2008年1月1日新宿連絡会チラシ
2008年1月2日新宿連絡会チラシ
2008年1月3日新宿連絡会チラシ
2008年1月6日新宿連絡会チラシ
2008年1月13日新宿連絡会チラシ
2008年1月20日新宿連絡会チラシ
2008年1月27日新宿連絡会チラシ
2008年2月3日新宿連絡会チラシ
2008年2月10日新宿連絡会チラシ
2008年2月17日新宿連絡会チラシ
2008年2月24日新宿連絡会チラシ
2008年3月2日新宿連絡会チラシ
2008年3月9日新宿連絡会チラシ
2008年3月16日新宿連絡会チラシ
2008年3月23日新宿連絡会チラシ
2008年3月30日新宿連絡会チラシ
2008年4月6日新宿連絡会チラシ
2008年4月13日新宿連絡会チラシ
2008年4月20日新宿連絡会チラシ
2008年4月27日新宿連絡会チラシ
2008年5月1日新宿連絡会チラシ(2008メーデーアピール)
2008年5月4日新宿連絡会チラシ
2008年5月11日新宿連絡会チラシ
2008年5月18日新宿連絡会チラシ
2008年5月25日新宿連絡会チラシ
2008年6月1日新宿連絡会チラシ
2008年6月8日新宿連絡会チラシ
2008年6月15日新宿連絡会チラシ
2008年6月22日新宿連絡会チラシ
2008年6月29日新宿連絡会チラシ
仲間たち。
新年あけましておめでとう!
新宿中央公園で仲間と共に新たな年を無事超した事に、俺たちは喜びを感じている。
今年はどんな年になるのか誰にも分からない。どんな年にしていこうかと、あれこれ考える正月もまた楽しい。厳しいながらも希望や目標を少しでも持って新たな年を一歩一歩歩んでいこう。
新宿越年も今日で4日目、丁度中盤所である。日々新たな仲間が公園に来、炊き出しや、会場整理やら、パトロールなどを手伝ってくれている。頼もしい限りである。古い仲間、新しい仲間、新宿の仲間のつながりが、日々太くなり、広がって行く事を、ここにいると感じる事ができる。
こうやってこれからも生き、こうやって助けあおうと思えるのである。
昨日の大晦日イベントは冷え込みが厳しい中でも、最後まで150名近い仲間が残ってくれ、年明けのお祝いを共にやった。コンサートも3組の方々が熱唱してくれ、新宿越年を盛りたててくれた。
あまり見えないところだが、医療テントでは24時間体制でボランティアのお医者さんや看護士さんが交代しながら詰めてもらっている。二日目の救急入院した仲間以来、深刻な病状の仲間は現れていないが、風邪を引いた、胃が痛いなどで薬をもらいに来る仲間は毎日結構いる。早め早めの対応をしておけば大事にはいたらないので、医療テントを是非利用してもらいたい。また明日は昼過ぎから戸山公園で青空医療相談会を実施する。
馬場の日雇市場が例年以上の冷え込みの中、働き口を懸命に探しながら力強く生きている高田馬場周辺も中央公園に並ぶ仲間の拠点である。29日にも深夜パトロールに回り仲間の安否を確認してきている。本日夕方からの馬場パトロールと、明日の戸山公園での医療相談会で新宿の二つの拠点をしっかりと結びつけていきたい。
パトロール隊もあまり見えない活動だが、新宿駅周辺、中央公園周辺をこの越年では集中的に回っている。チラシやホカロンを持ち、また時々にいろいろな相談を受けながら仲間の寝場所までこちらから出向いているので、出会うことがあったら一声かけてもらいたい。
また、新宿以外では深夜の時間帯に、これまで、飯田橋等新宿区外縁部、渋谷、中野、文京の仲間の集住地まで出向き、越年の呼びかけや安否確認のパトロールを少数精鋭で実施している。回りの仲間達も「おお、頑張れよ」と行くごとに声援を送ってくれている。
このような、おおきなつながりが新宿にはある。新たな年をどんな年にしていくのかは、一人ひとりの努力以外のなにものでもない。仲間が自立できるような環境を俺たちは精一杯今年も作っていく。そしておおきなつながりも作りだしている。そこへ一人ひとりの努力を結びつけ、本当に良い年にしていこう!
初夢はどんな夢?
新宿中央公園にて越年越冬の取り組み、展開中!
明日昼は新春餅つき大会など。医療相談会も実施。
仲間たち。
朝晩の冷え込みは流石に冬であるが、今年は例年よりは穏やかな正月である。いつもは賑やかな新宿の街も一日だけはおごそかになり、今日あたりから初売りの客で再び賑わうようになった。昨年の嫌な思いはすっぱりと忘れ、新たな年をゆっくりと考えていきたい。
とは言いながら、そろそろ年明けの仕事の事やら生活の事が心配にはなる頃である。もちろん、この越年の集中的な取り組みは3日までではあるが、その後も、連絡会としては、日曜日のポケットパークでの炊き出しや、医療相談会(越年後の医療相談会は20日に戸山公園、中央公園で実施します)、パトロール、福祉行動などは継続し、通年的に実施していくので、心配しないでも大丈夫である。
役所も4日から開くので、役所がらみの支援も受けられる事になる。仕事の方は景気がどうなるかにもよるので、まだ何んとも言えないが、まだ東京では地方よりも仕事量は多いから、諦めないで自分にあった仕事を探していこう。
役所や民間の支援に頼らなくても済むようにしていくのが俺たちの最終的な目標でもある。自分で働いて、その金で飯を食い、酒を飲み、そんな普通の暮らしが、たとえ社会の底辺であろうができるよう、そのための環境を作っていきたい。
就労支援に関しては、この数年で大きく強化されている。技能講習制度などで、資格を取る支援も多く行われている。福祉事務所にも、自立の施設の中にも、ハローワークの相談員が配置され、仕事さがしのさまざまなカウンセリングやセミナーが行われている。
人生で一番大事な仕事は、誰かに与えてもらえるものではない。自分で探すのが当たり前である。そのためにも仲間を作り、そして自分の力をつけ、良い現場が見つかったらそこで、歯を食いしばり頑張り、信用を作りだしていく。そうやって多くの現役の仲間達は生き抜いている。
仕事に就くための施設は都内には5個所もあり、新宿区でも少ない枠ながらも、そういう施設は開設されている。飯場や住み込み仕事でない仕事を探したい仲間はこう云う施設を利用した方が良いだろう。
民間団体でも、たとえば今回、お米を提供してくれた埼玉の団体では、農業を通じながら住み込みで就労支援をするなどの新たな取り組みも開始されている。やる気のある仲間なら、こう云う民間団体の取り組みなどにも参加していくと活路は見出せるかも知れない。
仕事の話ばかし書いたが、もちろん、そのためには健康でなくてはならない。病気の仲間は病気と向き合い、治療をしっかりとやっていく、静養していける環境を作りだす事も大事だ。こちらも福祉の制度が多くあるので、そんなのも利用していこう。
越年もラストスパート。最後まで俺たちはやり抜く。
こぶしでも口でもない本当の力
第14次新宿越年は無事終了予定。支えてくれた多くの仲間、本当にありがとう!
仲間たち。
準備初日の夜と突入日の夜の雨で、どうなることやらと心配していた今回の新宿越年も多くの仲間の力を借りながらどうにか無事に終了しそうである。
平年より暖かめの日が多かった事もあり、その点はあらゆる面で俺たちを助けてくれた。
冷え込みがきつくなればなる程、調子の悪い仲間、急病を発生する仲間が増えて来るが、今回は3日朝現在で救急搬送され入院した仲間は2名と例年よりも少なく、もちろん亡くなる仲間はなく、全体的にはどうにかこうにか乗り切れたと云えよう。
但し、心配事はインフルエンザで医療相談に来た仲間がおり、この流行病は今後蔓延する可能性もあるので注意をしていく必要があるだろう。インフルエンザはウイルスによる感染病で、初期症状が風邪と良く似ているが、風邪よりも病状は重く、悪寒、発熱、頭痛など結構苦しむ病気である。特に体力のない高齢者や病気がちの仲間が感染すると肺炎等の合併症の恐れもあり、命にかかわる冬の代表的な病気と云える。
手洗い、うがいを良くしておく、風邪の症状が悪化したり、長引いた場合は福祉を通して医者にかかる等の処置を徹底していこう。
新宿区内で野宿している仲間の場合、新宿福祉を明日以降、とにかく利用していく事が肝要でもある。病気にかかったりしても、お金がないとか、保険証がないとかで放置しておいて、病気を悪化させてしまうケースなどもかつては多くあった。しかし、新宿福祉は「医療単給」と云って、そういう仲間が気軽に医者にかかれるような仕組みを人道的な立場で積極的に作り出している。福祉制度を使って医者にかかると云う事についてためらう事はない。新宿の先輩達が、そして十数年の運動がもぎとって来た成果でもある。調子が悪かったら、まずは医者にかかる習慣をつけていこう。
明日は福祉行動と云って、越年期に医療相談に来てくれた仲間などが、福祉の制度を円滑に利用できるよう支えていく行動がある。役所に一人で行って何もかもしていくのは、とても勇気がいることでもあるので、俺たちがしっかりと見守っていこうと云う行動である。通常は毎週月曜日(月曜が旗日の場合は火曜日)に実施しているので、ものは試し、勇気を振り絞って参加してみよう。また、新宿福祉には「とまりぎ」と云う仲間の相談所もある。病気以外の相談にも乗ってくれるので、こちらも必要な仲間は利用していこう。
越年拠点は明日で撤収となるが、場所が変わって同じく中央公園のポケットパーク(北東側の角)での毎週日曜日の炊出しは今年も継続して実施していく。仕事がない時、金がない時の補助食にしてもらいたい。また、この情報チラシも毎週日曜日に発行するので、正確な情報を入手してもらいたい。
明日からまた日常であるが、この越年でつちかったつながりを大事にし、それぞれの持ち場に帰ろう!
これからの冬
新宿越年はみんなの力で無事終了。寒さが本格化する越冬後段、
体調管理はしっかりと。調子が悪い仲間は早めに病院へ。
仲間たち。
新たな年が明け、例年よりも高目の冬の好天が続いている。今週も大きな崩れはなさそうで、しばらくは厳冬の一休みと言ったところか。それでも、越年は何とか乗り切る事ができたが、これからは冬の本番。2月前後が一番気温が冷え込む時期でもある。また、空気も乾燥し、風邪やインフルエンザが流行する時期でもある。気を引き締め健康管理を徹底していこう。
越年期、医療テントで紹介状をもらった仲間で、4日の日に福祉事務所に行けなかった仲間は、月曜日も引き続き福祉行動を行っているので、気軽に来てもらいたい。また、月曜日が都合の悪い仲間は、月曜日以外でも受付は可能なので、早めに医者にかかる手続きをしておこう。
相変わらずの傾向ではあるが、年末年始は、寒さに耐えられそうもない高齢の仲間や、早期に治療が必要な病気の仲間と多く出会った。医療テントにもそういう仲間が大勢来た。俺たちの世界だけじゃなく、一般的にも冬場は高齢の方や病気の方にとって、健康管理が難しい時期でもある。身内の不幸は結構冬場に多いのもそのためである。
何度もこのチラシで書いているが、新宿福祉はこと病気に関しての対応はどこの区よりも先駆的に実施している。緊急の場合、救急搬送された時の治療費も、後で手続きをすれば大丈夫である。また、手続きも簡略化されているので、そんなに手間でもない。調子の悪い仲間、病気持ちの仲間は、あまり、我慢せずに、時間のある時に治療を開始するようにしていこう。
また、冬場は火の元注意、寝床の確保注意を心がけよう。一ヶ所に火の手があがると周辺の仲間まで影響してしまうし、変な噂も流れ不安感を煽る。付け火などもあるので、枕元にペットボトルなどで水を置くなど、万が一の時、大事にならないようしていこう。寒さを避けられる寝る場所も限られてしまうので、そんな場所には多くの仲間が集まる。朝起きたらダンボールを片づけるなど、その場、その場のルールをしっかりと守っていきたい。
役所も開き、2週間宿泊の抽選会や、通常の自立支援施設への入所受付も開始された。もちろん、福祉にせよ、役所が支援してくれる期間や内容は限られている。役所が何でもやってくれると思うのは大きな間違いなので、これらの支援を受ける際には、支援内容をしっかりと聞いておこう。そして、自分が精一杯の努力しないことには何の解決にもならない。国が悪い、行政が悪いと他人のせいにしてばかりでは、ただの戯言である。行政ともしっかりと協力しながら、一人ひとりの路上脱却を俺たちも支えていく。利用できる施策は徹底して利用していこう。
第14次新宿越年も仲間の総力をあげた取り組み、そして多くの人々に支えられて無事、終了した。越年期築きあげてきた、大きな仲間のつながりを元に、越冬後段、本格的な寒さを乗り切っていこう。
灰色の雲の彼方
今度の日曜日は、戸山公園(午前10時より)中央公園(炊き出しの後)で無料医療相談会があります。
調子の悪い仲間は相談に!
