平均して来たので、これ以上になることはないと思うが、とにかく、それが長い。いつ終わるかも分からぬ猛暑日、熱帯夜の連続で、体力がかなり奪われてしまう。このピークが過ぎたあたりから、身体に疲労の影響が出てくるやも知れぬ。
 まだ7月下旬。おそらくお盆過ぎまでこんな調子であろうから、あと4週間ぐらいは気候の大きな変化は見込めない。とにかく夏場に、猛暑日の暮らしに慣れる、これしかない。昼間動かず、夜動く。生活のスタイルを変えてしまっても良い。都会には、昼間クーラーがついて、かつちょっとの時間なら休める場所は色々とある。とにかく体力温存。暑い最中、不要に動きまわっていたら嫌でも汗だくになる。動かない訳にはいかないのであるが、休み、休み動くと云うのが賢明であろう。風さえ吹けば、公園のベンチも気持ちが良いものである。何よりも公園には木陰があるし、水場がある。そんな感じで、しゃかりきに動かずに、休み休みの暮らしに、意識的に変えていくのも必要である。
 まあ、仕事だとそんな、のんびりとはいかないので、とにかく熱中症対策。
 こむら返り(ふくらはぎの痙攣)も熱中症の初期症状でもある。足がつる、なんてのは、若い頃に良くある話と思うかも知れぬが、塩分の不足が原因であったりもするようだ。その他、めまい、立ちくらみを、ちょっとでも意識するようなら、涼しい場所で身体を休め、水分の塩分を補給する。そう云う習慣をつけるのが良い。とにかく初期症状段階であれば、ちょっとした対処で助かるし、大事にはならない。
 気温が高いだけでなく、湿度が高いのも、熱中症を引き起こす要因でもある。クーラーのない部屋で高齢者が熱中症で亡くなった、なんて云うニュースは今年もまた多くなるだろう。部屋の中での熱中症は、気温だけでなく、湿度が高いのが原因である。都心のアパートは、回りが建物ばかりなので風通しなどまるでなく、かつ、エアコンすらついていない密閉された小部屋に生活保護や底辺の人々を押し込めるのが、悲しいかな現状である。そこで人が死んだら、代わりの人をすぐさまみつけ、入居させ、それを繰り返し不動産屋だとか、居住支援とかきれいごとを言っている連中が儲けている。不動産屋とグルになってどこでも良いからアパートに行けと迫ってくるケースワーカーも、しっかりとその人が命を守れる環境にあるのかをチェックしなければならないと思うのであるが、まあ、それを言っても何も変わらないので、もし、これからエアコンのついていない部屋に押し込められたら、大家にエアコンをつけるよう要求する。それがだめなら転宅する、トンコする。それぐらいしないと、この異常気象の中、自分の身はおそらくもたないであろう。
 地獄行きの切符を福祉事務所で受け取る、なんてホラーめいたことも実際にはあるので、「何でも福祉」、「何でもアパート」と言う、何とかの一つ覚えの発想には、気をつけた方が良いだろう。
 話が拡散しすぎてしまったが、とにもかくにも、この夏を、出来るだけ体力を保持しながら、どうにかこうにか乗り切りたい。 

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台風一過

 台風の次は猛暑復活。これからが夏本番と思い、再度、緊張感を もった夏の対策を。 
とりわけ熱中症にはご注意を。

 仲間たち。
 突如発生し、おかしなコースを辿っている台風のおかげで、連日の猛暑も一休みと相成ったが、これが抜けると、再び猛暑が続くとされている。 
 夏が早い、早いと言いながら、そのまま季節は8月に入ろうとしている。ここ1、2週間が本来なら夏本番なのであるが、今年の8月はどうなることか。 
 何でも異常気象は日本だけでないようで、高温やら、乾燥やらで山火事が頻発したりと、それなりに大変なことになっているようである。国内でも先日、熊谷で国内最高気温を記録したのもそうであるが、その前の西日本の豪雨も、激甚災害に指定される程の大きな被害を及ぼしてしまっている。今までにない形も含め、気象が変わりつつあることを実感せざるを得ない夏である。 
 こう云う時には、自分の身を守るにはどうすべきか、そういう防災の意識も高めておいた方が良いかも知れない。熱中症への対策もそうであり、自分の寝床や生活範囲の中で安全と思える避難所を見つけたりするのもそうであり、色々と想像力をめぐらせ、ただ不安になるのではなく、どう対処するのかをシュミレートしてみるのもそうである。暑苦しい時に頭をあまり使いたくはないが、ちょいと涼しくなった時にでも「備えあれば憂いなし」の意味を少しは考えてみるのも良いかも知れない。 
 猛暑が続く中、総務省が全国規模での熱中症搬送人数を速報値で発表しているが、それを見ると東京、大阪、愛知と、大都市圏がとにかく数ではダントツである。年齢区分で見ると、マスコミベースでは「子供」「学校」と、同情を引く方を大きく報道するが、実際は、子供よりも「成人」「高齢者」の方がこれまたダントツ多い。全国的に見ても高齢者が全体の半分を占めている。どこから運ばれたかでは、「住居」がこれまた半数ぐらいあり、次いで「道路」などとなっている。 
 これだけ熱中症が騒がれる年も珍しいが、それだけ被害が大きいと言うことであり、蒸し暑い「都会」の、蒸し暑い「部屋」の中などで、「高齢者」、「成人」が倒れていることも速報値では分かっているので、ここはもう一度気を引き締め、台風一過の夏後半に向けての熱中症対策を徹底していきたい。 
 国の方は小学校にクーラーつけるとか、生活保護世帯にクーラーつけても良いとか、クーラーさえつければ後は知らないよ、みたいな事を言っているが、そんなものは今から設置しようたって、今年の夏に間に合うものでもなく、つけたとしても電気代がもったいないと、あるのに使わない人が多い。省エネ型に取り替えるであるとか、冬期手当があるのだから、電気代用に夏期手当を出すであるとか、そんなことまでしなければ対策にはならないし、そのために高齢者宅を訪問してチェックしたり、具体的に健康指導をしなければならないのであるが、そこまではしないし、出来ない。 
 施設や宿泊所など、未だクーラー使用に時間制限をかけたりする(要は電気代もったいないから)所もあるし、うるさい昔ながらのクーラーの所も多い。こう云うところから改善しなければならないのであるが、行政はそこまで指導はしない。 
 実際はそんなものであるので、クーラーがあろうとなかろうと、こと、熱中症に対しては、「自分の身は自分で守る」。これが基本である。 

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立秋なれど

 今度の日曜日は鍼灸相談と、医療パトロールの日。
夏の健康管理のため、気軽に声をかけて下さい。

 仲間たち。
 暦の上では立秋の頃となったが、今年に限らず、例年でも今ごろからお盆の頃までが、夏の盛り。
 台風がまた発生して、今週半ば頃にはもしかすると影響があるかも知れぬとのことであるが、列島を覆う太平洋高気圧に阻まれ、コースが逸れるかも知れないので、今の段階では影響は、まだ未確定。天気予報には注意をしておいた方が良いだろう。その影響もあり、曇の日が多いとのこであるが、そうなると湿度もグッと上がるので、熱中症への備えは、まだまだ必要である。
 まあ、夏が飽きる程の猛暑続きであるが、体調の方はどうであろうか?
 これだけ夏が長いと、「夏負け」「夏バテ」と云う症状がそろそろ出てきても不思議ではない。一回崩れると、結構大きく崩れてしまうのが夏の病の特徴。それだけ基礎体力が消耗してしまっているということであるので、単なる「夏負け」でも、そこから持病であるとか、ほかの病気へとか、そんな風にもなりかねないので、とにかく体調管理はしっかりとした方が良いだろう。
 熱中症もまた全国的にすごいことになっており、「危険な暑さ」に対する対策ともあわせ、こちらも引き続き、何度も何度もしつこく言うが、要注意である。  クーラーの話題がこの間、続いたが、荒川区では高齢者世帯などを対象に、エアコン、扇風機など冷房器具2点の購入と設置費用を助成する緊急対策を発表し、受付を既に開始したとのことである。特別区の独自の対応としてはとても素晴らしい。
 世間や議員は、なにかと生活保護世帯に結びつけたがるが、生活保護を受けずに年金だけで細々と暮らしている高齢者も実に多いし、そちらの方が主流でもある。そう云う世帯全体に対する施策はとても大事なことで、他の区も見習って欲しいものである。
 さて「ホームレス自立支援法」の延長に伴う、国の「新基本方針」が7月31日に確定して、発表された。
 引き続き国、地方自治体、民間が、ホームレス対策を継続していくための予算措置と役割分担、そして指針を定めたものである。ホームレス対策と云っても、いろいろな法律がこんがらがってある中で、縦割りでなく、お互い協力しながらやっていきましょうね的な指針ではあり、就労自立においては、引き続き自立支援センター(正式名称が、「生活困窮者・ホームレス自立支援センター」に変更となった)を中心とし、「一時宿泊施設」「巡回相談」をその周辺に配置しながら入所を促す、と云うこれまでの手法を評価し、継承したものである。また、高齢者対応では、巡回の時に医者や保健士などをつけ、巡回相談を強化すると云う、新方針が加わった。国に先駆け、長年、連絡会が毎月実施している「医療パトロール」をフォーマルな形にしようとしているようでもある。まあ、これは悪いことではない。新鮮味はあまりないが、堅実にこれまでの対策を部分、部分で改善しながら、粘り強くやっていこうと云う方針であり妥当なところであろう。国には引き続き、この問題に注視してもらい、福祉、就労の観点での施策を継続して頂ければ、それで良い。あとは、東京都が試されるのであるが、ここがあまりしっかりしていないのが実に不安であるが。 

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迎え火の頃

 またもや猛暑日連続、熱帯夜も連続。
汗をかいたら「水」「塩」の補給。

 仲間たち。
 台風の当たり年なのか、来ては豪雨、去っては猛暑が続いている。次の台風は沖縄から大陸方面に向かうとのことなので、こちらには影響はなさそうであるが、その代わり、いつ終わるのか、まるで分からぬ猛暑が、連日続きそうな気配である。
 この記録的な猛暑は、既にいろいろなところで悪影響が出ているようであるが、農作物への影響が、既に夏野菜の不作と高騰であるとかに現れ、これから収穫期を迎える稲の成長にも影響が出るのか、出ないのか、とても心配されるところである。この国の第一産業に、決定的な影響を与えかねないこの異常気象は、経済的にもあまり良い向きにはならないだろう。
 東京オリンピックの2年前と、各地でイベントが始まったようであるが、その前に経済が腰を折らないよう、浮かれるよりも、そちらの方に気をかけてもらった方が良いと思うのであるが、あまり先の事を考えない国民性なので、なってしまってから、きっと無責任に騒ぎ立てるのであろう。
 都会に生きていることは、地方の人々に支えられ、我々も生きることが出来、地方で生きることは、また都会に支えられて生きていると云うことを、自覚することはあまりないかもしれないが、連絡会などをやっていると、そんなことを実感する時も多々ある。まあ、どちらも生きることはしんどいのではあるが、しんどいからこそ、支えたり、支えられたりもする。そんな風にも思えるのである。
 迎え火と送り火の間に、色々なことを考えるが、それは静かにであったり、踊ってみたり、酒を飲んでみたりとか、先祖であったり、地域であったり、家族であったり、仲間であったりと、思いを託す人も、託し方も色々である。
 毎年、どこかに設け、年を追う順に写真が増え続けている連絡会の祭壇は、今年は高田馬場事務所で12日から17日まで設けているので、縁のある人は焼香にでも訪れて欲しい。何をやる訳でもないが、あの世に行ってこの時期だけ戻って来る、と云われているこの国の民俗に倣い、死んでしまった仲間達と、この時期だけは静かに語りたい。
 お盆の時期、シャワーサービスなど連絡会の活動はお休みなしで続けています。街中は静かになるが、繁華街は相も変わらずず騒々しいので、あまりいつもの一週間と変わりはしないだろうが、ま、そんな時期でもある。
 世は熱中症の話題ばかりであるが、俺らの業界内では結核予防もまた重要な事柄である。
 毎年恒例の新宿区保健所が実施する「胸部レントゲン検診会」は、今年は9月4日(火)と5日(水)、午前9時から午後3時半までの受付で、新宿福祉事務所前の駐車場で実施し、「無料」「予約不要」「お土産付き」であるとのことである。今年一度もレントゲン検診を受けたことがない仲間は、誰でも受けられるので参加を願いたい。結核菌の話はまたするとして、そうであっても、なかったとしても、安心感を得るために検診は必須である。
 こんな時期だからこそ、あの世に行かぬため、踏ん張ろうと思うのである。

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晩夏になる

 盆も終わり、彼岸までは残暑は続くが、夏の暮らしはそろそろ 終わり。次のシーズンを見据えておこう。

 仲間たち。
 急に天気が変わり、よもや秋かと思わせる気候となったが、これもつかの間、またもや発生した台風が南風を吹き込み、今週半ば頃から、また平年並以上の暑さが戻ってくるとのことである。今度の台風は西へと進む予定なので、こちらには影響がなさそうであるが、今年は台風の当たり年でもあり、今月に入り、毎週のようどこかで発生しているので、こちらも今後、注意をしておいた方がよさそうである。本来であれば、これからが台風シーズンなので、天気予報のチェックは欠かさないようしていこう。
 暑さが少し弱まると熱中症の話題もとんと消えてなくなるが、逆に言えば対策にも慣れて来た頃なのであろう。せっかく慣れた猛暑日、熱帯夜も、晩夏の頃ともなれば、回数は少なくなるだろうし、蒸し暑さも消えて来る頃でもある。もちろん今年は異常気象なので、また急に暑くなったりするとは思うが、そんな時は今年の盛夏の過酷さを思い出し、対策もまた自分なりにしていくことである。一度身に付いた方法は意外と忘れないものなので、しっかりと自分の生活の中に取り入れてみたい。
 さて、熱中症の次は結核予防に話が進むのは、今年の新宿保健所の結核検診会が9月の4日(火)5日(水)に丁度あるからでもある。  病院に通っているとか、毎年欠かさず健康診断を受けている仲間であれば、年に一回はだいたいレントゲン検診は受けるのであるが、そうでないとなかなかこう云う機会はない。結核は感染症の病気なので、自分がならないと信じていても、何故かしら空気感染でもうつってしまうので、とにもかくにも検診で、その有無を見つけるのが重要となる。
 と、言う訳である。
 結核なんて昔の病気と、侮るなかれ。今も昔も、人混みのあるところ、不衛生で換気が悪いところに結核菌は、空気上に普通に浮遊しているものである。これはまあ、煙草の煙のようなもので、ある意味仕方がないとしても、問題は、運悪くそれに感染し、発病してしまうと、それこそ昔は死を招く病気で、近年はちゃんと治療をすれば死ぬことはないと言われているが、治療を中途でやめてしまうとか、合併症であるとかで、重篤化することもある。寄せ場や路上生活の世界では、今も昔も割と近しい病気であり、「仲間が清瀬に入院したよ」とかは、日常会話にすらなっていたりなんかもして、まあ、「サナトリウム」ではないが、とにかく入院、療養期間が長く、また、その後も病院通いをしていかねばならぬので、結構大変な病気であり、完治しても、体力が落ちているので、一般生活に戻るにも結構時間がかかる病気でもある。
 もちろん、早期に発見され、治療に入ればそこまでには到らないので、そのためにもレントゲン検診が必要と云ううことになる。
 初期症状は風邪と同じ。なので、進行して血痰が出たり、湿った咳が出れば、自覚は可能であるが、それまでは分からない。なので、自覚があろうが、なかろうが、検診は受けた方が安心であると云うことである。
 病気は嫌だから予防は出来るだけしておかないと。

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残暑見舞い

 まだまだ暑い残暑が続きそうです。熱中症対策もしっかりと。
結核検診会が9月3日、4日にあります。

 仲間たち。
 例年なら、残暑見舞いの頃は秋もちらほら見受けられるのであるが、未だ35度に迫る高温と、最低気温25度を上回る熱帯夜の連続が予報されている。ついに本州に上陸した台風20号は、四国、近畿で大きな被害をもたらしたが、この影響で日本海側でさえ猛暑日が続き、過ぎ去れば酷暑がまた戻って来ると云う、何だか負の連鎖のような夏でもある。
 気象庁の最新1ヶ月予報によれば、彼岸までの1ヶ月、東日本の平均気温は例年より高く、また、前半はかなり高くなるとのことである。おまけに台風に関しては今年は大量発生しているので、いつ来るか、どう来るかは、予断を許さない状況でもある。
 ゲリラ豪雨などの大雨、雷雨も、あまりに暑いと発生しやすくもなる。こちらもその名の通り、どこで起こるかも予想はつかない。空が暗くなったらとにかく警戒するしかないだろう。
 まあ、このように、異常気象の夏、日本列島は、自然災害に対し、想定外では済まされない防災体制と、そこで暮らす人々の防災意識の向上といった課題が浮き彫りになっている。役所に任せるのでなく、役所と連携した自主防災の動きも強まってくるであろう。そして、その中の高齢者など「災害弱者」をどう優先的に避難させ、保護するかなどのテーマもまた強くなるだろう。
 都心ではどうかと云うと、都民ファーストと言いながら、自分の金儲けしか考えない地主であるとか、ビルオーナーであるとか、自営業者、商店主であるとか、富裕層であるとか、そんな人口が東京は多いだけに、(その税金で)防災のハード面での体制はある程度整っているかもしれないが、助け合って地域を守ろうと言う点では、自分ファーストの人々が多いだけ、非常に心もとない気もするのである。
 その都民の問題として、結構重要な史実であったりもする関東大震災時の、デマや差別意識による、都民の手による朝鮮人等への虐殺、暴力行為は、防災と言った時も大いに振り返らなければならない歴史(若い人は教わっていないかも知れないが)なのであるが、小池都知事は、慣例であった追悼文送付を今年も拒否したとのことである。9月1日とは、そう云う日であると云うことも後世に残さなければならないと思うのであるが、こんな都政だと、また大きな災害が都心に起こった時、デマやなんだで、色々な情報が飛び出し、助け合うどころか、二次災害のような人的な悲劇につながらなければ良いなと心配をしてしまう。  話が脱線したが、路上生活であろうが、施設や飯場に入っていようが、おんぼろアパートに入っていようが、災害など何かあった時、自分達の生活は、その場にいる自分達で守る。そう云う意識を強く持つことが必要でもある。9月1日は「防災の日」でもあるので、こんな話もたまには仲間同士で話しあってみるのも良いのかも知れない。
 防災もそうであるが、いざと言う時にしっかりと動けるよう、健康管理もまた大切である。結核検診会が9月4日と5日にあるので、今年健康診断やレントゲン撮影を一度もしたことがない仲間は、誰でも受診できるので、是非、参加を。 