仲間たち。
異例の暖かさであった年末年始の冬も、やはり一転、本格的な冬の寒さに戻ってしまった。今週からは、例年並か例年より低めの気温との事であり、晴れていても、ゆっくりと休むことも出来ないかも知れない。
また、風邪の流行もピークを迎えようとしている。気温差が激しくなると体調管理もし難くなる。その弱みにウイルスがつけ込むと云う格好である。普通の風邪ならまだしもインフルエンザもかなり蔓延している。高熱が続く、なかなか風邪の症状が抜けないなどの仲間は、とにかく医者にかかるよう勧める。風邪やインフルエンザはうがいをするなり、手をこまめに洗うなどの予防策はあったとしても、感染してしまったら後は薬などの治療が必要である。
今度の日曜日には戸山公園で朝10時より、中央公園では炊き出しの前後、午後6時頃より、ボランティアのお医者さんによる医療相談会もある。なかなか医者にかかる機会がない仲間は、市販薬をもらうだけでも良いから、一度相談に来てもらいたい。病気の事はなかなか素人判断では分からない。しっかりとした治療を心がけ、自分の健康管理をとにかく、この季節は徹底してもらいたい。
もちろん、無料で入院したり、治療を受けたりする事も、今の制度では可能である。その場合の窓口は福祉時事務所となる。俺たちの場合、住民票がなくとも、保険証がなくとも、今、野宿している場所を管轄している区が窓口となる。新宿区の場合は、花園神社の裏手にある福祉事務所に行き、受付カードに名前と生年月日さえ書いて出しておけば、順番に呼ばれ、医者にいきたいと云う事であれば、その日の内に、区内にある病院に通院する手続きをすぐしてもらえる。紹介してくれる病院も医療センターや東京医大など大きな病院が多いので安心して治療ができる。
あまり無理をせずに、気楽に考え、福祉の制度を利用していこう。
まあ、もちろん、福祉の担当者も人間だから、厳しい事を言ったりもする。そんな事でもしトラブルとかあったら俺たちに伝えて欲しい。毎週月曜日(月曜日が旗日の場合は火曜日)に俺たちが福祉事務所に詰めているので、間に入って話しをまとめる事も出来る。とは言え、肝心なのは、自分の意思である。ちゃんと説明すればたいていの事は役所の人は分かってもらえる。そして、役所が出来る事、出来ない事を説明してくれる。役所が出来る事は利用し、出来ない事は自分の努力で補って行く。そうやって行けば病気を抱えながらの生活も何とか頑張って乗り切れる。上手に立ち回れれば役所は十分味方になってくれる。
厳冬期の2週間枠宿泊は新宿区は今期から月に一度の受付しかせず、しかも高倍率(前回は6倍近くにまで跳ね上がった)なので、どちらかと言えば通常枠の緊急一時保護センター入所を狙った方が確率はよさそうである。こちらは新宿区以外でも受け受けをしているのでいろいろと考えていこう。そこら辺の知恵はいろいろと俺たちに聞いてもらいたい。
めげずに、あと少しの冬を乗り切ろう。
大寒突入
今が寒さのピーク時。防寒対策を徹底して!
2月7日(木)全国ネット中央行動が決定。国会議員に物申そう!
仲間たち。
大寒波の到来と共に東京にも初雪がちらつき、この冬一番の冷え込みとなっている。今週も週の前半には天気の崩れが予報され、この寒さはしばらく続きそうである。急な冷え込みは体力を瞬く間に奪う。横になる場合、地面に体温を奪われないよう、敷物をいつもより厚めにし防寒対策を徹底していこう。
この間の福祉行動でも高齢の仲間の相談が多くなっている。大きな病気をもっていなくても高齢の仲間にとって、この寒さは大敵でもある。年の分だけ数ある諸問題を抱えているとは思うが、それらを解決しながら、優先的に福祉の制度を利用していこう。
寒さと同時に風邪もまた流行っている。風邪やインフルエンザも悪化させると合併症などを起こし、命の危険ともなる。長引く場合、医者にかかるなりの対応をしっかりとしていこう。
福祉行動は毎週続けている。俺たちの場合、病院に無料でかかる場合は福祉事務所を経由するのが、ベストである。新宿福祉はその点、対応に慣れているので、安心でもある。「役所はちょっと」と云う仲間は、毎週月曜日に俺たちの仲間が福祉事務所に詰めているので、気軽に相談をしてもらいたい。
また、衣類等の相談も「とまりぎ」で行なっているので、防寒着等がない場合も相談していこう。
おそらく、ここら辺が寒さのピーク時のようなので、冬から命を守るため、施策を利用しながら乗り切っていきたい。
先週、大阪の仲間(釜が崎支援機構)から防災用品のカンパを頂いたが、それもその筈この間、全国規模での取り組みが準備されている。
来月初旬に行われる「全国ホームレス支援ネット」の「研修集会」に続き、7日午前中に、20名の大代表団による厚生労働省との「話しあい」、そして、午後からは、超党派の国会議員の方々と参議院会館内で「院内集会」を行い、ホームレス自立支援法見直しにあたって、俺たちの声をしっかりと政府、国会に伝えて行く行動開催が、先日決定した。
そして、この寒空では、国会前の座り込み等では風邪を引きに行くようなものなので、7日午後の、100名は参加可能な参議院会館での「院内集会」への参加を呼びかけ、普段はあまりお目にかかれない自民、公明、民主等の超党派の国会議員の先生方と集会で、俺たちの現状を訴えようと、相成った。
もちろん、北海道から沖縄まで、全国の仲間や支援者が代表ではあるが、これらの行動には参加してくれる。若者の雇用の問題も大事かも知れないが、その前に、俺たち中高年者が路上で暮らさざるを得ない状況を変えてくれ、と大きく訴えていこう。
陰口叩くより、正々堂々と。大東京のまん中に住んでいるのだから、こう云う機会を利用して言うべき事を言っていこう。参加の程、宜しく。
北風に春が見えるか
寒波は未だ停滞中。引き続き、健康管理、防寒対策、火の元注意を徹底していこう。
2/7(木)に国会行動もあるので元気な仲間は一緒にいこう。
仲間たち。
東京にもうっすらと積もる雪が振った先週、日本列島を覆った寒波は未だ居残り続け、まだしばらくは冬本番の寒さが続きそうである。今週も前半に一度天気が崩れるとの事で、健康管理、寒さ対策は引き続き油断せずにしっかりとやって行きたい。
20日の朝、戸山公園で一人の仲間が亡くなった。連絡会が把握している中では、この冬、初めての死者である。周りの仲間が心配してくれ、医療にかかるよう継続的に話し込んでいた仲間だったが、力及ばず、こう云う結果になってしまった。
無念追悼。
医者にかかりたくない、福祉にかかりたくない「何か」まで、俺たちには迫れなかった。力づくで医者に連れていく事も出来ず、ただ、見守るしか出来なかった無力を俺たちは恥じるしかない。けれども、たとえそうであっても、俺たちは言い続ける。
「一人ひとり抱えている人生の問題はとても重いと思う。きっと、そんな事は一言で語れないと思う。でも、この世は人と人とのつながりなのだから、死んで悲しまれない命など一つもないと思う。せめて、命を大事にしてもらいたい。自分のためでなくても、心配をしてくれている大勢の仲間のためにも。」
風邪もかなり蔓延し始めている。足、腰を痛めている仲間もこの寒さはかなり堪えると思う。高血圧などの持病を抱えている仲間も、こう寒いと血圧が安定せず、心臓に余計な負担をかけてしまう。
調子の悪い仲間は、病状を自分で判断せず、まずは医者にかかるよう段取りをしてみよう。役所嫌いの人も、この際、ケツをまくろう。いろいろな悩みは例え解決しなくとも、案外他人に話すとすっきりするものである。
毎週月曜日は、俺たちの仲間が福祉事務所に詰めているので気軽に話しをしてもらいたい。
とにかく、健康に冬を越す事。そのために今、全力を賭していきたい。
また、寒気が流れると、空気も乾燥してきている。4名の仲間の命を奪った西口の大火災からちょうど10年。あの時の教訓は忘れがちになるのも仕方がないが、火災事故は起こってからでは、いくら反省してもとりかえしがつかない。火の元注意だけはこちらも引き続き徹底していこう。
その10年目の2月7日(木)、俺たちは全国の仲間と共に国会前に行き、参議院会館内で院内集会をとりおこなう。こちらは俺たちが、より良く生きるためのたたかいである。超党派の国会議員に現実を訴え、もっと良い施策を、全国的に実施してもらうための行動である。正午にポケットパーク(いつもの炊き出しの場)に集まり、昼食を食べた後、出発予定である。
過去と未来が入り交じった7日の行動に多くの仲間が参加されん事を願う。
仲間たち。
2月に入り、時折春めいた気候が見え隠れもするが、それも束の間、10度を超えぬ、相も変わらぬ寒さが続いている。今週もまた曇りがちの天気のようで辛い一週間になりそうである。あと半月かひと月あまりの辛抱。そうすれば春はしっかりと見え始める事であろう。
今、俺たちの天敵は寒さであるが、この寒さは見えない形でじわりじわりと仲間の健康を蝕んで行く。健康管理は徹底し、風邪もあまり見くびらずに、なんとか体調を維持していこう。
調子の悪い仲間は福祉事務所経由で医者にかかるようにしていこう。今度の日曜日は戸山公園と中央公園で定例の医療相談会もあるので、「紹介状」をもらってから福祉で手続きすると云う方法も取れる。病気がちの仲間や高齢の仲間は行政や仲間の支えをしっかりと受け止め、自分のためにたたかって行こう。
厳冬期短期宿泊も枠は少ないながら、今月は6日(水)に受付抽選会がある。こういう施策を利用するのも手である。もちろん、長期で考えている仲間は通常の緊急一時保護センター入所を検討していこう。こちらは新宿以外でのどの福祉事務所でも受付しているので、そちらの方が狙い目かも知れない。
中央公園周辺の仲間は17日に東京マラソンがあるので、何かと忙しくもなる。「水の広場」を中心とした立ち入り禁止地区は昨年と同じなので、そのエリアの仲間は数日前から移動しなければならなくなる。まあ、面倒くさいが、何も俺たちを追い出そうとしているのではなく、大きなイベントなだけなので、協力すべきは協力してもらいたい。
そんな中ではあるが、7日に、全国の仲間と一緒に国会まで行き、院内集会(参議院会館の中の集会室での集会)の取り組みがある。国会も何が何だか分からない議論ばかりをしているようだが、やはり、社会の底辺で暮らさざるを得ない仲間の事に少しでも目線を向けてもらわない事には不安極まりない。丁度、自立支援法の見直し時期が迫っている時でもあり、路上の仲間の声をしっかりと超党派の国会議員の先生方に知ってもらおうと企画されている。当日午前中には厚生労働省との交渉もあるが、こちらは20名限定の代表交渉なので全員が入れそうもないので、俺たちは昼からの集会に集中して行く。交渉の報告なども聞き、また、全国の仲間の状況なども報告があると思う。あーだこーだと不確かな噂に頼るのではなく、しっかりと自分の耳で聞いていこう。
7日は正午に中央公園ポケットパーク(いつもの炊き出しの場所)に集まり(雨天の場合は都庁下)、昼食を採った後で、出発する。車も出るので、大きな荷物は預ける事が出来るし、電車賃などもこちらで支給する。時間は3時間ぐらいの行動となる。あまり機会がないので、興味のある仲間は是非とも参加してもらいたい。
俺たちの春を何とかつかむためにも。