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夜長月

 台風シーズンでもあるので、情報はしっかりと。
4日ー5日は結核検診会、今度の日曜日は鍼灸相談会もあり。

 仲間たち。
 月末に続いた猛暑復活で、かなり体調を崩している仲間も多いことだろう。
 9月に入っても蒸し暑さは依然続いたまま、そしてまたもや台風接近で、天気は大きく崩れることとなった。
 こんな調子なので体調を維持していくのも、生活を維持していくのも何かと大変である。とりわけ今週は日々の台風情報をチェックしながら、身にふりかかる危険を事前に回避してもらいたいものである。
 今接近中の台風21号は今年最強レベル、しかも本州上陸ほぼ間違いなしの典型的な秋台風コースを選んで北上中とのことである。どこに上陸するのか、勢力をどこまで保ったままなのかが、今後の焦点であるが、いずれにせよ、関東地方は台風の右側に位置するようなので、風と雨の影響は間違いなくある。4日から5日にかけては、特段に注意が必要となる。
 運悪く、この日は新宿福祉事務所の前の駐車場で結核検診会がある日でもある。屋外の検診会なので、台風のコースによっては中止もあり得るので、天候と開催については週が明けてからもう一度確認をした方が良いだろう。今の予報であると、5日には関東からは抜けると思われるので、4日(火)に行くよりも、5日(水)に出かける準備をしておいた方がよさそうである。まあ、それも含め、台風情報は日々変わるので、新聞、ラジオ、テレビ、ネット、街頭の天気予報掲示板など色々な手段を使って情報は逐一入手しておこう。また、東京の西の方で云えば、多摩川が台風の時、中洲に取り残されたり何だかして、色々と問題になる場所でもある。知らなかったなどでは通用しないし、いつも助けが来るとは限らないので、河川の増水で危険度が高い場所に暮らしている仲間が居たら、とにかく事前の避難が必要である。
 備えあれば憂い無しなのではあるが、なかなか備えが出来ていないのも現実であったりもする。そんな時はパニックにならず、冷静に、自らの判断で行動をすることである。まあ、そう云うことがないように願いたいが、今年の天気は神頼みもないような非情さなので、それに振り回されてしまうのも、それこそ地球温暖化が進んだ今の時代の特徴なのかも知れない。そうなると前例以上の注意が必要なのであるが、そこに我々は追いついていない。そんなことなのであろうが、そんなことを言ってみても、何も始まらない。危険が迫って来た時に、どう対処するか、その現場にされてしまったら、それだけである。 
 とにもかくにも、自分の身を守ることである。
 結核検診会も、もし当日危険でなければ参加した方が良いだろう。レントゲンをとって、大丈夫であれば、それは仕事でも、施設でも胸を張って入れる。施設の中には、結核の症状(風邪と判別できないのであるが)がある人は、入れないなんて言う所もある。そう言う所は、まずは「レントゲン検診を受けてから来い」と必ず言うので、「それは毎年受けていて、大丈夫ですよ、何なら保健所に確認して下さい」。と、言えるようにしておけば、面倒なこともなくなる。血圧測定であるとか、健康相談なども同時にやっているので、気軽に参加をしてもらいたい。 

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秋の風になる

 夏もそろそろ終わり、季節代わりの頃となりました。 気温差も激しくもなるので、これからの体調管理をしっかりと。

 仲間たち。
 関西地方に大きな爪痕を残した台風がようやく抜けたと思いきや、今度は北海道、胆振地方を震源とする震度7の地震が発生し、土石崩れで家が押しつぶされ生き埋めになるなど、人的な被害も含め、大きな災害となっている。亡くなられた方の冥福を祈り、また、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げたい。
 さて、秋雨前線が降りて来たこともあり、東京の夏の蒸し暑さは今週の半ばころには終わるようである。最低気温が20度ぐらいの日もあるそうで、そうなると、朝晩はぐっと冷え込み、久しくなかった「寒い」と言う感覚も戻ってくるだろう。寝床の暖、衣替え、など、そろそろ意識をした方が良い。
 結核検診の受診、ご苦労さまでした。ほとんどが「異常なし」だと思うが、万が一、ひっかかっちゃった仲間がいたら、しっかりと受診をするなりして欲しい。早期発見の場合は治りやすいし、治療費も公費負担があるので、心配せず、通院をまずはしてもらいたい。また、今回行けなかったけど心配だと云う仲間は、とまりぎで相談をして、福祉経由でも良いし、とにかく治療機関に行ってまずは検査をしてもらった方が良いだろう。
 はい、新潟からの便りが来たので、今回はこれをお楽しみ下さい。

【新宿農場 越後いろりん村 便り】

 申し訳ない。うっかりして二カ月ぶりの便りとなってしまった。異常に暑い夏も峠を過ぎて、新宿の路上も一息という季節になったのだろうか。
 こちらいろりん村でも今年は気温30度超の日が多かった。とはいえ最高気温が33度くらいだから東京よりは楽をさせてもらっている。それでも百姓仕事はつらいので、日中はゆっくり二時間くらい木陰で昼寝。日が暮れればウソのように気温は下がるので、夜はぐっすり休めるのがありがたい。この気温の日隔差が大きいことでお米の味は良くなるらしい。今年はあまりに天気が良すぎて田んぼの水が心配にもなったけど、ご先祖様が切り開いた用水路のおかげで稲は順調に育っている。
 先月はジャガイモの収穫も出来た。昨年荒れ果てた畑を復元して、初めての収穫である。その跡地にこんどは大根の種を撒いた。この冬はたくあん漬けを作るつもりだ。歩みの遅いいろりん村だけど、一つ汗を流すたびに一つまた楽しみが増えるのが嬉しい。
 そしてこの夏は新たに風呂小屋と炭焼き小屋ができた。どちらも廃材を利用した三角形の簡単な骨組みに、拾ってきた古トタンを張っただけのシンプルな小屋だけど、冬の豪雪にも耐える頑丈なつくりだ。風呂は薪風呂で昔懐かしい木の桶。緑の森を眺めながらの半露天風呂で気持ちがいいぜ。炭焼き釜は近所から貰って来た灯油の古いホームタンク。ドラム缶の2、5倍の容積でけっこう本格派だ。だから来週のいろりん村は初の炭焼きから始まる。
 炭なんか焼いてどうすんの?という人もいるけれど、答えは簡単。そりゃ後から考える!!。楽しそうだからやる。それがいろりん村流ってこと。次回は9月10日(月)朝8時関ビル出発。楽しみたい人お越しください。

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秋のどんより

 天気も怪しく、気温差も激しくと、季節の変わり目です。
風邪などひかず、日頃の健康管理をしっかりと。

 仲間たち。
 あれほど暑かった日々がうそのよう、気温もしっかりと下がり、秋雨前線の中、季節が変わろうとしている。曇りがちの日が当分続くようであるが、雲が晴れたら秋晴れと呼ばれる青空が広がることだろう。そうなれば、朝晩は涼しく、昼は快晴と、過ごしやすい気候に戻ることだろう。荒れに荒れた天気も一段落のようなので、夏から秋へと気持ちを切り替え、これからの生活をゆっくりと考えることが出来そうである。  そうは言っても秋は短い。寒さに震える冬の到来は実は目の前にあったりもする。まあ、それぞれの季節を考えながら生活をしていくしかない。
 気温差の問題がこの時期には必ず出てくるよう、季節の変わり目は健康管理が重要な頃である。とにかく今年の夏は暑かった。熱中症で倒れなかった人も含め、相当の体力と精神力を消耗した。目に見えぬ疲れが、「ほっと」すると、どっと出て来ても不思議ではない。涼しくなったので、風邪を引いてしまうこともあるが、風邪も万病の元なので、しっかりと治しておかないと、別の病気が忍び寄ったりと、たかが風邪だと甘く考えていると、結構しんどいことにもなりかねない。日頃から自分の体調をしっかりと見極め、今は公共機関などに血圧計などが置いてあるので、定期的にチェックしてみるのも良いかも知れない。それでも「おかしいな」と思ったら、迷わずに病院で検査をしてもらおう。お金がなく、保険証もない仲間は、もよりの福祉事務所で、とにかく「体調が悪いので病院に行きたい」との主訴でしっかりと相談をしてみよう。尤も、相談時に余計なことをペラペラ喋っても良いのだが、自分が何を求めているのかをしっかりと言わないとおかしな話になってしまう。体調が悪い部分もきちんと伝えないと、内蔵疾患なのに外科の紹介状になったりすると、病院内でたらい回しなんてこともあり、時間の無駄遣いである。また、医者の話もしっかりと聞き、薬の説明などもある程度は理解していかないと、なかなか治らないなんてこともある。
 いずれにせよ、調子が悪くて、原因がよく分からない時はまずは医者に診てもらうようにしよう。
 涼しくなると、これから本格的に仕事を探していこうとする仲間も多いだろう。オリンピックを控え、東京の雇用情勢は相変わらず好調で、選り好みしなければ、正社員だろうが、パート、アルバイトだろうが、仕事はぎょうさんある。
 とは言いながら、そこは、あまり適当には考えない方が良く、今の自分の技能であるとか、適性であるとか、を考え、職種を決めた方が長続きをするし、長続きをすれば、そこで安定する。今は福祉をとっても、病状が落ち着けば、高齢者以外は、「仕事」「仕事」である。楽な生き方など許されない時代なのであるから、自分の能力を見極め、もしくはスキルアップし、仕事に戻る。もっと稼げる仕事に替わるなどを考えた方が良いだろう。自立支援センターも昔に比べれば、案外待たずに入れることもあるので、しっかりとした転職活動をしたい場合は、自立支援センターなりに入所するのが、てっとり早くもある。
 悩みすぎると冬になってしまうので、今のうちに。

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長雨の秋

 気温が安定せず、急に寒くなったりもしているので、
風邪など引かぬよう健康管理をしっかりと。

 仲間たち。
 秋雨前線が活発化しており、気温は乱高下するは、ゲリラ豪雨はあるは、長い雨になるはと、秋晴れがあまり期待できそうもない気候となっている。今週の気温も、平年並に落ち着くとのことであるが、天気がどうも怪しい。またもや大きな台風が発生し、これは列島の方に直接影響はなさそうであるが、秋雨前線は本州に居着いたままなので、気象の影響でまた大雨なんてこともありそうな雰囲気である。気象情報は毎日チェックしておいた方が良いだろう。
 最低気温もだいぶ下がってしまった。夏のスタイルではなかなか寝られず、風邪を引いてしまうなんてことがないよう、装備の方もチェックし直した方が良いだろう。毛布ぐらいなら高田馬場事務所には常備してあるので、声をかけてもらえれば提供は可能である。天候不順なので、装備類は早めに準備しておくことである。
 インフルエンザによる学級閉鎖が早くも始まったとのニュースもある。通常は12月頃から流行のピークが始まるのであるが、今ごろから流行出すこともあるとのことである。とにかく人ごみが多いところでは感染のリスクは高くなるので、巷ではまだそんなに流行はしていなくとも、念のため「うがい」「てあらい」を意識しておいた方が良いかも知れない。最初は風邪の症状と同じではあるが、急な発熱があった場合は、とにかく、あわてて病院に行くことである。
 この前、結核検診があったばかりであるが、健康管理は日常的に行っていかないと、なかなか感染症から自分を守り切れない。とにもかくにも、自分の体調をしっかりと知ることである。そして、いつもと違うなと少しでも思ったら、病気を疑って、病院に行って検査をしてもらうことである。市販の薬を飲んでいれば良くなることもあるが、専門の処方された薬の方がより良く効くに決まっている。  仲間が高齢化していることもあり、医療につながることの重要性は、「ホームレス自立支援法」の「新基本方針」に明記されたよう、国も注目をしている。適切な治療を受けられる権利は誰もがもっており、経済的な理由で治療が受けられないことがないよう、様々な制度が作られている。
 救急医療などはその最たるもので、急性の場合、救急車を誰でも呼ぶことが出来、迅速に医療機関につながることが出来る。そう云う仕組みを俺らも使えるのであるから、我慢をすることもない。
 生活保護の制度も同じであって、「医療扶助」と云う特別な項目をわざわざ作り、困窮者に対して医療費全額を保護費から払える仕組みが作られている。誰もが病気になるのだから、誰もが治療を受けられるのである。
 季節の変わり目に身体の異変が起こりやすいのは今も昔も同じである。秋が深まれば、もっと寒くもなる。そんな時に病気を患い、治療もせず、路上のままであれば、治る病気も治らず、そのまま逝ってしまうこともある。そうならないためにも、今のうちに何とかなるのであれば、何とかするなりしてみよう。
 まあ、簡単なことである。プライドなんて捨てて、他人に相談をすることである。

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野分けの中

 台風が抜ければ、また気温も上がり、そしてまた下がり。
天然ヒートショックによる体調不良には気をつけよう。

 仲間たち。
 また台風である。とにかく今年は台風の発生率が高く、あちこちで被害をもたらしているが、関東には影響はあっても直撃はまだなく、それだけが救いのようである。各地で大きな被害がないよう祈りたい。
 長雨が続いているうち9月も終わり、暦はもう10月である。異常気象の中、暑い、暑いと言っていたのが、急に寒い、寒いとなり、今年も残すところ、あと3ヶ月である。
 季節の足が何となく速い。9月は夏と秋が同居した月であったが、これからは秋と冬が同時に感じられるような頃になることであろう。まあ、長期予報では厳冬になる恐れは今のところないようであるが、暖冬であったとしても、天気が数日の周期でころころと変わる今年の傾向からすると、気温差が激しい、つまりは、あまり暮らしやすくはなく、循環器系にはとても悪い冬になるのかも知れない。 
 こころして、異常気象と対峙しておかねばならないのは、秋になったとしても同じである。
 冬が来る前になんとかしたいことは色々あるとは思うが、仕事であるとか、生活であるとか、そこら辺の建て直しをしたいと云う仲間には、これからの季節はチャンスである。
 アメリカに振り回されている世界経済であるが、先日の日米首脳会談で、とりあえず自動車関税が回避されたことで、製造業の株価も順調に推移し、この国の経済界はほっとしているのが現状である。つまり、景気は相変わらず良いことに変わりがない。建設業もサービス業も変わらず堅調、人手不足感は続いており、有効求人倍率も全国的に高水準を維持している。
 そんな中で仕事がないないと言っているのは、自分の年齢や体力、そして経験にあった仕事が見つからない、と云った「ミスマッチ(組み合わせがうまくいっていない)問題」が横たわっていたりするからである。しかし、根気強く見つければ、今の時代、生活するに足りる仕事は、見つけることは出来る。もちろん、年齢が高いであったり、病気があったりと、ハンディがあるとまた違うものになるのであるが、そうでなければ、景気の良い時に再就職し、仕事があるうちに稼ぎまくると云うのは、正しい選択である。
 今は昔と違い、再就職に当たっての相談体制が充実している。自立支援センターを例にとれば、職業相談員が常時おり、履歴書の書き方であるとか、面接技法であるとか、そんな相談にものってくれるし、必要な技能の取得、たとえば、工場に就職するのに何の免許もないのでは格好悪いから、フォークリフトの免許を前もって取得し、就職に有利にしてしまうであるとか、そんなことまでやってくれている。まあ、そうやって「ミスマッチ問題」を解消するため、職業安定行政も、民間企業も色々と努力をしているところである。誰でも出来ると云う仕事ではなく、自分にしか出来ないと云う仕事を見つけるのが、大事であって、そうした仕事の方がやりがいもある。悶々としている仲間が居れば、自立支援センターにまずは入って、自分を試してみるのも大事である。自立支援センターは春先に比べると、今は入りやすいので、相談を。

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秋は実り

 今度の日曜日は高田馬場事務所で鍼灸相談会があります。
気温差が激しいこのごろ、くれぐれも風邪など引かぬよう。

 仲間たち。
 再び大型の台風がやって来て、関東の影響は少ないものの、気温の乱高下がまた激しくなって来た。
 こう気温差が出てしまうと、体調を維持するのがやっとであるが、連休明け後半からは、雨も少なくなり、秋らしい気候に戻るようなので、ここが最後の辛抱のし時であろう。台風もまたこれが最後であろうから、そちらの心配もなくなることであろう。災害続きの今年も、大きな地震がない限り、あとは豪雪被害がなければ良いのであるがと、まあ、そんな時期になった。
 季節はもう10月で、事務所に毛布をもらいに来る仲間も増えて来た。冬支度にはちと早いものの、頭の中で意識をして、徐々に装備をそろえていかないと、夜もおちおちと眠れない。シャワーの時に衣類も配っているが、こちらもこれからは長袖やら、厚手のものが増えて来る。衣替えもしっかりとしていかないと、結構風邪などを引いてしまう頃でもある。風邪なども「万病の元」なのであるから、しっかり治していかないと厄介なことにもなりかねない。引き続き、健康管理を意識しながら日々を過ごすようにしたいものである。  さて、新潟からの便りで今号はお楽しみ下さい。

【新宿農場 越後いろりん村 便り】

  季節の変わり目、皆様お元気でお過ごしでしょうか。越後のいろりん村も三年目の秋。  今年の春まだ浅き三月の、残雪の上にクン炭(籾ガラを炭化したもの)を橇で運んで撒いて始まった今年の田んぼ仕事。夏には太陽の日差しをたっぷり浴びて、スクスクと育った葉を青々とした海のごとくに風になびかせて、そして今、黄金色の穂を垂らして稲刈りの秋を迎えました。「ここは瑞穂の国なのだ!」と気張る気持ちは無いけれど、山に囲まれた小さな棚田でこの風景に包まれていると、なんだかこの国に生まれたことが嬉しくなってくる私です。
 五月の代掻き、六月の田植え。そしてその直後から延々と始まった田の草取りと畦の草刈。カラ梅雨の水不足でオロオロとして、猛暑の中をフラフラになって汗を流した。でもそんな苦労も、実りの風景を見ればすっかり忘れて達成感に満たされる。そしていよいよの稲刈りであります。わずか五畝(約150坪)のいろりん田だけど、なかなか立派な稲になっているぜ!いつもの関ビル発のワゴン車は四泊五日の日程だけど、今回はより多くの人が参加できるように二泊三日の短期日程にしてみました。作業は鎌で刈ってハサ(横に渡した長い丸太)に掛けて天日乾燥させる。完璧に作業をやり終えようなんて思わない。何せ素人集団の初の挑戦だ。やってみることに意味がある。ここまでくればお米はゲットしたも同然だ。もうひと汗流せば、あとはうまい飯を食うだけだ!
 先月は初めての炭焼きもやった。実験的な火入れだったが、やっぱりちょっと失敗した。失敗したら工夫してまた挑戦する。難しいから、工夫するから面白い。今月は再挑戦の時間は無いけれど、年内中にもう一回焼いて、冬には「クマさんの炭焼き日記」の報告が出来るかもしれません。  次回は8日(月)朝八時、関ビル前出発の稲刈りツアー。お気軽にご参加下さい。