仲間たち。
一度雪が降ると、何かの癖のよう天気が崩れる度、雪が舞い落ちるようになる。
二月もそろそろ半ば、春がもうそこまでやって来てはいるものの、まだまだ気温は上がらず底冷えの日が続いている。防寒対策は決して緩めず気を引き締めていきたい。
6日の早朝に新宿駅西口でまた一人の仲間が亡くなっている。寒さはかろうじて残っている体力もすぐさま奪う。取り返しのつかない事態になる前、まだ身体が動く時に医者にかかる習慣を是非ともつけていこう。
福祉行動は毎週月曜日(月曜日が旗日の場合は火曜日)に実施している。福祉事務所の使い方が分からない仲間、前にいろいろとトラブルがあって行きづらい仲間など、利用してもらいたい。
先日の厳冬期宿泊の受付も、少ない枠のところ35名もの仲間が集まり、福祉の方も荒川寮を活用し、予定より多い12名枠2回分を準備してもらえた。それでもまだあぶれた仲間もいるよう、施策の方は完璧ではない。
緊急一時保護センターなど、新宿区以外からでも入寮は可能である。あらゆる可能性を追求しながら、この冬の寒さから身を守っていこう。
一昔よりは緩和されたとは云え、まだまだ俺たちの困難は、社会が決定的に薄めてくれそうもない。この状態を何とかしていこうと、7日、参議院会館の中で全国(北は北海道から南は沖縄まで)から100名以上の支援者、当事者が集まり、国会議員への要請を行なう院内集会が「ホームレス支援全国ネット」の主催で行われた。新宿からも40名程の仲間が参加し、東京の実情、そして要望をしっかりと議員に伝えて来た。各会派の国会議員が秘書もあわせると20数名の方が参加をしてくれ、これまた一昔前に比べ、国会の中でも関心度は深まっているようである。
7日は午前中に厚生労働省、国土交通省との「話しあい」も行われ、この夏にも改定が予定されている「ホームレス自立支援法の基本方針」について議論が交わされた。すぐにどうなると云う事ではないものの、しっかりと路上の現実と要望を伝えていかない限り、結局は俺たちの問題は忘れ去られてしまう。そんな危機感の中での大きな行動であったが、成功裏に実施されたのも、新宿の仲間の力である。参加してくれた仲間、どうもありがとう。参加できなかった仲間にも、国の動きや、全国ネットの取り組み等は定期的に報告していきたい。
そんなこんなの中、今度の日曜は、東京マラソンである。3万人もの人が新宿都庁の下に集まるイベントなので、大かかりな規制等が実施される。とは云え、中央公園も全面的に規制される訳ではないので、隙間はたくさんある。荷物の移動等、大変ではあるが、少なくとも大会前日午前中から大会当日午前中は、荷物の管理をしっかりとしておかないと、もっていかれてしまう。また、当日多くの人手があるので、トラブルのないよう気をつけてもらいたい。昨年経験した仲間は大丈夫だと思うが、今年初めての仲間などは心配になるかも知れない。けど、一時のイベントなのでそうたいした事はないので、対象地域の仲間はとにかく荷物管理だけ徹底していこう。
仲間たち。
新宿都庁下から都内一帯を舞台にした大きなイベントも無事終わり、そうこうしている内に梅の花も咲き、2月も半ば。あと少しの冬となった。
北日本は未だ大雪で、冬型気圧は東京地方もあと少しは続くようであるが、週後半くらいから寒さもだいぶ和らぐとの事である。このまま一気に春へと向かってくれれば良いのではあるが、寒さが和らいでも寒の戻りとかあるので、そう安心もしていられない。それでも、気持的にはだいぶ楽にはなれる季節がこれから刻印されるだろう。
例年以上の寒さで体調を崩している仲間も多いと思う。血圧が高目の仲間なども、これから寒暖の差が激しくなれば血圧も安定しなくなる。風邪も相変わらず流行っているが、他方で結核が発見される仲間などもポツリポツリと現われている。病魔はこちらの都合など考えてくれはしないので、とにもなおさず調子が悪いと自覚がある仲間は、一日ひまを作って福祉から病院にかかった方が良いだろう。
中には「病名を聞くのが怖い」なんていう仲間もいるが、医学がこれだけ進歩しているのであるから、早期に発見できれば治療法は何かしらある。そう心配せずに、まずは診てもらう事が先決である。たとえ入院したとしても治療費は役所が出してくれるので、高い市販薬を買って病状を誤魔化すより、しっかりと制度に乗って治療をした方が自分のためでもある。
高齢の仲間も、ここに来て目立つようになっている。高齢の仲間はとって寒さは大敵である。65歳以上の仲間なら大病をしていなくとも福祉はかかれるので、こちらも早めに相談をしておこう。
連絡会は毎週月曜日午前中に福祉行動をしているので、福祉の利用法など分からない仲間は一声かけてもらいたい。
建築基準法改正の影響での建設不況やら、グッドウィル営業停止のとばっちりやらで、仕事がなくて路上に迷い込んで来た仲間も多いと思う。そんな仲間も諦める必要はない。東京の場合、仕事を探して自立する仕組みはそこそこ完備されている。都内5ヶ所ある緊急一時保護センターと云う役所のやっている施設に入所し、そこで健康診断やら技能講習など仕事の準備をし、同じく都内5ヶ所ある自立支援センターに移ってからハローワークの協力の元、仕事を探すシステムが既にでき上がっている。また、このシステムでは、仕事を探し、アパートを借りたい時も、敷金礼金など必要経費の半額を支給してくれる。最近の不動産業界は保証会社での保証が可能となって来ているので、保証人がいない仲間も大丈夫である。
丁度今月、板橋寮が5年目を迎え、新たな練馬寮と云う緊急一時保護センターが開設される。練馬寮は豊島区などからの入所であるが、切り替え時はたいがい空きが出来るので、こちらを狙うと云うのも良いかも知れない。23区どこの福祉事務所でも受付しているので、利用してもらいたい。
一度使って「失敗」してしまった仲間は、来年度からリピーター条件が大幅に改善される見込みなので、そちらも注目をしておこう。
話しは変わるが、あちこちで、仲間が寝た後のダンボールやゴミなどの片づけがなっとらんとの苦情が最近、特に多い。寒い中で寝る場所が限られてしまうので、色々な仲間が来ると思うが、最低限のルールだけは守っていかないと大変な事になってしまうので、気をつけておいてもらいたい。寝て良い場所など本当はないのだから、あくまで常識的にやっていこう。
仲間たち。
長い長い冬もそろそろ緩み、春の兆しがようやく新宿の街にも見え始めている。例年より一段と厳しかったこの冬はかなりのダメージを俺たちに植え付けてしまったが、まあ、どうにかこうにか冬を越せそうである事だけは事実である。
とは、云いながら、油断は禁物。昼間暖かくても夜間はかなりまだ冷え込む。北風とかが吹きこめば尚更である。また、寒暖の差が激しいと結構身体にきてしまう事もある。引き続き健康管理は十分に注意をしていこう。
毎週月曜日は福祉事務所で俺たちのスタッフが福祉相談をしている。福祉を通して病院にいきたいのだけれども手続きが分からない、ちょっと一人だと不安だ、前にいろいろとトラブルを抱えていて相談し辛いと云う仲間は、声をかけてもらいたい。野宿をしていて、お金がほとんどなく、保険証もない場合、福祉の制度を使えば病院に通う事ができる。福祉と云うとなにか敷居が高そうに聞こえるが、新宿福祉の場合は意外と簡単な手続きなので安心でもある。朝、8時半から9時までに受付を済ませておけば、その日の午前中の外来を受診できるので、約半日都合をつけておけば良いだけである。病院も医療センター等の大きな病院を紹介してくれるのでこちらも安心である。調子の悪いのを我慢するのではなく、早め、早めに医者に診てもらう習慣をつけていこう。
また、それ以外のたとえば債務の相談であるとかは福祉事務所に併設されている「とまりぎ」で専門相談をやっているので相談に行ってもらいたい。多重債務問題については、東京都が来年度から多重債務者の生活再建事業(新生活サポート事業)と云うのを開始すると云う事なので、これまでの借金に苦しんでいる仲間などはせっかくの事業なので情報を仕入れておいた方が良いだろう。
また、ネットカフェやマクドナルド等で寝泊まりしている仲間に対しても、来年度から新宿歌舞伎町「ハイジア」で事業が開始されると云う事なので、こちらもどんな事業になるのか注目をしておこう。
肝心の路上生活者対策は、地域生活移行支援事業が今年度で終了し、来年度は自立支援センターのリピーター要件の緩和ぐらいと、東京では大きな動きは残念ながらなく、誠に困ったものではある。山谷対策なども縮小に向かうようで、べらぼうな予算があるにもかかわらず、肝心な部分を削ろうとしている都・福祉局の官僚的体質は本年の大きな問題となるであろう。こんなお粗末な都市政策でオリンピック誘致と云うのであるから、国際的にはお笑い草になるであろう。
春になればいろいろな矛盾も巻き起こる。まあ、それでも、あまり風呂敷を大きくせず、路上の小さな事一つひとつを問題にしながら、お役所との交渉も続けていこうと思っている。
路上の仲間を固定化させず、新たな再出発に向けた階段をいかに多く作りだせるのか?これも大きな課題であるが、そんなのんびりともしていられない階段でもある。冬をみんなで乗り切った力でどうにかこうにかそれも含め実現させていきたいものである。
仲間たち。
3月になり、いよいよ本格的な冬とのお別れシーズンに突入した。久しぶりの春の体感にほっとした仲間も多いことだろう。もちろんまだまだ三寒四温で冷たい風が入ってくることもあると思うが、じょじょに春本番を迎えることと思う。
これからの季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもある。季節の変動に身体がついていけなくなってしまうと、だるくなったり、あちこちが痛み始めたりと病気が発生する。そんなシグナルはあまり宜しくないので、早めに医者に診てもらった方が良い。また、この冬、結核で亡くなった仲間もいるので、最近風邪の症状が長引いている、微熱が引かないなどの症状の仲間もこの際、病院にいってレントゲン検診をしておいた方が良いと思う。
今度の日曜日は、戸山公園で午前10時から、中央公園では夜の炊き出しの前後、午後6時からボランティアのお医者さんによる医療相談会、また昼間高田馬場の事務所では針灸治療による相談会がある。調子の悪い仲間は是非とも気軽に来てもらいたい。これから何をやるにせよ、身体が健康な事以上の幸せはない。もちろん重い病気をもっていてもしっかりと向き合って生きていく事だってできる。何ごとも諦めない事が肝心である。
また、福祉に関する相談は、毎週月曜日に福祉行動を続けているので、病院にいきたい、福祉を取りたいなど相談がある仲間はこちらも気軽に声をかけてもらいたい。使える制度はしっかりと使って、生き抜いていきたい。