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秋らしく

 気温がぐっと下がり、朝晩も寒さを感じる頃になりました。
風邪など引かぬよう日々の健康管理を強めておこう。

 仲間たち。
 多少蒸し暑かった日々も、ここに来てグンと気温が下がり、秋本番と云った気候になって来た。先の台風の影響で公園の樹木は大変なことになって、銀杏もあらかた落ちてしまったみたいであるが、ま、それはともかく、そろそろ紅葉、落ち葉の頃であり、そうなると冬もぐっと近くなる。暖が欲しくなる頃である。
 急な温度変化は体調を壊し易いし、風邪もまた引き易い、また、精神面でも秋口は鬱々としがちな季節でもあり、そんな気持ちの落ち込みも身体の方に反映してしまう。しっかりと季節の魔物と向き合い、自身の健康状態を低いながらも維持していかないと、大病の恐れもある。年の終わりに病で倒れることがないよう、今からでも全然遅くない。体調や健康を意識しながらの生活を作り出していきたいものである。
 着るもの、食べるもの、住むところ。季節が厳しいと、これらもまた何かと大事になってくる。食べるものが何とかなっても、それ以外のものがうまく組み合わされないと、生活がうまく成り立たないので、働くこと、稼ぐことがそれに加わり、その収入によって衣食住をバランスよく賄っていくのが、これが一般的な生活でもある。仕事をしていると言うのであれば、住む場所も含めて考えていかないと、その仕事もまた長くは続かないこととなる。あれが足りない、これが足りないと、何かあれば文句ばかり言っている仲間も居るが、文句や言い訳を言ったところで何も変わりはしないし、幸運の女神などはそう簡単に現れるものではない。自分で意思を持ち、動かなければ何も変わりはしない。福祉の世界も緊急時以外はそうであり、自分でどう云う暮らしに戻りたいのかがないと、低いところ、低いところに流されてしまう。
 まあ、幸せの尺度と云うのは人それぞれなので、何とも言えないところがあるが、それでも人生の最後は、自分に誇りを持って死にたいと思うのが人である。俺らも、苦労をしたり、失敗をしたり、迷惑をかけているが、それはそれで色々な形で補ったりし、最後には、自分にとってまっとうな生き方であったと思うよう、生きたいものである。
 比較的若い仲間も最近は多いが、そんな仲間は路上で長期お休みしているのではなく、とにかく自活可能な仕事につながるよう、奮起した方が良いと思う。都会には悪い虫がたくさん居るので、騙されて変な道に進むと、完全に道を踏み外してしまう。
 奮起すると云うことは、我慢もまたすると云うことである。他人から何を言われても我慢をし、自分を失わずにやっていけば、今のこの国の景気の中では、どうにかなるものである。また、失業者が大勢、路頭に迷う時代が来るかも知れないが、失敗したら、またその頃においで。今はここに居るべきではないと、アドバイスをしておこう。
 住み込み仕事を探すなら、馬場ハウスなどの緊泊施設を利用すれば良いし、アパートまで行きたいなら自立支援センターを利用すれば良いし、自立支援センターでもうまくいかなかった仲間は、自立支援ホームに入れば良い。仕事探しは何度でもやり直せるし、その仕組みはしっかりと新宿の地に根付いている。
 秋は、次のステップを考える秋でもある。

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冬が来る前に

 今年もあと2ヶ月弱余り。
急激に冬が来る可能性もあるので、 とにもかくにも冬の支度を今のうちに。  

 仲間たち。
 そろそろ10月も終わり、晩秋から初冬の時期に移り変わろうとしている。
 寒くもなると、生活の方もそれに合わせていかねばならない。衣替えは終わったと思うが、寝床の問題やら、寒さ対策であるとか、色々と考えていかないと、生活の厳しさも増す。
 病気がちの仲間や、高齢の仲間は、野宿のままで良いと云わずに、せめてこの時期だけでも、身体を守るためにも施設なり、病院なりに避難するのも一つのやり方である。まだ季節の脅威は限定的であるが、これから真冬ともなれば、命を奪われかねない。俺らは多くの仲間を路上で看送って来たが、人生の終末が路上と云うのは、いかにも切なすぎる。避難場所なら、この数年の中で幾らでも整備されて来ている。何かのきっかけがなければなかなか動かないものであるが、これから寒くなると云うのも一つのきっかけである。決して恥ずかしいことではないので、思い切って、まずは「とまりぎ」にでも相談に行ってみよう。
 キリギリスにならないよう、冬が来る前に考え、準備しなければならないことは色々あるが、単純に考えれば凍死しないよう、「すみか」をいかに確保していくかの問題は、大きな課題である。仕事を探したり、仕事をしたりと云う仲間は、自立支援センターでも、自立支援ホームでも、役所のちょっとした支援を受け、仕事を探し、仕事に着き、職場に近い場所にアパートを借りたり、寮に入ったりで、そこで独り立ちすると云う目標が出来るだろうし、そうやって巣立った仲間は多くいる。しかし、そうのこうのと言っている内に、結構、皆、年をくった。高齢化の波は、俺らの世界でも実に深刻である。年を取ると、福祉を取って、アパートで自立なんて云う夢は持ちづらくなる。まず、東京都心部では、安いアパートに空き部屋が出たとしたら、それこそ競争である。そうなったら大家は若い人の方を選ぶ。世話がかかりそうな人は敬遠するのが常である。高齢者用の住宅確保を、政策として国をあげて行なってはいるが、それは一般の高齢者が主な対象、生活保護をもらわなければやっていけない身寄りのない高齢者は二の次である。せいぜい、一般の人が誰も入らないような福祉専用の居住環境の悪いオンボロアパートなら空くことはあるが、そこで要介護状態になろうものなら、生活には不便な思いをする。
 少なくとも東京区部において、アパートを餌にして福祉をかけようとするのは、もはや時代遅れであることに気付かなければいけないし、施設が一律駄目と云うのではなく、高齢者でも安心して暮らせる施設なり、地域なりを多く作ることが問われているし、そう云う施設も今は多くある。学者先生方を含め、アパート界隈の事情すら知らず、アパートに行け、行けと云う。まあ、そう云う単純な発想の人は、支援者だろうが、役人であろうが、あまり信用しない方が良い。  まあ、それはともかく、寒くなれば、暖かい場所への移動が大切であり、施設でも良いから暖を取りに行き、それから次のことを考える。そう割り切っても良い。
 段取りをして準備をしていきたいものである。

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残りの秋

 冬は目の前。
空気も乾燥してきたので、喉をやられ、 風邪を引いてしまう季節なので注意を。  

 仲間たち。
 秋晴れの日もあり、雨の日もありと、相変わらず安定しない天気ではあるが、それでも今週は秋らしい穏やかな天気が予報されている。紅葉の知らせも各地から入っている。東京の自然はそんなにないが、それでも楽しめる位は残っていたりもする。残り少ない秋晴れを楽しみたいものである。
 季節が11月ともなれば、もう今年もあとわずか。今週末には最低気温が10度を下回る日もあるとかで、こうなると、昼は秋でも、朝晩は暖が欲しくもなる冬である。着るものであるとか、寝具であるとか、寝場所であるとか、色々と調整をしておかないと、風邪を引く頃でもある。インフルエンザが早めに流行ると言いながら、そんなに流行ってはいなかったが、冬型の気圧になり、空気が乾燥をしてくると、インフルエンザと火事が増える季節でもある。気をつけていきたいものである。
 厚手の衣類や、毛布などは、毎週火曜、水曜のシャワーサービス時に既に提供を始めている。取りにいくのは面倒だと言う人は別に構わないが、必要であれば自身の生活を維持するためにも取りに来て欲しい。毛布類は表になかったら、言ってくれれば倉庫から出すので、必要なものは声をかけてもらいたい。おにぎりのお米もそうであるが、衣類や物資は全国の支援して下さる方々からの贈りものである。大切にと言っても限度はあろうが、それでも貰い物は、大事に扱ってもらいたい。まあ世の中、この景気の良さで路上生活者は減ったものの、色々事情があって都会に流れて来る生活困窮者の中高年者や若者の問題と云うのは意外と心配もされている。
 これだけ景気が良くても、つながらない時はつながらない時もある。それが、たまたまであれば、色々な支援もあるし、ミスマッチ解消のための施策もハローワークでは整っていたりもするので、そう云う相談も可能であるし、仕事につくための、住所や連絡先を失ってしまった人には、自立支援センターなど、ホームレス対策系の施策も利用可能である。
 そこに到るまでの不安であるとか、生活であるとか、民間の立場で支えて行くのが俺らの役割と云えば役割なのであるが、それが固定化してしまうと、それはまた別の問題になったりもする。まあ、俺らが取り組むホームレス問題とやらは、長引くに長引いたおかげで、直線的に解消する問題にはならず、より複雑怪奇になってしまったので、それをそれで受け止めるしかないのであるが。
 高齢者の問題もまたそうで、今や「人生100年時代」と呼ばれ、定年も70歳まで延長されようとし、また、色々な姿の高齢者が居るので、一口に高齢者問題と云っても、どの問題なのか、果たして本当に問題なのか、分からぬ時代になっていきている。もちろん高齢福祉や生活保護だけの問題だけではなく、社会保障全体の問題や、地域の問題まで幅広く課題が拡散して来ている。
 まあ、生きればいきる程、色々な問題が起こると言い換えても良いかも知れない。それを一つひとつ解決の方向に向けて行く。大きな声を出すよりは地道な作業であるが、こつこつとそんな事を考えながら今年の冬を迎えたいものである。