先週のチラシでも書いたが、4月から東京都がネットカフェやマクドナルド等で寝泊まりしている仲間に対して行なう事業には「どうしたら60万を借り、アパートに移れるのか?」なる問い合わせを多くもらった。この新事業の相談場所は歌舞伎町にある「ハイジア」の3階に出来ると云う事ではあるが、まだ詳細は明らかにはされていない。また、事業対象者は「住居喪失不安定就労者」と云う概念なので、普通に考えれば住所がなく、雑業等で多少は働いている野宿の仲間も対象者になるのではないかと考えられる。もっとも東京都が先の事業で「特定地域に居住していなければ3千円のアパートの対象者にはならない」としたよう、事業対象者を制限しようとするに違いはないが、その場合でも多少収入がある時に安いマックあたりで夜明かしすれば良いのだから、条件クリアは比較的簡単となろう。相談場所も新宿にあるので比較的情報も入りやすい。そもそもこの事業、発想自体がおかしな事業ではあるけれども、金あまりの東京都が行なう「ぜいたく事業」なのであるから、みんなの力で結果、ホームレス対策事業にしてしまえば良いのである。新たな情報が入り次第利用方法などは提供していきたい。
春になれば、いろんな事が動き出す。正確な情報を得ながら、この新宿で生きる知恵を、そしてここから羽ばたく知恵と勇気をつけていこう。
おぼろ月夜の春霞
寒暖の差が激しい季節の変わり目につき、風邪が流行ってます。
結核などの恐れもあるので調子の悪い仲間は早めに病院に。
仲間たち。
一気に春めいた穏やかな陽気がようやく戻って来た。桜の開花予想なんてものも巷では取りざたされ、このまま春爛漫へと一直線に進むと良いのであるが。
とは云え、突然の冷たい雨とかで、気候があっと云う間に変わる季節の変わり目である。寒暖の差が激しいと風邪を引きやすくなり、花粉症とも相まってマスク姿の人も目立っている。油断せずに体調をじょじょ整えていきたい。
先週のチラシでも書いたが、意外とこの冬、結核が流行っている。感染症なので、いくら自分で健康管理をしていても、風邪の時とか、他の病気で身体が弱っている時に感染したりもする。微熱が続いていたり、風邪の症状が続いていたりと云う仲間は、病院でのレントゲン検診をしておいた方が良いだろう。いつもはこの時期、厳冬期宿泊施設で健康診断をほとんどの仲間が済ませてしまうのであるが、今年の冬は新宿枠が極端に減った事もあり通算で60名前後しか利用していない。つまり、検診をうける機会のなかった仲間が多く路上に残されているので、その分だけ結核の危険性が高まっていると云う事でもある。
病院に行くのには、新宿福祉事務所で簡単な手続きをすれば良いだけである。その時に「風邪をこじらせて」とか「胃の調子が悪い」等の症状を言えば、福祉の担当の人が病状にあった病院を紹介してくれる。朝、8時半から受付をしているから、早めに行って手続きをすれば、その日の午前中には病院に確実に行ける。仲間の健康問題にはこのように対応してくれているので、気軽に福祉事務所に相談に行ってもらいたい。一人じゃ「ちょっと」と云う仲間は、毎週月曜日の午前中は、俺たちの仲間が福祉事務所に詰めているので気軽に声をかけてもらいたい。
その、厳冬期宿泊も先日の抽選会で6名枠のところに28名もの仲間が並び、大激戦の中、抽選に当たった6名が千代田寮に身体を休めにいった。
この厳冬期宿泊の施策は、新宿以外の区はほとんど活用されておらず、存続すら危ぶまれている現状である。それに加え東京は、「自立支援事業の再構築」と称し、これまで機能していた「シェルター機能」を徹底して縮小しようとする案を現在、強引に進めている。先の全国実態調査で明らかになった高齢化し、長期化している野宿状況に対応するどころか、高齢化、長期化した仲間には現状維持を強い、早期に自立可能な仲間のみに施策を集中しようとする、まさに路上の現実やニーズとは逆の施策を選択しようとしている訳である。また、一部の事業利用者に提供していた公園等の「臨時就労」も来年度から廃止、山谷対策の越冬対策も「餅代廃止」が既に決定され、縮小となるなど、路上や「寄せ場」も含めて、極めて厳しい状況が待ち受けている。
片や財政難と云いながら、実態があるだかないだかも分からない「ネットカフェ難民」問題には二億五千万もの予算をつけ、年間四億近い貸付事業を行なうと云う。
これは、どうみても「木を見て森を見ない」ちゃんちゃらおかしな発想である。石原長期都政は、新銀行問題に見られるよう末期症状でもあり、厳しく当たらない限り、もはや展望は見いだせないのかも知れない。
春の東京都交渉はこのように課題山積なので、着実に準備を進めながら、こう云うどうしようもない都庁の姿勢をしっかりと変えさせていこう。
嵐の春か桜の春か
春を迎え入れる準備をじょじょにしていこう。
季節の変わり目につき体調異変にはとりわけ注意を!
仲間たち。
舞い戻った暖かな気候の中、桜のつぼみがふっくらとしてきた。あと少し待てば東京も花の都になることであろう。
とは云え、春の嵐が吹き荒れたりと季節の変わり目特有の気候が安定しない日もある。こう寒暖の差が激しいと、血圧に不安のある仲間などは結構つらいものがある。ちょくちょくめまいがするとか、身体がだるいとか、重いとか、そんな症状も気候の変化に身体がついていけない証拠でもある。先日の医療相談でも早めに病院にいかなければならない仲間もちらりほらりと相談に来てくれた。そんな仲間は福祉を通じて医者に行ったり、生活保護を取ったりしている。あまり無理をせず調子が悪かったら早め、早めに福祉を通して医者にかかるようにしていこう。
毎週月曜日は恒例であるが、福祉事務所に必ず俺たちの仲間が詰めている。気軽に相談をしてもらいたい。また、病気以外のなんでも相談を「とまりぎ」でやっている。俺たちはどうしても間違った情報や思い込みの情報に振り回されたりする。けれど、専門家や物知りの人によくよく聞いてみると、活路が開かれたりする事もある。たとえば緊急一時保護センターは高齢の仲間が優先的に入れる場所だと勘違いしている仲間がかつては結構多かった。福祉と云うイメージは働こうとする仲間に縁遠かったからかも知れない。けれど、若い仲間でもどんどん入って仕事を探している事が分かって、そんな誤った情報も次第に薄れていった。
情報と云うものは流動する。これまたたとえば4月以降、自立支援センターのリピーター要件が大幅に緩和される。かつて自立支援センターに入ったけれども仕事を見つけられずに出てしまった仲間も、もう一度チャンスが与えられようとしている。緩和の時期は未だ正式な発表はないので、もちろん発表があったら、すぐさまこのチラシで正確な情報を提供するが、こう云う情報一つでもあるとないとでは、自分のチャンスを失うかも知れない。
役所はこの種の情報をなかなか積極的に宣伝をしてはくれない。23区でやっている「巡回相談事業」なるもので、もっと広域的な情報を宣伝してくれれば良いのだがそれもあまりしていない。
それはともかく、4月になると、路上生活者対策の領域もじょじょに変化していく。そういう情報をしっかりと伝えていくが、仲間の方もひとつひとつの情報を自分の耳でしっかりと聞き、自分で判断する力を是非ともつけてもらいたい。
建築関係の仕事が「建築不況」と「端境期」が重なり全体的に少なくなったこともあり、新しい仲間なども増え始めている。また、景気の先行きもだいぶあやしくもなって来ている。そんな時代だからこそ、底辺で生き抜く俺たちがしっかりと生きる糧をつかみとっていかねばならない。貧しくとも屋根と仕事がある生活を目指し、前を向き、春を迎え入れよう。
出会いの季節
連絡会の花見は4月5日(土)に行います。春の喜びを皆で分かち合おう。もちろん、その前に健康管理も徹底して!
仲間たち。
早いもので、桜が満開となる季節になった。染井吉野の開花宣言ももう近々となり、街にはうきうきとした春の賑わいがやってくるだろう。
花見シーズンになると公園には朝まで花見客の人だかりが出来、実はいろいろとトラブルが生じたりもする。酒飲みの喧嘩などに巻き込まれるとえらい目に逢うので、抑えるところは抑えて大人の対応でやっていこう。
春になれば皮膚関連の病気なども流行り出す。公園などには虫が動き始めるので、そんなのでも要注意である。急な冷え込みなどで風邪もまだ流行っているようだし、また、今年は花粉の量が多いのか花粉症になる仲間も増えている。花粉症は何故か突然なったりするようなので、こちらも気をつけていきたい。
このように春は病気のシーズンでもある。寒い冬を緊張しながら耐えて来た身体が緩んでくると、悪い所が一気に出て来てしまう。繰り返しになるが、調子の悪い仲間は、早め早めに福祉事務所を通して医者に通うようにしていこう。思い込みで対応するととんでもない事になるのが病気の怖さである。検査をしっかりとしてもらう。専門家のアドバイスをしっかりと聞く。死を急ぎたくなければそうやって病気とつきあうしかない。もうどうでも良いやと思わず、せっかく生きて来たのだから、まともな暮らしに行き着くまではしぶとく長らえていこう。
毎週月曜日は福祉事務所に俺たちの仲間が詰めているので気軽に声をかけてもらいたい。新宿福祉は病気の仲間に対する対応はどこの区よりもしっかりとやってくれている。自分の自覚症状を相談時に言えば、それに見合った病院を紹介してもらえる。入院とかなった場合も入院費等の心配はいらない。思い切って相談に行く事を勧める。
このシーズンになると連絡会の花見はいつかとあちこちで質問攻めになるが、裏面にも記載してある通り、4月5日(土)午前11時に、中央公園ポケットパーク(いつもの炊き出しの場所)集合してから「花見の会」を開催する。年に一度の会なので楽しみにしてくれる仲間が大勢いるのは頼もしい限りである。是非誘い合わせて、春の喜びを皆で共にしていこう。
世の中、アメリカ景気が後退している事もあり、国内経済もあやうくなって来ている。業種によってばらつきはあるが、これから相対的に仕事量は減り始めていくだろう。景気回復と言われていた恩恵は路上にはほとんど来ずに、またもや不景気の時代に突入するやも知れない。こればかしは、どないしょうもない世の動きなので、最悪の場合になる前に仕事探しを強化しておいた方が良いだろう。厳冬期宿泊を利用した仲間でも緊急一時保護センターへの入寮は可能である。練馬寮(板橋寮閉鎖に伴う新規開設寮)も先日開設され、入れる仲間の数もこれから増えていくだろう。新宿に限らず、どこの福祉事務所でも利用できるので、一ヶ所だめでも諦めずに何ヶ所でも当たっていこう。リピーター問題の動向はまだ明らかにされていないが、早い段階で緩和するよう働きかえていきたい。
とにかく春と、その次をめざして歩んで行きたい。
散るな満開桜
4月5日(土)の花見で楽しんだ後は、5月1日新宿メーデーに向けた行動に突入。東京都をちと懲らしめていこう。
仲間たち。
春の到来は早いもので、あれよあれよと云う間に東京の桜も満開となり、各所で花見シーズンと相成った。穏やかな春を楽しむ季節でもある。
花見シーズンともなると、なんやかんやとお酒が入る機会も増えついつい深酒になってしまうなんて事もある。また、お酒のトラブルも結構発生したりもする。何事もほどほどにしていきたいものである。
連絡会の花見は5日の土曜日中央公園である。ちと満開からは遅くなってしまうようだが、これまたほどほどに楽しんでいこう。恒例の花見弁当や、お土産など、いろいろと準備はしているので路上の春の楽しみにしてもらいたい。
けれど、春とは云え、気候はすっかりと春にはならない。花冷えと云う言葉もあるよう、急に冷え込んだり、気候が安定せずに、強風や雨が突然、と云うのも春ならではである。引き続き健康管理には注意をしていこう。調子の悪い仲間は新宿福祉事務所を通して病院に行き、しっかりとした治療を開始するよう心がけていこう。毎週月曜日には俺たちの仲間が福祉事務所に詰めているので、福祉の手続きなどが分からない仲間は一声かけてもらいたい。
役所の方は4月ともなると人事異動があり、新体制でのスタートとなる。今のところ大きな動きはないようだが、ホームレス対策にせよ、生活保護制度にせよ、法律に基づいて実施しているので事業がなくなると云う事はないのでそんなに心配する必要もないだろう。
問題なのは、俺たちの「屋根と仕事」に結びつくいろいろな施策が、今後どれだけ充実し、拡大していくかである。
確かにこの間さまざまな施策が実施されてきたはおり、その施策で助かった仲間は大勢いるのであるが、今の現状はそれらの施策が「ちぐはぐ」で発展性及び連携性がないと云う事が問題となっている。それらを統括すべき東京都の「知恵」がないと言ってしまえばそれまでなのであるが、せっかくの事業がそれぞれ違った方向を向き、乱立している現状を放置しておくのは俺たちの立場からすれば、あまり良い事ではない。そうでなくとも政局景気は混迷し、悲惨な事件も連日のように起こり、明日がなかなか見えにくい世の中になっているのであるから、路上の仲間に一本調子の「自立を」と念仏のように言ってもなかなか説得力はない現状をどのように捕らえ、どのように希望の光を見いだすのか?これこそ東京都が考えなければならないのであるが、不幸な事に何も考えてはくれていない。現在、連絡会は春の要望書作りをしながら、4月の人事異動を経、4月半ばには要望書を提出、そして5月1日の第14次新宿メーデーでの交渉でその点を徹底して突き、新たな年度の施策の拡大拡充をしっかりと獲得していく方針をたてている。日程等は花見の時までには報告できると思うので、じっくりとこんな課題とも付き合ってもらいたい。
大きな春へ
今度の日曜日は戸山公園、中央公園で医療相談会があります。
春の要求運動25日(金)都庁行動から5月1日新宿メーデーへ。
仲間たち。
桜の花もそろそろと散り、新緑の季節へと春は移ろい始めている。だいぶ暖かくなり過ごしやすい日々となったが、春の気候の荒さだけは相変わらずで、急な花冷えなどで風邪などを引く仲間も増えている。季節に油断をせずに、そろりそろりと新しい季節に馴染んでいきたいものである。
先日の花見の会は多くの仲間の参加どうもありがとう。昨年より多い250名もの仲間が集まってくれ、中央公園の桜の樹の下で春の喜びを分かちあえた。新しい季節の訪れは誰にとってもうれしいものである。大きな混乱なく皆で楽しめた事は俺たちにとっても喜ばしい限りである。
花見の号外のチラシで書いたよう、苦節数年になったが、俺たちが要求し続けて来た自立支援センターのリピーター問題が4月1日付けで全面解禁となった。俺たちは、一回しか使えない自立支援センターの仕組みは「おかしい」と都庁に訴え続け、誰にも多くのチャンスを作れと要求し続けて来た。俺たちの度重なる要求に応え、東京都もこれまで一部解禁はしてきたものの、全面解除については頑なに拒み続けて来た。それがようやく新年度に入り全面解禁となり、何度でも、誰でもこの仕組みを利用できるようにようやくなった。これもメーデー等で頑張り、要求を続けて来た仲間の声の力の成果である。俺たちは「反対」だけで具体的な提案をしない団体ではない。仲間の利益のため、具体的な提案をし続け、それを勝ち取っていく団体である。その成果がようやく現われて来た事を、これまた仲間と共に素直に喜びあいたい。これから仕事を本格的に探そうと頑張っている仲間は、初めての仲間も、二度目の仲間も、三度目の仲間も、これからは自立支援事業に参加していける。
新宿区はすぐに一杯になってしまうが、23区どこの区でも実施しているので、あちこちの区の情報を入手しながらせっかくの事業を利用しつくしていこう。仕事探しのための仕組みは、俺たちの改善の取り組みもあり、一時よりもかなり充実して来ている。景気もこれから悪くなるとの予想もかなり強いので、早め早めに一人でも多くの仲間がチャンスをものにしてもらいたい。そのための情報はすべて提供するので、分からない事があったら是非とも声をかけてもらいたい。
最もこれだけでは俺たちのための施策は充分ではない。路上の仲間がこれだけ固定化され、仕事にさえなかなか就けない現状をどのように認識し、どのように解決しようとしているのか?この点の東京都の見解をしっかりと問いただし、現状の施策の不足点を補充するよう、東京都に訴え続けなければ、俺達の現状の大幅な改善は期待できない。そのため、連絡会は春の要求行動を再び始動させる。今月25日(金)の都庁前要望書提出行動、そして5月1日(木)の第14回新宿メーデー行動で、俺たち路上の仲間の見解を都庁に叩きつける行動を力づよく実施していきたい。
春からその先へ疾風の如く突き抜けよう。
新緑の光を浴びて
屋根と仕事をの声を今年も轟かせよう!
春の要求運動25日(金)都庁行動から5月1日新宿メーデーへ。
仲間たち。
このところの悪天候で桜の花びらは一気に散った。変わりに春の雨で栄養をもらった若葉がすくすくと育ち、新緑がまぶしい季節になった。気温もそろりそろりと上がり、初夏を思わせるような日も珍しくなくなっている。暑くなるまでは良い季節である。こんな季節は一歩、一歩前を見据えて歩みたいものである。
4月になるとどこの役所も人事移動の季節であるが、新宿福祉事務所の窓口の顔ぶれは幸いほぼ変わらず、俺たちの対応に慣れたケースワーカーが並んでいる。新宿区は相談件数が相変わらず多いので混雑している日もあるが、病気の仲間が病院に行く等の基本的な対応はしっかりとやってもらっている。風邪を長引かせている仲間、血圧が高目の仲間、胃薬が欠かせない仲間、腰痛などを患っている仲間も多い。ちょっとした事でも良いので、体調不良の時は、福祉事務所を通せば福祉の制度で無料で病院にかかれるし、継続して治療も可能である。制度に文句を言うのは簡単だが、制度を上手に使っていった方がよほど自分のためになる。独りよがりにならないため、どういう制度があり、どこまで役所がやってくれ、どこから自分で努力していかなければならないかを事前に把握しておいた方が良いかも知れない。新宿に来て初めての仲間や、役所の制度が「よう分からない」と云う仲間は福祉事務所に併設されている相談所「とまりぎ」に行って聞いてみるのも一つの手である。ここは「よろず相談」が可能なので、一人で思い悩んでいるよりはまずは相談に行った方が良いだろう。
役所は苦手と云う仲間は、俺たちは毎週月曜日に福祉事務所に詰めているので、その時に声をかえてもらっても良いし、パトロールの時や炊き出しの時でも構わない。路上にかかわる情報だけは蓄積されている団体なので適切なアドバイスも出来る。いろいろな方法があるので何とかこれから一人ひとりの生活が良くなるようお互いに努力していきたい。
個別の問題と同時に、大きな制度上の問題と云うのは個々の努力をまとめ、理路整然と要望した方がよほど効果がある。俺たちはそうやって東京の「路上生活者対策」と云うものを作らせ、そして変えて来た。俺たちは反対するだけの団体ではない。具体的な提言能力、企画能力、そしてそれを実現できる力も有している。そこが連絡会と他団体との大きな違いである。
そんな訳で、毎年の事ながら春は東京都との交渉シーズンともなる。現在の対策が何がどうなっているのか、普段はあまり意識はしていないかも知れないが、25日(金)の都庁行動や1日(木)のメーデー行動でしっかりと明らかにし、改善点を明確にしていきたい。今都庁の中でどのような議論がなされているのか?仲間の仕事をどのように確保していこうとしているのか?屋根の問題はどうなっているのか?自分はどれを利用したら良いのか?そんな事に思いを寄せる仲間は、是非とも春の行動に参加してもらいたい。
個別の課題と、全体の課題を連携させ、一人でも多くの仲間が路上から脱却できる仕組みを今年もしっかりと作らせよう。
花と嵐と
5月1日新宿メーデー前の「屋根と仕事」を求める要望書提出行動。
今度の金曜25日、午前11時都庁前集合!
仲間たち。
春の嵐が日本列島を通り抜け、美しいばかりの春ではない一面を見せつけられてもいる。そろそろ浮かれてばかりいないで、しっかりとせよとの天の声なのかも知れない。
暖かくなれば病気は減るとは限らず、先日の医療相談でも結構多くの仲間が相談に来てくれた。重篤な仲間は少なくなったものの、血圧であるとか、腰痛であるとか中高年期特有の病気は蔓延しているようである。懸命に現場で働き続けて来た俺たちの年代は、身体にどこかしら無理を押し付けている。それが一気に出てしまうのが俺たち野宿の現場でもある。「調子」だけは自分で自覚しながら、いざと云う時には福祉事務所を通して医者に通えるよう準備はしておいた方が良いだろう。問題はタイミングであり、あまり遅すぎても手遅れになってしまうので、「どうにもならないな」と自覚した時に時間をかけずに暇を見て福祉に駆け込むようにしてもらいたい。毎週月曜日は福祉事務所に俺たちの仲間が詰めているので、いろいろな相談がある仲間は気軽に声をかけてもらいたい。
また、仕事が少なくなり、他方で4月1日で自立支援センターの再入所条件が撤廃され、かつて失敗した仲間でも何度でも入れるようになった事もあり、新宿で云えば千代田寮などに入寮を希望する仲間が増えている。新宿では申込をしてから2〜3週間待たされる事もあり、他の区に相談に行き無事入所したなんて報告も聞いている。景気動向も含め、仕事の面での不安が今や一番大きな課題とも云えるだろう。
俺たちは昨年春の都庁への要望書で「自立支援プログラムの多様化」を要望し、軽易な仕事を含め、安心して仕事に就け、安心して地域に戻れる施策に変更するよう交渉を続けて来たが、その成果はリピーター容認、自立支援センター周辺に関連アパートを配置し、通所型の自立支援センターへの変更等複線的なシステムに変更するとの新年度の方針として結実化している。しかし他方で、就労等の関連施策との連携はほとんど着手されておらず、圧倒的に不足すると思われるシェルター的施設については真剣に検討もされなかった。都庁が答えを出したこの「再構築案」で足りるのか否かが、今年の春の交渉の大きな議題である。
軽易な仕事でも良いから仕事をしたい。あばら屋でも良いから雨露凌げる屋根ある所で生活をしたい。
これが俺たち共通の願いである。この願いを施策として実現させるために、俺たちは今年も春の要望行動を実施していく。今度の金曜日25日に都庁前に集まり、連絡会春の要望書を提出すると同時に、来る5月1日(木)第14回新宿メーデーを準備し、都庁との大交渉に臨むつもりである。俺たちの路上からの主張は「当たり前」の事をやれと言っているに過ぎず、役所を不当に陥れるための手段でもない。確実に実を取り、仲間の利益に還元するための行動である。
ともに春の取り組みへ!
5月1日新宿メーデー
25日150名の仲間で都庁に要望書提出!
5 月1日(木)午前11時中央公園ポケットパークに集まり、正午から柏木公園へ!