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冬支度

 今度の日曜日は関ビルで鍼灸相談会があり、夜のおにぎり巡回 ではお医者さん達が同行します。
相談を。  

 仲間たち。
 ここのところ、晴天が続き、昼間はとても過ごしやすい気候となっている。一時だいぶ冬型になってしまった気圧配置も今週は何故だか戻って、最低気温も平年より高くなるとのことなので、昼も夜も「小春日和」と云ったところか。こんな時に英気を養いたいものである。
 長期予報では今のところ「暖冬」が予想されており、このまま暖かめの冬であれば良いのであるが、昨年のよう、年末までは暖かめで、年が明けたら「厳冬」「酷冬」と云う劇的な変わり目を今期も見せるかも知れない。今年はとにかく暑くて、年の始めの頃の気候を忘れてしまっているが、とにかく寒く、新宿の路上でも複数の仲間が亡くなっている。各地で記録的な大雪。そんな寒さであった。
 気まぐれの暖かさに騙されず、万全を期していかないと命の危険もあるので、俺らも冬支度を整えていこう。
 今度の日曜日は鍼灸相談会が関ビルであるので、肩凝、腰痛、神経痛などの症状がある方はお気軽に参加して下さい。
 紅葉まっただ中の新潟から便りが来たので、今号はこちらをお楽しみ下さい。

【新宿農場 越後いろりん村 便り】
 ご報告します。先月のいろりん村初の稲刈りは三名の参加でみごとにやり終えました。
 1日半かけて丁寧に鎌で刈って縛ってはさ木に掛けました。その後10日間ほど天日乾燥して脱穀、籾すりをしてお米(玄米)になりました。収穫は二俵ちょっと(130キロ)。たいした量じゃないけれど、みんなで汗を流して採れたお米なので、味わって食べて欲しいです。「たかがメシ、腹がふくれりゃそれでいい」ってのもわかるけど、よ〜く味わうとほんの一瞬でも幸福感にひたれるかもしれないぜ。そして、そんな小さな幸せを少しでも積み重ねられたら、人生明るくなれるじゃないの。
 さて、いろりん村はすっかり紅葉の森に包まれています。今年の紅葉は何故かひときわ鮮やかで、大袈裟にいえば山全体が燃え上がるようです。こうなるといつ雪がきてもおかしくない土地なので、いよいよ今年の仕事おさめ、冬仕度が始まります。今年は大根がしっかりできているので掘り起こしてぶら下げて、たくあん作りに挑戦するつもりです。夏の間、風通しのよかった(!)宿泊小屋もちゃんと窓をふさいで、今年は薪ストーブを用意して、すこし快適にしたいと思います。「えっ、今まで窓も無かったの⁈」と驚かないで下さい。少しずつ、本当に少しずつですが進化しバージョンアップするいろりん村です。
 そういえば先月は休んだ炭焼きですが、先ず釜の補修工事をして、初めて本気で炭焼きに挑戦します。前回の試し焼きでは鎮火に失敗して多くが灰になっちゃったけで、今度は大丈夫‥‥かと思います。
 というわけで、11月のいろりん村ツアーは5日(月)、いつもどおり朝8時関ビル前出発。参加費は無料なので興味のある方はお気軽にご参加ください。

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立冬の頃

 毛布や冬物衣類は、火、木のシャワービスの日に提供しています。
そろそろ冬ごもりの仕度を。  

 仲間たち。
 新宿中央公園ではセミの鳴き声が聞こえたとか、そんな面白ニュースが全国に流れる程、暖かく穏やかな秋ではあるが、それも一転、今週の後半は平年並に戻るとのことなので、今まで通りにはいかないようである。よくよく考えてみれば、もう11月の半ば、冬の足音が間近に迫る頃、しっかりとした防寒対策を準備する頃でもある。
 気候があっち、こっちへ行っている中で、空気もまた乾燥し始めたこともあり、風邪が急速に流行り始めているようである。人ごみの中を行ったり来たりする時は、ちょいと気を付けておいた方がよさそうである。
 病気は、生活環境に起因もする。普通の風邪を引いたとしても、暖かくしながら身体を休める環境にない人は、いくら風邪薬を飲んでいてもなかなか治り難い。そうすると結核菌が近寄ったり、他の持病が悪化したりと悪循環が始まる。普通の風邪でさえ注意しなければならないのに、インフルエンザなどもこれから流行り出す季節であり、野宿をしていると尚更注意が必要である。
 中でも重要な事は、比較的安心して身体を横にできる寝場所の確保である。冬場の健康管理の鍵はここにあると言っても過言ではない。古い仲間はたいがい決まった場所を確保し、防寒対策などもしっかりとしている。最低限の睡眠が取れなければもちろん身体に影響する。何とかそれを確保しようと皆工夫しながら必死になっている。
 今年、初めて野宿を経験する仲間にとってこれからが試練の時である。寝場所が決まっていない仲間は早急に自分の場所を確保するよう勧める。
 冬のしんどさは、どのような仲間であろうが等しく襲ってくる。防御を徹底しながら、かつ同じ視線で仲間を見渡して欲しい。初めて新宿に来て戸惑っている仲間、高齢の仲間が寒空の中一人苦しんでいる、明らかに調子が悪そうな病弱な仲間、そう云う最も厳しい仲間に手を差し伸べていく事も大事である。
 本当に動けない程衰弱していたら、これは即救急車を呼ぶ。自分で呼んでも良いし、俺たちや、通行人に呼んでもらっても構わない。
 福祉に行けるぐらいの病状の場合は救急車よりも、福祉指定の病院に行った方が良い。救急搬送となると応急処置しかしてくれないので、しっかりと手続きをして通院した方が検査をしっかりとしてくれるからである。
 平日なら毎日福祉事務所の窓口は開いている。相談所「とまりぎ」も同じく開いている。受付をすれば順番に話を聞いてくれるし、通院に関しては簡単な手続きで済む。まだ、相談をしていない仲間は、寒さが厳しくなる前に早めに相談だけでも行ってみよう。
 役所の支援も活用しながら、これからの季節、新宿の仲間のつながりをもっと、もっと強め、乗り切って行きたいものである。

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最後の秋

 毛布や冬物衣類、シャワーサービス時に提供中。
朝晩の冷え込みは、とにかく暖かくして。  

 仲間たち。
 ここに来て気温もぐっと下がっている。銀杏の葉も黄色くなり、あとは木枯らしでもやって来れば、もう初冬の頃でもある。遅れていた初霜や初雪の知らせも北の方から順番に届き、暦が変われば、すっかり冬になることだろう。
 今の時期、小春日和があったりもするが、とりわけ朝晩の冷え込みが厳しくもなる。寒暖差と言うものが大きくなるので、着るものもそうであるが、体調面での管理が結構難しくもなる。普通は、寒さに身体が段々と慣れて行くのであるが、気温差が頻繁にあると、中央公園のセミよろしく、季節の勘違いなんてのが身体の中で起こってしまい、そうすると色々なバランスが崩れ、自律神経などもおかしくなったりもする。ヒートショックに代表されるよう、血圧や、心臓疾患系の病気が困ってしまうのも、寒暖差である。
 ここら辺は予防がある訳ではなく、身体が慣れるまで待つしかないのであるが、とにかく自分の体調や病気を自覚しながら養生し、そして、夜はとにかく暖かくして寝るのが一番である。
 風邪もまた流行っている。うがい、手洗いなど、基本なことを、こちらはしっかりと予防をしていきたい。なにせ、繁華街の近くで暮らしているのであるから、感染リスクと言うのは日常的にある。そして、風邪もしっかりと治しておかないと、身体が弱って他の病気に感染したりなんてこともあるので、ここもしっかりと養生してもらいたい。市販の風邪薬ぐらいなら、巡回の時に持ち歩いているので、声をかけてもらいたい。
 あまり注目をしていなかったかも知れないが、先日、新宿区長選があり、現職の吉住さんがダブルスコアの圧勝で再選を果たした。若い区長さんであるが、バランス感覚も行動力もある。しばらく安泰であろう。その吉住さん、当選の時、「新宿は人口の3割ぐらいが、出たり入ったりを繰り返す区である」とか言っていたが、なかなか新宿の特徴をとらえており、頼もしい限りである。
 仕事があるから新宿に来たのであり、また、仲間が多いから新宿区に居たのであり、別に新宿区民になりたくて生活保護を申請した訳ではないのであるが、結果的に新宿区民になってしまったが、それが安定しているかと言えば、そうでもないし、別の場所に行きたいのであるが生活保護であると、なかなかそうもいかない。家賃も高いし、物価も高い。福祉で住み続けるとするなら江戸の長屋よりも狭く建て付けの悪いアパートで我慢をし続けなければならない。しかも新宿区ともなれば、住宅が密集している。居場所と言うのがなかなか見つからない。黙って出ていく人も居る。
 福祉、福祉とみんなは言うが、福祉をとったとしても、その先は色々な矛盾やら、課題やらが、都市の名かにはたくさんある。それも含め、新宿を良く知る人々と、色々、考えていきたいものである。