仲間たち。
もう汗ばむような気候となり、花の祭典4月も終わりかけている。気候も多少は安定しているようで、これからは、嵐もなく五月晴れの日が続いてもらいたいものである。
今年は飛び飛びではあるが、ゴールデンウィークなども始まる。とすると、役所はお休みとなる。役所が閉まれば、病院に行きたくとも救急以外ではいけなくなる。なので、調子の悪い仲間は、できるだけ連休前に新宿福祉で相談をし、早めに医者にかかっておいた方が良いだろう。病気だけは暦通りには待ってはくれないので充分気をつけてもらいたい。また、市販薬は炊き出しの時やパトロールの時に提供しているので、ちょっと風邪を引いている仲間など、連休中も困らないよう確保しておいてもらいたい。
さて、先日の25日の都庁前行動に参加してくれた仲間は、ご苦労さんでした。5月1日新宿メーデー時の都庁交渉の議題となる「要望書」を集まってくれた150名の新宿の仲間の前で、都庁路上生活者担当副参事、係長に手渡す事が出来た。短い行動であったが仲間の注目の度合いは、都庁の連中にも伝わった事であろう。時局的にも「仕事の問題」が大きなテーマになることは間違いない。「要望書」にも仲間の「仕事」の開拓、提供につなげる具体的な提案がなされており、その回答が注目される。対策の無意味な縮小を許さずに、残された路上の仲間が今後も堅実な施策に参加できるよう力を合わせて頑張って行きたい。
そして、5月の風を聞けば、メーデーの時期である。最近はいろいろな日程になっているようだが、何と言っても、メーデーの本家本元は5月1日である。一八八九年以来、世界各地で労働者の諸権利を求める統一した行動は5月1日に実施されている。俺たちもこの国を支え続けて来た労働者であり、今は失業していたとしても働く権利を主張していかなければ、いつまで経っても失業者のままである。新宿の野宿の仲間のメーデーはそんな思いで一九九五年から実施され続け、今年で14回目となる。このメーデーの歴史の中で、新宿の仲間は強制排除を止めさせ、生活保護施策を改善させ、自立支援センターを作らせ、自立支援法を作らせ、地域生活移行支援事業を作らせて来た。
その伝統を背負いながら、今年も5月1日(木)正午、新宿の仲間が柏木公園に総集合し「屋根と仕事」をよこせ!と都庁に、そして社会に、声を出していこう。何事も「成せば成る、成さねばならぬ」である。諦めずに前を向いて行進しよう。
5月1日(木)は、午前11時に中央公園ポケットパーク(いつもの炊き出しの場所)に集合し、柏木公園に移動する(柏木公園の場所を知っている仲間は先回りしていてくれ)。正午から弁当をつまみながら、集会をし、1時から都庁に向けたメーデーパレードの出発である。無理のない行動として作られているので、気軽に参加してもらいたい。宜しく!
俺たちに「屋根」と「仕事」を!「屋根」につながる施策、「仕事」につながる施策の拡充を!都庁に俺らの願いを届けよう!
仲間たち。
結集ご苦労さまです。
年に一度の新宿の、そして各地の仲間が集う新宿メーデー行動も、今年で14回目。新宿の路上のたたかいも長期戦の様相を呈してしまっている。
いわゆる「ホームレス問題」と云うものが社会の注目を浴びるようになったのはバブル崩壊後の90年代初頭。景気の急速な冷え込みで都市に集まっていた建築土木の労働者が大量に失業し、その日の泊まり賃も払えず路上で寝ざるを得なかった時から始まっている。その後間髪を入れず、大規模工場の生産現場での「大量リストラ」、中小企業を中心にした倒産が相次ぎ、全産業での労務をめぐる「激動の時代」の中、その一番立場が弱い者がまっさきに職を奪われ、何の保障もなく、頼るツテもなく路上での暮らしをせざるを得なくなる時代へと突入し、都内各地、そして全国規模での「ホームレス問題」が耳目を集めるようになった。
その後、景気が踊り場へと至っても、地方産業は衰退の一途を辿り、地方と都市の格差問題が構造的なものとなり、地方から都会へと職を求めて流動する失業者の流れは変わる事なく、けれども都会がすべての失業者を受け入れる筈もなく、不幸にも職探しに失敗した者の辿りつく先は路上しかなかった。
こうやって、新宿を象徴とする路上の世界は作られて行った。
今や政治家や知識人や学者もマスコミも「ホームレス問題」や「貧困問題」を一定理解しているかのようなフリをしているが、かつてはその当事者と、一部の支援者以外は誰も振り向いてはくれぬ「問題」であり、それに規定され行政も「自業自得の成れの果て」「追い出せば解決する」と高をくくっていた。
14年を経て俺たちの問題をこうして振り返って見ると、この新宿で「俺たちはゴミじゃない」「俺たちにも仕事を!」「俺たちに屋根を!」と孤軍要求し続け、たたかい続けて来た無名の幾百人もの仲間の力を嫌でも感じる。一人ではなく、仲間を集め、信頼できる支援者を集め、都庁に対し、国に対し、そして社会に対して、奪われた尊厳を奪い返し、自らの生きる術を獲得して来たのが新宿の仲間達の力である。
新宿連絡会はこの新宿の仲間によって生かされ続けているのである。
だから、貧しくとも思うがままに生きよう。生活すると云う力は、時にとてつもない力を発揮するものである。一人ひとりの「屋根と仕事」。それは人々の生活上根源的なものであるが故に、その実現の方途すら間違えなければ必ず実現するものである。
俺たちはそう確信している。
「反対」だけを表すれば良いと云う時代は、少なくとも「ホームレス問題」では終わりを告げた。これからどうしていくのか?今、残された仲間達を都市問題として、路上生活者対策として、一人ひとりの生き方として、どうして行くのか?この事を心ある人々とどのように構築していくのか?それが俺たちの運動の最終章である。
25日に今年の春の要望事項を記した「要望書」を多くの仲間の前で東京都に提出している。小難しい話が並んでいるが、何やかんや施策が出そろいつつあり、かつ長期化しているこの問題に対し「このまま適当に施策を続けていれば良いんじゃない」と云う都庁の雰囲気に対し喝を入れ、しっかりと調整役としての役割を担ってもらうための「要望書」である。
その上で、今の自立支援事業が抱えている「施設」に入らなければ何も始まらない窮屈な構造を、路上のままでも一定利用でき、そこから段階的にステップアップできるような施策構造に改変させて行くのが大きな目標である。そして、その手がかりになるのは、やはり「仕事」である。国事業で「仕事」の情報を東京都は集めているにも関わらず、その情報すら路上の仲間に提供すらしていない。何らかの「仕事」があり、多少でも手持ちさえあれば自立に向けた意欲も喚起されるのであるが、それすら発想されずに、「施設」に入って「常雇い」の一本道しか用意されていない。そう云う問題も含めて、今の事業をより使いやすいようにさせていくための「要望書」である。この「要望書」を武器に継続的な交渉をし。実現させていこう。
そして、その力こそ、本日集まってくれた仲間一人ひとりの力である。大きな取り組みにはこうして集い、俺たちの尊厳を示していこう。
本日5月1日、大阪釜が崎を含め、各地の仲間、そして全世界で多くの労働者がメーデー行動をたたかっている。俺らの力はまだまだ弱いが、心意気だけは誰にも負けない。その連帯の思いを表現し、都庁へのパレードを元気よくやり抜こう!
仲間たち。
早くも初夏を思わせるような5月である。天気が良い事は良いのであるが、急に暑くなったり、冷え込んだりと云うのは身体にことのほかこたえる。調子の悪い仲間は、今の内に福祉を通して病院に通う事としよう。
今週は連休の関係で福祉行動は連休明けの水曜日となるが、今度の日曜日は戸山、中央公園で恒例の医療相談会、そして次の週からは毎週月曜日に欠かさず福祉行動を行なって行く。都合の良い時に来てもらいたい。
但し、医療相談会は月に一回なので、「調子が悪いが何の病気か良く分からなくて不安だ」「専門的な意見を聞きたい」と云う仲間はボランティアの医師と相談をしてから福祉に行って手続きをした方が良いだろう。
また、高齢の仲間は仕事も思うようにいかず、これからの生活も不安だと思う。そんな仲間は福祉の制度をしっかりと利用していけばどうにかなったりもする。
ひとりでも多くの高齢者は、少しでも早く路上から脱却してフツウの暮らしをしてほしいとの願いから、連絡会が企画力を駆使して始めた「ひと粒の麦の家」事業も現在小規模ながら実施されている。これまで65歳以上の人が3人、アパート暮らしをしており、これからも続けていく予定である。そんなものも利用しながら路上から抜け出していこう。
さて、先日の5・1新宿メーデーへの多くの仲間の参加、本当にありがとう。昔から参加し続けてくれている仲間、そして新しい仲間も含めて250名もの新宿の仲間が参加してくれ、大きな取り組みが出来た。また、池袋、代々木、山谷、三多摩の仲間も応援に駆けつけてくれ、東京の仲間のでっかい団結の輪も作れたと思う。柏木公園での集会、そして、都庁へのパレードと、全国各地で行われた大きな組合のメーデーに負けないくらい、元気一杯の行動が出来たと自負している。
当日、代表団による都庁交渉も実施された。先日提出した要望書に基づき、今後の路上生活者対策の展望等を1時間と云う短い時間であったが、話し合われた。
意見の齟齬は多少はあったものの、「単純な効率追求ではない」「皆さんの意見も参考にしながら、路上の方々にとって使い勝手が良い施策に今後改善して行く」との担当副参事から回答を得、個別要求事項については今後協議を続けて行く事が確認された。
都庁も俺たちの要求をしっかりと見ている。無理難題をふっかけない限り、実現は可能である。そのための第一歩となる交渉であった。そして、前向きな回答を引き出した力こそ、当日の仲間の大きな行動の成果である。今後も交渉を続け、仲間の「屋根」と「仕事」につながる施策を拡大発展させていこう。
他方で国のホームレス自立支援法「見直し問題」もそろそろ大詰めとなる。そのため、5日6日と大阪で全国ネットの総会、研修会が開催され、連絡会も代表4名で参加してくる。この「見直し」も仲間にとって使い勝手が良くなくてはならない。国への取り組みも全国ネットの枠組みで強め、路上から脱却可能な、多様な「屋根」と「仕事」につながる施策体系をしっかりと作らせて行きたい。今後とも頑張ろう。
仲間たち。
春の陽気は日々コロコロ変わり、あっと云う間に初夏も見え始める季節となった。ゴールデンウィークも終わり、いつもの町並みと人ごみにこの街も戻って来た。これからじめじめした気候になるが、ちょっとづつ前を向きながらこらからの季節を泳ぎきっていこう。
いつもの事ながら、体調管理だけはしっかりとしていかないと、何をやるにしても不都合が生じる。新しく新宿の街に来た仲間も多いが、新宿区の福祉事務所では、病気の仲間で治療費もない、保険証もないと云う仲間に対し、福祉事務所が指定する病院で無料で診療が出来る制度がしっかりと機能している。だから、多くの仲間は調子が悪い、病院に行きたいと云う時は、まず朝一に新宿福祉に行き、簡単な手続きをしてから病院に行っている。もちろん、医者の判断で通院、入院が必要などの場合、その後のフォローもしっかりとやってもらっている。病気ばかりは一人で悩んでいてもなかなか前には進めない。専門的に検査、治療をしていかなければ、いつまで経っても重い身体を引きずりながらの生活をしなければならない。
先日も、働いていた現場で調子が悪くなり、それ以来、身体の痛みで仕事が続けられなかった仲間が、福祉を通して病院に行き、福祉の紹介の宿泊所に泊まりながら検査と治療をしてもらい、ようやく体調が戻って来たのでまた働きに行きたいと言っているケースにも出会った。
今は体調不良でも、しっかりとした治療をしておけばまだまだ働ける仲間も多い。こう云う制度を自分のこれからの人生のために利用していこう。
福祉事務所での手続きが分からないと云う仲間は、毎週月曜日午前中に俺たちの仲間が福祉事務所に詰めているので、気軽に声をかけてもらいたい。
とは言っても仕事がないよ、と云う声も多いだろう。建築関係、流通関係はそこそこ仕事があっても、体力勝負の仕事では身体がもうついていけない。軽易な仕事しか出来ないと云う仲間も、仲間の高齢化の中で増えている。
現在東京都には、国の予算で求人開拓している軽易な仕事の物件を路上の仲間にも提供するよう要請をしているが、役所にばかり頼ってもラチが開かないので、連絡会独自の開拓を現在強化している。求人の情報すら提供しない東京都への対抗手段でもある。情報はタイミングなのでうまくいかない事もあるかも知れないが、情報提供を受けたい仲間は、高田馬場の事務所(裏面の地図)で実施しているシャワーサービスの時にでも声をかけてもらいたい。
また、仕事探しを支援する筈の自立支援事業の方は、仲間の要望の力で再入所が何度でも可能になったまでは良いのであるが、とりわけ新宿区は入所するまで一ヶ月待ちの状態が続いている。これは23区の入所状況の全体の調整をしない都及び特人厚が悪いのであるが、これも調整能力が皆無な東京都頼みでもラチが開かない。これの対抗手段として今の時期は、積極的に他の区から入所するようしていきたい。そのための情報もこちらから提供するし、また、仲間の方でも、この区は比較的空いている、ここの区は駄目だった等の生きた情報を仕入れて来てもらいたい。
黙っていても、ロクな事にはならないので、仲間の現実の力で自立支援事業本体のあり方を含めて変えさせていこう。そのためには使えるものはどんどん使わさせて行かなければ、東京都の石頭は変わらない。
話しは変わるが、先日、代表5名で大阪で開催された「ホームレス支援全国ネット」の総会、研修集会に参加してきた。100名近い全国40近くの支援団体の代表が集まり、基本方針見直し問題、また、国に対しての今後の施策要求について話しあって来た。釜ヶ崎を始め、全国の仲間も試行錯誤をしながら前向きに難局を乗り切ろうとしている。
共に前へ前へと突き進んでいこう。
仲間たち。
春から初夏への気候はめまぐるしく変わり、異常気象の再来かと思いきや、中国四川での悲惨な大地震と、世界規模の天災が続いている。連日の報道に胸を痛めている仲間も多いと思うが、募金程度しか出来ないもどかしさは、この国の誰もが同じなのであろう。
かつて、多くの天災と身近に接してきた身として、ミャンマー、中国での一日も早い復興を祈りたい。
明日は我が身のそんなこんなの中、早くも梅雨入り前の季節となった。年々じめじめした気候が東京には侵食し続けているので、湿気の多い時期は何かと生活上不便な事が多い。食料などもこれまでのように長期保存が出来ず、すぐにカビがはえたり、腐ったりもする。濡れた衣類や寝具がなかなか乾かず、シラミ、ダニ等の湿気が好きな虫も活発に動き出したりもする。そんな環境の中に長期にいると、知らず知らずの内に結核に感染したりもする。
新宿では福祉事務所でシャワーサービスや着替えの提供をやっているし、高田馬場地区でも連絡会が週に二回ながら、同じくシャワーサービス等をやっているし、衣類の提供は炊き出しの前に毎週実施している。こんなのも利用しながら、とにかく清潔を保つ事が、これからのじめじめした季節を健康で乗り切るため必要である。いろいろと大変ではあるが、快晴な青空に騙されず、これからの季節をどう乗り越えるかも考えながらやっていきたい。
そして、そのためにも病気の問題は共通の課題である。この間の極端な寒暖の差で風邪を引く仲間も多くなっているが、風邪も万病の元で、長期化すれば、肺炎、結核などを併発するなんて事はよくある話しである。そうでなくとも年を取れば自然とどこかしら悪くはなる。その状態を放置すればする程、病気が蓄積し、身体が蝕まれる。
いつも言っている事であるが「調子が悪い」と思ったら、福祉を通して病院に行き、検査、治療をしてもらう事が何といっても最悪の事態にならないための最大の予防策である。「調子が悪く」、診てもらいたい仲間は、新宿福祉事務所(カンパンをもらう方ではなく、庁舎に入ってすぐにある窓口)で手続きをしてみよう。事務手続きは実に簡単なのであるが、最初で分からない仲間は毎週月曜日に俺たちの仲間が福祉事務所に詰めているので、気軽に聞いてもらいたい。
病気以外の生活相談は、最近はあちこちに窓口が出来ているが、借金の問題やら家族の問題やら仕事の探し方の問題やらは、新宿福祉事務所に専門の相談所「とまりぎ」(カンパンをもらう方の窓口)で相談に乗ってもらうのも一つの手である。東京都は新年度から、生活困窮者への生活資金等の貸付に何故か力を入れ、多重債務処理の相談窓口やネットカフェ等の若者の相談窓口を相次いで開設している。これらは貸付事業だけに条件(都内在籍年数や保証人等)が厳しいので全ての仲間が利用できるものではないが、中には条件が合う仲間もいるかも知れないので、そう云う情報も仕入れておいても損はないだろう。
他方で、対応がもっとも遅れており、かつ最も重要なのが仕事の問題であるが、都区が唯一実施している自立支援事業は、この4月から何度でも利用できる制度に改善されたせいもあり、どの施設もこの1ヶ月で、ほぼ満床状態となって来た。これから希望する仲間は多少待たされてしまうとは思うが、新宿区の1ヶ月待ちよりも、他区は定期的に抽選等をしているところもあり、うまくいけばそこに入り込めるかも知れない。あっちこっちと動かねばならないがそれでも、しっかりと仕事をして生活を建て直したいと希望する仲間にとっては、今や最後の砦のようになっているので、諦めず、どんどんチャレンジしてもらいたい。
仲間たち。
いろいろな出来事に一喜一憂している内に5月も早くも終盤、梅雨から初夏へ向かう季節に相成った。
気候も安定さに欠けており、台風が来たり、大雨だったり、夏日になったりと波乱の夏場を予感させる。これからの長期予報でも、例年より曇りや雨が多いとなっており、梅雨に向け、日差しはじょじょに少なくなり、雨や曇りの多いじめじめした季節になってしまうだろう。
前回も書いたが、衛生面の管理についてはこれからの季節は重点課題となって来る。衣類もこまめに洗濯したり、身体もこまめに洗い、ある程度の清潔を保っていかないと何かにつけて辛い季節である。
シャワーサービスは病院に行く仲間専用のものが新宿福祉にあり、また「とまりぎ」ではシャワー、洗濯機が誰でも使えるサービスがあり、連絡会の高田馬場事務所でもシャワーサービスを実施している。銭湯代は結構高いし、公園の水道ではちょっとと云う仲間はこんなサービスも利用して衛生面の確保に努めていきたい。
もちろん、皮膚関連の病気やら、身体がだるい、風邪が長引いている、おなかを壊した等の夏場特有の病気の場合、福祉事務所から早めに指定の病院に行く事を勧める。新宿区の場合は簡単な手続きをするだけで病院に行ける仕組みが整っている。指定の病院も医療センター等地域の大きな病院なのでまずまずは安心である。専門医にしっかりと診てもらい、治療を始める事が病気の仲間にとって何よりも大事な事である。もし、手続きが分からない仲間がいたら、毎週月曜日は俺たちの仲間が福祉事務所に詰めているので気軽に声をかけてもらいたい。何をするにも身体が資本なので、健康管理だけはとにかく徹底してもらいたい。
仕事探しのための自立支援事業の方であるが、4月のリピーター解禁決定を受け、都内5ヶ所の緊急一時保護センターはどこもほぼ満床となって来ている。その先の自立支援センターはまだ多少のゆとりはあるようだが、時間と共に一杯になってくるだろう。それでも一ヶ月から二ヶ月の間に人は動いて行くので、希望者は順番に入れる仕組みとなっているので、一般の仕事を探して頑張っていこうと云う仲間は、とにもかくにも申込だけは早めにしておこう。
俺たちは自立支援事業について、いろいろな要望をして来たが、今年度からの改善は実は他にもある。たとえば自立支援センターで仕事を探し、アパートを無事に借りられたとしよう。しかし、仕事が不安定で収入がなくなった場合、これまではだいたい路上に戻ってしまうケースが多かったのであるが、これからは、そのアパートから通いで自立支援センターの機能を使える事となった。食事、風呂、就労支援、生活支援のサポートを受けられるので、いざと云う時の再就職が比較的可能となった。その他にも自立支援センターが借り上げアパートを確保し、そこに泊まりながら、通いで自立支援事業を受けると云う方法もこれから組み込まれる。
「通い型の自立支援センター」と云う構想を連絡会は長い間、提起してきたが、ようやくその端緒が見え始めて来たと云う事である。
常雇いの仕事を探せと言っても、実際の仕事は不安定である。結局安定した仕事なんて無理なのだからと、諦めていた仲間も、こう云う方法があれば安心して自立支援事業を利用できる。「いざ」と云う時に、手を貸してくれる仕組みが順調に進んでいけば、再び野宿にならなくても済む。
何度でも利用できるようになった自立支援事業は、一端仕事に就いて自立を果たしたら終わりではなく、その後もまた何度でも通いの形で利用できると云う事となったのである。これもまた大きな前進である。実施上さまざまな課題が今後出てくるとは思うが、利用しやすくなるよう「あんなの駄目だと」暴論を云わず俺たちも応援し続けたい。
仲間たち。
6月に入り、早くも梅雨を思わせるような雨模様の日が多くなっている。からっとした天気はしばらくお預け、じめじめし、蒸し暑い日がこれから続くであろう。雨模様の日が続くと何かと野宿も大変である。寝場所の確保から衛生面までいろいろと注意をしておかないとやってもいられない。
ある意味仕方がないのかも知れないが、雨の時、仲間が横になれる場所や休息する場所は限られてしまう。毎年問題になるのであるが、休んだ後のゴミの片づけがいい加減のままだと、管理者や通行人に迷惑をかけてしまう。こう云う小さな事が積み重なると「ここから出ていってもらおう」なんて話しにどうしてもなってしまう。一方で、洞爺湖サミットなどがあり、東京でも警備陣はピリピリしている。多くの仲間は何も悪さをしている訳ではないので、地域の人々や警察に睨まれないよう常識的な対応をしてもらいたい。
たった一人の「悪さ」で、他の人に多大なる不安をかきたててしまっている最近のケースが、生活保護の問題ではあるが、北海道で起こった「通院輸送費不正受給」問題である。一人の人間が税金を不正受給した結果、制度を厳しく締め上げようと云う動きが当然ながら巻き起こり、今生活保護関連の業界では喧々諤々の議論となっている。
国の制度であろうとも、実態はこのように脆いものである。極端な例かも知れないが、「常識」をわきまえないと、俺たちの世界もこれからどうなるものか分からなくなってしまう。
最近新しく新宿に来た仲間も多いが、これまで俺たちがそう暮らして来たよう、要は真面目に普通に、そして他人に思いやりをもってやっていこうと云う事である。
勿論そんな中で、自分の事、とりわけ健康面は自分で管理しなければならない大きな課題である。
今度の日曜日は毎月定例の医療相談会が戸山公園、中央公園で実施する。ボランティアの医師、看護師さんが来てくれるので、身体や体調の事で普段相談できない事もこの期を利用して相談してもらいたい。戸山公園は午前10時より、中央公園(雨天の場合は都庁下)は午後6時より炊き出しの前後に実施する。血圧だけ計ってもらいたい、風邪薬や胃薬や湿布薬だけもらいたい、と云う仲間も大歓迎である。急に暑くなったり、寒くなったりとこの季節は体調管理が難しくもなっている。専門的な意見を参考にしながら自分の身体を自分で守っていこう。勿論、検査等病院でしなければならない場合は「紹介状」を書いてもらえるので、それをもって福祉事務所にいけば、それぞれの病状にあった病院を紹介してもらえる。
これから何かとやっかいな季節になるが、どうにかこうにか乗り切りながらこの街で生き、そして羽ばたいていこう。
仲間たち。
関東地方は例年より早い梅雨入りと相成った。曇天の中、誰もが沈み入る中、紫陽花だけが生き生きと映える季節である。雨も降らなければ作物に影響がある。その恵みを受ける人間はしばしこの季節、我慢をしなければならない。
単なる雨ならまだしも、都会ではこれからは蒸し暑い日が続く。何かと生活上不便ともなるので気を入れ直しておかないといけない事もある。
何度も言っているが、衛生面の管理はこれからの季節は必要不可欠である。寝る場所、寝る道具、着る物が不衛生であったら、いくらシャワー等を浴び清潔にしていても台無しである。テントで寝ている仲間は寝具類、ダンボールで囲っている仲間はダンボールなどを、梅雨の合間に日干しにするとか、新しいものに取り換えるなどして、長く使わない事も大事である。寝る場所もゴミを散らかさない、起きた後は掃除をしておくなどもしておいた方が良いだろう。日ごろの心がけが肝要である。