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始まる冬物語

 防寒用毛布は連絡会事務所にあります。
平日9時〜5時に誰かしら居りますので声をかけて。巡回時のホカロン配布は12月より。  

 仲間たち。
 初雪の知らせが近づいて、新潟のいろりん村も雪景色、長野の山間部でも初雪が観測されたとのことである。それぞれ、冬仕度がピッチをあげて進められている。
 東京の木枯らしはまだであるが、最低気温が10度を下回るのが普通になり、また、乾燥もしてきた。一気に冬である。
 各地で痛ましい火災のニュースが多くなるのも空気が乾燥する冬場の出来事。煙草の不始末だけでも火は一気に回る。どこに住んでいようが、気をつけて行きたい。
 防寒用の毛布とかは大丈夫であろうか。必要な仲間は連絡会の高田馬場事務所に在庫はまだあるので、受け取りに来てもらいたい。コンクリートの上でガタガタ震えるよりも、多少なりともの装備があるだけで、夜はかなり違うものである。
 冬もまた体力勝負である。これだけ人が密集している東京なので、凍死と云うのは滅多にないが、心臓疾患系の突然死であるとか、救急搬送したものの間に合わずの病死であるとかは、ある意味、路上の冬の日常光景でもある。暖冬傾向とか言われているものの、冬は冬である。それだけ身体に厳しいのが冬の実態でもある。
 まあ、路上に居てもいなくとも、健康とは、自分の身体をどういたわるのか、日常の暮らしをどのように過ごしていくのか、そう云う小さな営みの蓄積でもある。もう少し長く生きて行きたいと思うなら、今からでも遅くはない。これからの冬の暮らしを意識をするようにしよう。
 今年初めの氷点下になった頃の東京の冬を思い出し、こんなところで暮らしていけないと思うのであれば、そうではない暮らしを考えてみよう。冬場は福祉を切られる仲間も多いが、福祉を申請して暖かい場所で暮らそうとする仲間も多い。高齢者の場合なんかは、福祉の方で温情もきく。自立支援センターは3回までであるが、生活保護は回数制限はないし、必要に応じて対応もしてくれる。暮らす場所のことを言い始めたらきりがないが、当座、暖を取れる場所なら、幾らでも福祉が確保してくれている。
 生活を変えていこうとするのは、なかなか大変ではあるが、それ以上に大変なのが、冬場で路上で過ごし、暮らすと言うことでもある。年金を多少もらっている仲間や、ちょっとした収入がある仲間は、そのお金を取り上げられるような誤解があって、釈然といかないようであるが、ちゃんと計算をすれば辻褄はあっているものである。自分の資力で生活がどうにもならなければ、公的な支援を仰ぐのも、一つの選択肢でもある。長期的な話や、展望はあまりないかも知れないが、とりあえず、来年の春まではどうにかなるであろう。自立支援センターも今のうちに入ってしまえば、極寒の季節は路上で過ごさなくてもよくなる。そう云う制度をシェルターにして、とにかく命だけはつないで行ってもらいたいものである。 

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穏やかな冬

 冬は体調管理をしっかりと。調子の悪い仲間は年越し前に病院に。
来週は医療班が同行します。鍼灸相談会もあります。  

 仲間たち。
 いよいよと言おうか、とうとうと言おうか、師走の始まりである。
 師走と言えば、いつもの年なら冬らしい気候での門出なのであるが、今年は東京で「木枯らし1号」が、39年ぶりに吹かなかったよう、どうやら「エルニーニョ現象」が遠い海の向こうで発生したとのことで、その影響もあり、暖冬傾向が続くとのことである。
 ここまで暖冬であると、健康的には気温差問題が大きくもなる。とりわけ、夜間、路上で寝ている仲間にとっては、昼と夜の気温差が10度近くもなると体調が整えにくくなる。外気は着るものや寝具で調整でき、風は被いである程度は防げても、コンクリートの下から迫る底冷えした冷気は、分厚い布団を敷く訳にはいかないので、身体の芯までもっていかれる。そこへ来て、昼間は急に暖かくなる。高血圧であるとか、心臓系の疾患をもっている仲間や、環境の変化による対応力が衰えがちな高齢者の仲間などは、とりわけ意識して暮らしていかないと、年が越せなくなるかも知れぬ。気を付けていこう。
 今月は調子が悪い仲間、とりわけ高齢の仲間は「病院に行こう月間」でもある。と、言うのも、病気がちになれば路上死の危険性は高くなる。路上の冬とは、死を意識しない訳にはいかない季節である。暖冬であるからと、油断は出来ない。病気がちの人が冷たい路上に暮らしていれば、病状は悪化する。これは当たり前のことである。寒くなって良くなる病気はない。だいたいが、身体を暖め、血行を良くし、栄養をバランス良く取り、安心して暮らせるような環境の中、養生するものであるが、路上に居ればそのような環境はなく、いくら薬を飲んでいたとしても効かない場合も出てくる。
 まずは、自分の病気を知るため、調子が悪い時は、病院に行って見るものである。お酒が好きな人は肝機能に異常がないかをしっかりとチェックしていこう。煙草を吸っている人は、血圧を測るのを習慣化し、血液循環に異常がないかをチェックしていこう。甘いものが好きな人は血糖値などもチェックしておいた方が良いし、太り過ぎの人は、食べ物や運動の質を考えた方が良い。こう言う生活習慣病も、健康診断をすれば良いのであるが、なかなかそう云う機会がないと、そのまま放置してしまう。
 保険証がなければ、「とまり木」に相談をすれば、福祉を通して病院に行く手はずを教えてくれる。「とまり木」は毎日やっているが、外来受診は午前中が多いので、午前中に相談をしてみると、その日の内に通院は可能である。俺らも月曜日の朝、新宿福祉事務所で待機もしているので声をかけてもらっても良い。  また、今度の日曜日は医療班のボランティア医師達がパトロール同行するので、分からないことなどあったら、気軽に相談をしてもらいたい。鍼灸の相談会も、今度の日曜日に高田馬場事務所で行うので、東洋医療の方も試してみるのも良いかも知れない。  とにかく元気で冬を越したい。

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この年も

 風邪が結構流行っております。熱が出て来たらご注意を。
調子の悪い仲間は福祉を通して病院へ。  

 仲間たち。
 異常な暖冬続きで、冬の感覚がどこかへ消えてしまいそうであったが、ここに来て気温も下がり、ようやく冬の気圧配置となった。今週前半は平年より低く、後半は平年並の寒さと、冬らしい気候になりそうである。冬の雨は冷たい。天気も崩れるかも知れないので予報には注意をしておこう。
 今年は年末年始まで平年並か平年より高めとの長期予報となっているが、ピンポイントで急に気温が低くなるなんてことも異常気象のおかげで、あったりもする。そんな時の対応も大変で、そもそも寒くて何もかも嫌にもなるが、色々なものを活用しながら前に進みたいものである。準備を怠ると、それはそれで結構大変である。
 空気も乾燥が始まっている。風邪、インフルエンザも一気に流行る頃で、マスク姿の人も多くなり、更に広がるのだろう。年末は新宿は人が多くなる。換気の悪いところに長時間居たら、手洗い、うがいは意識的にやった方が良い。また、マスクで予防するのも必要である。人ごみの中、大きな口でおしゃべりしていたり、口をぽかんと空けていたら、菌の餌食である。風邪を引いたとしても、1週間は生活が崩れる。インフルエンザともなると、それ以上である。生活の崩れが、更なる病気を誘発する。自分で出来るだけの予防はこの時期、特に必要である。
 市販の薬だけで我慢している仲間も時たま居るが、もし、急に高熱が出て、ふらふらするようになったら、かなりの確率でインフルエンザの可能性があるので、救急車なりを呼んでもらいたい。インフルエンザ予防ワクチンを接種している仲間は、そういないと思うので、誰しも成り得る。恐らく1〜2月あたりが流行のピークになると思うので、それまでとりわけ気をつけたい病気である。
 高血圧であるとか、腰痛、神経痛であるとか、糖尿であるとか、いろいろ持病をもっている仲間も多いと思う。結核なども、一度なったからと、再発しないと云うことはない。一度、医者に行ったことがあるなら、それぞれの病気の注意事項は聞いていると思う。服薬中の仲間なら、とりわけ病気を自覚しながら、体調変化には注意をしていこう。もし、「おかしいな」と思ったら受診をした方が良いだろう。お金や保険証がなくても、福祉なり、「とまりぎ」なりを通せば治療には辿り着ける。すでに自覚症状があるのであれば、年末までに一回、診てもらうのが良いだろう。夜の冬の路上で倒れたらと、少し想像しておいた方が良いだろう。
 今月は医療班の医師や看護師さん達が、パトロールに随行する機会が多くなる。血圧測定や、簡単な問診や相談なりが気軽に出来るので、自分の健康管理のためにも、声をかけてもらいたい。医者がいなくても、パトロール班は市販の薬だけはもっているので、受け取るだけでなく、何が必要か、声をかけてもらいたい。