新宿ではシャワーの無料サービスが比較的利用できる地域である。こんなサービスも利用し、また衣類や下着類も常に新しいものに取り換えるようにしていこう。連絡会ではシャワーサービスは毎週火曜日、木曜日(高田馬場事務所)、衣類の提供は毎週日曜日の5時前後(炊き出しの場所)に提供している。また、新宿区の「とまりぎ」でも同様のサービスをやっているので、こちらも利用していこう。
暖かくなるといろいろな虫の被害も多くなる。シラミ等はもちろんの事、近年流行しているのが、椿や山茶花などに生息するチャドクガの毛虫による皮膚炎である。普通の毛虫と違って、刺されると湿疹が全身に広がり、人によっては発熱や目まいなども引き起こすやっかいな都会の毛虫である。公園などで休んでいる仲間は注意をしていこう。刺されたらすぐ水で流す、全身に湿疹が広がったらすぐに福祉を通して医者に行くを心がけてもらいたい。
もちろん、その他、夏場特有の「だるい」「目まいがする」など、調子の悪い仲間も、早め早めに福祉を通して医者に通う事を勧める。毎週月曜日の午前中は福祉事務所に俺達は詰めているので、福祉関連の相談、また仕事を探すために自立支援事業に参加したい等の相談は気軽に声をかけてもらいたい。
急に大きな話しに転じるが、先日、厚生労働省、国土交通省は、「ホームレス自立支援法」に基づく「基本方針見直し案」を発表した。これから全国から意見を募り、それを加味しながら来月には確定をする予定である。
この「基本方針見直し案」は、法制定後も全国的にまだ多くの野宿の仲間が苦しんでいる事を前提に、これまでの諸施策を基本的に継続していこうとするものであり、大幅な施策の縮小等は提起されていない。その意味では、この間、全国の仲間と全国ネットを結成し、国との交渉を続けて来た成果は間違いなくある。そして、新しい観点として、自立支援事業をこれまでの「箱物」だけでなく、民間賃貸住宅等も活用するようしている事、洪水等の災害時の対応のため、平時から関係機関の連携をするようしている事、住宅確保について、更なる関係機関との連携を深めるようしている事が謳われている。これらもまた全国的に要望して来た事であり、妥当なところである。つまりはこれまでの施策で不足するところを補おうと云う観点が少なからずあると云う意味でも評価は出来るであろう。
そして、問題はここである。国レベルで対策の後退はさせなかったが、これから何に重心を置いて施策の改変をなすべきかである。その点について、連絡会としても、ケチ付けではなく、また実現不可能な夢物語でもなく、建設的な意見を提出し、より仲間の利益に沿った基本方針になるよう努力していく。
仲間たち。
雨の日の明け方はひんやりとしていても、梅雨の合間の日差しは真夏並と、ここしばらくはこんな気候が続くものと思われる。何かと生活上面倒な季節ではあるが、夏場に向け少しでも体力と気力をつけていきたいものではある。
そんな今年の梅雨の最中、秋葉原では信じ難い惨殺事件が起こり、今の若者の風潮と文化、そして、こう云う事件が起こると自衛のしようがない「人混み」に恐怖心や絶望感をもってしまった仲間も多いと思う。
新宿の街もまた多くの人が行き交う街である。これから何が起こっても不思議ではないだけに、最低限の警戒心や目配り、気配りは持っていたいものである。
7月の頭には北海道でサミットなども行われる。その関係で東京でも万が一に備え、大規模な警備体制が敷かれている。俺らは関係ないやと思うかも知れないが、刃物類の取り締まりは当然厳しくなり、職務質問などでたまたま刃物類などを持っていると厄介な事になりかねない。刃物類など武器になりそうな物はなるべく携行しない。何も悪い事をするつもりがなければ職務質問等には協力するを徹底していた方が良いだろう。今、東京で野宿の仲間が警察に狙われている訳ではない。今、狙われているのは「テロ」とか「犯罪」につながる部分である。偏った政治的な部分に出入りするとかせず、普通に暮らしていれば何も問題はないのだから、その意味では何も心配はいらない。それでもこの種の問題で万が一、トラブル等があったらすぐに俺たちに知らせて欲しい。
話しは変わるが、先週の医療相談は皮膚関連の病気の相談が多かった。中には「紹介状」をもらって、まだ病院に行っていない仲間もいたようなので、早めに福祉を通じて病院に通うようにしてもらいたい。公園等で寝ていたり、休んでいたりすると虫に刺されたりする。たいがいはちょっと痒いだけで済んでしまうが、中には猛毒をもった毛虫とか、また体質的なものもあり、湿疹が広まるなんて事もある。湿疹、かぶれ等が広まったらなかなか治るものではないから、専門医から自分の体質にあった薬をもらう必要がある。
またじめじめしていると結核菌なども元気になり、罹患率も広がる。来月新宿福祉と保健所が合同で仲間のための結核検診会が実施される予定なので、日ごろの健康管理のためにも是非受診をしてもらいたい(日程はまた後日)。
病院にお金を使わずに通う方法は既にほとんどの仲間は知っていると思うが、福祉事務所で受付を済ませば、指定の病院を紹介してもらえる。手続きは意外と簡単だから是非利用してもらいたい。それでも一人じゃ不安と云う仲間は、毎週月曜日午前中なら、俺たちの仲間が福祉事務所に詰めているので一声かけてもらいたい。
新宿福祉では、仕事を探すための施設の入所受付もやっている。新宿区からは緊急一時保護センター千代田寮から自立支援センター中央寮に行くパターンであるが、これまでも、多くの仲間がこの自立支援事業を利用して、就職を果たし、今や立派にアパート等で働きながら暮らしている。俺はもう駄目だと思わない事が肝要である。今年から何度でもチャレンジできる仕組みに変わったのも追い風である。深刻な不景気になる前に、技能を身に付け、比較的安定した仕事に就けるよう、こう云う仕組みを利用するのも手である。また、新宿区の「とまりぎ」では週に一回「お仕事相談」があり、仕事探しのノウハウもここで教えてもらえる。少ないチャンスをどのように自分の人生の中で生かしていけるのか?その勝負であるが、自尊心を持ち、挑戦してもらいたい。
仲間たち。
湿度が高く蒸し暑い梅雨の中休みも終わり、梅雨後半はまた雨の日が多そうである。
梅雨前線がもたらした中国南部の大雨被害に続き、岩手・宮城内陸地震でも大きな被災となっており、そして今度は九州でも大雨と、今年は何かと自然災害の脅威を間の当たりにしている。東京も今後何が起こるか分からないだけ不安は大きいが、俺たちも少なからず、防災意識をもっておいた方が良いのかも知れない。
そうこうしている内に6月もそろそろ終わり、早くも夏本番を迎えようとしている。
新宿福祉と新宿保健所が毎年夏場に合同で実施している無料結核検診会も来月に実施され、そのスケジュールも発表された。働いていたり、国民健康保険に入っていると検診は毎年受けなければならないのだが、俺たちはなかなか、定期的に毎年検診を受けられない。そんな環境にいると、よほどの事がなければ病院に行く事もなく、結核に罹患しているのに気がつかず、病状が悪化なんて事もあり、一人が罹患すると周りの仲間にも広がってしまう。治療する機会があれば、結核も昔程脅威ではないのであるが、初期は自覚症状があまりないだけに、健康な仲間にも広まってしまうと云う恐れは毎年ある。
いつもなら厳冬期宿泊で多くの仲間がレントゲン検診をしていたのであるが、今年はその枠が縮小してしまった関係で、今年一回も検診を受けていない仲間は割と多いと思う。
それを予防するには、レントゲン検診を全員が受けるのが理想であり、時間が許せば、こう云う無料検診会を利用して、自分の、そして仲間の健康を守って行きたい。
結核でなくとも、皮膚関連の病気の仲間も増えている。ムヒ等市販の薬を塗って治るのであれば大したことはないが、それでも湿疹が広がったりしたら皮膚科の病院に行った方が良いだろう。
また、「食欲がない」「だるい」等の症状も夏場には多い。そんな場合もすぐに医者に行った方が良いが、蒸し暑い場所に長時間いると、直射日光に当たっていなくとも熱中症になりやすい。水分、塩分補給をしっかりとしておく事も予防である。
病院にかかりたいけど、その方法が分からないと云う仲間は、毎週月曜日午前中に福祉事務所に俺たちの仲間が必ず詰めているので、気軽に声をかけてもらいたい。手続きは簡単なので、一回覚えてしまえば次は一人でも全然大丈夫なので安心してもらいたい。
夏場は何かと暮らし難くなる時期であるが、無理せず、ぼちぼちとやって行きたい。
仕事探しの自立支援事業の受付も福祉事務所で受け付けているので、この機を利用していと云う仲間は、新宿のみならず、他の区も含めてチャレンジしてもらいたい。
7月になると国の新基本方針も発表されると思われる。基本方針(案)に対する意見も、連絡会は21日に
13箇所の修正と1個所の追記を求める「意見書」を厚生労働省に提出した。今後全国の仲間の意見も集約し、更なる意見を提出して行くつもりである。
夏バテせず、これからの過酷な季節を乗り切ろう。
仲間たち。
梅雨後半は案外雨は少なめであるが、その代わり蒸し暑い日々が続いている。この調子だと梅雨明けも早そうで、あっと云う間に真夏の日々となりそうでもある。
暑ければ暑いで、とりわけ体力の弱い仲間や、高齢の仲間などは厳しい日々となってしまう。もちろん栄養など充分には採れないので、体力勝負の夏になる前に、調子の悪い仲間や、高齢の仲間は病院に行くなどして、福祉の制度に乗ると云う事も考えておいた方が良いだろう。新宿福祉では65歳以上の仲間なら、大きな病気がなくとも福祉の制度が利用できる。もちろん、年金の有無とか調べなければならない事があるので、その日の内にとはいかないが、じっくりと福祉のケースワーカーさんと話しをしていけば、そう待たされると云う事もない。また、高齢でなくとも、通っているお医者さんの「就労不可」との診断があれば、宿泊所などを紹介してもらえ、病気以外の部分も福祉の制度で助けてもくれる。
誰でも彼でもと云う訳ではないものの、こう云う制度があるのであるから、これから本格的な夏を迎える前に、調子の悪い仲間や、高齢の仲間はまずは福祉事務所に相談をしてみたらどうだろうか。
最近、相談場所に混乱があるようであるが、病気で通院をしたいなどの生活保護の相談、緊急一時保護センターの入所の相談は、「とまりぎ」ではなく、直接、福祉事務所で相談に乗ってくれる。せっかく相談への意欲を持っていても、たらい回しになったらやる気も失せてしまうので、相談場所は注意をしておこう。
相談場所と云えば、東京都などが相談場所をあれやこれやと作るは良いが、交通整理がとんと出来ていないので、こちらとしては良い迷惑なのであるが、先日も東京都が新たに低所得者向けの「生活安定化総合事業」なるものを発表した。産業労働局が実施する「就職チャレンジ事業」に参加すると、福祉局が「生活サポート特別貸付事業」で、無担保でお金を貸してくれると云うものである。東京都はよほどお金が余っているらしく、この手のものを低所得者対策だと乱発しているが、効果の程はどは極めて怪しいものではある。借金漬けになり、結局は返せなくなって路上生活なんて事にならないようしてもらいたいものであるが。
このように東京都の福祉政策がかなりブレ始めている中で、国の「ホームレス自立支援法」に基づく基本方針見直しが、来月には確定しようとしている。現行(案)を強化するためにも、連絡会が加盟する「ホームレス支援全国ネット」としても、先日大阪で会議を開き、最終の提言を提出する段取りとなっている。
自立支援と云っても、いくら仕事をしたくとも、現在新宿区では緊急一時保護センターの予約が一杯のよう、そうそうタイミング良く利用できる制度には残念ながらなってはいない。そのタイムラグをどう埋めるのか等、課題はまだまだ大きいが、これまた残念ながら東京都はとんとそんな問題意識ももっていない。国の基本方針見直しを契機にしながら、現行の都の諸施策を点検させ、新事業も含め次々と提案していく事を俺たちは考えている。そんな暑い夏にも、今年の夏はなりそうではある。