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年を越すために

 インフルエンザが流行期に入りました。
「かからない」「うつさない」を基本に正しい予防を。  

 仲間たち。
 強力な寒波の影響で、この一週間で日本列島は瞬く間に冬景色に変わった。東京もまた底冷えをする程の気温となり、冬の到来を嫌でも実感することとなった。今週は、また暖かい日が戻ってくるとのことであるが、来週からは再び冬型の気圧配置に入り、年末年始にかけては平年並、つまり、寒さが厳しくなるとのことである。少し暖かくなったからと油断をせず、次の寒さに入ったら、そのまま春まで極寒になると考えた方が良いと思われる。今期の暖冬予報は、時たま暖かい日があると云うだけで、あとは普通の冬になることであろう。
 また、インフルエンザが流行期に入ったと、厚生労働省や東京都が注意喚起を呼びかけることとなった。これも寒さと連動している。これからがピークと云うことになるので、手洗い、うがい、咳エチケットなど、いつもの予防を心がけよう。発熱したら救急車。軽ければ対処療法の薬をもらって、安静にしろであるが、感染症なので安静に出来る場所の確保は難しい。施設の側が嫌がるので入所拒否なんてこともあるが、再び路上に戻すなんてのは病気治療の観点からも、とんでもないことなので、救急呼んで、入院までは必要がなく、薬の処方だけだった場合は、その足ですぐ福祉事務所へ行き、粘りに粘って安静に出来る場所を確保してもらって欲しい。予防は「かからない」「うつさない」であるが、かかってしまったら「無理せず、安静」が基本である。
 冬の間だけどこかへ入って冬を耐えようと思っている仲間も多いと思うが、それらは役所の施策となるので、身分を隠して、事情も隠して、と云う訳にはいかない。昔は抽選だけで入れた越冬施設も、今は規模が小さくなったこともあり、ちゃんと面接をしてからとなる。馬場ハウスなど、通年的な宿泊場所はどうしてもそうなるので、福祉事務所でしっかりと相談をして入るようにしてもらいたい。また、都区共同の年末期の臨時の自立支援センター等への宿泊も細々と続けているので、抽選日などの詳しい情報は、例年、福祉事務所の窓口に貼り出されるので、今年も入りたいと云う仲間は、気をつけて見たり、聞いたりしてもらいたい。
 山谷の越冬対策の「なぎさ寮」は昨年から閉所され、規模を縮小しながら今は民間の施設を利用して行っている。今年も29日、朝よりいつもの「リバーサイド」で受付があるとのことで、「やまて寮」「さざなみ苑」などを宿泊先としているようである。毎年「なぎさ寮」に行っていたなんて云う仲間も居るとは思うが、山谷地域をよくご存知の仲間や、センター利用者カードを持っている仲間は、1週間だけであるが、寒さから逃れる場所は確保されているので受付に行ってみるのもありかも知れない。ちなみにセンター利用者カードを持っている人には事前相談があるので、3階に聞きに行ってみるのも良いかも知れない。
 冬だからこそ、冬から身を守る方法を色々と身につけていこう。

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年を越さねば

 クリスマス明けは、また寒波到来のようです。
年の瀬にかけ出来うる限りの防寒対策を。  

 仲間たち。
 また暖かくなったり、今度は雨であったりと、冬もまた何かと格闘しているかのような気候であるが、クリスマス明けはまた寒波がやって来るとのことなので、冬もとうとう抗うのを観念したかのようである。
 このクリスマス明けの寒波は、東京でも最低気温が3度ぐらいまで落ちるようで、ついに氷点下の恐怖が見えてくる寒波となりそうである。かなり底冷えが厳しいと思うので、雨予報だけでなく、日々の天気予報、とりわけ最低気温の推移をチェックしておいた方が良いと思われる。人はすぐに忘れてしまうのであるが、今年の1月の下旬には東京での最低気温マイナス3.1度を記録した、そんな異常気象の冬である。今期の冬も何があるか分からないので、要注意である。
 今年の寒さを見越して、高齢の仲間など、結構福祉事務所や「とまりぎ」への来所が増えている。生活保護施設をシェルター代わりに使おうと云うのは、これは決して間違っていない選択である。若い仲間は自立支援センターもまたシェルター代わりになる。そちらも、冬場は混みあうのはいつものことである。
 新宿区の厳冬期宿泊の日程が決まった。受付は26日(水)、朝9時から9時半まで、福祉事務所の中で受付をするので、希望の方々は間違えないように。宿泊場所は新宿寮、入所枠は2名であるが、たかが2名、されど2名である。希望者が多い場合は抽選となる。当日から来年8日(火)まで無料宿泊が出来るので、かなり身体は楽になるだろう。
 これに限らず、高齢、病気の場合、冬場は施設に入り易い。文句を言うのは春先にして、冬場はとにかく屋根のある場所、暖房のある場所で寝るのが、最大の寒さ対策である。
 しかし、それも適わず路上で寝ざるを得ない仲間は出来るだけ暖かい場所を見つけ、寝れなくとも身体を休ませることが重要である。ホカロンなども最大限活用していこう。寒さは体力を奪われる。身体全体を暖かくしようと心臓も、より頑張ってしまって血圧も高くなる。そう云う危険はいっぱいなのであるが、それでも自己管理で生きて行くと云う仲間には、俺らは言葉もないが、とにかく防寒対策は徹底するに越したことがないことだけは、経験上言い続けたい。
 25年前から俺らの周りを行ったり来たりをしていた「新宿のキャプテンフック」こと「斉藤さん」(74)も、今年亡くなっていた。まあ、誰にも頼ろうとしない彼らしい人生で、また彼らしい往生の仕方であった。無念追悼……。

 今年の連絡会も「災」の年で、今までにないペースで、旧知の仲間達が鬼籍に入った。長くやると言うことはこう云うことかも知れないが、それでも、乗り越えていくしかない。
 生きている人は、生きている人のために働こう。
 共に年越しを。

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良い年を

 明日、大晦日は新宿中央公園で年越し祭り。
新春1日〜3日は昼間衣類テントと、深夜巡回活動をやってます。  

 仲間たち。
 年末寒波とやらが張り出して来て、いつもの年末年始とは格段に違う底冷えの中での年越しとなった。
 年始の後半あたりで、ようやく平年並になるようであるが、それでも最低気温は2度か3度。風などが吹いたら体感温度は氷点下並であろう。まあ、そう云う巡り合わせであるので、こればかりは仕方がない。とにかく耐えられるだけ耐えるしかない。
 地球温暖化なのか、そうでないかはともかくとして、今年は一年を通してまったくの異常な気象の連続であった。冬は極めて寒く、夏はとびきり暑く、春と秋はほんの一時で、落ち着く暇がないぐらい天気に振り回されたものである。こういう年も珍しいのかも知れないが、平成最後のこの冬は一体どうなるのか?ま、それは我が身と、この肌で知ることにしよう。
 仲間、一人ひとりにとって、今年はどんな年であっただろうか?いつもの年であったのかも知れないし、ちょいと良いことがあったなんて云う仲間もいるかも知れない。人それぞれ、色んな価値観を持っている。なので、そこは良くは分からないが、少なくとも健康でないにせよ、どうにかこうにか一年通して生きて来たのは、それはそれで大したものだと思うのである。自分を自分で褒めていくのも、また必要である。何の自慢もなくても、生き抜いていることが、それが自慢でもある。嘆いたりひがんだりせず、襤褸を着てても心は錦。そんな思いでやっていっても良いのではないかと思う。
 まあ、年の終わりぐらい、色々考えてみるのも良いだろう。
 何が進んで、何が進まなかったのかなんてのは、どうでも良い。進むこともあるし、後ずさりすることもある。行ったり来たりの人生なのだから、そう云う時もあるサで済ませよう。誰の責任、彼の責任と言ったところで、そんなのは自分の弱さを他人に押し付けているだけの戯言でしかない。他人に出来ない自分を見いだせば良いだけの話である。隣の芝を見ればいつも青いのだから、見なければ良い。
 まあ、一年なんとか生き延びて来たのだから、もう少し生き延びて、東京オリンピックをしっかり観てみようなんてのも、良いのかも知れない。それもまた生きる糧である。
 連絡会の今年は、実に多くの仲間を看取ったので、生きている人々が、何故か愛おしい。なんでも良いしどうでも良いのであるが、とにかく生き抜いて、年を越し、新しい年を迎えたいものである。
 それはともかく、とにかく寒い。寒いと血圧が上がる。ヒートショックのようなことも起きやすい。底冷えして熱が奪われるので、横になるのもきつい。そんな時は歩いて自家発電するしかない。
まあ、それぞれのサバイバルである。意思だけはしっかりとしたものを持ち、この冬を乗り越えたい。
 仲間一人ひとりが、良い年を迎えられるよう、願うだけである。

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